2006/02/12 - 2006/02/24
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akkiy363672さん
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年に1~2回、ゴルフクラブを担いで ぶらりと出かけている海外ゴルフ旅行記の2006年タイ編です。
(このサイトの旅行記の書き方が少し解ってきたので、2007年4月に修正を加えました。)
この旅の顛末は、http://www.ztv.ne.jp/kyoiku/WorldGolfReport-new.htm へも記しています。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 船 タクシー
- 航空会社
- 中国国際航空
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第1日 出発
午前8時、「津なぎさまち港」から高速船(写真)に乗り込み、こっそりと中部国際空港(セントレア)へ渡った。
出発の朝の伊勢湾はベタ凪。油を流したような海とはこのことをいうのだろう。
↑ 津なぎさまち港とセントレア港を40分で結ぶ高速船。船賃は片道1890円。 -
13時00分、章くんたちを乗せたCA909便が飛び立った。
「チャイナエアラインにしては、正確なスタートじゃないか」と思ったのだが、正確なのはここまでで、あとは往復ともにシッチャカメッチャカ。「もう二度と中共の飛行機には乗らんぞ」と思わされる出来事が続いたのである。 -
午後4時(現地時間3時)、中部国際空港を飛び立ってから3時間で、北京空港に到着、空港は2008年の北京五輪、2010年の上海万博を控えてか、至るところが工事中だ。
それにしても砂埃の舞うだだっ広い敷地の中に横たわる、ガランとした空港である。ペンキのはげたピンクの塔の上で、むき出しのレーダーが回っていた。 -
搭乗待ちの5時間を過ごした北京空港の内部施設も殺風景だ。飛行機が着くとバラバラッと人が降りてくるが、すぐにどこかに散っていって、ロビー、レストラン、免税店には人影が見られない。
ちょっと休憩しようと、章くん、喫茶コーナーへ入った。もとより人民元は持っていない。「ジャパニーズYEN OK?」と聞くと「OK」と言うので、章くん、コーヒーとマフィンを頼んだ。焦げ臭いコーヒー400円、かすかすのマフィン300円…高いけれど、まぁ、空港内は国際価格だから仕方ないか。従業員の女の子達は自分たち同士で大きな声でしゃべっているし、会計のときも「シェイシェイ」はない。
-
午後9時35分(北京時間午後8時35分)、予定の時間から10分ほど遅れて、バンコク(曼谷)往きCA909便は飛び立った。窓の下には、漆黒の大地が広がっている。
日本や欧米諸国の大都市の夜景に比べれば、淋しい限りの光である。ポツン…ポツン…と黄色い灯りが点在しているほどで、きらびやかな赤や青の光の広がりや帯はどこを探しても見られない。 -
機内食を食べてウトウトしていると、ドーンと着陸の衝撃があって、飛行機が停止した。
時計を見ると午前1時30分(北京時間午前0時30分)、北京空港を飛び立ってから4時間、バンコクにしては早すぎる。
と、ハッチが開いて、白衣を着た医師が4人、手に手に医療器具を持って足早に乗り込んできた。手には太い注射器をむき出しにして持ち、ジュラルミンケースやダンボールに入った薬を抱えている。続いて、4名の黒い制服に金モールの肩章をつけた男女…公安警察員だろうか…が、大きな声で怒鳴り合うように話しながら続いていく。 -
後ろのほうの座席で、病人が出たようだ。機内を医師と黒服の男女が、携帯電話で何かを話しながら、あわただしく往き来し始めた。ビニルの手袋をしたアテンダントが、血や薬品の滲みたガーゼをナイロン袋に入れて運んでいく。
やがて、7?8名の緑の軍服に赤と金色の階級章をつけた男女が現れ、出入り口や通路の要所に立った。ものの本の写真で見たことがある、人民解放軍の兵士だ。
もしかして、悪性の伝染病患者が出たので、機内の全員はこのままどこかへ隔離されるのか。それとも焼却処理されて「中国航空機、行方不明」と新聞に載るのか。
隣の席のおじさんは中国人らしい。『ここはどこだ』と尋ねたら、おじさん、座席の前の網ポケットに入っていた本の中の地図を開いて、「南宇(ナンジン)」と指で指し示してくれた。 -
午前3時(北京時間2時)、離陸。焼却処理だけは免れたみたいだ。
予定から3時間遅れて、機は午前5時20分(タイ時間3時20分、ここから以下はタイ時間)、バンコク国際(ドン・ムアン)空港に着いた。北京空港から8時間、中部国際空港を飛び立ってから16時間余が経っている。外気温25.4度。
空港からタクシーに乗って40分、高速道路代・チップを含めて400Btで、今日から12夜を過ごすホテル「エレガンス・スイーツ」に着いた。
↑ 写真は、ホテルの窓からの風景。バンコクは、近代的な高層ビルの足元にバラックが並ぶ、ふところの深い(?)町だ。
荷物を解(ほど)いて、部屋に備え付けのコーヒーを入れて飲んだころには、午前6時になろうとしていた。もう30分もすれば夜が明ける。今日のゴルフは、中止にしよう。 -
明け方からベッドに横になり、お昼前に起き出した。シャワーに入って着替えたあと、町へ出てみた。
「エレガンス・スゥイーツ・ホテル」の周りは、ごみごみっとしたバンコクの下町だ。
↑ エレガンス・スイーツ・ホテルの玄関。
ツインベッドのシングルユース、朝食なし、バスタブ有り、プールつきで 1泊4800円。 -
とにかくお昼ご飯を食べるところを探さねばならない。ホテルの前の通りには屋台が並んでいて、昼食を掻き込む人々で賑わっている。
↑ 道の両側には屋台が並ぶ。
突き当たりは大通りで、その向こう側にショッピングセンター(大きな赤いドレスの女の子の広告がかかってる)がある。 -
章くん、道の両側に並ぶ屋台の1軒へ入ってみようと様子をうかがう。会社勤めの男性たちだろうか、スーツにネクタイ姿の男の人も居るし、学校帰りの女子生徒たちも数人が陣取って、大きなプラスチックの食器に盛った鶏肉や野菜を煮込んだスープをすすったりしている。
しかし、この汚さはどうだ。周りにはほこりだらけの椅子やテーブルが積み上げられ、テーブルクロスは変色している。
章くん、店に入る勇気が出ない。「屋台飯は明日にして、今日のところは絶対に腹痛を起こさない店を探そう」と弱気である。 -
しばらく歩いて、章くん、「ロビンソン・ショッピングセンター」の4階に食堂を見つけた。壁際にぐるりと、麺類、肉料理、炒飯、サラダ、飲み物…などなど、10数件のお店が並んでいる。でも、章くん、注文の仕方が解らない。
日本人が居たら聞いてみようと思って、場内を一周し、東洋人っぽい顔つきの人たちへ近づいて、日本語を話しているかどうか聞き耳を立ててみたのだが、聞こえてくるのは中国語…。「日本人の方、居ませんか」と日本語で呼んでみたけれど、返事がない。
ここも、今日のところは諦めて、無難なレストランを探すことにした。こんな調子では、餓死するんじゃないだろうか? -
エスカレータで降りていく途中、各階の様子をパチリ。
並べられている品物は豊富で、日本のものよりもカラフルである。 -
しばらく歩いて章くん、ホテルのそばで中華レストラン「飯悦飯店」を見つけた。かなり歩き回ってお腹はペコペコ。とにかく何か食べなきゃと飛び込み、鴨肉の旨煮とエビ海鮮飯、中国茶とで275Bt(=835円)。
これが、意外なほどに美味しい。後日もまた来なければ…と思って、チップ50Bt(=150円)を渡してきた。 -
翌日の夕刻にこの店の前を通ったところ、前の道路には路上駐車の車が並び、店内は地元の客であふれていた。
安くて美味い店ということなのだろう。章くん、このバンコク滞在中に4回、通った。 -
ご飯を食べながら今日の予定を考えていた章くん、チャオプラヤ川水上バスに乗って、王宮寺院(ワット・プラケオ)へ行ってみることにした。王宮は今までツアーで行ったことはあるが、ゆっくりと歩いたことはない。
章くんのホテルから最寄りの水上バス乗り場はBTS(高架鉄道)終点駅「タクシン」のガード下にある「サトーン桟橋」。徒歩で10分足らずだ。 -
切符の買い方も判らない。周りの人を見ると誰も切符をかわずに乗っている。
章くんもそのまま乗り込んで、奥の空いている席に座っていると、制服を着た女の人が、小銭が詰まった鉄の筒を「ジャランジャラン」と音を立てて振りながら船内を歩き回っている。車掌さんだ。みんな、彼女から乗船券を買っている。
船賃が幾らか分らない章くんは100Bt札を出して、「ワン・パーソン」と言いながら人差し指を立てる。車掌さんは、87Btのつり銭とともに「13Bt」の切符をくれた。 -
左手に「ワット・アルン(暁の寺)」が見えた。王宮は対岸だから、ここで降りればいいのだろうと見当をつけ、エイッと降りたら、これがドンピシャリ!
別にどうってことはないことなのだが、どこで降りるのかも解らずに乗ってきた身には、「ここかッ」と降りた船着場のゲートを抜けた目の前に、王宮の白い塀を見たときの安堵感は、えも言われぬものがあったのである。 -
タイ国守護第一級王室寺院「ワット・プラケオ(エメラルド寺院)」へと入る。
立ち並ぶ建物は、今日も見事な黄金色に光っていた。 -
その霊力は計り知れないといわれる「エメラルド・ブッダ」は、今日も輝く祭壇の上に、おごそかに鎮座ましましておられた。
人々はその慈悲の恵みに触れようと、大理石の床にひれ伏し、ひたすら礼拝する。 -
タイの人たちの信仰心の篤さは感動ものだ。左の写真は、後日に街角の寺院で撮影したものだが、お年寄りの方々はもちろん、若い男女の学生たちも、野外に祭られている仏に対して、靴を脱ぎ、裸足で礼拝していた。
ある人は、鳥かごに入れた数羽の小鳥を、お祈りが終わると扉を開けて空に放っていた。これも、タイの宗教に定められた功徳のかたちのひとつなのだろう。 -
お互いの頭に甘水をかけ合う女子中学生。礼拝壇の上に置いてあるハスの切り花を、横の器に入っている水に浸し、お互いの頭にかざし合う。
タイでは、子どもたちの間にも、篤実な仏への信仰心が根付いているのだ。いや、社会に根付いているからこそ、子どもたちの心にも自然に植えつけられてきたのであろう。国家が持つ姿勢の大切さが、ひしひしと思われた光景であった。 -
← 王宮。
現国王のラーマ9世は、この宮殿には住んでおられず、研究所や農場を併せ持つ「チッドラダー宮殿」で、ご家族とともに日々を過ごされている。 -
王宮を出て、さてどうしようかと地図を広げている僕の前に、一台の「トクトク」が寄ってきた。一度乗ってみたかった乗り物だ。メーターをつけていないトクトクでは、料金は運転手と客との交渉である。
ホテルまで帰ることを考えて、「BTSタクシン・ステーション。100Bt、OK?」と言うと、「400Bt」とか言う。「要らん、行け」と手を振ると、「300」「200」…と減ってきた。昨夜、空港からホテルまで400Btだったことを考え、「200Bt」ならばいいかなと思い、運ちゃんに200Btを渡して、後ろの座席に乗り込んだ。 -
あとで聞いた話では、王宮からタクシン駅までのトクトクの相場は80Bt程度だそうだ。初体験の章くんが200Btを支払ったのはまぁ仕方のないところとしよう。運ちゃんは、観光客と見ると必ず吹っかけてくる。このあと3回、章くんはトクトクを利用したが、いずれも運ちゃんの言い値の半分以下で乗った。
↑ この顔にご用心…!
アハハハー、冗談、冗談。料金を吹っかけるのは、トクトクの運ちゃんとしてはごく当然のこと。乗ったあとは、かれは「日本とタイはフレンドリーだ」とか、とても親日的であった。 -
← トクトクから見たバンコクの警官。渋滞を整理しているのだが、警官の居るところに限って渋滞している(苦笑)。
トクトクの運ちゃん、「土産物屋、宝石屋、洋服屋…行くか? 見るだけ…」と、章くんを誘う。どうせ暇な章くんは、「どこへでも行けー」と調子がいい。でも、どこへ行っても、もちろん何も買わない。 -
食事のあと、ホテルの前のタイ・マッサージへ寄った。
このマッサージ店の兄ちゃん、昼も夜も店の前の椅子に腰掛けていて、この日からのち、章くんが前を通るたびに飛び出してきて、「今日はマッサージいかが?」と寄ってきた。
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