2006/09/25 - 2006/09/28
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ぱんぱーすさん
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タクシーの運ちゃんに連れられるまま、夜の敦煌へ繰り出した俺。「中国障害者連合会」の「千手観音」といえば、中国では知らぬものがないほど有名で、04年のアテネパラリンピックの閉幕式でも招待されて演じたのだとか。中国の親善交流の重要な一員として世界各国を飛び回っているんだとか!日本でも公演したことがあるんだとか!!う~んすまぬ、全く知らなかった。
それでは敦煌発の無形芸術を(写真なので限界はありますが)とくとご覧あれ!
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9月27日20時09分。運ちゃんに連れられ、敦煌の中心街「商業一条街」へ向かう。思った以上に寒さがきつかったので、安いフリースを買う羽目になってしまった。ホントに砂漠の気候は極端だ。
宿泊料が高いので俺は全くのノーマークだったが、「楽舞」が行われる「敦煌賓館」は、日本人のツアーがよく使うホテルのようだ。入り口にしっかりと「〜〜ツアーご一行様」と掲示してある。けっ、どうせオイラにゃこんな4つ星ホテルに泊まる金なんか無いですよ〜。
この演舞団は、特にどこからも召喚のない場合には、このステージを中心に活動を続けているらしい。をい、ちょっと待て。インターネットで調べたら「アマチュア」とあったのだが、お前らどこからどう見ても1人につき200元払わせてるよな。これはなにか?ショバ代か?お前らに1銭も入ってないと言い切れるのかぁ!!!?
醜いからやめとこう。 -
21時ジャスト。開演時間通りに「楽舞」のスタート。まずはよく声の通るお姉さんがご挨拶。どうやら司会進行役のようだ。「本日は我が演舞団の演舞を見にご来場いただき、真にありがとうございます」みたいな事をいってる。ステージは決して大きくはないが、ここで一体どのようなものを見せてくれるのだろうか。期待が高まる。
運ちゃんは、俺を敦煌賓館2階の中ホール(つまりはココ)まで案内すると、階段を下りていこうとした。「あれ?一緒に見ないの?見たことないって言ってたじゃん」と尋ねると、返ってきた答えは「200元のチケットなんて普通の敦煌人には高すぎるのさ。勿論見たいけど、俺には買えないよ。外で待ってる」とのこと。何と、つまりは俺を楽しませるだけのために無料でタクシーを出してくれ、飯もおごってくれ、ここまで連れてきてくれたのか……俺はこの運ちゃんの心遣いに猛烈に感動してしまった。そして、何とかして運ちゃんの心遣いに報いてあげたかった俺は、一介の客がここまでやってあげる必要はない事をわかっていながら、もう1枚チケットを購入してしまったのだ。
今でも後悔はしていない。 -
本格的な演舞の開始。最初は「歓騰伎楽」という演目。文字から予想できる通り、歓迎の意を表す演舞のようだ。まるで天女が羽織うかのような桃色の布を持った女性達が、しなやかにたおやかに、目の前を踊りぬけていく。もし竜宮城というものが存在するとしたなら、きっとこのような催しが行われているのだろう。それほどに陶酔感のある演舞であった。
運ちゃん、最初は遠慮していたくせに、演目が始まると嬉しそうに眼を輝かせてる。どうやら見たがっていたのは本当のようだ。まぁ、お互いいい思いできたんだから良しとしよう。喜んでくれてよかった。 -
今度は鼓と琵琶を持った女官のような格好をした女性達がでてきた。舞台の上で、息のあった演舞を見せる。ここでふと思ったのだが、彼女達は全員何らかの障害をかかえているはずなんだよね。いや、凄いものだな。一糸乱れぬ統率とはまさにこの事じゃないのか?というくらい、音楽に全員がピタリと合わせて踊っているのだ。耳が聞こえない人もいるって聞いたぞ?どれだけ練習したらこううまく踊れるんだ?さすが中国が世界に誇る芸術。素直に感動した。
と、先ほどの布を纏った女性達が、何と舞台を下りて客の目と鼻の先で演舞を踊りだしたのだ。最前列の客がちょっと手を伸ばせば、おそらく触れてしまえるほどの距離。一気に臨場感が増し、会場全体が1つになったかのような空気が流れ出す。さすが、客の乗せ方もしっかり研究されてるなぁ。 -
俺と運ちゃんが文句無く「可愛い」と認め合ったのがこのコ。踊りがうまいのは勿論なのだが、白い肌、時折俺と絡む視線、綺麗な顔立ち、しまった肢体、長い足……すいません、一時妄想が入っていました、すみません。
ところで、後ろの黄色い衣装の彼女、俺が敦煌初日の夜に市街で見た、あの背中と腰が攣りそうな例の像のような格好をしていませんか?大丈夫ですか?腰骨ずれてないですか?俺にもあんなくびれ欲しいです! -
続いて「鼓と琵琶」という演目。どうやら先ほどの演目と複合的に行われているようだ。こ、これはコラボレーション?
鼓と琵琶は実際に鳴らす事はなく、ステレオtミュージックに合わせて踊るだけなのだが、何とも流麗で美しい。何かボケたコメントを書き込みたいのだが、掛け値無しに美しいものは美しい。
よくよく観察してみると、とてもレベルの高い技術に気がついた。それは照明だ。各演目に対する光の当て方が抜群に巧いのだ。なるほど、これが人を呼び込むミソの1つか……どこかで参考にさせてもらおう。 -
天女姿の女性が何人も縦に並んで布を時に優しく、時に激しく舞わせている。幾重にも重なったそれは優雅さの中にも重厚さを漂わせ、見るものの心を魅了していく……俺もこの頃にはすっかり見とれていました。
ところで、これってホールの端っこの席から見たら全然面白くないんだろうなぁ。そのへんはどうやって楽しませるんだろ? -
続いて再び鼓と琵琶の演舞。この真ん中で琵琶を持っているお姉さん、服装変えて別の演目に何度も出演していたように思えたが、気のせいか?妄想でなく、本当に俺に視線を合わせてくるこのコ。俺に気でもあったのだろうか……ダメだよ、ボクとキミとじゃ結ばれない運命なんだ……すいません、一遍死んできます。
琵琶の方、あの腰が攣りそうな格好を何度と無く行う。敦煌の飛天像といい、色々な飛天の壁画といい、あの格好を表す芸術は多い。あの立ち姿には何か特別な意味でもあるのだろうか。 -
演目変わって、次は「敦煌神韻」という舞踊。パンフレットに書かれている順番では、次は別の演目のはずなのだが、どうやら編成を入れ替えてやっているようだ。まぁ、それくらいの事は全く気にしない。
虹色のリボンが夕暮れ模様の莫高窟のセットと照明に映えて七色に輝いて飛び回る。鮮やかな軌跡が眼に焼きついていく。
きっと以前は新体操の選手だったに違いない。 -
まるで天布に包み込まれていくかのようなリボン捌き。俺が気に入っている1枚だ。
さっきから右下に人の頭みたいな影が写っていますが、これは俺の前に座った客の頭です(まんまやん)。お見苦しいものをお見せして申し訳ありませんが、諦めて下さい。 -
今度は多人数のパート。腰の振り方が何となくなまめかしい。中東でよく見られるベリーダンスっぽい印象がちょっとあった。
この多人数で、一糸乱れぬ動き。やはり世界に名だたるだけすごいものだ。俺個人としては、1番前で踊っている女のコが心なしか得意げに見えたあたりがまたおかしかった。「あたしを見なさいよ!」ってか?まぁそんなちゃちゃを心の中で入れつつ、舞踊は続く。 -
今度は3グループに分かれてそれぞれ踊りだした。むっ、これは噂の千手観音の体勢に入ったのか?でもプログラムでは千手観音はもっと後だしなぁ。
おっさんみたいな事を書かせてもらうが、やはり若い娘はええのぉ!と思ってしまった。俺もまだまだ20代中〜後半なのだが、もうお歳を召してしまったのでござろうか。
ピンクのスカートのすそがひらひらするのが、俺にはちょっと眩しい。 -
ほらこのコ!正面のこのコですよ〜「あたしを見て見て」光線を出していたのは!というのも、正面にいる事を差し引いてもこのコにはものすごい存在感があった訳なんですよ。確かに踊りが上手いおかげで姿が大きく見えるということは言えると思うのですけれど、だからって踊ってる間中客席に流し目送りっぱなしってどうなのよ〜。錯覚じゃなくて本当に視線合いまくってましたよ、彼女と俺!
うん、どきどきしました。 -
舞台狭しと激しく入れ替わりながら踊り続ける仙女達。ややゆったり気味な音楽が会場内を抜けていく中、濃いピンクと彼女達の白い肌のコントラストが眩しい。つーか照明!照明の色がピンクがかってるから変な妄想しちまうんじゃないかぁ!……え?変な妄想しちまう俺の方が変?やっぱそうかなぁ(TT)
と、こういった間抜けなコメントを入れられるのは後になって書いたからであって、この場にいた当時、俺の目は釘付けになってました。ううむ、すごい。 -
もはや何がどうなっているのかわかりません。
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えーと、これはプログラムには載ってない演目だぞ?男性が1人で尺八もどきを吹くのなんてありません。二胡とは明らかに違いますし……俺がおやっと思い、客もはれっと感じる中、この男性の淡々とした尺八もどきの音色が響いていきます……
まぁ、あれですね。ハイライトばっかりってのも見てて単調で飽きがくるから、こういうシュールと言うか、地味な演目もないと流れができてこないよね、うん。そう解釈する事にしました。 -
続いては「絲路駝鈴」という演目。「駝」の文字が示す通り、駱駝→西域というイメージを表現しています。今までとはどこか衣裳が違う。健康的な水色の衣服をまとった女性が、ぴょこんっと飛び跳ねるのが印象的でした。
衣裳に縫い付けられているのか、ミュージックにもともと組み込んであるのかはわかりませんが、時折鈴の音が聞こえてきます。軽快なリズムと踊り、そして鈴の音は、こちらの心も軽快に解きほぐしてくれる、そんな演目でした。 -
西域の民族衣裳に身を包んだ男性と女性が、輪になって踊っています。まるで絲路(シルクロード)の長い旅路の中で出会った喜びを再現しているかのような、そんな雰囲気が伝わってきます。フォークダンスって、こういう事もルーツの1つだったりするのかな?よく知りませんが。それくらい男性も女性も楽しそうに演じていました。
背景はずっと敦煌の莫高窟であり、旅路も何もあったものではないのですが、その部分には眼をつぶっておいてあげましょう。 -
こうして、歓喜の宴は、赤々と燃え立つ太陽が遠い遠いシルクロードの西の砂漠の果てに消えゆくまで、いつまでもいつまでも続くのでした……
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お次は、女性独唱「常相思在敦煌」という演目。四六時中敦煌のことを熱烈に思ってる歌らしいが、そんなのは敦煌市政府や甘粛省政府に任せとけばいいじゃないか、と思ってしまう。
という茶々はおいといて、やはり中国独特の発声法から出る、中国チックなビブラートの効いた歌でした。皆さんも想像してみてくださいよ、えーと、例えば北朝鮮のマスゲームの際に流れる女性の独唱とか、中国の愛国歌を歌うときの様子とか……あれ、全部国や土地や偉大なる同志(笑)を「愛する」歌だなぁ。愛国歌専用の発声法だったりするのかなぁ。
そのうち銅鑼の音でも聞こえてきそうな…… -
さぁ、さぁさぁさぁいよいよやって参りました。会場の空気自体ががらっと変わります。お客さんがいそいそとカメラやビデオの準備を始めます。これはもう間違いないでしょう。メインイベント「千手観音」がついに始まるようです。
登場の仕方が凄い。最初に1番前に先頭が立ち、その後ろに順々に演目者が並んでいくのだが、これに全く無駄がない。スッスッスッと並んでいくと、後は一切ブレない。普通、大人数が並ぶと右や左に多少湾曲したりするものだが、彼女達は「前ならえ!直れ!」とかやっている訳でもないのに、全く列に乱れがない。やはり看板演目、力の入れ具合は相当のようだ。まだパートが始まってすらいないのに、凄さを感じさせてくれる。 -
演目が始まりました。孔雀がその羽を少しずつ広げていくかのように、千手が広がっていきます。あぁ、俺この席(ほぼ正面)に座れてよかったよ〜!サイドの席じゃ面白さ半減どころじゃ済まんでしょう。
千手は、まるで呼吸をしているかのように波間をたゆたうかのようにその翼をはためかせている。やはり素晴らしいと感じたのは、腕以外の部分(頭から足先まで体幹全体)が全くと言っていいほど動いていない事。更には、前の演目者と後ろの演目者の腕を動かすタイムラグが全員同じ(例えば、1番前と2番目の腕を動かす時間的差異が0.1秒と仮定すると、残りの演目者もみんな直前の演目者より0.1秒ずつ遅らせながら演じている)であるのには驚かされた。確かに、これがズレでもしたら、美しさは瞬く間に消し飛んでしまうのであろう。いや……まだこの演目の序盤だろ?これからどんな凄いものを見せてくれるんだ? -
う〜ん、胸騒ぎの腰つき(byサ○ンオールスターズ)。
照明が明るくなり、シルエット調だった全貌が明らかになりました。というか、照明1つでこんなに印象変わっちゃうのね。
これを見ると分かると思いますが、誰1人として同じ腕の角度でないにも関わらず、頭にブレが見られません。え?腕しか動かしてないんだから当たり前だろって?それではこれを見てる皆さん、ちょっと腕を羽ばたくように動かしてみて下さい。肩の筋肉や腕の筋肉の伸縮活動によって、首がブレたりしませんか?彼女達にはそのブレが無いのです。これは一見地味ですが凄い事ですよ。
はい、今実際に腕をぐにぐに動かした人、手を挙げて下さい。気が向いたら「動かしちゃった、てへっ」とコメントを入れてくれると嬉しいです(^^) -
はい、千手の決めポーズ!千手観音のクライマックスです。と!何とここから約30秒程、彼女達の動きが止まります。何故……?勿論、カメラタイムの為です。観客の心理まで意識して、こういった撮影タイムを演目の途中で入れてくれるんですね……ってこれは初めてみたぞ!演目の途中でなんて決めポーズのまま撮影タイムなんて、サルティン○ンコでもアレ○リアでもシルクド○レイユでも見た事ないぞ!というか今挙げた3つそのものも見た事ないが!
彼女達の正面に殺到する客達。そして俺。貪るように写真を撮る。観音様は、浅はかな欲望を満たすために群がる俺達一般庶民を、温かく見守っていて下さるのでした……観音様万歳! -
今度は全員が一旦バラバラになり、再行列。ステージ1番後ろの3グループが3人ずつ、それ以外のグループは2人ずつです。全部で17人(?)。何かもっと沢山いたような気がする。ただ、千手観音をやっている時には、人数は微塵も感じられない。正面の1名に腕だけ沢山くっついて演じているようにしか見えないから、何度もこの言葉を使ってしまうが、「凄い」!
どうでもいいことだが、17人もの人数が縦1列に並んでも問題ないとは、このステージ、意外に奥行きは深いな。 -
……何かすごすぎて、何を表現しているのかすら理解できませんでした。嶺上開花、とでも名づけましょうか。
しかし、身体柔らかいですね〜特に両サイドの前面のご両人。 -
今度は5・7・5の3グループに分かれて、ミニ千手観音。これは真ん中の7人のグループ。ミニでもそれなりに形は整っているのだが……この写真を見る限り、どう見ても肩から顔が生えてきているようにしか見えません。ある意味ホラーです。もしくは心霊現象に近いものがあります。御祓いはしません。
これを見てキン肉マンに出てくるアシュラマンを想像した人、歳がばれますよ。 -
更には腕からも顔が生えてきています。これはもう、取り憑いているようにしか見えません(笑)。失礼、本来はとても綺麗で美しいもののはずなのですが、写真ではその中の1カットだけしか撮れないため、このような怪奇現象チックな写真も撮れてしまうのです。決して悪気があった訳ではないので、ご了承下さい。
つーか、こんなショット、狙って撮れるかっつーの。 -
ラストはまた全員1列に戻っての決めポーズ。これにて千手観音は終了です。最初から最後まで驚きと感動の連続でした(写真では撮り切れてませんが)。運ちゃんも大感動のようで「これはまたいつか見たいなぁ、今度は嫁さん連れてきたいよ」なんて言ってました。このクオリティの高さは必見だと思います。一般の旅行書には書いてない場合もありますが、これは見逃せませんよ〜☆
……ところでこれは、ムカデ? -
さて、メインも終わりラストも近づいてきました。次の演目は男声独唱「天堂」。天国を意味するこの歌を、小太りなこの方が朗々と歌い上げていたはずなのですが、全く記憶にありません。というか他の事に気をとられてしまって……
この男性が登場し、千手観音の終了を確認するや否や、半数以上のお客さんが席を立って引き上げ始めてしまったのです。最初から25〜6名の入りで(オフシーズンの平日という事もあって)やや空席が目立った客席が更にガラガラに。これはビックリしました。お前ら最後まで見ていかないのか?と。どうやら出て行った客の目当てはやはり「千手観音」だけであり、他の演目はどーでもよかったようです。このへんの考え方がいかにも「中国人的合理性」なのでしょうか。
このおじさん、客がどんどん引き上げていくのを見ながら歌うの、辛かっただろうなぁ……もはやその記憶しか残っていません(TT) -
という訳で、一気にひとケタとなった俺達お客様を相手に、最後の演目「歓迎再来敦煌」の始まりです。昔のシルクロード周辺諸国の伝統衣裳を身に纏った演目者が次々と登場してきます。と、そこにあの健康的美人ちゃんが!あぁ、俺もいよいよ本格的におっさんだなぁとしみじみ思いながら、でもその指はしっかりとシャッターを切ってました。
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続いては、男性の特徴ある白い帽子、これはどうやらイスラム教を表現したもののようです。女性の方は、中東とも呼べなそうな、中央アジアともちょっと違うような、何ともスッキリしない衣裳でした。手に持っている羽飾りは、どこの国家や地方を表しているのでしょうか。
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これはどこを表現したのでしょうか。袖の長い服に特徴がありますが、アジアはあまり詳しくない(じゃ、どこが詳しいのさ)俺には、ちょっとすぐにはわかりません。ウイグルの旧仏教国(高昌国やクチャ国)あたりではこのような服装が流行っていた……ようなうろ覚えなので信用しないで下さい。
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中央アジア系に見えなくもないですね。女性についてはロシア風な雰囲気も見える気がします。男性については逆にアラビアンナイトに出てくる金持ちに見えなくもない気がします……俺の固定観念がどんどん崩れていきます……どの服がどの国なんじゃ〜!
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これはわかりません。一体どこの地方を表現したのでしょうか。モンゴル……?でもあんな三角帽子被ってたっけか?チベット……?知識ないからよく知らないが、こんなのを被っている資料は見たことが無い。東南アジア……?あっちは海のシルクロードがある。陸のシルクロードを衰退させた地域の衣裳なんて持ってこないだろう。とすると、一体どこだ?
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男性の方は、中国の旧正月あたりにTVに登場するアクション芸人かと思いました。あの格好はどう見てもか○はめ波を打ち終わった瞬間に見えます。女性の方も摩訶不思議な衣裳。男女一対で登場してきているはずなのに、その両者の接点が見つけられない俺がいました。
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ついにフィナーレ。ボリューム盛り沢山の楽舞も大団円を迎えました。時間は……21時51分?たったの50分かぁ?何かもう1時間半くらいは見た気がするぞ。
人は目の前の物事が面白いと時が経つのを早く、逆に面白くないと時が過ぎるのを遅く感じる生き物ですが、こと楽舞についてはその認識は真逆でした。内容が濃すぎて、時間の観念が壊れてしまった、それくらい充実した1時間でした。
運ちゃんめっちゃ感動してました!恩の押し売りになるんじゃないかとちょっと冷や冷やしてましたが、これだけ喜んでくれてるって事は押し売りじゃなく本当に楽しかったんだな。彼が満足で、俺も満足!帰りのタクシーはめちゃくちゃ盛り上がりました!
さて、明日は出発が早い。運ちゃん、西域賓館まで無料で送っておくれ〜♪ -
9月28日7時08分。中国ではその広大な国土を単一の時間で決めている(国内での時差が無い)ため、北京では日が出ていても、西域方面はまだ闇の中です。例の運ちゃんに最後までお付き合いしてもらい、牛肉面をかっこんで駅へ。
写真は8月12日に新しくオープンした敦煌駅。敦煌から2時間かかる柳園駅(旧敦煌駅)ではなく、敦煌の街のすぐ傍にできたばかりの新駅です。ここから列車に乗るのも今回の旅行の楽しみの1つでした。今はまだ玉門鎮から敦煌までの支線のような路線ですが、いずれは青蔵高原を抜けてラサまでつなげるんだとか。行ってみたいなぁ、青蔵高原にチベットかぁ……ロマンだなぁ。 -
駅舎の中。列車の本数がまだ多くないため、駅周辺は客と客の送迎のタクシー、大荷物、駅員と警察官、大人の怒号と子供の笑い声や泣き声でかなりごった返しています。写真は列車が来てみんなが一気にはけた後の1枚。荷物検査機もまだ新しいです。中国では列車に乗る際にも、飛行機に乗る際と同じように荷物のチェックが行われます。
今朝も俺を送ってくれたタクシーの運ちゃんともここでお別れ。固く握手を交わし、掲載していませんが2人で写真を撮り、いつかまた会おう!と約して別れました。旅行って、こういう素晴らしい出会いとちょっぴり淋しい別れがあるからたまらなく面白いんだよねぇ! -
敦煌の表札。まだ1ヵ月半、白い色が眼に眩しい。できうる事ならこのまま色褪せないでいて欲しいが……
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午前7時13分。楽しかった敦煌ともついに別れの時が来た。本当にこの街は楽しかった。名残惜しい事この上ない。列車の発車は7時19分。3段硬臥の上段から身を乗り出して外を眺めては、感慨に思いを馳せる。ロマンを感じさせ、歴史の息吹を感じさせ、人の優しさを感じさせ、時の雄大さを感じさせる……また来たくなる街。でもおそらく(社会人である以上、時間が無い)2度とはこられない街。色々な感情が相まって、不覚にも……泣きませんよーだ!次行くぞ、次!
第5章 敦煌パート 閉幕
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この旅行記へのコメント (4)
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- こまちゃんさん 2007/03/06 22:47:40
- 新敦煌駅
- こまは8月23日、蘭州から乗りました。
この日は、最初のダイヤ改訂当日で、一時間早くなっていました。
敦煌に住んでいた日本友人、8/6の敦煌始発に乗車しましたが、本当の始発
は8/5の蘭州発。蘭州から来た列車が、翌日の午後敦煌発の一番列車になり、
彼は「それに乗る日本人は俺一人だ!!」と喜んでいました。
でも、世間はそんなに甘くはなく、他に一人旅の方が居られたようで、
彼だけという訳にはいかなかったようです。
敦煌駅の経緯についてクチコミに残しております。
http://4travel.jp/overseas/area/asia/china/dunhuang/tips/each-general-10028894.html
PS:
西域賓館の写真を、たまたま撮っておりまして・・・勇姿をご覧下さい。
http://chinaartjp.exblog.jp/m2007-02-01#5211414
こま
- ぱんぱーすさん からの返信 2007/03/12 17:07:59
- 敦煌駅
- こんにちは、こまちゃんさん。
あの新敦煌駅はいいですね〜、街から20分程で着いてしまいますよね。
空港にも近いですし、アクセス面では全くいう事はなくなりましたね!
これから更に南に路線が延びる話も聞いていますし、本数もますます増えて
いくとか。敦煌から青蔵高原を抜けてチベットへ至る道・・・・・・ワクワクです。
でもああいった辺境の路線を見る度に、造った人々の苦労が先に浮かんで
しまう自分は偽善者でしょうか^^;蘭新線もそうですけど、あの過酷な
土地でせっせと線路を敷いていく作業は並大抵ではなかったはずです。
自分らは火車に乗るだけとはいえ、ホント頭が下がる思いです。
ところで、自分が撮った敦煌駅はまだ仮のプレハブだったのでしょうか?
小さいながら正式な駅舎のように見えました。トイレなどは見てませんので
何ともいえませんが・・・・・・
またよろしくお願いします^^
- ぱんぱーすさん からの返信 2007/03/12 17:09:55
- RE: 敦煌駅
- 追伸:
まさか西域賓館なぞというものを被写体にされていた方が他にもおろうとは
思いもしませんでした。でもちょっと嬉しい^^
- こまちゃんさん からの返信 2007/03/12 23:31:53
- RE: 新敦煌駅
- はい、あれはプレハブです。
新敦煌駅は、北京で設計中で、やっと設計図が届いて地盤固めができた
ところです。
ちょうど、「敦煌」の駅表示があった後辺りに、ほんちゃんの駅舎を建設中
です。大型クレーンが稼働中だったと思います。(こまの旅行記写ってる)
中国でもトップ10に入る豪華なものになるそうです。
(彼らは「一番」と言っていますが、北京西站を越えるはずはないと思います)
こま
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