1961/11/20 - 1961/11/20
1105位(同エリア1129件中)
ソフィさん
1961年11月20日(月)
シテ(パリ国際大学都市)にあるスペイン館の当直ミュノスさんは、女性の二階以上への入館禁止という厳しい館のおきてを守り、館内の風紀をしっかり保っている。
ほかの各館では、それぞれに差はあるが、風紀の乱れが目立つ。
その中で、スペイン館の僧院を思わせる静かで落ち着いた日常は、ひときわ目立っている。
門限も夜中の12時ときっちりしていて、それ以降の入館はミュノスさんのチェックの下に置かれる。
私は門限が遅れて、ミュノスさんを煩わせるつど、タバコを一本勧め、立ち話を少しやることにした。
そして、天涯孤独の彼の身の上話をゆっくり聞いている間に、すっかり気が合って打ち解けたのだった。
今では毎晩彼と話すことが、一日の楽しみとなっている。
もう彼は、60歳台の半ばだろうか。
私は彼の、土と太陽の香りのする人柄が、大好きだ。
どこかに心の落ち着きがあって、一本のしっかりしたバックボーンが感じられる。
彼は自称カタロニア人だが、南仏セートに家を持っている。
ピカソと同郷で、小柄で猫背で禿頭、そういえばピカソと似ている。
カタロニア人は、スペインのカタルーニャ州を中心に、南はバレンシア州、北はフランスの国境を越えてセートの辺りまで、広く住んでいた。
ピカソも生まれは、バレンシアなのである。
ピカソにとどまらず、ミロ、ダリ、ガウディなども、カタロニア出身だ。
カタロニア人は、自らの言葉を今に残し、独自の文化を持ち続けて、誇りの高い民族のようだ。
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