1995/05/01 - 1995/05/08
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旅人のくまさんさん
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<1995年5月2日>
翌日は仁川を立って、ソウル経由で春川まで向かうことにしました。計画段階で、昭陽湖(ソヤンホ)の船旅を楽しんだ後では、とてもその日の内に束草までは、行き着けそうに無いことが読めたためでした。
この日に春川に泊まるのであれば、行程的には余裕ができますので、ソウル市内を見学することにしました。手帳のメモでも、地下鉄に3回ほど乗ったことになっていました。行った先は国立博物館などでした。
<国立博物館>
現在(1999年)は取り壊され、工事中になっています。この時は、まだ古い博物館が残っていました。韓国では悪名高い、日本総督府跡の煉瓦造りの建物です。
歴史的な価値等を巡って、壊すに際しても、色々と議論があったようです。日本の新聞でも紹介されていた記憶があります。議論の末、結局は日本帝国主義のシンボルと言うことで、移築などはせず、完全に取り壊されてしまいました。
それで、この時の見学が日本総督府跡の見納めとなりました。収蔵品カタログを入手しなかったので、正確なことは覚えていません。日本で言えば、国宝中の国宝クラスの仏像が、無造作に展示されていたのが印象に残りました。ほとんど手で触れるような場所です。この仏像は、広隆寺の有名な木像と瓜二つだったような記憶もあります。
<春川(チュンチョン)>
地下鉄1号線の終点、清涼里(チョンリャンリ)から国鉄京春線に乗ると、その終点が春川です。ソウルからは約2時間の距離になります。
春川は江原道(カンウォンド)の県庁所在地ですが、一言で言って、国境に近い基地の街です。町中に軍人が溢れ、国境の緊迫感を感じさせる街でした。
旅行案内を紐解きますと、マッククス(春川式そば)が名産品のようです。残念ながら、これは食べた記憶がありません。春川から東へは鉄道は走っていません。市外高速バスが主な交通機関のようです。
束草や、江陵行きが出ていると解説書にはありました。しかし、今回の旅は、昭陽湖(ソヤンホ)の船旅を目的としていますので、これらのコースとは違った道を辿りました。
時間は余分にかかりますが、途中の名所、旧跡を楽しむのが旅のいつもの目的です。
清涼里駅で切符を買う時、「チュンチョン」の発音が聞き取りにくかったのか、女性の駅員さんが何度か聞き直していたことが、記憶に残っています。韓国人のお客も、「チュンチョン」と発音して、問題なく切符を買っていましたので、何となく戸惑ってしまいました。私の耳には同じように聞こえました。
<この日の会計>
手帳にメモした金額は、この日全部の費用ではないかも知れませんが、およそ次の通りでした。
①高速バス3800ウォン②地下鉄(複数回)1400ウォン③コーヒー3000ウォン④電車2100ウォン⑤夕食20200ウォン⑥ホテル40000ウォンといったところです。
⑤と⑥は一人分か、二人分かは良く分かりません。⑥のホテルの40000ウォンは、実は手帳に4000ウォンと書いてあったのを桁間違いではないかと、書き改めました。しかし、旅人宿(ヨインスク)に泊まった記憶も微かにありますので、4000ウォンが正しかったかも知れません。
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 船
-
国立博物館の収蔵品の絵葉書です。類似型が、お土産品の定番の青磁象嵌(ぞうがん)の壺です。
「青磁象嵌雲鶴紋梅瓶」
国宝68号
12世紀中葉
高さ42cm -
これもお土産品の定番の透し彫の香炉です。
「青磁七宝透彫香炉」
国宝95号
12世紀初
高さ15.3cm -
これも香炉です。
「青磁獅子鈕蓋香炉」
国宝60号
12世紀初、
高さ21.2cm -
「青磁飛竜形注子」
国宝61号
12世紀
高さ24.3cm -
「青磁人形注子」
国宝137号
13世紀初、
高さ26cm -
「青磁堆花蓮唐草紋鳳凰鈕蓋注子」
12世紀初
高さ32.7cm -
優美な姿の青磁象嵌です。
「青磁象嵌辰砂彩葡萄童子紋注子」
12世紀後半
高さ36.1cm -
これも土産物でよく見る優雅な姿の国宝の青磁瓶です。殊に口の所の造形が優美です。
「青磁素紋瓜形瓶」
国宝94号
12世紀初、
高さ22.8cm
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1995春、韓国旅行記4(追想)
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