2006/10/25 - 2006/10/25
2600位(同エリア6666件中)
huwaさん
秋の半日。
展覧会を見に岡崎公園へ出かけて、
その周辺を気ままにお散歩しました。
京都市街はなかなか秋深まらず、まだ紅葉もすすんでいません。
だから観光の人もそれほど多くはなく、静かな散策を楽しめました。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
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東海道の西の端、三条大橋のあたりから歩き始めると、ちょっといい風情の町家や商店がぽつりぽつり並んでいます。
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ここは「がま口」専門店。
店頭から店の奥まで、とにかくがま口ばっかり売っています。 -
お財布だけじゃなく、
ペンケースも眼鏡ケースも、
ハンドバッグも小物入れも、
ぜ〜んぶがま口。
ポップな洋柄のもあります。 -
ここは竹製品屋さん。
「ひしゃく」は950円、「しゃく置き」は750円。
「健康ふみ竹」は500円でした。
高いのか安いのかよくわかりませんね…?? -
もひとつ竹製品のお店。
使いやすそうなミニほうきに竹皮草履… -
白川のほとりの小道を北へ上がってゆきます。
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仁王門通りとの角にあるお洒落なパティスリー。
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平安神宮の大鳥居と、
槙文彦設計による京都国立近代美術館。
新旧並んだこの眺めが見えてくると、なんだかわくわくします。
近代美術館では「プライスコレクション〜若冲と江戸絵画展」開催中。
この展覧会に足を運ぶのは、実は二回目なのです。
展示替えがあったので、もう一回来てしまいました。 -
少しだけ桜の葉が色づき始めた仁王門通りの遊歩道。
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慶流橋の上から眺めた琵琶湖疎水と東山の景色。
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では本日の展覧会をちょっとおすそ分け。
ジョー・プライスというアメリカの富豪の息子が、大学卒業の記念にスポーツカーを買いにゆき、その途中で伊藤若冲の絵を見て一目惚れ。
車の代わりに絵を買って帰った…というのがコレクションの始まりだったそうです。
1953年のお話です。
以来、プライス氏は世界有数の伊藤若冲&江戸絵画のコレクターとなりました。
この絵は図録からスキャンした伊藤若冲「群鶴図」。
どれがどれの脚やら頭やらわからない鶴たち。
若冲といえば、派手な群れる鶏の絵が有名ですが、群れる鶴もおもしろーい。 -
今回の展覧会で初めて知って好きになった画家・鈴木其一の「群舞図」。
音楽や太鼓のリズムが画面から流れ出してきそう。 -
川鍋暁斎「閻魔と地獄太夫図」。
閻魔様がのぞき込んでいるのは、人の善行・悪行を映し出す浄玻璃鏡。
そこに映っているのは地獄太夫という実在した遊女。
地獄太夫だなんてスゴイ名前ですね! 自らそう名乗って地獄模様の打掛をまとっていたんだそうです。
私は閻魔様の表情が気に入りました。しげしげと興味深そうに見入っていますよねー。
以上、小さい絵ばかり3点ご紹介しましたけど、この展覧会には六曲一双の屏風など、大きな絵がたくさん出品されています。
見ごたえありますよ〜。 -
この美術館のおすすめポイントのひとつは、この4階からの眺望です。
スクリーンみたいな大きなガラス窓があって、目の前になかなかの迫力で平安神宮の大鳥居がそびえ、向こうの東山もかなり間近に見渡すことができます。
その窓に向かって休憩用のベンチやソファが置かれています。 -
お向かいの京都市美術館では「ルーブル美術館展」を開催中。
あちらは先月見に行きました。
もう一度見たいけど、時間あるかなー…。 -
館内のカフェも人気です。
オープンテラスは琵琶湖疎水に面しているので、春はお花見もできます。 -
庭に置かれたオブジェ。
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ミュージアムショップにディスプレイされたガラスの器たち。
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半透明の格子窓の輝きすぎない光が、ガラスの淡い色を引き立てています。
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お隣の京都府立図書館。
明治時代に建てられたフランス風の西洋建築が、2001年に建てかえられました。
ファサードがかつての名残を留めています。 -
右から読みます。京都図書館と書かれています。
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地下1階の閲覧室に面したサンクンガーデンと、本を読む少女の像。
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図書館前あたりから見た京都市美術館。
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西洋建築に和風の屋根が載っかった不思議スタイルは、昭和の初期に流行したという帝冠様式です。
昭和天皇の即位を記念して、公募で選ばれた設計だったそうです。
戦後は米軍に接収されて、病院になっていた時期もあったとか。 -
黒と金の立派な扉。
いかにも即位記念にふさわしげな。 -
この美術館周りの芝生にもあれこれのオブジェがあります。
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神宮道を南へ下がってちょっとお買い物。
おいしそうなお漬け物と佃煮を売っているお店です。
ここのちりめん山椒は金賞を受賞した逸品だということなので、ご飯のお友に買ってみました。 -
和柄の布製品のお店。
和柄のクマさんがたくさんウィンドーにひしめいていました。 -
アンティークの着物が1500円〜3000円というお手頃価格で売られています。
晴れ着ではなく街着として、着物をカジュアルに来て歩くのが、最近のちょっとした流行なのです。
着物を着て行けばあちこちの寺社や美術館が割引になる、という「着物パスポート」も実施中の京都市内です。 -
白川沿いを祇園方向へ歩きます。
京都を舞台にしたサスペンスドラマによく出てくる川です。
今むこうに見えている白い壁のおうちはお豆腐屋さん。 -
何の変哲もないこの小さな橋は、
「一本橋」またの名を「行者橋」と言って、けっこう由緒ある橋なのです。
昔、比叡山で修行を終えた行者が、京の町に最初に入るときに渡る橋だったとか。 -
一人しか通れません。
ほんとに小さな橋です。 -
この道は知恩院古門の前で突き当たりになります。
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その門前の橋の上から、一本橋方向を振り返ったところ。
遠くに北山が見えています。 -
三条方面に戻りながら、大将軍神社に立ち寄ってみました。
桓武天皇が平安京を造った際に、内裏への邪霊の侵入を防ぐため、都の四隅に置いたという神社のうちの一つです。
ここには東三条殿と呼ばれた藤原兼家も祀られています。
兼家や道長の邸宅がここにあったと由緒書きにあり、平安朝文学のお好きな方なら、「わ。ここが?」と思われることでしょうが、実は京都市内にはもう一か所、中京の押小路通釜座にも東三条殿址の碑があり、どちらが正しいのかはよくわかりません。
栄華を極めた一族がここに住んでいた…とはちょっと想像しがたいほど、今ではひっそり静かな場所になっています。 -
境内の能舞台の屋根の上。
樹齢800年の大銀杏が日を浴びて輝いています。
今日のお散歩はそろそろおしまい。
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この旅行記へのコメント (9)
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- ぱんぱーすさん 2006/11/13 13:53:01
- お久しぶりです〜
- ぱんぱーすです。
順調に更新されてるようですね〜。自分は日本でネット接続できず、こっちに戻ってからも日本人会の集まりなどがあってなかなかパソの前に座るチャンスがないのですが、徐々に頑張る予定です。
京都はやっぱりいいですねぇ、見てると落ち着く俺はやはり日本人なんだなぁと感じます。また京都行ってみたいなぁ。
今は就業中なんでこのへんで。huwaさん、お疲れ様です♪
- huwaさん からの返信 2006/11/14 04:56:49
- はーい^^
- あらま☆お仕事中にご訪問ありがとうございます。
お忙しいみたいですね!
京都のお散歩、気に入っていただけたようで嬉しいです。
最近ようやく山も色づいてきたので、どこの紅葉を見に行こうかなあ、と思案しているところです。(思案しているうちにタイミングはずしてしまったりして…)
なかなか寒くならないので、紅葉も遅れているんですよ〜。
そちらはもう寒いのでしょうか?
確か夏と冬の気温差がすごいんですよね〜?
急激に季節が移って、風邪ひきやすかったりしそう…。お気をつけて!
ぱんぱーすさんの敦煌や蘭州の旅行記、楽しみにお待ちしています。
気長にお待ちしますからね♪
huwaより
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- wiz さん 2006/11/03 14:52:16
- きれいーー☆
- huwaちゃん♪
「国内外の美術館」コミュニティご参加ありがとうー☆
若冲展、東京から廻ってきたのと同じですか?
この4TRAで何度か見かけました。
ところでこの写真きれいーー☆
琵琶湖疎水と東山!
huwaちゃんの写真きれいですよね。
デジカメですか・・・?
ガラスの写真(あ、前はカセットケースでした)も
すっごくきれい、キラキラ感が!
huwaちゃんもいろいろ知ってるから、
もし興味があったら「■建物・建築巡り」という方も見てみてくださいね!
京都歩き疲れのvoodooより(^-^)/~
- wiz さん からの返信 2006/11/03 14:55:00
- RE:そういえば・・・、
- huwaちゃんがいろいろカキコミしてくれた
私の旅行記、
ちょっと都合で最近だいぶ削ってしまいました。
ごめんなさい・・・m(__)m
- huwaさん からの返信 2006/11/05 23:14:59
- こんにちは!
- voodooさん、ご訪問ありがとうございます!
はい、プライスコレクションは東京から回ってきた展覧会です。このあと、九州と愛知へ行くみたいですね。きっと楽しみに待っておられる方多いでしょうねー。
京都では自然光で見られる特別展があって、私は2回、お天気の違う日に行ったので、違った感じで見られてとても良かったですよ〜!
ガラスケースなしの展示というのも嬉しかったです。
「自然光」も「ガラスなし」もコレクターのプライス氏の意向で、美術館側はその意向をかなえるために、いろいろ苦労したみたい。聚楽壁という京都の伝統的な土壁を急遽(職人さん少ないそうですが)塗らせて調湿したり…。
写真はデジカメで撮ってます。完全にカメラ任せでシャッター押してきて、撮れてるかどうかはPCに入れてみるまでわからない…(笑)。
いろんな機能がまだ使いこなせていないんですよ。voodooさんみたいなきれいな夜景が撮りたいな〜。。
そうそう、旅行記、ほんとに削除されてしまってますね!
どうしてー!!(泣)
あのきれいなカトリック教会とか蓮の花とか…芸文会館も。。
でもきっと違う形でまた載せてくださいますよね。(と信じていますー!)
新しい旅行記拝見しました。
西大畑というところにもたくさん西洋建築が残っているんですね。新潟市内の西洋建築はいくつか見に行ったことあるんですけど、もっと行きたくなりました。この旅行記は消さないで残しておいてくださいね!
huwaより。
-
- びょんネコさん 2006/10/29 00:59:17
- 京都ですねえ。。
- おひさしぶりです。
今回は京都とアートですね。
人混みのない普段着の京都を感じました。
東山あたりですね。
アートの目?であの界隈をみたことがなかった
ので新鮮でした。。
一本橋?あの一本橋こーちょこちょ?
(これって全国レベルの童歌でなかったら
ごめんなさい)の一本橋でしょうか?
実は私も出張でつい先日京都に
いってきたばかりです。
(とはいっても缶詰出張でみたのは
京都駅だけでしたけども(苦笑))
ゆっくり今度は散策したいものです。
とはいえ、京都駅には驚きました。
うわさにはきいていましたが、
原さん設計の空間には絶句してしましました。
帰る間際まで色々うろつきまわってしましましたよ。
以前の京都駅も知っているのでその変貌ぶりも
含めてすっかり堪能してしまいました。
たまたま同じように駅舎におどろいている
老夫婦(中年の方?)に道をきかれ
自慢げに「有名な建築家の方の設計です」なんて
知ったかぶりをしてしましました。
でも、お互いに感銘ぶりは伝わったでしょうか(笑)
地元の方はどんな感じを抱いているんでしょうかねえ。
建った当時は景観論争もあったと聞きますしね。
京都にふさわしい建物だと私は思いましたけど。
- huwaさん からの返信 2006/10/29 16:05:34
- お遊戯歌と京都駅と
- 一本橋こちょこちょ♪
なつかしいお遊戯歌ですね〜。
どんな歌詞でしたっけ? お寺の和尚さんが出てきたりしましたっけ?
京都白川の一本橋には、階段はありませんけどねー。。
ところで、びょんネコさんが京都駅に感動されたとは嬉しい!
実は私も大好きなんです。
いずれそのうち京都駅を主にご案内する旅行記を作ろうかしら、なんて考えていたところでした。
原広司さんの設計、素晴らしいですよね。
新梅田シティの梅田スカイビル、東京のヤマトインターナショナル、それにもちろん十日町のキナーレ、どれも全部好きです。
京都駅の建設当時の景観論争については、聞いたことがあります。
その結果、周囲の景観に溶け込むカーテンウォールの外壁になったとか…。
でも私はどちらかというと、ヤマトインターナショナルみたいな白くてかっこいい外壁のほうが良かったなあ〜なんて思います。
ちょうど白いローソク型の京都タワーともマッチしますし。
カーテンウォールの巨大な鏡は、周囲のあまり美しくないものまで映し込んでしまうので…そこがちょっと残念といえば残念。
なんといっても京都駅の建築としての魅力は内部空間にあり、です。
びょんネコさんも歩き回られたみたいですね。楽しかったでしょう?
大階段でのイベントには、大勢の人が集まります。
クリスマスには巨大なツリーも出現しますよ。
カフェもいつも混んでいますし、地元の皆に愛される駅になっていると思います。
ではでは。
また来てくださいね!
huwaより。
- びょんネコさん からの返信 2006/11/02 00:35:50
- RE: 京都ですねえ。。
- 返事ありがとうございます。
童歌はたしか「お寺の和尚さんがかぼちゃの種を
まきました。目がでて膨らんで花がさいてひらいた」
と節をつけて歌って
そしてじゃんけん。
かつと、まけた相手の手のひらに
「一本橋こちょこちょ」ってやるのではなかった
かなあと思いますが。。忘れてしまいました(笑)
京都の一本橋が。。と思いましたが、
全国的にも一本橋はありそうで。よくわかりませんね。
京都駅の様子、ぜひアップして下さい。
もしお近くへ行って写真をとって
こられたらですが。
そうそう、
大阪の梅田の空中庭園のある
タワーもよいですよね。
言われてみれば、回廊があったり、京都駅と少し似たところもありますね。
ではまたおじゃまします!
- huwaさん からの返信 2006/12/23 15:30:26
- お待たせしました^^
- びょんネコさん こんにちは!
お約束の京都駅ご案内旅行記を、やっとUPしました!
東寺の弘法市など、駅の周辺を一緒にご案内したので、原さんの建築をスミズミまでご紹介しきれていなくて、びょんネコさんにはちょっともの足りないかもしれませんけど…。
12月の京都、よかったらご覧くださいね^^
クリスマスツリーを載っけてしまったので、賞味期限はクリスマスまでとなっております(笑)。
huwaより
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