パリ旅行記(ブログ) 一覧に戻る
1961年11月20日(月)<br /><br />オペラを見てすっかり興奮して帰館し、12時の門限に遅れたので守衛のミュノスさんをベルで呼び覚まし、入口のドア・ロックを開けてもらう。<br /><br />そこで音楽好きのミュノスさんと話しこんで、床に就いたのは1時30分だった。<br /><br />スペイン館の夜直の門番をやっているミュノスさんとは、もう百年の友以上に親しくなっている。<br /><br />12時の門限を過ぎると、広いエントランスホールの電灯を落とし、ミュノスさんは受付机裏の狭い隙間で毛布をかぶり、横になって寝ている。<br /><br />ベルは、一度や二度鳴らしても起きないが、何回か鳴らすと机の上に首を出して、誰かを確認してくれる。<br /><br />スペイン館に入った当座は、目を擦りながらノソノソと起き上がるミュノスさんが気の毒で、門限後の帰館は気が重かったものだ。<br /><br />彼は、館全体の、夜の風紀取締役である。<br />この館は綱紀が厳しく、シテ(パリ国際大学都市)でも有名なのだ。<br /><br />だからミュノスさんの役割は、重要である。<br />若い人には厳しく接し、若者からは煙たがられている。<br /><br />私がベルを押すと起き上がって、私ということがわかると電気鎖錠をはずし、これ以上はない満面の笑顔で、抱きかかえるように迎えてくれる。<br /><br />最初のころは、寝たままでロックを外すだけだった。

片瀬貴文のパリ便り【623】私の帰りを待っていてくれる守衛ミュノスさん

0いいね!

1961/11/20 - 1961/11/20

16203位(同エリア17082件中)

0

0

ソフィ

ソフィさん

1961年11月20日(月)

オペラを見てすっかり興奮して帰館し、12時の門限に遅れたので守衛のミュノスさんをベルで呼び覚まし、入口のドア・ロックを開けてもらう。

そこで音楽好きのミュノスさんと話しこんで、床に就いたのは1時30分だった。

スペイン館の夜直の門番をやっているミュノスさんとは、もう百年の友以上に親しくなっている。

12時の門限を過ぎると、広いエントランスホールの電灯を落とし、ミュノスさんは受付机裏の狭い隙間で毛布をかぶり、横になって寝ている。

ベルは、一度や二度鳴らしても起きないが、何回か鳴らすと机の上に首を出して、誰かを確認してくれる。

スペイン館に入った当座は、目を擦りながらノソノソと起き上がるミュノスさんが気の毒で、門限後の帰館は気が重かったものだ。

彼は、館全体の、夜の風紀取締役である。
この館は綱紀が厳しく、シテ(パリ国際大学都市)でも有名なのだ。

だからミュノスさんの役割は、重要である。
若い人には厳しく接し、若者からは煙たがられている。

私がベルを押すと起き上がって、私ということがわかると電気鎖錠をはずし、これ以上はない満面の笑顔で、抱きかかえるように迎えてくれる。

最初のころは、寝たままでロックを外すだけだった。

この旅行記のタグ

0いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フランスで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
フランス最安 306円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

フランスの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP