2007/01/07 - 2007/01/07
120位(同エリア1812件中)
旅猫さん
※2021.01.10投稿
1月最初の週末、寝坊したので、地元の駅から湘南新宿ラインで一直線という手軽さから、小田原を訪れることにした。
決め手は、寝坊しても行きやすいと言うことと、青洲18きっぷだけで行くことが出来るということであった。
今回は、小田原城の脇をすり抜けて、旧東海道の箱根口から板橋口辺りまでを歩いてみることにした。
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 3.0
- グルメ
- 3.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩
-
寝坊しての出発なので、小田原に着いた時には、すでに12時を回っていた。
散策を始める前に腹ごしらえをと思い、近くを探してみると、歴史のありそうな店構えの蕎麦屋が目に付いた。
『壽庵』というその店は、訊けば、大正八年創業ということで、建物は、その当時に建てられたものだそうだ。寿庵 グルメ・レストラン
-
初めての店なので、とりあえず、せいろを注文。
かなり大雑把な盛り付けで、蕎麦が絡んでちょっと食べ辛かったものの、味も量も悪くは無かった。
蕎麦湯も、美味しかった。 -
蕎麦屋の並びに、変わった意匠の門のような建物があった。
『おしゃれ横丁』と言う商店街の入口らしい。
この奥に、北条氏政、氏照兄弟の墓所があるので、入ってみることにした。 -
小田原に来ると、必ず立ち寄るのが、北条氏政、氏照兄弟の墓所である。
この町の基礎を築いた北条氏に、敬意を表すためである。
墓所は関東大震災で埋没したが、翌年、地元の人たちが掘り起こして復元したそうだ。
真ん中に寄り添う小さな五輪塔の右が氏政、左が氏照のもの。
その前に置かれた平たい石は『生害石』と呼ばれ、この上で、兄弟が自害したと伝わっている。北条氏政 氏照の墓所 名所・史跡
-
墓所の近くには、駐車場がある。
去年、ここでとある猫に出会ったのだが、この日は会えなかった。
元気にしているだろうか。
※ここで出会った猫が、初代旅猫です。 -
北条兄弟に挨拶をした後、小田原散策を開始する。
小田原城跡へと続くお堀端通り沿いは、『上幸田』と呼ばれ、隣の『下幸田』と共に、北条氏の時代、家臣の幸田氏が住んでいた街だ。
江戸時代は、小田原城の門のひとつ『幸田門』を守る侍町だったそうだ。 -
通りを歩いていると、ご当地マンホールを見つけた。
描かれていたのは、市内を流れる酒匂川の渡しと小田原城だった。 -
食事の際、財布の中身が少ないのに気づいたので、途中の郵便局で旅費を追加し、小田原城跡へと向かう。
その先に、小田原城三の丸の入口だった幸田門の跡を示す大きな石碑があった。 -
幸田門跡から、建物と駐車場の間にある細い土の道を歩いてみる。
そこは、幸田門から続く小田原城三の丸土塁の遺構である。
完全に市街地に飲み込まれているが、良くぞ残ったという感じだ。 -
幸田門跡からさらに歩くと、二の丸東掘に出る。
その石垣には、マツバランという珍しい植物が生えているのだが、気付く人は少ない。 -
東掘には、めがね橋と言う石橋が架かっている。
江戸時代は、馬出門土橋と呼ばれ、馬出門から馬屋曲輪、銅門を通って二の丸へと入る正規の登城道の入口だった。
現在、馬出門の復元工事中で渡ることはできなかった。 -
馬出門土橋から濠沿いに進むと、右手に馬屋曲輪が見えて来る。
石垣がやけに低いが、関東大震災により崩落した後、修復の際に低くしてしまったらしい。 -
さらに歩くと、旧御茶壺曲輪に出た。
そこからは、平成9年に復元された鋼門を見ることができた。
手前にあった水掘は、馬屋曲輪と御茶壺曲輪を分けているものだ。 -
銅門の内仕切門に架かる住吉橋の前からは、復元工事中の馬出門が見えた。
今年度中には完成するようなので、いずれまた訪れてみようと思う。
この後、昨年も見学した銅門を観てから城跡を後にした。 -
去年訪れた二の丸、本丸へは寄らず、御茶壺曲輪跡から三の丸小学校の前を通り、箱根口門跡の先で、旧東海道へと合流した。
この辺りは、昔、筋違橋町と言われていたところだが、この辺りに橋があったという記録は無いそうだ。 -
東海道沿いにしばらく歩くと、箱根の山々が見えてくる。
江戸時代の旅人は、目の前に現れた箱根の山々を見て、どんな思いを胸に抱いたのだろうか。
天下の険と呼ばれた東海道最大の難所を前に、多くの旅人が、この小田原で疲れを取ったことだろう。 -
この辺りは『山角町』と呼ばれ、北条氏の重臣山角氏の屋敷があった場所だ。
北条氏時代から、畳職人や屋根職人の頭が住んでいた町だったようだ。 -
その山角町の一角、旧東海道から少し入ったところに、地元の人から『天神さん』と呼ばれている『山角天神社』があった。
北条氏時代の古地図にもその名が見えるとのことなので、かなり古い社だ。
小田原市指定重要文化財の『菅原道真画像』が奉納されているそうだ。 -
旧東海道に戻り、東海道本線を潜ると、右手に『居神神社』が現れた。
居神神社は、伊勢宗瑞に滅ぼされた三浦一族の荒次郎義意を主祭神とする社である。
伝説では、その首が、このあたりに飛んできたという云われている。
社殿へと続く石段の前に建つ石造りの鳥居は、地元の氏子衆により、延宝5年(1677)に奉納されたものだそうだ。居神神社 寺・神社・教会
-
社殿の左手に、鎌倉時代末期の古碑群があった。
念仏供養のために建てられたものだそうだ。
神社に隣接する光円寺の境内には、青い空を突くように聳える銀杏の大木もあった。 -
光円寺の先にあった横断歩道を渡り、向かい側にある大久寺へと向かう。
大久寺は、江戸時代初期の小田原城主大久保氏の菩提寺で、初代大久保忠世による開基だそうだ。
大久保忠世は、徳川家康の重臣として活躍した武将で、『三河物語』を書いた大久保彦左衛門は実の弟である。
その大久保氏は、二代忠隣の時に、『大久保長安事件』に連座して改易されてしまったが、一族の墓は今でも境内に残っている。大久寺 寺・神社・教会
-
大久寺と東海道線を挟んで反対側の路地裏に、小田原城総構の遺構である『早川口遺構』がある。。
住宅街の中に忽然と現れる公園のような場所だが、微かに残る土塁の跡が、全国屈指の規模を誇る小田原城外郭の貴重な遺構であることを物語っていた。早川口遺構 名所・史跡
-
早川口遺構を見学した後、箱根湯本で温泉でも入ろうと思い、近くの早川口バス停へと向かった。
すると、バス停近くに『豆相人車鉄道 小田原駅跡』と刻まれた石碑があった。
国鉄熱海線(現東海道本線)の真鶴開通により廃止されるまで、この地方の交通を担っていたそうだ。 -
やってきたバスに乗り込んだが、これが失敗だった。
この後、大渋滞に捕まってしまい、温泉に浸かる夢は儚くも消えたのだ。
しかし、渋滞の列の先に、『箱根ビール蔵』という看板を発見。
運転士さんに尋ねると、すぐ先の東風祭バス停からすぐだというので、迷わずバスを降りた。
そして、その『箱根ビール蔵』は、蒲鉾の『鈴廣』が運営する地麦酒レストランで、さすがに立派な建物だった。箱根ビール藏 グルメ・レストラン
-
中に入り、箱根ビール3種お試しセットを注文する。
その3種は、『箱根ピルス』、『小田原ペール』、そして冬限定の『風祭スタウト」』で、スタウト以外はかなりすっきりとした味わいだった。
気に入ったのは『風祭スタウト』で、ローストした麦芽の香ばしい香りがなかなか良かった。 -
思わぬところで地麦酒が飲めたのは良かった。
そろそろ日も傾いてきたので、歩いてすぐのところにあった箱根登山鉄道の風祭駅から帰ることにした。
日帰りで訪れた小田原の街。
歴史と地麦酒に出会えた小さな旅だった。
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この旅行記へのコメント (8)
-
- Noririnさん 2007/03/09 22:17:18
- 箱根ビール♪
- 旅猫さん こんばんは!
箱根ビール美味しそうです。
18きっぷが4回分あるので、箱根も候補にしようかと真剣に考えています♪
またお邪魔しに来ますね!!
Noririn
- 旅猫さん からの返信 2007/03/09 22:33:55
- RE: 箱根ビール♪
- Noririnさん、こんばんは!
1月にUPしていたものなのですが、一部に誤字があったので直したら、最新になってしまいました(笑)
でも、箱根ビールがNoririnさんの目に止まって良かったかも(^^)
-
- そよ風さん 2007/01/18 00:10:11
- 歩く歴史書
- 旅猫さん、こんばんは☆
何度も通った(だけの)小田原ですが、
その歴史については何一つ知らなくて^^;
旅猫さんの旅行記でお勉強させていただきました。
とっても詳しくていらっしゃる、
まさにタイトル↑どおりです^^
こうした歴史のある場所へ行ったときは
そこの知識があるとないとでは
旅の面白さや興味がぜんぜん違ってきますね。
旅猫さんと旅行したら、
いろんなことがわかって楽しいでしょうね〜(^^)
- 旅猫さん からの返信 2007/01/18 08:35:24
- RE: 歩く歴史書
- そよ風さん、おはようございます!
ありがとうございました!
歴史と地理と自然には興味があるのですが、それ以外となると、知らないことばかりです(^^;
でも、その土地の歴史を知っていると、散策の楽しみが増えることは間違いないですね。
事前に知っていなくても、訪れたところのお寺や神社などによると、その土地の歴史を窺い知ることも出来ますし。
小田原の旧東海道は、道幅が広く、歩道もきれいに整備されていますが、実際の東海道は真っ直ぐではなく、小田原城下で何度も屈折していました。
なので、今の国道から外れた部分は、市内でも、街道筋の面影が残っています。
そんなところを歩くのも、なかなか面白いですよ。
-
- 義臣さん 2007/01/15 09:23:05
- 小田原
- 留守をしていたらもう次が出来ていました、
草津は相棒がよく行きたいと言うので何れは。
小田原は、我が家も湘南ラインが出来てから、
良く行くようになりました、
最初、上野でも行こうと駅ホームに行ったら
小田原行の電車が来てビックリ即
乗車、小田原駅で乗り越しで精算のお笑い経験があります。
- 旅猫さん からの返信 2007/01/15 09:58:16
- RE: 小田原
- 義臣さん、いつもありがとうございます。
草津の湯は、さすがに湯が良いです。
湯に力が感じられると言うか。
ただ、ちょっとでも擦り傷などがあると、かなり沁みますのでお気を付けください。
湘南新宿ラインが出来てから、神奈川方面へ行くのが楽になりましたね。
今週末、熱海か伊東のほうへ行ってみようと思っています。
- 義臣さん からの返信 2007/01/15 11:15:15
- RE: 小田原
- 新年会ばかり多くて、それにPC君の不調もあって
参っています。
- 旅猫さん からの返信 2007/01/15 13:59:21
- RE: 小田原
- PCの不調は困りますね。
新年会は、なぜか今年は友人との1回のみ。
職場では、今のところ無さそうなので、気が楽です。
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