2007/06/16 - 2007/06/17
104位(同エリア449件中)
botaさん
映画「戦場に架ける橋」の舞台がカンチャナブリーと、ほとんどのガイドブックに書かれてあるが、映画で見る地図はもっとミャンマーよりの山岳地ではと以前から考えていた。そこで映画の地図を写し、タイの地図に重ねてみると、シアーズ中佐がいた捕虜収容所が有ったとされる地点は、カンチャナブリーの町から130キロほど北西に有る、トン・パ・プムの町とピッタリ一致した。
映画はもちろんフィクションだから、捕虜収容所や橋の位置など、どうでも良いことでは有るが、町の二十数キロ上流はカオ・レム・ダム湖、秦緬鉄道はビルマまで建設されたのだから、大戦中鉄道建設をした捕虜の宿泊施設が、この湖の下に沈んでいてもおかしくない、汽車の走る木製橋を作っていたかも、連合軍が線路を爆破に来たかもしれない、爆破された橋の残骸が、この湖に沈んでいるのではないかと考えると、どうでも良い夢が広がる。
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ロフトハウスに泊まりたいと言っていた私に、友人が面白い情報を、水に浮かんだ家を船で引っ張り、湖の適当な場所で一泊する、食べ物 飲み物は持ち込みだ。
面白そうじゃない、と今夜の宿泊先は決定。
どんな施設なのか行ってみると、そこは少数民族の人たちの村、ダム湖の水位が下がっているので、満水時には浮いているだろう家は地面に傾いて建っている。
村の子供たちの笑顔がかわいい。 -
友人が値段の交渉に行っている間、村を見て回る。家の屋根は波トタン、竹で編んだ壁面、簡単に作られた家が並ぶ。
家の外には魚を捕る篭が干してあり、魚のひものを作っている。 -
洗濯をしている女性、のんびりくつろいでいる男たち、家の裏に回り写真を写そうとしたら、おばちゃんが現れた、叱られるかと思ったら、撮影OK、扇風機が有るから電気は来ている、家の外に張り出した小さな場所に(写真中右)布団と枕、蚊帳らしい物がつって有る。
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何に使うのか、籐細工を作っている嫁姑、二人の間にあるハンモックには子供が寝ている。
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村では子供を沢山見かける。母親は若く、美形の人が多い。
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六人家族の記念写真(写真上)両親は二十代見える。
下の写真の若いお母さんも、姉弟らしい子供が一所にいるから、三人の子持ちなのだろうか。 -
料金交渉成立、オフシーズンだから1500B、シーズン中はもっと高いらしい。
家を乗せた筏は小舟に引かれ、陸を離れゆっくりと湖に出て行く。
行き交う観光船は、スピード競争をするかのように、がんばって走り回るが、我が浮かぶお家はゆっくりのんびり、時の流れもゆっくりゆ〜っくり動いて行く。
水面に足を着け、のんびりビールを飲む。
このように書くと、静寂の中、風の音、小鳥のさえずりが、と書きたくなるところだが、静けさだけは期待はずれ、小舟のエンジン音は大声で話さなければ、会話が出来ないほど、なのに和太鼓の演奏でも聞くような、このゆったりくつろげる雰囲気はなんなのであろう。 -
チェディ ブッタガヤを望む岸辺には水上生活の家が並ぶ。
湖には網で魚をすくう櫓が建ち並ぶ。 -
時間の観念を無くし、くつろいでいたので、どれくらいの時間がかかったのか、満水時には沈んでしまうお寺の島に到着した。家はロープで古木に固定され、今夜はここで一泊、引いてきた小舟は重い荷物から解放され、軽やかに帰っていった。
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上陸して廃墟になったお寺へ行ってみる、屋根は無く白く塗られていたであろう壁も落ちてしまい、全て茶色、窓の飾りに張り付けられたブルーの陶器が、わずかに残っている。
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中へ入ると、壁面に小さな仏像を安置していたのであろうか、同じ形の物が張り付けて有る。上の列は黒く、途中から茶色に色が変わっている所を見ると、満水時には茶色の所まで水没するのだろう。
以前には立派な祭壇が有ったと思われる場所には、仮説の祭壇が有り、このお寺にいた僧侶であろう写真が飾られていた。 -
裏側に出てみると水没前からこうだったのか、仏像の首だけがおいてある。
このお寺、かなりの広さが有り、湖に沈む前は立派なお寺だったことが伺える。 -
筏に戻りくつろいでいると、我々の筏より大きな筏が横付けした。乗客は十数人乗っており、ここに泊まると今夜話にぎやかになるかと思ったが、三十分ほどで帰っていった。
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ここで筏の紹介をします。
リビングの広さは二十畳ほど、大きなアイスボックスには氷りが入っている。
プロパンガスの業務用コンロ、鍋は大きなずんどう鍋、こんな大きな道具でどんな料理を作るつもりなのか、もっと小さなコンロと、やかんが有れば都合が良いのに。
寝室は五人分の枕が用意されている。
トイレはタイ式のしゃがむタイプ、トイレットペーパーは無い。
シャワーは、大きな桶にくんだ水をひしゃくですくい、体にかける。
友人曰わく、「上のタンクの水も湖の水をくんだのだから、外で石鹸を使って体を洗い、湖に入って流した方が良いよ」と言う、確かに気持ちが良かった。 -
辺りが暗くなったころ、小舟に乗り湖に出てみる。
昼間見た魚取りの櫓に、集魚用のグリーンの灯りが点き、神秘的な雰囲気、とても写真では表せない。
この湖の下、秦緬鉄道はどの辺りを通って、ミャンマー国境のスリー パゴダ パスまで行ったのだろうか。 -
櫓に近づくと、網の準備をしている人影が見えるが、とても写真が写る明るさでは無い。それでもこの素晴らしい雰囲気を忘れないために、何か写っていればと駄目元でシャッターを切った。
帰って上がりを見ておどろいた、おれって天才。 -
キャンドルに火を付け豪華ディナー。
実は蛍光灯を点けると虫が集まってしまうので、電話をかけロウソクを持ってきてもらったのだ。
吹く風は気持ちよく、買い出しの料理もなかなか美味しく、三人で大宴会、ボトル二本近く飲んでしまった。
一番心配だったのは蚊の対策、念のため持参した蚊取り線香を四ヶ所においたが、蚊はいないようだった。 -
朝もう一度お寺跡に行ってみる、やはり朝の雰囲気は、昨日の雰囲気とは一味違い気持ちがよい。
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女性が水をくみに来ていたので付いて行くと、僧が降りてきた。何も無い森かと思った所には、小さな集落が有った。
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小さな集落の人たちは、朝の掃除をしている。踏み固められた道路には側溝も有り、落ち葉以外にゴミらしい物は落ちておらず、緑に囲まれ整然とした綺麗な集落だ。
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さらに登って行くと大きな建物が、この建物はお寺らしく庭を掃除する僧、建物の二階にいる僧が、写真を写せと言っている。 中に入って見たかったが、ここでフィルムが終了、まさかこのような村が有るとは思わず、余分なフィルムを持ってこなかったのだ。
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フィルムを補充し再び村へ、暑い国の男は働かないとよく言うが、 写真上の男性は、何に使うのだろうか、朝から竹を切っている。
ここの集落の家もドアは無く、部屋の中は外から丸見え、防犯やプライバシーなど考えず村中仲良く生活しているのだろう。 -
写真中の男の子、おしっこをしようと準備をしたところで、私にカメラを向けられ、おしっこ止まってしまった、ごめんなさい。
朝の散歩をする、乳飲み子を抱いたお母さん、やはり若くてかわいい。 -
旅行中何気なく写した人を、同じ人と気が付かず二度三度と写し、日本へ帰り写真を見て同一人物と気づくことが私の旅行でよく有る。
この女性も上の写真は村へ入いり最初に写した写真、中の写真は洗濯の準備とは知らず写す。しばらくすると頭に桶を乗せた女性を見かけ、もしや洗濯に行くのではと、付いていった。 -
洗濯場に付くと桶を時間をかけ洗った後、髪をまとめ上げる。シャツをたくし上げロンジーを締め直す。私が目の前でカメラを構えているのに、さほど意識するでもなく洗濯を始めた。
別れぎわ「コープン カップ」と挨拶すると、笑顔を返してくれた。
カメラの前で自然にふるまう彼女に、不思議さを感じたが、私が気付かなかっただけで、村に入った私に最初から気が付いていたので、おどろきもせず、快く写さしてくれた彼女に、感謝します。 -
朝の散歩で汗をかいたのでライフジャケットを付け湖に入る。朝早いのに私たちの目の前を、観光客の船が続々とやって来て、浮かんでいる私たちに手を振る人も、 まさか日本人がこのような所で泳いでいるとは、だれも気が付かないだろう。
今朝の朝食はタイカップラーメン、食事を終えくつろいでいると、昨夜櫓での成果を見せに来てくれた。いつもより少ないそうだ。 -
九時過ぎに迎えの船がやってきた。
今までのタイの旅で、今回のようにのんびりしたのは初めて、この筏数人で利用すれば素朴な楽しい夜が過ごせる。私の旅はいつも雨季、乾季の夜、満点の星が輝く時期に、もう一度行ってみたいと思う。
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この旅行記へのコメント (3)
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- dashxさん 2007/09/07 01:19:57
- うっとりです
- こんばんは、botaさん。
いいですねぇ〜、この筏宿。静かな川面にポツンと一艘浮かんだ船上で
仲間と酒を交わす。ロウソクの灯と涼やかな川風。情景が目に浮かびます。
「平和」を象徴するようなひと時ですね。さぞかしお酒も美味かっただろうと思います。
あまりに羨ましくて自分を当てはめてみました。ついでに満天の星空にして・・・すると最初に頭に浮かんだのは妙齢のタイ美人と二人で川の流れに揺られて静かに飲んでいるシーン。これから別の人生が始まる夜になりそうでした。頭を現実的に切り替えて、いつものタイ友2〜3人を交えて行ったとしたら・・・駄目だ、外的な刺激のない静かな環境で彼らと飲むと、家と車のローンの話、子供の教育資金の話、親の入院費の話、次の給与改定の話、・・・とお金のことばかりで悪酔いしそう。(彼らは今が一生で一番お金のかかる年齢なんです)
そしてそしてこの人々の日常の穏やかなこと!しかも写真に現れているのは全くの自然体ですよね。よくもまぁ撮れましたね。夜釣りの船よりそちらの方が天才的です!
- botaさん からの返信 2007/09/09 21:50:19
- RE: うっとりです
- dashxさん今晩は
筏良かったですよ、AC無しでも快適でした。
でも妙齢のタイ美人と二人で、別の人生が始まる夜にするには、いかがな物でしょうか、蚊に悩ませられる事は無かったものの、灯りに集まる虫対策に、離れた所に蛍光灯を点け、ロウソクの灯りでの食事、シャワー代わりに湖に入り体を洗い、けして綺麗と言えないマットレスで眠る。アウトドアー好きの女性で無い限り、良いムードの保証は出来ません。夢のない女のお相手より、むしろ男同士の方が、 外的な刺激のない静かな環境の中、ローンの支払いを忘れ、満点の星を見上げながら、「銀河鉄道のメーテルは今度の辺りを走っているのか」と夢のある話が出きるのでは。
そこで妙齢のタイ美人と楽しむおすすめコース。
サンプラソップ・リゾートの湖の見える部屋を取り、レストランでナイトディナー。食後小舟をチャーター、集魚灯の明かりを求めナイトクルーズ、部屋に戻りベランダでブランデーグラスを傾ける。彼女もほんのり酔いが回ったころ部屋の入り・・・チキショウ、勝手にしろ。
臭い話しに変わって申し訳有りませんが、高級ナンプラー、やはり違いますか。
それでは、湖に点るグリーンの灯りを思い出しながら 一人休みます。
お休みなさい。
- dashxさん からの返信 2007/09/18 01:07:52
- RE: びっくりです
- botaさん、こんばんは。
そうですか、筏はロマンチックと言うより野趣を楽しむ男の世界的な宿なんですね。何となく安心しました。そしてタイ美人と楽しむおすすめコースのご案内! ありがとうございます。まさかbotaさんからこのようなアドバイスをいただけるとは思ってもみませんでしたので、嬉しいようなビックリのような・・・。これまた何となく安心しました。(意味不明でしょうか?)
高級ナンプラー(と言ってもB30)は全く違いますよ。味にエグミが無いのです。特にタイスキやトムヤンクンのように汁物の場合に違いが分かります。でも屋台の炒め物の味が好きな場合はちょっと物足りないかもしれません。
ではでは11月に予定していますチャーン島の波の音を想像しながら今夜は早めに寝ます。zzzz
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