1998/05/20 - 1998/05/25
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旅人のくまさんさん
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<1998年5月22日(金)晴>
<バースの町へ>
昨日の約束で、今日も5人組でロンドンから西へ離れたバースの街と、ストーンヘンジを見学に出掛けることにしました。
最初に訪れたのは、約2千年前にローマ人によって造られた大浴場、バースの遺跡です。バースは、その名の通りお風呂のことであり、バスの語源です。発掘された浴場からは、今もこんこんと沢山のお湯が湧き出していました。手を入れると、そのまま入っても十分な温度に感じられました。
地下鉄で、ロンドン中心部から西に外れたパディントン駅まで行き、そこからはディーゼル車に乗りました。街を離れると広大な牧草地が続き、のんびりと草を食んでいる牛、馬、羊に群を至る所で見ることができました。この風景も見どころの一つでした。緑が輝き、木々は花を付け、おそらく1年で一番素晴らしい季節なのかもしれません。
日本で言えば旧国鉄に相当するのでしょうか、イギリスの鉄道は誠に不親切極まりありません。パディントン駅でバース行の電車に乗る時、さんざん苦労しました。一度経験してしまえば、何のことはありませんが、最初は列車案内が大変に分かり難いのに苦労しました。
それに、インフォーメーションが不親切ときています。乗ったのは急行か特急電車クラスでしたが、買った切符は座席番号のところが空欄になっていました。各自で機械に通して、ボーディングをするらしい。30分に1本の電車を、2本乗り過ごしてしまいました。
そんな一寸したトラブルも、田園風景を眺めていると、なんでもないことに思えてくるから不思議です。途中3つの駅に停り、バースへは1時間と少しで着きました。
<バースの町>
バースは浴場遺跡そのものも素晴らしかったですが、途中の家並みも素晴らしいものでした。18世紀にジョージ王朝様式と言われる石造りは、黄色から橙色にかけての独特の風合いを持っていました。「付近で産出する石を使った」と解説書には出ていました。
時間が許せばゆっくりと散歩してみたい街並みでしたが、次の予定地ストーンヘンジ見学があるので、惜しみながらこの地を後にしました。
<ストーンヘンジ>
ストーンヘンジへは、普通電車でソールズベリ駅まで行き、そこからはタクシーを使いました。電車は15時半頃で終わっていて、タクシー以外にアクセスはありませんでした。最初は2台で合計60ポンドと言われましたが、結局5人が乗れる大型タクシーを頼んで、30ポンドで済みました。最初の半額です。
100km近いスピードで飛ばし、15分ほどでストーンヘンジへ着きました。運転手さんとは、最初から往復30分、見学30分合計1時間の約束でした。
ストーンヘンジは見る価値がありました。写真だけではその質感、まわりの景色を含めた本当の光景は浮かんでこないものです。その典型的な例でした。
それぞれ国のガイドのテープを、無料で貸してくれました。日本語のガイドもあり、なかなか親切な解説でした。ストーンヘンジ建設の謎は、今でも完全には解き明かされていないようでした。石の配置は、太陽の動きに関係している説に共感を覚えました。もし、そうであるとするなら、回りになんの障害物もないこの一帯は、正に最適地のように思えたからです。
<諦めたウィンザー城見学>
ロンドンから近郊へのアクセスは便利なのに、その逆コースは大変に不便なようです。ソールズベリからウィンザー城への最短コースは、電車3回乗り換えでした。1回乗り換えでも、ウィンザー城へ行くことが出来るコースはありますが、はなはだ回り道です。回り道というより、約反分折り返してくるような経路です。
この駅でも、例のイギリス国鉄方式で、騙されてしまいました。乗車は2番ホームと表示してあったし、そのように聞いていました。しかし、気がついたときは、肝心の列車は、3番ホームから出てしまっていました。日本から来た他の旅行客も騙されて、取り残されてしまいました。なんとも難しい電車の乗り方でした。
乗りそこなった電車と同じ行き先の電車に乗って、更に3回乗り換えて無事にウィンザー城へ着くのは、下調べ無しでは、至難のわざと思われました。それで、みんなで相談して、今回は諦めることにしました。
次にやってきた電車は、ロンドンまでは乗り換えなしでいい電車でした。しかし、念のため、そのことをはっきりと駅員さんに確認しました。終点駅ですから、今度は間違いがありませんでした。
電車に悩まされ続けた一日でしたが、こんな経験を積み重ねなければ、旅上手にはなれないのでしょう。決してガイドブックだけでは理解できないものがあります。体験の範疇になるのでしょう。
<仕方なくホテルでの夕食>
夜は投宿のホテルで夕食を摂りました。昼間の強行軍で少し草臥れていましたので、美味しい店を探すのが億劫だったせいもありました。ワインはフランス製であることを確認していましたので、赤のフルボトルを注文しました。
1994年製のこのワインは8ポンド、日本円で2千円弱でした。日本でのワインの値段の感覚でいえば、かなりお値打ちでした。日本のワイン専門店で買い求めれば、2千円クラスと言ったところでした。お店で飲めば、5千円クラスといったところでしょう。
赤ワインに合わせてステーキの小さいサイズのものを注文しましたが、こちらは余りいただけませんでした。味付けもそうでしたが、やはり固い肉でした。注文する時、「スモール プリーズ」で頼みましたが、愛想のいいコックさんは、盛んに「ビッグサイズ」を勧めてくれました。スモールでも結構な量がありましたので、断っておいて助かりました。
コックさんは、親切で勧めてくれたと言うより、半分以上は冗談で、半ばは、仕事を楽しみながら、からかってみたといった感じでした。それで、こちらも、断るときの仕草が、つい、大袈裟になってしまいました。この遣り取りを見て、周りの人も笑ってくれました。これも一つの会話だったようです。ステーキはいただけませんでしたが、フランス産の赤ワインがそれを補ってくれました。
バースへ向かう車中にて
草を食む羊は一群囲にて刈られし前の毛に包れぬ
名も知ぬ木々は真白き花を付け雪降る如く今盛なり
牧草の畑は遠くへ続たり遮もの無き遙な丘へ
草を食む牛馬羊眺つつ何時しか時を忘るる旅路
菜花は僅に黄色を残したり輝を増すその実の先に
バースの遺跡にて
二千年経て今尚湧出る手を浸したり熱きその湯に
この地にて産出したる石をもて造し家並は幾百年ぞ
この国に地震は無きか煉瓦積む古き家並に傷跡を見ず
高き塔聳ゆる教会薄暗く光を注ぐステンドグラス
ストーンヘンジにて
新緑の小高き丘に立てる石背中に負ぬ四千年を
山の石海を運びてこの丘に三度造りしストーンヘンジ
トンネルを潜りて丘に続く路白と黄色の小さき小花
人は皆ヘッドホーンに耳寄て古代の謎に思索をしたり
費やせる知恵と力は底知れず後に伝ゆる泉となりぬ
地に生える歯とも例えし大石は四千年を束の間とする
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 交通手段
- 鉄道 タクシー
- 航空会社
- 大韓航空
-
この駅では色々とハプニングがありました。しかし、楽しい想い出のロンドンの西、パディントン駅です。
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ハプニングはありましたが、何とかバースの町にたどり着きました。静かな街の佇まいです。
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遠くの尖塔をバックに、バースの街角です。電車に乗る時まごつきましたが、何とか無事到着しました。
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ほとんど見えませんが、遠くの丘の上にビクトリア王朝時代の素晴らしい建造物があります。
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浴場を見下ろすテラスです。尖塔と石像がバックです。テラスは見学者用に、後で作られました。
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浴場のテラスで、5人組中の4名です。カメラマンの倉元さんには、毎度申し訳ありません。
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バース遺跡の浴場の前です。お湯は十分に温かさがあります。緑がかったお湯の色でした。
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バース遺跡の前の広場です。ローマ帝国時代に遡る古い歴史を持っています。
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ステンドグラスが素晴らしかった寺院の中です。バース遺跡の近くです。
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人形ではありません、本物の人間です。バース遺跡近くでのパフォーマンスです。この後も各地で金色、銀色の人を見ました。
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巨石サークル、ストーンヘンジの前です。日本語版の観光ガイドを貸してくれました。
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ストーンヘンジでは、人それぞれに思索をしたり、ポーズを取ったりでした。四千年の歴史の重みです。
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