2007/06/28 - 2007/07/01
560位(同エリア1728件中)
murenekoさん
- murenekoさんTOP
- 旅行記262冊
- クチコミ13件
- Q&A回答2件
- 622,761アクセス
- フォロワー8人
屋久島一人旅、二日目。
白谷雲水峡の「もののけの森」へ。
-
屋久島2日目。朝、6時30分には目が覚める。眠れたのは4時間くらいかな。
旅に出る前に見た週間天気予報では、この日は、降水確率50%だったが、昨日に続き晴れ。
同宿の女の子は、4時過ぎに宮之浦岳に向けて出発、他の男性2人はまだ寝ていたようで、1人、パンをかじって宿を出る。
今日の目的地は、「屋久島の事を知りたいならば、縄文杉じゃなくて、白谷へ!」との話もよく聞く『白谷雲水峡』へ。ここのコケの森は、宮崎駿監督の映画『もののけ姫』に出てくる森のモデルになっている。 -
屋久島バスは8時30分頃発だったが、「まつぱんだ交通」という所のバスが8時くらい発である事を知り、「上屋久町役場前」バス停から白谷に向かう。乗客は、他に女性の親子連れのみ。
バスはユルユルと山道を登っていき、30分ほどで白谷雲水峡へ到着。
管理棟の入口で協力金(300円)を払い、「太鼓岩まで行きたい」と伝えて、管理人のおばちゃんの説明を聞く。写真を示しながら丁寧に教えてくれ、いざ出発。
いきなり川沿いのでかい岩を乗り越えていく。そして、突然、ヤツらはやってきたのだ!!!! -
最初のチェックポイント、サツキ吊り橋にもたどり着かないうちに、通路に何やら動く物体。
ヤクザル、キターーーーー!
屋久島に来たからにはヤクザルに会いたい、と思っており、いきなり願いが叶う。ウキー!
しかし、横幅1mもない前方の通路に2匹のヤクザルが座っており、近くの森の中には、子連れのヤクザルが何匹か蠢いている。
旅行記などで、「ヤクザルに会ったら、絶対に目を合わせたらいけない。目を合わせたら、威嚇して飛びかかってくる」という話を聞いており、気持ちは「見ざる、言わざる、聞かざる」。
しかし、ヤクザルの方は、こちらを完全にシカトし、デン、と動こうとしない。
ヤクザルは自分の前の道に居座っている為、ここを強行突破しないと先に進めない。もののけ姫の森も太鼓岩も見ないまま、スゴスゴと帰るわけにはいかない。行くしかないのだ。
僕は、覚悟を決める。
「ママン、パパン、今までありがとう!」 -
ヤクザルの方は見ないように、ドキドキしながら、カニの横歩きで一歩づつ進んでいく。ヤツラの後ろあたりをジリジリと歩いていく。
どれくらい時間がたっただろう?(注。10秒くらいです。)
ヤクザル包囲網を突破(注。2匹です。)
チャララチャッチャラー!
僕のレベルが上った。ホイミを覚えた。
ふん、口ほどにも無いな。
ヤクザルをやり過ごし(注。負けています)、僕は颯爽と歩いていく。
・・この後の日程で、二度とヤクザルに出会うことは無かった。この時間、この場所にいなければ会えなかったのだろう。屋久島は僕を呼んでくれ、ヤクザルに会いたいという願いも叶えてくれた。
(あとで聞いたところによると、ヤクザルは、主に女性に向かって威嚇して、男性にはあまり威嚇しないのだそうだ。どうやって男女が分かるんやろう?) -
サツキ吊り橋を横目に、いよいよ「原生林コース」に入っていく。
その名前の通り、屋久島ならではの原生林が待ち構えている。
二代大杉を越えたあと、いきなり道を見失い、来た道を戻ってピンクのテープを探す。 -
三本足杉のあたりで写真を撮っていると、昨日、宿で一緒だった東京の男性が現れ、偶然の再会。
「こんにちは。」と声をかけあっただけで、彼はすごい勢いで追い抜いていき、先に進んでいった。
入口近くに、後ろの方に親子連れがいたが、原生林コースの間、彼に抜かれた他は後にも先にも誰とも会わなかった。
森の中に1人・・ -
田口ランディが、ここで何度も迷い、「人生に迷うよりも、原生林で迷う方が遥かに緊急事態なのだ」と評した原生林。
目印に張られたピンクのテーピングを頼りに、1人、原生林に入っていく。10年以上前に、田口ランディが1人で入った頃よりは、おそらく、道もテーピングも整備されているのだろうけれど、それでも、何度か道を見失い、少しづつ来た道を戻って、テーピングを見つけてホッとして、の繰り返し。
基本的に方向音痴なのだけれど、都会の道で迷うのと違い、森で迷うと生きて帰れないのだ。
仕事も俗世間のことも、何も考えず、ただ、テープを探し、森で1人。 -
三本槍杉。名前がついていない杉も、立派なものばかり。
-
奉行杉。
右側の方の枝が「触手」のように見えて、何か襲って来ているような・・。 -
何日か晴れていたはずなのに、マイナスイオンいっぱい。なんていうか、森に水が漂っているのだ。この日、初めて、使い捨てコンタクトレンズを朝から付けていたのだけれど、目薬をささなくていいくらい潤っていた。森の力に癒されながら、ところどころ沢を越えていく。
大雨だと増水して通れなくなってしまう沢を、岩から岩へ飛び越えて渡っていく。水を汲んで飲むと、やわらかく甘い。500mのペットボトルを3本買って持ってきたのだけれど、水場がいっぱいで、空のペットボトル一つあればOK、と言われるのも頷ける(ただし、大雨の日は濁流で水を補給できないかもしれないので注意が必要かも)。 -
昨日、宿で、横浜の男性が、「大雨で、沢を渡れないかとも思ったけど、なんとか渡れて。でも大雨でスゲー、良かったよ」と言っていたのを思い出した。やはり白谷は雨の方が似合うのかもしれない。
なんて、思いながら歩いていたら、コケむした木の根っこに滑り、ステーン!と、腰を強打。
「苔だけに、コケました!」
なんてボケても、ポツーン。森に1人。周りには誰もいない。
その後も何度かこけかけたが、無事!?原生林を抜ける。 -
・・なんですか、このスゲー景色は。
田口ランディはこう書いている。
「でも、私はたぶんこの景色を永遠に誰とも共有できないんだって思った。ああ、そうか。自然がせつないのは、自然と向かい合ったときに自分がたった一人だって、実感しちゃうからなのかもしれない。」
田口ランディとはこの景色を共有できないかもしれないけれど、これを読んで森を訪れた多くの人が、自然と1人で向き合っているのだ。 -
ときおり、ヤクジカも姿を見せる。
-
原生林コースを抜け、楠川歩道との合流点。白谷小屋のトイレで一服し、くぐり杉をくぐって、先に進む。
-
七本杉。
しばらく行くと、いよいよ苔の森へ。この辺になると、朝から来ていると思われる人たちとたくさんすれ違う。 -
もののけ姫の森。しばらくまとまた雨が降らなかったからか、ややコケが干からびている感じがしたが、コケ、コケ、コケのコケワールド。
映画『もののけ姫』で見た森が広がっている。ここで一日ボーっと過ごすのも良いかもしれない・・。 -
水が流れる山道を進んでいくと、辻峠へ。ここからずーっと、ずーっと、まっすぐ行くと縄文杉にも行ける分岐だが、縄文杉には行かず、目的地「太鼓岩」に向かって歩き出す。
交通整理のため、行きと帰りが別のルートになっていて、四つんばいになったりして進む急な山道を10分くらい行くと着くらしいが、わずか数分でテープを見失う。
10分やし、位置的に上に登れば着くやろ・・と思って進んでいくと、どんどん道がなくなっていき、杉にしがみついたり、くぐったり、とんでもないサバイバルの様相を呈してきた。というか、完全に道を見失った・・。ベリー、ピ〜ンチ!?
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
murenekoさんの関連旅行記
屋久島(鹿児島) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
17