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<1998年5月23(土)晴><br /><br /><ロンドン市内散策><br /> 2日間は5人組で行動しましたので、今日からは各自のプランで行動することにしました。タクシーを使う時は、5人組は割安で助かりました。ロンドン市内を1人で移動する場合は、地下鉄が便利です。それでも初乗り料金が1ポンド30ペンス、日本円で300円弱なので、何度も乗り継いでいる内に、結構な費用となりました。<br /> 8時過ぎにホテルを出ました。天気が変わりやすいので、傘だけは常に携帯しておくこととしました。博物館や美術館などの開館までは相当時間がありましたので、ホテル近くのラッセルスクエアとハイドパークを散歩しました。<br /> ラッセルスクエアには池はないのに、オシドリの番いが芝生の上をよちよちと歩いていました。人が近づいても驚いた様子はありませんでした。むしろ向こうの方から近づいてくる感じでした。本当は餌を貰いたかったのでしょう。<br /> この公園ではプラタナスやニセアカシヤの大木の他、桜、小手鞠、紫葉樹(私の勝手命名、Copper Beech Treeのこと)、珊瑚樹、モチノキ、木瓜などが植えられていました。花壇もあり、パンジー薔薇、ストック、ジュリアンなどが作られていました。<br /> 今日の一番の目的は、大英博物館です。ラッセルスクエアを散歩しても、まだ開館までは1時間以上ありましたので、ハイドパークまで足を伸ばしました。ここまでは地下鉄で移動しました。今日のもう一つの目的地であるビクトリア&アルバート博物館、自然史博物館等を先に確認しておく意味もありました。これらは、ハイドパークの中程の南側にほぼ隣接していました。<br /> ハイドパークの東北角の駅で下車し、公園を斜めに過りながら散歩しました。この公園の起源は、王室のお狩り場だったらしく、兎に角広大な公園でした。<br /> 公園の中には大きな池があります。地図で見ますと、どうやら、テームズ川の流れが変わって、取り残されて出来たかのように想像されました。暫くの間、この池のほとりのベンチに座って、のんびりと水鳥を眺めていました。時間の感覚が変わって、まるで別世界に迷い込んだような感じがしました。<br /><br /><大英博物館見学><br /> ハイドパークで、思いの外長く時間を過ごしましたので、大英博物館に着いたのは11時頃でした。この博物館では昼食の時間を含めて、5時間ほどを費やしました。全体のイメージを掴むため、最初は早回りにしました。率直な感想としては、尋常な手段ではこれほどのコレクションは不可能だろうということでした。もっとストレートに表現すれば、海賊国、帝国にしてはじめて可能な収蔵品の数々です。この思いは、その後ビクトリア&アルバート博物館を見学して、更に強くなりました。<br /> 収蔵品は全世界の地域にわたっていますが、殊にインド、東南アジア、エジプト、ペルー等に関する文物が豊富でした。持ち去られた国の人は複雑な思い出で見学していることでしょう。<br /> 日本の文物は数多くはありませんが、法隆寺の百済観音像と対と思われる木像が手で触れるような場所似展示してあったのには、驚かされました。つい最近、法隆寺の百済観音像を名古屋市博物館の特別展で見たばかりでしたから、ことさら感慨深いものがありました。それでも、光背や台座、指先など、保存状態は悪くなさそうなのが救いでした。<br /> しかし、もう少し光量を下げて展示しませんと、これからの痛み、変色の進みが心配になりました。本当は、このような仏像は、日本へ返還されて大切に扱われた方がいいのかも知れません。ところで、由来を遡れば、韓国が所有権を主張することも考えられる逸品です。 <br /> 日本の文物では、もう一つ、金色の葵のご紋が付いた1メートル余りの対の壺にも目を奪われました。説明書きは、単に「ボトル」になっていました。私の直感では、その昔、大名行列も路を譲ったという、「お茶壺」様に違いないと思いました。この場所に展示してある由来は分かりませんが、第二次大戦後ではないかと推測しました。葛飾北斎の「波裏」もさりげなく展示してありました。荒波の向こうに富士山が描かれた有名な版画です。<br /> やはりこの博物館でも、短歌を創るという気分には、なれませんでした。<br /><br /><ビクトリア&アルバート博物館見学><br /> 4時過ぎにハイドパークの方へ移動し、ビクトリア&アルバート博物館を1時間ほど見学しました。大英博物館に劣らず、こちらの収蔵品も物凄いものでした。寺院や遺跡等の主要な彫刻、文物をごっそりと運んできた感じです。運べない像は、首だけ切り取ってきたようでもあります。運搬も、軍艦が似合いそうなスケールでした。全くのところ、唖然としました。<br /> すぐ近くの自然史博物館は、閉館間際で、見学時間が全くありませんでした。入り口から見える大恐竜の骨格化石だけを、ただで覗き見させてもらいました。<br /><br /><Koさんと夕食><br /> 夜はKoさんと合流して食事に外出しました。ホテルから少し東に歩いたところに、一寸した飲食店街がありました。その中でも、ビールだけのパブを避けて、イタリアンレストランを選びました。<br /> メニューのややこしいところは分かりませんので、スパゲティ、ピザと赤のハウスワインのフルボトルを頼みました。約30ポンドでしたので、1人当たり3千円強程度になりました。食べ物もワインもなかなか美味しい店でした。<br /><br /><br />  ラッセルスクエアにて<br /> 鴛鴦の番は我に近付て少し見上て悠々去りぬ<br /><br />  ハイドパークにて<br /> 鳩の来て水飲み終えて目の前を歩いて去ぬ公園の池<br /><br /> 水鳥の岸に並びて毛繕うカタカタカタと音を立てつつ<br /><br /> 毛繕い終えたる鴨は一列に並て沖に泳ぎ出したり

1998春、イギリス旅行記(5):5月23日:ロンドン・市内散策、大英博物館

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1998/05/20 - 1998/05/25

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旅人のくまさん

旅人のくまさんさん

<1998年5月23(土)晴>

<ロンドン市内散策>
 2日間は5人組で行動しましたので、今日からは各自のプランで行動することにしました。タクシーを使う時は、5人組は割安で助かりました。ロンドン市内を1人で移動する場合は、地下鉄が便利です。それでも初乗り料金が1ポンド30ペンス、日本円で300円弱なので、何度も乗り継いでいる内に、結構な費用となりました。
 8時過ぎにホテルを出ました。天気が変わりやすいので、傘だけは常に携帯しておくこととしました。博物館や美術館などの開館までは相当時間がありましたので、ホテル近くのラッセルスクエアとハイドパークを散歩しました。
 ラッセルスクエアには池はないのに、オシドリの番いが芝生の上をよちよちと歩いていました。人が近づいても驚いた様子はありませんでした。むしろ向こうの方から近づいてくる感じでした。本当は餌を貰いたかったのでしょう。
 この公園ではプラタナスやニセアカシヤの大木の他、桜、小手鞠、紫葉樹(私の勝手命名、Copper Beech Treeのこと)、珊瑚樹、モチノキ、木瓜などが植えられていました。花壇もあり、パンジー薔薇、ストック、ジュリアンなどが作られていました。
 今日の一番の目的は、大英博物館です。ラッセルスクエアを散歩しても、まだ開館までは1時間以上ありましたので、ハイドパークまで足を伸ばしました。ここまでは地下鉄で移動しました。今日のもう一つの目的地であるビクトリア&アルバート博物館、自然史博物館等を先に確認しておく意味もありました。これらは、ハイドパークの中程の南側にほぼ隣接していました。
 ハイドパークの東北角の駅で下車し、公園を斜めに過りながら散歩しました。この公園の起源は、王室のお狩り場だったらしく、兎に角広大な公園でした。
 公園の中には大きな池があります。地図で見ますと、どうやら、テームズ川の流れが変わって、取り残されて出来たかのように想像されました。暫くの間、この池のほとりのベンチに座って、のんびりと水鳥を眺めていました。時間の感覚が変わって、まるで別世界に迷い込んだような感じがしました。

<大英博物館見学>
 ハイドパークで、思いの外長く時間を過ごしましたので、大英博物館に着いたのは11時頃でした。この博物館では昼食の時間を含めて、5時間ほどを費やしました。全体のイメージを掴むため、最初は早回りにしました。率直な感想としては、尋常な手段ではこれほどのコレクションは不可能だろうということでした。もっとストレートに表現すれば、海賊国、帝国にしてはじめて可能な収蔵品の数々です。この思いは、その後ビクトリア&アルバート博物館を見学して、更に強くなりました。
 収蔵品は全世界の地域にわたっていますが、殊にインド、東南アジア、エジプト、ペルー等に関する文物が豊富でした。持ち去られた国の人は複雑な思い出で見学していることでしょう。
 日本の文物は数多くはありませんが、法隆寺の百済観音像と対と思われる木像が手で触れるような場所似展示してあったのには、驚かされました。つい最近、法隆寺の百済観音像を名古屋市博物館の特別展で見たばかりでしたから、ことさら感慨深いものがありました。それでも、光背や台座、指先など、保存状態は悪くなさそうなのが救いでした。
 しかし、もう少し光量を下げて展示しませんと、これからの痛み、変色の進みが心配になりました。本当は、このような仏像は、日本へ返還されて大切に扱われた方がいいのかも知れません。ところで、由来を遡れば、韓国が所有権を主張することも考えられる逸品です。 
 日本の文物では、もう一つ、金色の葵のご紋が付いた1メートル余りの対の壺にも目を奪われました。説明書きは、単に「ボトル」になっていました。私の直感では、その昔、大名行列も路を譲ったという、「お茶壺」様に違いないと思いました。この場所に展示してある由来は分かりませんが、第二次大戦後ではないかと推測しました。葛飾北斎の「波裏」もさりげなく展示してありました。荒波の向こうに富士山が描かれた有名な版画です。
 やはりこの博物館でも、短歌を創るという気分には、なれませんでした。

<ビクトリア&アルバート博物館見学>
 4時過ぎにハイドパークの方へ移動し、ビクトリア&アルバート博物館を1時間ほど見学しました。大英博物館に劣らず、こちらの収蔵品も物凄いものでした。寺院や遺跡等の主要な彫刻、文物をごっそりと運んできた感じです。運べない像は、首だけ切り取ってきたようでもあります。運搬も、軍艦が似合いそうなスケールでした。全くのところ、唖然としました。
 すぐ近くの自然史博物館は、閉館間際で、見学時間が全くありませんでした。入り口から見える大恐竜の骨格化石だけを、ただで覗き見させてもらいました。

<Koさんと夕食>
 夜はKoさんと合流して食事に外出しました。ホテルから少し東に歩いたところに、一寸した飲食店街がありました。その中でも、ビールだけのパブを避けて、イタリアンレストランを選びました。
 メニューのややこしいところは分かりませんので、スパゲティ、ピザと赤のハウスワインのフルボトルを頼みました。約30ポンドでしたので、1人当たり3千円強程度になりました。食べ物もワインもなかなか美味しい店でした。


  ラッセルスクエアにて
 鴛鴦の番は我に近付て少し見上て悠々去りぬ

  ハイドパークにて
 鳩の来て水飲み終えて目の前を歩いて去ぬ公園の池

 水鳥の岸に並びて毛繕うカタカタカタと音を立てつつ

 毛繕い終えたる鴨は一列に並て沖に泳ぎ出したり

同行者
社員・団体旅行
交通手段
鉄道 タクシー
航空会社
大韓航空
  • 大英博物館の外観です。今回の旅行では、3度見学しました。現地で買い求めた絵葉書から展示品を紹介します。

    大英博物館の外観です。今回の旅行では、3度見学しました。現地で買い求めた絵葉書から展示品を紹介します。

  • 三大秘宝の1つ、ロゼッタストーンです。発見から23年、フランスの学者シャンポリオンによって解読されました。

    三大秘宝の1つ、ロゼッタストーンです。発見から23年、フランスの学者シャンポリオンによって解読されました。

  • 「Turquise Mosaic Pectoral Ornament」、トルコ石モザイクの胸飾です。双頭の大蛇です。

    「Turquise Mosaic Pectoral Ornament」、トルコ石モザイクの胸飾です。双頭の大蛇です。

  • アッシリアの645年頃のレリーフです。ニネバのアッシュールバニパル王のライオン狩りの図です。

    アッシリアの645年頃のレリーフです。ニネバのアッシュールバニパル王のライオン狩りの図です。

  • 「Roman statuette of a prancing tiger」、銀製のローマ時代の牝虎です。1992年に発見されました。

    「Roman statuette of a prancing tiger」、銀製のローマ時代の牝虎です。1992年に発見されました。

  • ギリシャのパルテノン神殿の彫刻です。月の女神セレネの戦車を引く馬の頭部です。

    ギリシャのパルテノン神殿の彫刻です。月の女神セレネの戦車を引く馬の頭部です。

  • 「The Lewis Chessmen」、12世紀頃のビショップ、ナイトなどのチェスの駒です。

    「The Lewis Chessmen」、12世紀頃のビショップ、ナイトなどのチェスの駒です。

  • 紀元前850年のエジプトにおける「Libyan Pasenhor」の木製内棺です。

    紀元前850年のエジプトにおける「Libyan Pasenhor」の木製内棺です。

  • ブロンズの馬面です。北ヨークシャ地方のスタンウィックで1845年に発見されました。

    ブロンズの馬面です。北ヨークシャ地方のスタンウィックで1845年に発見されました。

  • 「Sandstone image of the god Ganesha」、13世紀、インドのGanesha神の砂岩像です。<br />

    「Sandstone image of the god Ganesha」、13世紀、インドのGanesha神の砂岩像です。

  • 「Glankeen bellshrine」の詳細です。紀元前のものです。神聖な儀式に使われた鈴のようです。

    「Glankeen bellshrine」の詳細です。紀元前のものです。神聖な儀式に使われた鈴のようです。

  • ブロンズ製のぶどう酒容器(fragon)です。紀元前400年のフランス、Lorrainのものです。<br />

    ブロンズ製のぶどう酒容器(fragon)です。紀元前400年のフランス、Lorrainのものです。

  • Aylesford容器(bucket)の詳細です。木製容器に付いたブロンズ部分です。

    Aylesford容器(bucket)の詳細です。木製容器に付いたブロンズ部分です。

  • 「Dragonesque‘Brooch」、紀元2世紀のブロンズ製のドラゴン(竜)です。双頭で、ほぼ対称形をしています。

    「Dragonesque‘Brooch」、紀元2世紀のブロンズ製のドラゴン(竜)です。双頭で、ほぼ対称形をしています。

  • 「Snettisham Tore」、金、銀、銅で作られた首飾りです。紀元前70年、ノーフォークのSnettishamの物です。

    「Snettisham Tore」、金、銀、銅で作られた首飾りです。紀元前70年、ノーフォークのSnettishamの物です。

  • 紀元前1世紀のケルトの青銅鏡です。NorthampotonshireのDesboroughの物です。

    紀元前1世紀のケルトの青銅鏡です。NorthampotonshireのDesboroughの物です。

  • 「The Battersea Shield」、海戦用の盾のようです。紀元前2世紀のロンドンの物です。

    「The Battersea Shield」、海戦用の盾のようです。紀元前2世紀のロンドンの物です。

  • 「Bronze boar figurines and a whell」、ブロンズ製の雄猪の小立像と車輪です。紀元前2〜3世紀です。

    「Bronze boar figurines and a whell」、ブロンズ製の雄猪の小立像と車輪です。紀元前2〜3世紀です。

  • 「Horse harness」、馬具の数々です。紀元2世紀のものです。黄又は青の釉薬が使われています。

    「Horse harness」、馬具の数々です。紀元2世紀のものです。黄又は青の釉薬が使われています。

  • 「Calic gold coin」、ローマ時代のコインです。1992年、ハンプシャーのAltonで発見されました。

    「Calic gold coin」、ローマ時代のコインです。1992年、ハンプシャーのAltonで発見されました。

  • 「Burghead bul」、石の平板に描かれた雄牛です。スコットランドのMorayshireで発見されました。

    「Burghead bul」、石の平板に描かれた雄牛です。スコットランドのMorayshireで発見されました。

  • 「Snow Night」、伊東深水の1923年の「雪の夜」の作品の部分です。

    「Snow Night」、伊東深水の1923年の「雪の夜」の作品の部分です。

  • 「Sketch of a Girl sleeping」、レンブラント(1606〜1669)のスケッチの部分です。<br />

    「Sketch of a Girl sleeping」、レンブラント(1606〜1669)のスケッチの部分です。

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