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<1998年5月24日(日)晴> <br /><br /> 昨日のハイドパークの散歩が、殊のほか気に入りましたので、今日も一番にそこへ出掛けました。昨日は見落としてしまったところに薔薇園がありました。丁度、色とりどりの花が満開で、魅力的な香りで満ちていました。<br /> <br /><再びハイドパークへ><br /> その薔薇園の垣根で囀っていた小鳥の鳴き声には、聞き覚えがありました。可愛らしく、流暢な囀りです。そっと近寄って見ましたら、目の前からメジロが飛び立ちました。メジロは、すぐ近くの木にとまって、また囀り始めました。<br /> 別の場所では、30羽ほどの鳩の群れが、大きなプラタナスの下で盛んに餌を啄んでいました。鳩は2種類が一緒にいました。日本では余り見掛けない姿の鳩は、伝書鳩より少しだけ大振りで、首の前側に白い模様が付いていました。全体の色は少しグレーがかっています。<br /> 伝書鳩は混血して、さまざまな色、模様が入り交じっていますが、この鳩の模様、色はみんな一緒に見えました。この鳩の群れの中に、鳩と同じくらいの大きさのリスがやってきて、一緒に餌を探し始めました。その後にカラスも1羽降り立ちました。鳩もリスも驚かず、カラスも悪さをしませんでした。紳士、淑女の国は鳥まで礼儀正しいのでしょうか。つい、訳の分からないことを考えてしまいました。<br /> <br /><テイトギャラリー見学><br /> 地下鉄下車は、ハイドパークの東北角のハイドパークコーナー駅にしましたので、公園の南寄りを西に歩きました。昨日諦めた自然史博物館を見るためです。ところが、10時開館と思っていたのが、日曜日は11時開館になっていました。そこで、順番を変更し、テイトギャラリーから見学することにしました。<br /> ここからテイトギャラリーまでは、地下鉄サークルラインでサウス・ケンジントン駅からビクトリア駅まで東に行き、この駅から1駅南のテームズ川寄りのピムリコ駅が最寄り駅に生ります。この駅からは、歩いて5分余り、テームズ川に面したところに美術館はありました。<br /> テイトギャラリーは、さしずめターナー美術館です。イギリス画家の作品が多く展示されていました。解説書では、ロンドン・ナショナルギャラリーの分館と解説されていました。ここでも、いくつか吃驚するような作品に出逢いました。<br /> まずモネの作品です。「Water-Lilly」の大作がありました。睡蓮が主題の作品です。青の時代と思われる色調のピカソの作品「Girl in the Chemise(1905)」もありました。シュミーズの少女とでも訳されているのでしょうか。ダリのいくつかの作品はゆっくりと時間をかけて鑑賞しました。「Mountain Lake(1938)」「Lobster<br /> Telephon」などです。<br /> 昼食をこの美術館の中のレストランで済ましてから、2回目のナショナルギャラリー見学に行きました。レストランは3種類の形態になっていました。本格的なテーブル席とバイキング風、それに喫茶軽食コーナーでした。軽食コーナーで軽い食事にしました。<br /> ピムリコ駅で一日フリーパスにサインをしてもらいましたので、地下鉄、バスは乗り放題です。ナショナルギャラリーへは地下鉄を乗り継いで、ピカデリー駅で降りました。ここからは10分ほど歩いたところですが、意外と方向が分かり難居場所でした。少し迷いましたが、2回目の見学だったのが幸いして、事無きを得ました。<br /> ナショナルギャラリーは、2回訪れて本当にラッキーでした。大切な作品を見落としていたからです。その最たるケースが、レオナルドダビンチの一角と、エルグレコの複数の作品でした。今度は、時間をかけて、じっくりと鑑賞しました。<br /> <br /><自然史博物館見学の後、大英博物館へ><br /> 次は自然史博物館に行きました。昨日、1つだけ大恐竜の化石を見た所です。子供連れのグループが多い博物館でした。しかし、大人でも十分に楽しめる内容を持っていました。特定の場所に留まらずに、1時間ほどで見学を終えました。本当の早回りでした。ここもマダムタッソー同様、なかなか工夫を凝らした展示がしてありました。<br /> 今日の見学の最後は締めくくりに、大英博物館に戻りました。前回見学した時に、「(出土)経緯不明」と表示してあった「白瑠璃椀」が気になっていましたので、これをじっくり観察しました。主なガラス製品は8つ、小物のガラス器を含めると40数点の数でした。この中の1つが、奈良正倉院の御物と、うり二つのように感じたからでした。<br /> 2年ほど前に名城大学で開かれた機械学会の特別講演で、白瑠璃椀にまつわる陶芸家の加藤卓夫さんの話を伺いました。ラスター彩を世界ではじめて再現された著名な陶芸家です。その後、松坂屋南館で開かれた人間国宝記念展も見学しました。この時には、特別講演で紹介された、ご本人所有の白瑠璃椀も展示してありました。東大考古学調査隊に長年同行されて、ペルシャで自ら発見された、極め付けの一品です。<br /> 正倉院の御物と完全にルーツが一致することが確認されていると言われます。長年の埋物で変色した色や、ディンプルに見覚えがありました。単に自分の興味だけの話ですが、これらの品物の特徴をノートにスケッチしました。概ね3世紀から8世紀位の間に創られたもののようです。メソポタミア出土と記載されている物が多くありました。<br /> 結局、今回の旅行で、大英博物館はトータル7時間ほどの見学でした。これだけ豊富な収蔵品は、自分なりのテーマを決めて鑑賞しなければ、満足できるのは、無理なようです。ただ、東洋の文物には、中国、韓国、日本の物が一部入り交じって展示されていました。これは、少し残念なことでした。<br /> <br /><br />  ハイドパークで<br /> 足元を飛立つ鳥は尾を上てブレーキ掛て直に止まれり<br /><br /> 公園の芝生は短く刈込れ餌を啄む鳩の一群れ<br /><br /> 栗鼠の来て共に木実を探したり互知たる鳩の輪の中<br /><br />  ダビンチの黒チョークの絵を見て<br /> いと暗き部屋にまします母と子の豊けき頬に想うモナリザ<br /><br />  ロンドン市内にて<br /> 古き家見慣てやがて現代のビルのデザイン間の抜て見ゆ

1998春、イギリス旅行記(6):6月24日:ロンドン・ナショナルギャラリー

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1998/06/20 - 1998/06/25

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旅人のくまさん

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<1998年5月24日(日)晴>

 昨日のハイドパークの散歩が、殊のほか気に入りましたので、今日も一番にそこへ出掛けました。昨日は見落としてしまったところに薔薇園がありました。丁度、色とりどりの花が満開で、魅力的な香りで満ちていました。

<再びハイドパークへ>
 その薔薇園の垣根で囀っていた小鳥の鳴き声には、聞き覚えがありました。可愛らしく、流暢な囀りです。そっと近寄って見ましたら、目の前からメジロが飛び立ちました。メジロは、すぐ近くの木にとまって、また囀り始めました。
 別の場所では、30羽ほどの鳩の群れが、大きなプラタナスの下で盛んに餌を啄んでいました。鳩は2種類が一緒にいました。日本では余り見掛けない姿の鳩は、伝書鳩より少しだけ大振りで、首の前側に白い模様が付いていました。全体の色は少しグレーがかっています。
 伝書鳩は混血して、さまざまな色、模様が入り交じっていますが、この鳩の模様、色はみんな一緒に見えました。この鳩の群れの中に、鳩と同じくらいの大きさのリスがやってきて、一緒に餌を探し始めました。その後にカラスも1羽降り立ちました。鳩もリスも驚かず、カラスも悪さをしませんでした。紳士、淑女の国は鳥まで礼儀正しいのでしょうか。つい、訳の分からないことを考えてしまいました。

<テイトギャラリー見学>
 地下鉄下車は、ハイドパークの東北角のハイドパークコーナー駅にしましたので、公園の南寄りを西に歩きました。昨日諦めた自然史博物館を見るためです。ところが、10時開館と思っていたのが、日曜日は11時開館になっていました。そこで、順番を変更し、テイトギャラリーから見学することにしました。
 ここからテイトギャラリーまでは、地下鉄サークルラインでサウス・ケンジントン駅からビクトリア駅まで東に行き、この駅から1駅南のテームズ川寄りのピムリコ駅が最寄り駅に生ります。この駅からは、歩いて5分余り、テームズ川に面したところに美術館はありました。
 テイトギャラリーは、さしずめターナー美術館です。イギリス画家の作品が多く展示されていました。解説書では、ロンドン・ナショナルギャラリーの分館と解説されていました。ここでも、いくつか吃驚するような作品に出逢いました。
 まずモネの作品です。「Water-Lilly」の大作がありました。睡蓮が主題の作品です。青の時代と思われる色調のピカソの作品「Girl in the Chemise(1905)」もありました。シュミーズの少女とでも訳されているのでしょうか。ダリのいくつかの作品はゆっくりと時間をかけて鑑賞しました。「Mountain Lake(1938)」「Lobster
Telephon」などです。
 昼食をこの美術館の中のレストランで済ましてから、2回目のナショナルギャラリー見学に行きました。レストランは3種類の形態になっていました。本格的なテーブル席とバイキング風、それに喫茶軽食コーナーでした。軽食コーナーで軽い食事にしました。
 ピムリコ駅で一日フリーパスにサインをしてもらいましたので、地下鉄、バスは乗り放題です。ナショナルギャラリーへは地下鉄を乗り継いで、ピカデリー駅で降りました。ここからは10分ほど歩いたところですが、意外と方向が分かり難居場所でした。少し迷いましたが、2回目の見学だったのが幸いして、事無きを得ました。
 ナショナルギャラリーは、2回訪れて本当にラッキーでした。大切な作品を見落としていたからです。その最たるケースが、レオナルドダビンチの一角と、エルグレコの複数の作品でした。今度は、時間をかけて、じっくりと鑑賞しました。

<自然史博物館見学の後、大英博物館へ>
 次は自然史博物館に行きました。昨日、1つだけ大恐竜の化石を見た所です。子供連れのグループが多い博物館でした。しかし、大人でも十分に楽しめる内容を持っていました。特定の場所に留まらずに、1時間ほどで見学を終えました。本当の早回りでした。ここもマダムタッソー同様、なかなか工夫を凝らした展示がしてありました。
 今日の見学の最後は締めくくりに、大英博物館に戻りました。前回見学した時に、「(出土)経緯不明」と表示してあった「白瑠璃椀」が気になっていましたので、これをじっくり観察しました。主なガラス製品は8つ、小物のガラス器を含めると40数点の数でした。この中の1つが、奈良正倉院の御物と、うり二つのように感じたからでした。
 2年ほど前に名城大学で開かれた機械学会の特別講演で、白瑠璃椀にまつわる陶芸家の加藤卓夫さんの話を伺いました。ラスター彩を世界ではじめて再現された著名な陶芸家です。その後、松坂屋南館で開かれた人間国宝記念展も見学しました。この時には、特別講演で紹介された、ご本人所有の白瑠璃椀も展示してありました。東大考古学調査隊に長年同行されて、ペルシャで自ら発見された、極め付けの一品です。
 正倉院の御物と完全にルーツが一致することが確認されていると言われます。長年の埋物で変色した色や、ディンプルに見覚えがありました。単に自分の興味だけの話ですが、これらの品物の特徴をノートにスケッチしました。概ね3世紀から8世紀位の間に創られたもののようです。メソポタミア出土と記載されている物が多くありました。
 結局、今回の旅行で、大英博物館はトータル7時間ほどの見学でした。これだけ豊富な収蔵品は、自分なりのテーマを決めて鑑賞しなければ、満足できるのは、無理なようです。ただ、東洋の文物には、中国、韓国、日本の物が一部入り交じって展示されていました。これは、少し残念なことでした。


  ハイドパークで
 足元を飛立つ鳥は尾を上てブレーキ掛て直に止まれり

 公園の芝生は短く刈込れ餌を啄む鳩の一群れ

 栗鼠の来て共に木実を探したり互知たる鳩の輪の中

  ダビンチの黒チョークの絵を見て
 いと暗き部屋にまします母と子の豊けき頬に想うモナリザ

  ロンドン市内にて
 古き家見慣てやがて現代のビルのデザイン間の抜て見ゆ

同行者
社員・団体旅行
交通手段
鉄道 タクシー
航空会社
大韓航空
  • ゴッホの「糸杉」です。ルノワールと並び日本人の一番好きな画家と言われます。私もその1人です。現地で買い求めた絵葉書からロンドン・ナショナル・ギャラリーの作品を紹介します。

    ゴッホの「糸杉」です。ルノワールと並び日本人の一番好きな画家と言われます。私もその1人です。現地で買い求めた絵葉書からロンドン・ナショナル・ギャラリーの作品を紹介します。

  • ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ(1853〜1890)の<br />「ヴァン・ゴッホの椅子」です。「ゴーギャンの椅子」と一対で描かれました。<br />

    ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ(1853〜1890)の
    「ヴァン・ゴッホの椅子」です。「ゴーギャンの椅子」と一対で描かれました。

  • ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ(1853〜1890)の「Lon  Grass with Butterflies」です。<br />

    ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ(1853〜1890)の「Lon Grass with Butterflies」です。

  • ジョルジュ・ピエール・スーラ(1859〜1891)の「アニエールの水浴」(1883〜4)です。大作です

    ジョルジュ・ピエール・スーラ(1859〜1891)の「アニエールの水浴」(1883〜4)です。大作です

  • エドガー・ドガ(1834〜1917)の「Ballet Dancers」 (踊り子)です。柔らかい中間色とモチーフが魅力的な作品です。

    エドガー・ドガ(1834〜1917)の「Ballet Dancers」 (踊り子)です。柔らかい中間色とモチーフが魅力的な作品です。

  • ポール・セザンヌ(1839〜1906)の「Bathers」です。いくつか描かれた「水浴」の1つです。

    ポール・セザンヌ(1839〜1906)の「Bathers」です。いくつか描かれた「水浴」の1つです。

  • ポール・セザンヌ(1839〜1906)の「Hillside in Provence」です。「プロヴァンスの丘」でしょうか。

    ポール・セザンヌ(1839〜1906)の「Hillside in Provence」です。「プロヴァンスの丘」でしょうか。

  • モネの「睡蓮池」です。この絵とは別の「睡蓮」の大作を、テイトギャラリーで見ました。

    モネの「睡蓮池」です。この絵とは別の「睡蓮」の大作を、テイトギャラリーで見ました。

  • クロード・モネ(1840〜1926)の「Flood Waters」です。「洪水」と訳すのでしょうか。

    クロード・モネ(1840〜1926)の「Flood Waters」です。「洪水」と訳すのでしょうか。

  • クロード・モネ(1840〜1926)の「The Gare St-Lazale」です。サン・ラザール駅の描写です。<br />

    クロード・モネ(1840〜1926)の「The Gare St-Lazale」です。サン・ラザール駅の描写です。

  • クロード・モネ(1840〜1926)のかなり写実的な風景画です。若い頃の作品でしょうか。

    クロード・モネ(1840〜1926)のかなり写実的な風景画です。若い頃の作品でしょうか。

  • ルノワール「雨傘」1884年頃の作品です。昔、美術全集では、古典秀作時代から独自の世界を切り開く、過渡的な時期の作品と紹介されていました。この作品も実物を見て、改めて大きな魅力を感じました。<br />

    ルノワール「雨傘」1884年頃の作品です。昔、美術全集では、古典秀作時代から独自の世界を切り開く、過渡的な時期の作品と紹介されていました。この作品も実物を見て、改めて大きな魅力を感じました。

  • ベルト・モリゾ(1841〜1895)の「Snmmer&#39;s Day」(夏の日)です。1879年の作です。

    ベルト・モリゾ(1841〜1895)の「Snmmer's Day」(夏の日)です。1879年の作です。

  • ピエール・オーギュスト・ルノワール(1841〜1919)の「Bouting on the Seine」です。<br />

    ピエール・オーギュスト・ルノワール(1841〜1919)の「Bouting on the Seine」です。

  • Henri・Rousseau(1844〜1910)の「Tiger in a Tropical Storm」です。

    Henri・Rousseau(1844〜1910)の「Tiger in a Tropical Storm」です。

  • カミーユ・ピサロ(1830〜1909)の「View from Louvecciennes」です。「自然に最も近づいた画家」とも称されます。

    カミーユ・ピサロ(1830〜1909)の「View from Louvecciennes」です。「自然に最も近づいた画家」とも称されます。

  • オディロン・ルドン(1840〜1916)の「Ophelia amongthe  Flowers」です。幻想的な色彩です。<br />

    オディロン・ルドン(1840〜1916)の「Ophelia amongthe Flowers」です。幻想的な色彩です。

  • 「The Vase of Flowers」(Vaseは花瓶)ゴーギャン <br />

    「The Vase of Flowers」(Vaseは花瓶)ゴーギャン 

  • 「Digo building Carthage」 1815年作、ウィリアム・ターナーです。<br />

    「Digo building Carthage」 1815年作、ウィリアム・ターナーです。

  • 「レイディ=ジェイン=グレイの処刑」 1833年、パウル・ドラローシュ<br />

    「レイディ=ジェイン=グレイの処刑」 1833年、パウル・ドラローシュ

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