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<1997年5月2日><br /><br /> ゴールデンウィークの初めの方に出発した旅行も、いよいよ今日が最後の日となりました。6泊7日のスケジュールでした。日本に帰るのは午前中の便なので、今日は帰り支度だけです。釜山の市内見物も昨日の内に済ませておきました。<br /> <br /><帰国><br /> 宿のテレビで見た2、3日前からの天気予報が当たって、朝は予報どおりの曇り空でした。次第に雲の厚みが増して、低くなってきた気配が感じられました。この後が雨の予報でした。<br /> 釜山から名古屋までの帰りは、偏西風に乗って、1時間と少しのフライトです。西から東へ向けての雲の動きが、機上から手に取るように観察できました。<br /> ある天気予報官の人が『西から天気が変わってくる時が、一番予報しやすいケースです』と語っていたのを思い出しました。今、飛行機の下に見える雲が、海を渡って日本に達する時の天候の変わり具合を指していたのでしょう。白い雲の列は、実に行儀良く並んで、ゆっくりと日本の方向へ向かっていました。<br />  <br /><br />  釜山市内にて<br /> 染分けしアガシの髪に薫る風<br /><br /> 刻を待つ金海空港春霞<br /><br />  名古屋へ向かう途中にて<br /> 平らなる春の雲越え旅仕舞<br /><br /> 春雲を追越し帰る韓の旅<br /><br /> 日本には雲の欠片の五月晴<br /><br /><br /><おわりに><br /><br /><実感した円安> <br /> 昨年の旅行の時と較べて、本当に円安を実感しました。日本からの海外旅行にとってはかなり痛手です。昨年はウォンを円に換算するのに、1桁下げて2割増しでよかった。例えば、1000ウォンなら100円の2割増である120円と言った具合でした。<br /> ところが今回は、2割増がざっと5割増しになっていました。1000ウォンが150円見当です。円からの換算レートで言えば、1万円札が69000ウォン程度の換金となります。<br /> それでも、1泊2千円ほどの安宿に泊まり、タクシーはほとんど使わない貧乏旅行なので、往復の飛行機代を除けば,最初に換金した5万円だけで済みました。最初のウォンへの換金だけで、釜山まで帰ってくることができました。<br /> <br /><完遂できた旅のテーマ><br /> 今回の旅行は、6泊7日の日程で、4つの港町を訪ね歩きました。そのうち2つは岬に位置していて、1つは島です。短期間にこれだけ訪問できたのは、今回もMuさんの下調べによるところが大きかった。<br /> 殊に岬への陸路は、甚だ不便で時間を要するものであることが分かりました。Muさんが韓国で買った時刻表(シガッピョ)に首っ引きで、いろんなアクセスルート、時間を調べてくれました。<br /> その甲斐があって、最初に目論んだ旅のテーマである『韓半島南端、港町の巡り歩き』を、余すことなく完遂することが出来ました。<br /> <br /><印象に残った済州島><br /> それぞれに特徴がある韓国の最南端巡りでしたが、一番印象が深かったのは、済州島です。観光バスを使っての早巡りではありましたが、この島の自然、風土と言ったものに強く惹かれました。<br /> 単に韓国南部に位置する島と言うだけではありません。この島独特の文化、伝統があることを、垣間見た思いがしました。その点では、日本における沖縄、古くは琉球王国を連想させもしました。済州島も、その昔『耽羅』の名前の独立国が存在していたといいます。<br /> 風土的にも韓国本土とは相当に異なっています。南に位置している温暖さだけでなく、海流も影響しているようでした。農産物も、バナナ、パイナップルなど、まさに南国の物が多くありました。<br /> 済州島は火山で出来た島でもあります。溶岩の噴出した洞穴は地下鉄のトンネルより規模が壮大だったことに、本当に驚かされました。平らな床と蒲鉾型の断面、いくら自然の成せる技とは言え、にわかには信じがたいほどの造作でした。<br /> この島への日本からの観光客は、たぶんゴルフ客がほとんどなのでしょうが、是非この済州島に展開された、自然の造作を味わわれることをお勧めします。<br /> 今回は下調べをしていなかったので、深くは言及できませんが、済州島の『石の文化』に強く興味を惹かれました。直感的に感じただけですが、アジア地域か、もっと広い世界の地域に存在する『石の文化』とも共通する何かがありそうです。日本の『石の文化』との関わりを含めて、古代のロマンへの夢が広がる思いがしました。<br />(1997年5月5日初記)(2004年10月19日補記)<br /> <br /> <br /><第2版第1刷に当たってのあとがき><br /> 韓国紀行の2冊目に当たるこの小文は、1997年の5月5日に纏めたのが初版です。第1巻と同じようにホッチキスで止めただけの簡単な製本でした。写真機も携帯していなかったので、もっぱら絵葉書を買い求めていました。<br /> 現在も絵葉書は求めていますが、デジカメを利用して訪れた地方の風景等を被写体に、手当たり次第にシャッターを押しています。この写真を余り選択せずに掲載しているため、次第に紀行の名前が似つかわしくない、写真集のような旅行記になってしまいつつあります。<br /> ところで、第2版第1刷の作成に当たって収録した俳句にざっと目をとしてみましたが、季語の誤りが目に付いてしまいました。季節のずれや、二重季語などです。それでもあえて手を加えなかったのは、いまだ習作の段階であると割り切ったためです。自分で名付けた『スケッチ俳句』、不出来なところがまたとない自分史となっています。(2002年4月7日)<br /> <br /><第2版第2刷に当たってのあとがき> <br /> 頁のレイアウトを変更したほか、本文に加筆しました。俳句に手を加えなかったのは、第1版の場合の理由と同じです。 (2004年10月19日) <br /><br /><4トラベルへのアップに当たってのあとがき><br /> 2008年、火山活動の結果生み出された日出峰や、万丈窟等が世界自然遺産に登録されました。やはりそれだけの価値がある済州島の景観でした。(2009年2月7日)

1999春、韓国紀行2(7):5月2日:円安実感の旅、おわりに

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1997/04/27 - 1997/05/02

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旅行記グループ 1996春、韓国旅行記2

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旅人のくまさん

旅人のくまさんさん

<1997年5月2日>

 ゴールデンウィークの初めの方に出発した旅行も、いよいよ今日が最後の日となりました。6泊7日のスケジュールでした。日本に帰るのは午前中の便なので、今日は帰り支度だけです。釜山の市内見物も昨日の内に済ませておきました。

<帰国>
 宿のテレビで見た2、3日前からの天気予報が当たって、朝は予報どおりの曇り空でした。次第に雲の厚みが増して、低くなってきた気配が感じられました。この後が雨の予報でした。
 釜山から名古屋までの帰りは、偏西風に乗って、1時間と少しのフライトです。西から東へ向けての雲の動きが、機上から手に取るように観察できました。
 ある天気予報官の人が『西から天気が変わってくる時が、一番予報しやすいケースです』と語っていたのを思い出しました。今、飛行機の下に見える雲が、海を渡って日本に達する時の天候の変わり具合を指していたのでしょう。白い雲の列は、実に行儀良く並んで、ゆっくりと日本の方向へ向かっていました。


  釜山市内にて
 染分けしアガシの髪に薫る風

 刻を待つ金海空港春霞

  名古屋へ向かう途中にて
 平らなる春の雲越え旅仕舞

 春雲を追越し帰る韓の旅

 日本には雲の欠片の五月晴


<おわりに>

<実感した円安>
 昨年の旅行の時と較べて、本当に円安を実感しました。日本からの海外旅行にとってはかなり痛手です。昨年はウォンを円に換算するのに、1桁下げて2割増しでよかった。例えば、1000ウォンなら100円の2割増である120円と言った具合でした。
 ところが今回は、2割増がざっと5割増しになっていました。1000ウォンが150円見当です。円からの換算レートで言えば、1万円札が69000ウォン程度の換金となります。
 それでも、1泊2千円ほどの安宿に泊まり、タクシーはほとんど使わない貧乏旅行なので、往復の飛行機代を除けば,最初に換金した5万円だけで済みました。最初のウォンへの換金だけで、釜山まで帰ってくることができました。

<完遂できた旅のテーマ>
 今回の旅行は、6泊7日の日程で、4つの港町を訪ね歩きました。そのうち2つは岬に位置していて、1つは島です。短期間にこれだけ訪問できたのは、今回もMuさんの下調べによるところが大きかった。
 殊に岬への陸路は、甚だ不便で時間を要するものであることが分かりました。Muさんが韓国で買った時刻表(シガッピョ)に首っ引きで、いろんなアクセスルート、時間を調べてくれました。
 その甲斐があって、最初に目論んだ旅のテーマである『韓半島南端、港町の巡り歩き』を、余すことなく完遂することが出来ました。

<印象に残った済州島>
 それぞれに特徴がある韓国の最南端巡りでしたが、一番印象が深かったのは、済州島です。観光バスを使っての早巡りではありましたが、この島の自然、風土と言ったものに強く惹かれました。
 単に韓国南部に位置する島と言うだけではありません。この島独特の文化、伝統があることを、垣間見た思いがしました。その点では、日本における沖縄、古くは琉球王国を連想させもしました。済州島も、その昔『耽羅』の名前の独立国が存在していたといいます。
 風土的にも韓国本土とは相当に異なっています。南に位置している温暖さだけでなく、海流も影響しているようでした。農産物も、バナナ、パイナップルなど、まさに南国の物が多くありました。
 済州島は火山で出来た島でもあります。溶岩の噴出した洞穴は地下鉄のトンネルより規模が壮大だったことに、本当に驚かされました。平らな床と蒲鉾型の断面、いくら自然の成せる技とは言え、にわかには信じがたいほどの造作でした。
 この島への日本からの観光客は、たぶんゴルフ客がほとんどなのでしょうが、是非この済州島に展開された、自然の造作を味わわれることをお勧めします。
 今回は下調べをしていなかったので、深くは言及できませんが、済州島の『石の文化』に強く興味を惹かれました。直感的に感じただけですが、アジア地域か、もっと広い世界の地域に存在する『石の文化』とも共通する何かがありそうです。日本の『石の文化』との関わりを含めて、古代のロマンへの夢が広がる思いがしました。
(1997年5月5日初記)(2004年10月19日補記)


<第2版第1刷に当たってのあとがき>
 韓国紀行の2冊目に当たるこの小文は、1997年の5月5日に纏めたのが初版です。第1巻と同じようにホッチキスで止めただけの簡単な製本でした。写真機も携帯していなかったので、もっぱら絵葉書を買い求めていました。
 現在も絵葉書は求めていますが、デジカメを利用して訪れた地方の風景等を被写体に、手当たり次第にシャッターを押しています。この写真を余り選択せずに掲載しているため、次第に紀行の名前が似つかわしくない、写真集のような旅行記になってしまいつつあります。
 ところで、第2版第1刷の作成に当たって収録した俳句にざっと目をとしてみましたが、季語の誤りが目に付いてしまいました。季節のずれや、二重季語などです。それでもあえて手を加えなかったのは、いまだ習作の段階であると割り切ったためです。自分で名付けた『スケッチ俳句』、不出来なところがまたとない自分史となっています。(2002年4月7日)

<第2版第2刷に当たってのあとがき>
 頁のレイアウトを変更したほか、本文に加筆しました。俳句に手を加えなかったのは、第1版の場合の理由と同じです。 (2004年10月19日)

<4トラベルへのアップに当たってのあとがき>
 2008年、火山活動の結果生み出された日出峰や、万丈窟等が世界自然遺産に登録されました。やはりそれだけの価値がある済州島の景観でした。(2009年2月7日)

同行者
友人
交通手段
高速・路線バス
  • 釜山で買求めた絵葉書による紹介です。最初は釜山港の光景です。

    釜山で買求めた絵葉書による紹介です。最初は釜山港の光景です。

  • 釜山の海での礒釣り風景です。絶好の釣ポイントのようです。

    釜山の海での礒釣り風景です。絶好の釣ポイントのようです。

  • ビーチフェスティバルの飾り付けです。扇が使われています。

    ビーチフェスティバルの飾り付けです。扇が使われています。

  • 釜山の海の素晴らしい夕日です。

    釜山の海の素晴らしい夕日です。

  • UN(国連軍)墓地です。恐らく、朝鮮戦争での国連軍の死者を祀ったものでしょう。

    UN(国連軍)墓地です。恐らく、朝鮮戦争での国連軍の死者を祀ったものでしょう。

  • 忠烈祠の額があります。この国の英霊を祀ったものでしょうか。一帯は公園です。

    忠烈祠の額があります。この国の英霊を祀ったものでしょうか。一帯は公園です。

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