2007/02/24 - 2007/03/05
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ajiajiroさん
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今回は路線バスを乗り継いで浙江省建徳市の素朴なまだ観光地化されていない新叶xinye(シンイエ)古鎮を訪ねてみます。
ここはほんとうにのどかなところでお勧めです。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
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-
大慈岩からの田舎道を走っているバスが小さな村の交差点で止まると車掌さんが私たちに降りるように言いました。
どうやら、ここから別のバスに乗り換えていくようです。
近くの店に書かれた住所をみると大慈岩鎮檀村村とあります。
程なくして、新叶からのバスがやってきて、ここ檀村から折り返してまた新叶に向かって出発しました。 -
バスは細い山道をぐんぐんと登って行きます。
途中で降りたり、乗ったりする人がいるたびに停車します。
だんだんと山が近づいてきてのどかな風景が拡がります。
およそ20分ほど走るとバスは終点に到着しました。 -
ここ新叶古鎮はいわゆる入場料が必要な場所ではありません。
観光地らしい案内板もお土産物屋さんも、それどころか食堂やレストランさえも一切みかけませんでした。 -
気持ちの良いぽかぽか陽気の昼下がり…
電線に洗濯物が直接干されていました。 -
イチオシ
先ず、始めにこの村の象徴となっている塔を見に行きます。
地図も案内標識も何もないところですから、バスの運転手に聞いた「あっちの方だ!」だけが頼りです。
それでも10分ほど歩くと着きました。
塔はもともと仏教建築として中国各地に伝わったようですが、ここでは村のシンボルとしての風水的な意味合いが強くなっているようです。 -
前の写真とは反対側からの摶雲塔と文昌閣です。
この日、文昌閣は鍵がかかっていて入れませんでした。 -
こちらは田んぼの向こうに望む葉(叶)氏宗祠
宗祠(祖廟とも言う)とは中華圏独特のもので勢力のある一族が建てた祖先を祭る祠堂のことで、一般には風水などに考慮し、一族のあらゆる生活のなかでの祭事の中心となるべく総力をあげて造られるようです。
一村一廟とは限らず大小の宗祠がひとつの村に存在することもあります。 -
近くに行ってみましたが、鍵が掛かっていてなかには入れませんでした。
ここも何年かしたら入場券を取って見学させるようなるのでしょうか?
そうしたら、却って確実に見学できるのですが…
ちなみにここ新叶は中国最大の葉(叶)氏の集団で13世紀の初めからめんめんと受け継がれた歴史は29代を超えるとのこと…
また、背後に玉華山がそびえていることから玉華叶氏と呼ばれているとのことです。 -
村にあるお店は何軒かの雑貨屋さんぐらいのものです。
お昼をだいぶん過ぎていたのですが一軒の雑貨屋さんの店先でペットボトルのコーラと瓶ビールを買って、手持ちのお煎餅を食べて簡単な昼食にしようとしましたらお店の人が我々のためにイスをだしてくれました。
うれしい心遣いです。
写真がそのお店です。
奥の方では老板を含めて5、6人でマージャンをやっていました。 -
お店の前に座って通りをときどき通る人や近くにいるアヒルを見ていますと、ほんとうにのどかで今が21世紀だということを忘れてしまいそうです。
-
パンツ一丁でずぶぬれになって子供をしかりながら歩く男の人とすれ違って… 何があったのだろうと思いながら少し歩いていきますと 村にいくつかある池のほとりで人だかりがしていました。
大騒ぎをして女の人が、池の底をすくっています。
何を落としたのか、野次馬の一人に聞いてみますと…
「手机」との事。
一般に中国では携帯電話は日本より高価で、収入格差とも相まって大変に貴重な物だと思われます。
でも、水の中に落としたのなら、探してももう使えないと思うのですが… -
村の中をめくらめっぽう歩きまわりまして、写真のような新叶村老年活動室というところに出ました。
中はタバコの煙が充満する人がいっぱいのホールのようなところで、大勢であちこちで熱心にマージャンをしています。
我々が入っていっても別になにも言われませんでした。 -
近くで遊んでいた子供にチョコレートをあげて手なずけてみました。
隣に祖母らしい老人が一緒なのですが… 謝謝と言いなさいと言われると小さな口からやっと「謝謝」の言葉が出ました。 -
その隣にあった大きな建物です。
「可以観」と書かれた額が掛けられていました。
論語の言葉でしょうか?
なんかこの建物は学業に関係のあるような気がするのですが… -
更に村の中を歩き回ります。
壁に貼られた紙面を読む人… -
池で洗濯する大娘…
-
江南地方ではよく見かける風景です。
ここのお肉は薫製してあるようで黒くなっています。 -
江南地方の古鎮によく見られる建築様式の過街楼です。
両隣は一軒のお家なのでしょうか?
二階部分でつながっています。
そこに干された洗濯物もなかなかいいアクセントです。 -
路地で出会った悪ガキ…
-
イチオシ
道ばたに並んで座っていた少女たち…
みんなに日本のちょとしたお菓子をあげたのですが、いちばん手前にいる男の子がいちばんシャイでした。 -
この二人は途中からずっと私たちに付きまとってついてきました。
頼みもしないのに会う人ごとに我々が日本人だと告げます。
私が風景を撮ろうとカメラを構えると前に立ってポーズをとります。 -
イチオシ
ごく普通に村の中に子供達が遊んでいて、牛が飼われています。
-
また、別の池を囲む広場に出ました。
ここではトランプで賭博をしているようです。
人だかりがして女の人も10元札を握りしめて熱くなっています。
お金が賭かっていると雰囲気が違うのですぐ判ります。 -
よく見ると村の中には由緒のありそうな建物があちこちにあります。
まだ、案内板などはいっさい整備されていないので、名称や由来などは判りませんが… -
東谷遺芳 宗仁堂
東谷とはネットで調べてみますとここ新叶を開いた東谷公叶克誠(1250年—1323年)のことだと思われます。
この建物はなかは真っ暗でほとんど使われていないようでした。 -
これは棺桶です。
新品なのか、一度使われた物なのか、更にはなかに死体が入っているのかはわかりませんが、建物の奥の暗い場所に置かれていました。 -
例の悪ガキどもがぴょんぴょんと跳びはねてへんな動作をすると思ったら、中国式オバケのキョンシーのマネをしていたのでした。
-
ある路地で見かけた文革時代のスローガン?
最高指示
階級闘争是青年的一門主課
青年應該把堅定正確的政治方向放在第一位… -
こちらはあるお宅の庭先で見かけた物…
ちょっと、自信がないのですが…
たぶん、綿花だと思います。 -
さて、のんびりと新叶古鎮を満喫しまして、また路線バスに乗って帰路につきます。
運転手さんはごらんのように女性でした。
バスのシートカバーには北京オリンピックのキャラクターマークが入っています。
壇村、諸葛八卦村とバスを乗りついて蘭渓客運西站に到着しました。
今日は予約してある蘭渓市内の蘭渓国際大酒店に宿泊です。
では、また。 再 見 (^_^)/~
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この旅行記へのコメント (2)
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- ヒデールさん 2007/09/30 14:19:00
- 大慈岩懸空寺の景観と素朴な新叶村に乾杯!
- ajiajiroさん ご無沙汰してます。
江南古鎮をめぐる旅 興味深く読ませて頂きました。
杭州から安昌へは柯橋で乗り換えて1時間半ですか、
安昌へは一度行ってみたいと思ってた場所なので参考になりました。
それと行かれたんですね! 大慈岩懸空寺に新叶村。
ajiajiroさんの旅行記を読んであの時の記憶がまたよみがえりましたよ。
あっ!このガキだ。
オレが行った時も「リーベンレン」てうるさかったのは。
相変わらずだなァ(笑)
あと帰路にあった蘭渓から杭州までバスで2時間25分 てのは驚きですね。
これも今後の参考にさせてもらいます。
- ajiajiroさん からの返信 2007/10/01 00:06:26
- RE: 大慈岩懸空寺の景観と素朴な新叶村に乾杯!
- ヒデールさん、好久没見了!
その節は旅行記を参考にさせていただきありがとうございました。
なかでも新叶はおっしゃるとおりに素朴で大変によかったと思います。
しかしあの環境があと何年維持されうるのか心配でもありますが…
周荘のここ10年の変化と言ったら目を疑うほどです。
新叶などの古鎮も観光地化せずに良い方法で保存されて行くことを願って止みません。
また春先になったら、江南の古鎮をのんびりと訪れる旅に行きたいと思います。
では、また。 再 見 (^_^)/~
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