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前半戦で少々時間を使いすぎた感のある4日目。しかも行程はまだ半分も超えてないときている。強行軍は承知の上、後半戦に臨んだのだが、待っていたのは……<br /><br />写真は玉門関・漢長城・ヤルダン魔鬼公園の入り口。え?何で3箇所の観光スポットが同じなの?それはこれを見ればわかります……では、どうぞ。

地平線散歩 絹の道ひとり旅~第4章・白虎の巻~

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2006/09/25 - 2006/09/28

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ぱんぱーす

ぱんぱーすさん

前半戦で少々時間を使いすぎた感のある4日目。しかも行程はまだ半分も超えてないときている。強行軍は承知の上、後半戦に臨んだのだが、待っていたのは……

写真は玉門関・漢長城・ヤルダン魔鬼公園の入り口。え?何で3箇所の観光スポットが同じなの?それはこれを見ればわかります……では、どうぞ。

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  • 15時01分。陽関から敦煌方面に車を走らせると、小道の脇にこの石碑が。「玉門」の文字が見える。ついに古代中国の最果てを訪れる瞬間がきたのだ!<br /><br />この時はまだ、もうすぐ玉門関へ辿り着くと思っていた。車は幹線を逸れ、この小道へ入る。<br />小道の先は地平線まで道がそれはそれは真っ直ぐ延びている。消失点という言葉を久しぶりに思い出した。

    15時01分。陽関から敦煌方面に車を走らせると、小道の脇にこの石碑が。「玉門」の文字が見える。ついに古代中国の最果てを訪れる瞬間がきたのだ!

    この時はまだ、もうすぐ玉門関へ辿り着くと思っていた。車は幹線を逸れ、この小道へ入る。
    小道の先は地平線まで道がそれはそれは真っ直ぐ延びている。消失点という言葉を久しぶりに思い出した。

  • 15時08分。しばらく走ると門が見えてきた。え?もらった観光用の地図だと、玉門関も漢長城もまだ先なのに。不思議に思って運ちゃんに聞いてみると……<br /><br />「この先、終点のヤルダン魔鬼公園(132km先)まで、分かれ道が1つもないんだ」<br /><br />……(;゚Д゚)<br />もしかしておいどんはとんでもないトコにきてしまったんではなかろうか。

    15時08分。しばらく走ると門が見えてきた。え?もらった観光用の地図だと、玉門関も漢長城もまだ先なのに。不思議に思って運ちゃんに聞いてみると……

    「この先、終点のヤルダン魔鬼公園(132km先)まで、分かれ道が1つもないんだ」

    ……(;゚Д゚)
    もしかしておいどんはとんでもないトコにきてしまったんではなかろうか。

  • 車を降りて切符を買う。切符の料金というより通行料金といった方がいいか。30元で通してもらえる。ヤルダン魔鬼公園だけは、現地で更に40元払わなければならない。<br /><br />この石、何処からどう見ても、以前何かが書かれていたのを無理やり消して、新しく文字を書き入れているねぇ。いいのか?そんなテキトーな事で。

    車を降りて切符を買う。切符の料金というより通行料金といった方がいいか。30元で通してもらえる。ヤルダン魔鬼公園だけは、現地で更に40元払わなければならない。

    この石、何処からどう見ても、以前何かが書かれていたのを無理やり消して、新しく文字を書き入れているねぇ。いいのか?そんなテキトーな事で。

  • ついでにこっちも。<br /><br />ここで、道の傍に里程標を発見。数字は「7」と書かれている。そういえば、小道に入ってから丁度それくらい走ったような……さて、132のポストを見ることができるのは一体いつになるのでしょうか。

    ついでにこっちも。

    ここで、道の傍に里程標を発見。数字は「7」と書かれている。そういえば、小道に入ってから丁度それくらい走ったような……さて、132のポストを見ることができるのは一体いつになるのでしょうか。

  • 門を抜けると、またしても荒涼とした景色が続く。人の手の全く及んでいないようなむき出しの岩肌や砂肌が、これでもかと自己主張してくる。あいも変わらず続く地平線までの1本道。砂漠、とまではいかないが、ステップ気候ってこういうのかな?と小学校で習ったような昔の理科の記憶を思い起こしてみたりする。

    門を抜けると、またしても荒涼とした景色が続く。人の手の全く及んでいないようなむき出しの岩肌や砂肌が、これでもかと自己主張してくる。あいも変わらず続く地平線までの1本道。砂漠、とまではいかないが、ステップ気候ってこういうのかな?と小学校で習ったような昔の理科の記憶を思い起こしてみたりする。

  • とにかく道が悪い。運ちゃんが「まだまだ着くの先だから寝てていいよ」というので仮眠しようとしたものの、ちっとも眠れ〜ん!舗装道路でこれだけ飛び跳ねるってあなた、通行料金みんな払ってるんでしょ?それ使って工事しなさいよ工事(美川憲一風)!<br />しかも道幅も広くないので、たまに車と通り過ぎようとすると……あたっ、あいたたっ!荒地を走るな〜〜っ!対向車よけ過ぎ〜〜っ!!久しぶりに車の天井で頭を打つ。

    とにかく道が悪い。運ちゃんが「まだまだ着くの先だから寝てていいよ」というので仮眠しようとしたものの、ちっとも眠れ〜ん!舗装道路でこれだけ飛び跳ねるってあなた、通行料金みんな払ってるんでしょ?それ使って工事しなさいよ工事(美川憲一風)!
    しかも道幅も広くないので、たまに車と通り過ぎようとすると……あたっ、あいたたっ!荒地を走るな〜〜っ!対向車よけ過ぎ〜〜っ!!久しぶりに車の天井で頭を打つ。

  • こんな光景が1時間以上延々続きます。最初こそもの珍しさにしげしげ見ていましたが、さすがに1時間もすぎると……むしろ時間の方が気になる。日本ならそろそろ大相撲の中入りが始まる時間だ。こんなことで残り3つものスポットを周りきれるのか?ちと不安。<br /><br />枯れた川の底(こんなのもはや道じゃねぇ)、文字通りの砂利道、なかなか減らないガソリンに感謝しながら車は進む。

    こんな光景が1時間以上延々続きます。最初こそもの珍しさにしげしげ見ていましたが、さすがに1時間もすぎると……むしろ時間の方が気になる。日本ならそろそろ大相撲の中入りが始まる時間だ。こんなことで残り3つものスポットを周りきれるのか?ちと不安。

    枯れた川の底(こんなのもはや道じゃねぇ)、文字通りの砂利道、なかなか減らないガソリンに感謝しながら車は進む。

  • 道端の里程標。この1本道にはかなり正確な間隔で1kmごとにこの石が置かれている。数字は129。実はこの時点でヤルダン魔鬼公園の入り口は見えていたのだが……全然辿り着かん!見えてるのに、進んでるのに近づいてる気がしない!これぞ地平線マジック!……すみません、取り乱しました。陽関を出て2時間強、平均100km以上で走り続け、ようやく最遠の目的地に到着です。

    道端の里程標。この1本道にはかなり正確な間隔で1kmごとにこの石が置かれている。数字は129。実はこの時点でヤルダン魔鬼公園の入り口は見えていたのだが……全然辿り着かん!見えてるのに、進んでるのに近づいてる気がしない!これぞ地平線マジック!……すみません、取り乱しました。陽関を出て2時間強、平均100km以上で走り続け、ようやく最遠の目的地に到着です。

  • 17時ジャスト。本当にようやくにしてヤルダン魔鬼公園に到着。いやぁ、洒落にならん遠さだった。まぁ、わずか半日で東京から岡山まで観光地に立ち寄りながら行くようなモンだから当然といえば当然か。距離的には今はまだ琵琶湖南岸あたりかな?<br /><br />こんな時間に観光客なんて来る訳無いと思われていたのか、ゲートは閉じられていた。大急ぎで交渉して開けてもらう。

    17時ジャスト。本当にようやくにしてヤルダン魔鬼公園に到着。いやぁ、洒落にならん遠さだった。まぁ、わずか半日で東京から岡山まで観光地に立ち寄りながら行くようなモンだから当然といえば当然か。距離的には今はまだ琵琶湖南岸あたりかな?

    こんな時間に観光客なんて来る訳無いと思われていたのか、ゲートは閉じられていた。大急ぎで交渉して開けてもらう。

  • 園内はこのミニバスで周る。このおっさんも後ろの女性もどこにでもいる中国人に見えそうだが、やはり現在も研究が行われているこの公園、彼ら2名とも地質学の専門家なのだ。専門家が中心になってこの公園を運営し、管理し、研究しているのだそうな。<br /><br />時間がない。とっととバスに乗り込んで西日の明るい公園へ出発!

    園内はこのミニバスで周る。このおっさんも後ろの女性もどこにでもいる中国人に見えそうだが、やはり現在も研究が行われているこの公園、彼ら2名とも地質学の専門家なのだ。専門家が中心になってこの公園を運営し、管理し、研究しているのだそうな。

    時間がない。とっととバスに乗り込んで西日の明るい公園へ出発!

  • まずは「金獅迎賓」と言う名のつけられた大岩。この公園の凄いところは、全ての奇岩が人工でなく自然の作用によって成り立った点。風や雨、時には雪や嵐、そして風化。何千何万年もの年月を経てこの姿になったのだという。そして驚いたのは、昔この地は海の底だったというのだ。この内陸の地が?海の底?信じられないような話である。<br /><br />ところで、この岩正面から見ると全く獅子っぽくなかった。う〜む、午前中の釈迦仰臥っぽい山並みといい、中国人は想像力非常に豊かだ。

    まずは「金獅迎賓」と言う名のつけられた大岩。この公園の凄いところは、全ての奇岩が人工でなく自然の作用によって成り立った点。風や雨、時には雪や嵐、そして風化。何千何万年もの年月を経てこの姿になったのだという。そして驚いたのは、昔この地は海の底だったというのだ。この内陸の地が?海の底?信じられないような話である。

    ところで、この岩正面から見ると全く獅子っぽくなかった。う〜む、午前中の釈迦仰臥っぽい山並みといい、中国人は想像力非常に豊かだ。

  • この公園まで来るまでの間に色々な山を見てきたが、このようにむき出しの奇岩のような山や風景は1個たりとも見なかった。何故この地にだけこのような奇岩が大量に出現したのか、気になるところではある。<br /><br />この地平線の遥か彼方まで延々と公園の敷地内なのだが、実際の研究を行っているのはまだバス道路の沿線に過ぎないらしい。ここの研究がいつか完結する日はくるのでしょうか……来ないだろうなぁ。広すぎて。

    この公園まで来るまでの間に色々な山を見てきたが、このようにむき出しの奇岩のような山や風景は1個たりとも見なかった。何故この地にだけこのような奇岩が大量に出現したのか、気になるところではある。

    この地平線の遥か彼方まで延々と公園の敷地内なのだが、実際の研究を行っているのはまだバス道路の沿線に過ぎないらしい。ここの研究がいつか完結する日はくるのでしょうか……来ないだろうなぁ。広すぎて。

  • 続いて現れたのは「獅身人面」。要はスフィンクスのようなものを想像してもらえるといいのだが……えーと、どのへんがすふぃんくすですか?え?あの奥の岩?犬が伏せているような体勢で右向いてますよね?あー、さいでっか……見えるかこんなモン!!はぅあ〜〜。

    続いて現れたのは「獅身人面」。要はスフィンクスのようなものを想像してもらえるといいのだが……えーと、どのへんがすふぃんくすですか?え?あの奥の岩?犬が伏せているような体勢で右向いてますよね?あー、さいでっか……見えるかこんなモン!!はぅあ〜〜。

  • さらに奥へ進み、17時30分、バスの終点へ。ここで俺を待っていたのが、歩き方にも圧巻であると書かれていた「艦隊出海」。なるほど、これは確かに壮大だ。まさに大パノラマが目の前に広がっている。緑豊かな自然の営みも大自然の驚異ならば、この光景もまた紛れも無い大自然の驚異だ。これが風や雨、更には潮の満ち干きで成り立ったというのだから、もう一種の奇跡だ。時間が無いというのも忘れてしばし見入る。

    さらに奥へ進み、17時30分、バスの終点へ。ここで俺を待っていたのが、歩き方にも圧巻であると書かれていた「艦隊出海」。なるほど、これは確かに壮大だ。まさに大パノラマが目の前に広がっている。緑豊かな自然の営みも大自然の驚異ならば、この光景もまた紛れも無い大自然の驚異だ。これが風や雨、更には潮の満ち干きで成り立ったというのだから、もう一種の奇跡だ。時間が無いというのも忘れてしばし見入る。

  • 岩をよく見るとわかるのだが、やはり地層を形成している。幾星霜もの年月に降り積もった土くれがこの巨大さを形成し、荒削りな自然の芸術家によってこのような形を成したのだ。<br /><br />この光景、見るだけで終わりかと思っていたら嬉しい大間違いであった。何とここから駱駝に乗って艦隊の一部を回ってみようというのだ。勿論2つ返事でOKを出す。値段は15元、安いものだ。

    岩をよく見るとわかるのだが、やはり地層を形成している。幾星霜もの年月に降り積もった土くれがこの巨大さを形成し、荒削りな自然の芸術家によってこのような形を成したのだ。

    この光景、見るだけで終わりかと思っていたら嬉しい大間違いであった。何とここから駱駝に乗って艦隊の一部を回ってみようというのだ。勿論2つ返事でOKを出す。値段は15元、安いものだ。

  • えーと、俺とバスの運ちゃんと駱駝係の3人で出発したのですが、駱駝係のおっちゃんにカメラを奪われました。そして俺にファインダーを向けると、やれあっち向けやれこっち向け、笑えだのポーズとれだの、俺に注文を出してはバシャバシャ撮影し始めたのです。くぉら、おんどれは俺が自分自身を被写体にされるのを嫌っとるのを知らんやろ!つーかどの中国人にもいえる事だが、何でカメラの前では必ず、必ずポーズをとらないかんねん!自然でありのままを写す感覚は無いのかよ!<br /><br />でも俺、笑ってます。

    えーと、俺とバスの運ちゃんと駱駝係の3人で出発したのですが、駱駝係のおっちゃんにカメラを奪われました。そして俺にファインダーを向けると、やれあっち向けやれこっち向け、笑えだのポーズとれだの、俺に注文を出してはバシャバシャ撮影し始めたのです。くぉら、おんどれは俺が自分自身を被写体にされるのを嫌っとるのを知らんやろ!つーかどの中国人にもいえる事だが、何でカメラの前では必ず、必ずポーズをとらないかんねん!自然でありのままを写す感覚は無いのかよ!

    でも俺、笑ってます。

  • 駱駝係のおっちゃんが撮った枚数を後で確認したら、20枚強ありました。同じ場所でこんなに記念写真いらんっちゅ〜ねん。ちなみに写真ではよくわかりませんが、俺の後ろは30mくらいの絶壁です。ガンダム隠せます。<br /><br />このあたりの砂は、まさに砂漠チックな砂が集まっている。勿論、荒地には岩がない為に荒涼としており、一方このあたりには巨岩が多く尚且つ風化して下に削れた砂が溜まった為にこうなったのだという違いは容易に説明がつくが……わずか数kmでこうも違うのね。

    駱駝係のおっちゃんが撮った枚数を後で確認したら、20枚強ありました。同じ場所でこんなに記念写真いらんっちゅ〜ねん。ちなみに写真ではよくわかりませんが、俺の後ろは30mくらいの絶壁です。ガンダム隠せます。

    このあたりの砂は、まさに砂漠チックな砂が集まっている。勿論、荒地には岩がない為に荒涼としており、一方このあたりには巨岩が多く尚且つ風化して下に削れた砂が溜まった為にこうなったのだという違いは容易に説明がつくが……わずか数kmでこうも違うのね。

  • 18時14分現在の陽の高さ。さすがに西、まだまだ高い。というか北京時間を中央アジア方面(新疆とか)にまで適用している中国自体に問題ありあり。<br /><br />ここで、ジープに乗り換えて砂漠を疾走するアトラクションが登場。でも時間ないし……200元?ふざけてる!ので、そっけない態度とってとっととバスに乗り込み帰ろうとしたら、一気に80元まで落ちた。最初からそうしろよ。歩き方の適正価格にまで値段が落ちたので、乗ってみる事にする。

    18時14分現在の陽の高さ。さすがに西、まだまだ高い。というか北京時間を中央アジア方面(新疆とか)にまで適用している中国自体に問題ありあり。

    ここで、ジープに乗り換えて砂漠を疾走するアトラクションが登場。でも時間ないし……200元?ふざけてる!ので、そっけない態度とってとっととバスに乗り込み帰ろうとしたら、一気に80元まで落ちた。最初からそうしろよ。歩き方の適正価格にまで値段が落ちたので、乗ってみる事にする。

  • ジープに乗っている時にジープの運ちゃんが言っていたのが、「ヤルダンは夜が楽しいんだよ。特に艦隊出海のあたりを風が吹き抜けていくと、何千何万という悪魔が吠えているように聞こえるんだ。だからここには『魔鬼』って名前がついているんだよ。俺達は今夜、艦隊出海のまん真ん中でこれを聞く予定なんだ」という事。これを目指してやってくる観光客も少なくないらしい。俺も機会があれば夜に行ってみたいものだ……いや、聞きたいものだ。<br /><br />水木しげる著作「ゲゲゲの鬼太郎大百科」の「妖怪城」の欄で、「中国の百鬼城」というのがあったのを思い出したが……このへんなのかな?それともウイグルにあるもう1つの魔鬼公園の方なのかな?

    ジープに乗っている時にジープの運ちゃんが言っていたのが、「ヤルダンは夜が楽しいんだよ。特に艦隊出海のあたりを風が吹き抜けていくと、何千何万という悪魔が吠えているように聞こえるんだ。だからここには『魔鬼』って名前がついているんだよ。俺達は今夜、艦隊出海のまん真ん中でこれを聞く予定なんだ」という事。これを目指してやってくる観光客も少なくないらしい。俺も機会があれば夜に行ってみたいものだ……いや、聞きたいものだ。

    水木しげる著作「ゲゲゲの鬼太郎大百科」の「妖怪城」の欄で、「中国の百鬼城」というのがあったのを思い出したが……このへんなのかな?それともウイグルにあるもう1つの魔鬼公園の方なのかな?

  • 今回、新疆ウイグル自治区に入る予定は無かったのですが……なんとこんな所から入境を果たしてしまいました。いやぁ、ヤルダンがそんなにウイグル寄りだったとは。ジープ旅の意外な体験でした。<br /><br />さて、陽が大分傾いてるのだが……「夕日の沈む地平線と玉門関」という今回の旅の俺の究極的写真は撮ることができるのかな?そのためには……急いで戻ろう!

    今回、新疆ウイグル自治区に入る予定は無かったのですが……なんとこんな所から入境を果たしてしまいました。いやぁ、ヤルダンがそんなにウイグル寄りだったとは。ジープ旅の意外な体験でした。

    さて、陽が大分傾いてるのだが……「夕日の沈む地平線と玉門関」という今回の旅の俺の究極的写真は撮ることができるのかな?そのためには……急いで戻ろう!

  • ヤルダンを去る前に、結構気に入っている1枚を掲載。月の砂漠とまでは行かないが、夕暮れの砂漠を渡っていく駱駝。旅のキャラバンなんかは、こんな感じで砂漠の彼方へ向かっていったんだろうな……。何か望郷の念を書き立てる叙情的な1枚。

    ヤルダンを去る前に、結構気に入っている1枚を掲載。月の砂漠とまでは行かないが、夕暮れの砂漠を渡っていく駱駝。旅のキャラバンなんかは、こんな感じで砂漠の彼方へ向かっていったんだろうな……。何か望郷の念を書き立てる叙情的な1枚。

  • ヤルダン魔鬼公園の入り口にあたる門。帰り際に撮りました。まぁこれはどう見てもわざわざ2つの岩の間に道を作ったとしか思えませんが、まぁ許そう。かなり満足できた事だし。<br /><br />げげっ!もう18時50分。太陽もいい加減地平線に近づいてきてる!急げ、戻れ!まだ見るトコ2つもあるんだぞ〜〜!!

    ヤルダン魔鬼公園の入り口にあたる門。帰り際に撮りました。まぁこれはどう見てもわざわざ2つの岩の間に道を作ったとしか思えませんが、まぁ許そう。かなり満足できた事だし。

    げげっ!もう18時50分。太陽もいい加減地平線に近づいてきてる!急げ、戻れ!まだ見るトコ2つもあるんだぞ〜〜!!

  • 20時09分。えーご覧の通り真っ暗でございます。月明かりと星明り以外なぁんにも見えません。<br /><br />くそー!!失敗した!!運ちゃんの「先にヤルダン行って後から漢長城と玉門関見よう」って言葉に乗せられなきゃよかったあああぁぁぁ!!<br /><br />写真は漢長城の前の石碑なのですが、全くもって背後は見えません。懐中電灯は持ってきてるけど……見えるのか?

    20時09分。えーご覧の通り真っ暗でございます。月明かりと星明り以外なぁんにも見えません。

    くそー!!失敗した!!運ちゃんの「先にヤルダン行って後から漢長城と玉門関見よう」って言葉に乗せられなきゃよかったあああぁぁぁ!!

    写真は漢長城の前の石碑なのですが、全くもって背後は見えません。懐中電灯は持ってきてるけど……見えるのか?

  • これ、すごく頑張ったんです!何とか長城っぽい1枚撮りたいなって、街灯1つない真っ暗な荒野にポツンと残る長城跡を、大の大人が駈けずり回ってやっと撮った1枚なんです。<br /><br />えーん。もうダメだ〜(><)

    これ、すごく頑張ったんです!何とか長城っぽい1枚撮りたいなって、街灯1つない真っ暗な荒野にポツンと残る長城跡を、大の大人が駈けずり回ってやっと撮った1枚なんです。

    えーん。もうダメだ〜(><)

  • 20時34分。玉門関の入り口にようやっと到着。う〜ん……<br /><br />どう見ても閉まってます。本当にありが(ry<br /><br />ぐわ〜〜!!中に入りたい入りたい入りたい入りたい入りたいよぉぉぉぉっ!!何が究極の写真だぁ!こんな真っ暗じゃ、夕日の地平線どころか、玉門関自身撮れないよぉう!えぇ〜ん、えぇ〜ん……

    20時34分。玉門関の入り口にようやっと到着。う〜ん……

    どう見ても閉まってます。本当にありが(ry

    ぐわ〜〜!!中に入りたい入りたい入りたい入りたい入りたいよぉぉぉぉっ!!何が究極の写真だぁ!こんな真っ暗じゃ、夕日の地平線どころか、玉門関自身撮れないよぉう!えぇ〜ん、えぇ〜ん……

  • もはや超能力者の念写に近い、玉門関の入り口の写真。こんな写真、もはや何の意味も無い気がする。あえていうならば、これはもう俺の意地だ。<br /><br />結局、究極の写真は撮れずに終了。うぅ、通り過ぎてしまわずに先にこちらへくるんだった。そうすればヤルダンでは夜到着で、もしかしたら魔鬼の吠える声が聞こえたかもしれないのに……うぅ。

    もはや超能力者の念写に近い、玉門関の入り口の写真。こんな写真、もはや何の意味も無い気がする。あえていうならば、これはもう俺の意地だ。

    結局、究極の写真は撮れずに終了。うぅ、通り過ぎてしまわずに先にこちらへくるんだった。そうすればヤルダンでは夜到着で、もしかしたら魔鬼の吠える声が聞こえたかもしれないのに……うぅ。

  • 22時34分。どうにかこうにか敦煌の街に辿り着いた。すっかり仲間意識が出来上がった運ちゃんと一緒に、夜の屋台街へ繰り出す。運ちゃんお気に入りの店へ連れて行ってくれるとの事だ。で、やってきたのが回族(イスラム教系民族)が経営している屋台の串焼き屋。出てくるのはひたすら羊、羊、羊……。うん、まぁうまい。唐辛子をつけて食べると更に美味い。<br /><br />黄河ビール。なるほど土地柄が違えばビールの銘柄も違うなぁ。ちょっとアルコールがきついが……うむ、うまい、うまいぞ!

    22時34分。どうにかこうにか敦煌の街に辿り着いた。すっかり仲間意識が出来上がった運ちゃんと一緒に、夜の屋台街へ繰り出す。運ちゃんお気に入りの店へ連れて行ってくれるとの事だ。で、やってきたのが回族(イスラム教系民族)が経営している屋台の串焼き屋。出てくるのはひたすら羊、羊、羊……。うん、まぁうまい。唐辛子をつけて食べると更に美味い。

    黄河ビール。なるほど土地柄が違えばビールの銘柄も違うなぁ。ちょっとアルコールがきついが……うむ、うまい、うまいぞ!

  • えー、何やら器のようなものが出て参りました。え?器じゃないだろって?何か動物の骨っぽくないかって?<br /><br />これは羊の脳みそ料理です!スプーンですくって、塩振って食べます!白子みたいでちゅるっとしてて、なかなか美味しいです!あーそこの人、ひかないでひかないで〜。インディ・ジョーンズのゲテ物料理みたいだって?目玉なんか食いませんから安心してよ〜……ん?あ……目玉……ついてら……き、きゃあああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜っ!!!(゜д゜;;)

    えー、何やら器のようなものが出て参りました。え?器じゃないだろって?何か動物の骨っぽくないかって?

    これは羊の脳みそ料理です!スプーンですくって、塩振って食べます!白子みたいでちゅるっとしてて、なかなか美味しいです!あーそこの人、ひかないでひかないで〜。インディ・ジョーンズのゲテ物料理みたいだって?目玉なんか食いませんから安心してよ〜……ん?あ……目玉……ついてら……き、きゃあああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜っ!!!(゜д゜;;)

  • 23時ジャスト。みんなの写真を撮ってあげた。左から屋台のおじさん、ヤルダン魔鬼公園で働いてるお姉さん、今日1日付き合ってくれた運ちゃん。ホントにお疲れ様でした!みんないい笑顔(^▽^)<br /><br />ヤルダンのお姉さんが言うには、確かに敦煌に家はあるのだが、あまりに遠いため50日に1度、1週間程しか帰ってこれないんだと。タクシーが1台も停まってなかったので、ヤルダンからの帰りに一緒に乗っけてきてあげたのだが、俺らがもし行かなかったらどうするつもりだったんだろう……<br /><br />また明日もお世話になるぜ!運ちゃん!!酒飲み過ぎて遅れるなよ〜!<br /><br />白虎の巻 閉幕

    23時ジャスト。みんなの写真を撮ってあげた。左から屋台のおじさん、ヤルダン魔鬼公園で働いてるお姉さん、今日1日付き合ってくれた運ちゃん。ホントにお疲れ様でした!みんないい笑顔(^▽^)

    ヤルダンのお姉さんが言うには、確かに敦煌に家はあるのだが、あまりに遠いため50日に1度、1週間程しか帰ってこれないんだと。タクシーが1台も停まってなかったので、ヤルダンからの帰りに一緒に乗っけてきてあげたのだが、俺らがもし行かなかったらどうするつもりだったんだろう……

    また明日もお世話になるぜ!運ちゃん!!酒飲み過ぎて遅れるなよ〜!

    白虎の巻 閉幕

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