ビュット＝ショーモン公園（パリ１９区）

2007/03/12 - 2007/03/12

バリ１９区にある「ビュット＝ショーモン公園」は一番起伏に富んだ公園、山あり、滝あり、鍾乳洞あり。夏は日光浴、春はジョギング、写生大会、散策にと、この公園はパリッ子たちの大切な快適空間だ。

【岩山と吊り橋】

　この公園は、ナポレオン３世とオースマン男爵のパリ大改造時の賜物で、ここにパリ最初の「肺（空気浄化用緑地）」が作られたのだそうです（１８６７年完成）。

エリア パリ(フランス)

【１９区の区役所】

　公園の入口に区役所がありました。パリには、当たり前ですが２０の区役所があります。お入りになったことがありますか。
　えっ、ありません？では、公園に行く前にちょっと入ってみましょう。

入ると、右側にあった彫像。

左側の彫像。入口ホールは広い空間で、日本の区役所にあるようなカウンターは見当たりません。たぶん、もっと奥にあるのでしょう。

中央の美しい階段。段上に戦没者の記念碑があります。

【区役所の裏口】

【区役所に刻まれたパリの紋章】

　パリの紋章は「帆かけ船」、「たゆたえども沈まず」とラテン語で書かれています。パリが港町だったことを想起させます。

【公園入口の建物】

　この建物がなんだかわかりません。入園料はありませんから、なにか別の用途に使われるのでしょう。
　ちなみに、パリの公園・庭園で有料の所はないでしょう。有料でしたら、「公」ではなくなってしまいますね。

区役所側の入口から、入るといきなりこの景色です。パリから突然三千キロ離れたような・・・

ぽつんと女の子が・・・
あまりに可愛いので、変なオジサンと思われる危険もものかは、スキピオ、シャッターを切る。
この日は学校のある普通の日、近くの小学校の子供達が写生に来ていました。

【鍾乳洞】

　ここの水は、近くの「サン・マルタン運河」から水を引いているそうです。
この鍾乳洞はもちろん人造です。

【鍾乳洞の上部】

半ば天然、半ば人工の岩山の高さは約５０ｍ、公園に趣を与えています。

【吊り橋】

【岩山の神殿】

　あの神殿は「タンプル・ダムール（愛の寺）」でしょうか。１７世紀に流行った、ランデ＝ヴの場は今でも使われているのでしょうか。

【神殿】

　近づくとカップルがやはりいました。でも写真は撮りません。

【サクレ・クール聖堂】

　岩山の神殿から遥かモンマルトルの方を望みますと、サクレ・クールが美しい。

【アーチ形の橋】

　橋は二つあります。一つはすでにお馴染みの吊り橋で、もう一つがこの、レンガ作りのアーチ橋です。「自殺者の橋」と呼ばれているそうです。

　中国人らしき人たちの集団を見ました。あたりはシーンとしています。なにをしているのだろうと思って近づいてみますと、すぐにわかりました。「キコウ」です。
　このあたりも中国系の人たちが多いのでしょう。

【夏のビュット＝ショーモン公園】（２００５年撮影）

　このように夏ですと、また別の風景になります。「モンソー公園」とは違い、ずっと庶民的な公園です。

【夏のビュット＝ショーモン公園】（２００５年撮影）

　夏は、みんな日光浴を楽しみます。でも最近この公園で、パリの夏の風物詩、トップレスのお嬢さん方が見られなくなりました。彼女たちはどこに行ったのでしょうか。