1995春、韓国紀行4(8)：5月7日：釜山・国際市場、チャガルチ市場、釜山の宿

1995/05/01 - 1995/05/08

＜1995年5月7日＞

＜釜山へ＞
　ソウルを起点として、国境近くを東に向けて半島を横断し、その後、東海岸近くを南下の旅を続けました。6日目に半島南の大都市、釜山に到着しました。国内航空機や、新幹線のセマウル号に乗ってしまえば、あっという間にソウルから釜山までを移動することができます。途中、各地の名所、旧跡を訪ねての旅ですから、相当の日時を要しました。この過程こそが旅なのかも知れません。

＜釜山の宿＞
　釜山は本当に日本に近い町です。毎日、関釜フェリーが通っていますし、空の便もあります。晴れた日には対馬が見えるほどの近距離です。おそらく過去の歴史でも、長い、長い交流が続いていたものと想像できます。
　宿の交渉も簡単で、日本語がよく通じました。探した宿はソウルタワーを見上げる丘の下で、4階建てほどの民宿です。メモを取っていませんが、安かったことが記憶にあります。
　別々に部屋を取って、確か1人当たり17000ウォンだったと記憶しています。平日と日曜では2000ウォン程、値段が違っていたかも知れません。しかし、日本円では200円にしか相当しない料金の違いです。

＜国際市場、チャガルチ市場＞
　釜山は、日本で言えば大阪か横浜のような雰囲気の町です。国際市場(ククチェシジャン)やチャガルチ市場が賑わい、活気が溢れています。港町ですから海産物がふんだんに集まってきて、市場に活気が生まれるのでしょう。
　ソウルに次ぐ韓国第2の大都市ですが、地下鉄は余り発達していません。交差・分枝線もなく、ループにもなっていません。至極簡単な系統です。
　泊まった宿からは歩いていける距離にこの二つの市場はあります。地下鉄を利用する事もできます。この界隈には、夜遅くまで屋台が立ち並びます。今は、この屋台で焼酎の眞露を呑むのが楽しみの1つになっています。

エリア 釜山(韓国)

• 同行者: 友人
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 船

韓国の民画を現地で購入した絵葉書で紹介します。｢日月昆崑山｣です。昆崑山は最古最高の仙女、西王母の住まいと信じられてきました。

文字絵｢忠｣です。韓国では、孝悌忠信礼儀廉恥の8字を絵文字としてきました。

｢扶桑日月図｣です。朝鮮王朝時代の宇宙観に基づく構図です。

｢石牡丹図｣です。牡丹の花は、高貴康寧の象徴とされます。鬼石がいつも配されます。

｢鵲虎図｣です。漢字を韓国文化に採り入れる過程を象徴していると言われます。

｢群鶴仙桃図｣です。鶴は長寿のシンボルです。桃は西王母の伝説に因むものです。

｢冊架図｣です。文机はエンジュで造られ、その上に色んな物が載せられています。

｢冊架図｣です。広げられた書物の上には、眼鏡も置かれています。