2006/10 - 2006/10
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huwaさん
京都の伏見はかつて伏水とも書かれ、その名のとおり豊かな伏流水が湧き出す地。
その良質な水を使って古くから酒造りが行われてきました。
秀吉が伏見城を築いてからは、水上交通の要衝としても栄えました。
中書島というのは、秀吉が掘らせた二つの運河と宇治川に囲まれた島です。
鳥羽伏見の戦いでこのあたり一帯はほとんど灰燼に帰したそうですが、水運の町は復活しました。
明治20年代には日本で最初の路面電車がこの町を始発駅として開通し、舟で上陸した旅客を京都駅まで運んだのです。
明治大正期に建てられた酒蔵が、今も町に独特の風情を残しています。
その周辺をくるりとお散歩してみました。
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
-
きれいな門ですよね。
竜宮造りと赤の組み合わせ。
ここは長建寺。別名「島の弁天さん」とも呼ばれます。 -
不思議なカタチのおみくじ売り場。
でっかい釣り鐘が帽子みたいに載っかっています。
江戸時代には、ここにあった釣り鐘が、川をゆく舟に時を知らせたそうです。
失われた釣り鐘を記念して、おみくじ売り場の屋根にしたのですね? -
境内には伏見の名水の一つである「閼伽水(あかすい)」という湧き水が出ています。
弁天さまは水の神様ですもんね。 -
その長建寺のすぐ前を流れる宇治川派流。
伏見城築城の建築材料を運ぶために、開削された運河です。
その後は江戸期を通じて、十石舟や三十石舟がここを行き来するようになりました。 -
川べりを少し歩いてみます。
今の季節、まだこんなに柳が青々としています。 -
向こう岸に並んでいる建物が酒蔵です。
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観光用の十石舟です。
あとで乗ってみることにしましょう。
その前に、酒蔵見学に行かなくては。 -
ここは月桂冠大倉記念館。
明治期の酒蔵だったところ。
300円の入場料が必要ですが、300円相当のカップ酒がおみやげにつくほか、大吟醸・吟醸・プラムワインの3種の利き酒ができます。
作りたての大吟醸、限定販売の吟醸のおいしいこと!
昼間から極上気分になっちゃいますよ☆ -
玄関には、明治時代の帳場が再現されています。
ハカリがいい感じ…。 -
蔵の大きな屋根を支えてきた梁。
曲がっているところや継ぎ足してあるところがかっこいい…。
(でも夏に見てきた越後妻有の古民家の梁の方が、もっと太くて密に組まれていて迫力がありました…雪の重みがあるかないかの差ですね。酒蔵の屋根の方が大きいのにな〜) -
実物の道具と実物大の絵を使って、昔の酒造りの行程が説明されています。
ものすごーーくたくさんの道具と行程があったことがわかります。 -
ここの敷地内にも伏見の名水が湧いています。
酒造りの仕込み水として利用されてきた水です。 -
近所のおうちから出てきた切支丹燈籠が寄進されて、庭に置かれています。
どのへんが切支丹なのか…いまひとつよくわかりませんが。。
(誰にでもわかったらヤバイんですよね。わかる人にだけわかったらいいんですよね。でもどうしてわかる人にはわかるんでしょう? 誰かそのポイントを教えてほしい…) -
秋の色が白壁にまぶしい…。
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この黒い外壁の建物は、大正初期の建築。
月桂冠の旧本社社屋です。
今はおみやげ処になっています。
利き酒ができる喫茶室もあって、インテリアは大正時代調。
ウェイトレスさんも着物に白いエプロンという大正ロマン風で、とってもかわいいんですよ。 -
細部になにげなく明治大正が香る町並み。
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酒蔵を改装した陶芸ギャラリーがありました。
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「廣川純土鍋展」開催中。
この土鍋すてき!
特に持ち手がかわいい!
お店の人も「かわいいでしょう? レレレのおじさんみたいで」って(笑)。 -
こちらは廣川みのりさんの作品。
なんてお洒落な絵付けの器たち。
すっかりはまってしまいました。
こんな器でお食事がいただけるお店が一乗寺にあるそうです。
一度行ってみなくては! -
町角に湧き水。
「白菊水」といって、伏見の名水の一つです。
地元の方たちがボトルをたくさんカートに積んで汲みに来ておられます。
伏見観光の際にはぜひ空ペットボトルをご持参ください。
この他にも自由に名水を持ち帰れる場所がいくつかあります。 -
黄桜カッパカントリー。
つくりたての地ビールが京のおばんざいと一緒にいただける麦酒工房が人気です。 -
お酒造りの道具がずらーっと展示されていました。
これは「たぬき」という道具。
なるほどたぬきっていう感じのカタチですね! -
そしてこちらは「きつね」という道具。
うんうん、きつねのカタチしてる!
ちなみに、「きつね」と「たぬき」の用途は同じだと書いてあります。 -
京野菜をご紹介しましょう。
ひのな150円。 -
左側の野菜を京いもといいます。
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まんっまるなかわいい茄子!
一緒に写っているトマトから大きさを想像してくださいね。
田楽にして食べた〜い!
以上、大手筋商店街の別々の八百屋さんにて。 -
ここは源空寺というお寺さん。
この二層の山門は伏見城の遺構の一つだと言われています。
さすがに堂々の構え。 -
秀吉の持念仏だった大黒さま。
伏見城でまつられ、秀吉に大福をもたらしたことから、お参りすると大福がいただけるのだとか。 -
女性に人気の「桃の滴」というお酒を作っている松本酒造です。
春は菜の花でいっぱいになる川堤。
今はそよぐ秋草に包まれて。 -
古い酒蔵と新しい工場が合体して、バートンの絵本「ちいさいおうち」みたいなことになっちゃってる北川本家。
ここではお酒の量り売りをしてくれます。
十石舟に乗ったらおみやげにもらえる「富翁」はここのお酒。 -
「むかしからの京番茶」ってなんかいい感じ。
おっきなヤカンで沸かして飲みたい。 -
風情のある茶舗です。
龍馬通りの入口にあります。
試飲もできるみたい。 -
龍馬通りを通り抜けて、旅籠・寺田屋に着きました。
今でも宿泊できますよ。 -
ここで有名なのは、柱に残された刀痕(すり減っててよくわかんないですけど…)。
それから、龍馬に急を知らせるためにおりょうさんが裸で飛び出したという「おりょうさんのお風呂」(大柄な人が入ったらお湯が大半こぼれそうな小さな樽の…)。
…なんですけど、私はその向かいの小庭になにげなく置かれたこの大砲が気になります。
「南ノ弐」と彫られています。
う〜ん、南ノ何番まであったのでしょう? なぜここにあるのでしょう? -
寺田屋前には今はもう船着き場はないのですが、すぐ近くの京橋の下に昔の船着き場が再現されています。
では十石舟に乗って、龍馬が足繁く往復した舟の道を、ほんの少しだけたどってみましょう。 -
しばらく両岸の柳を眺めながら進みます。
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やがて濠川(伏見城のお堀だった川)に合流して…。
-
終点はここ。
秀吉が作らせた伏見港がこのあたりなので、伏見港公園として整備されています。
写真は「三栖の閘門」(みすのこうもん)。
宇治川との水位の差を調節して、舟が安全に航行できるように設けられた水門です。
上は展望台になっていて、思いがけないほど遠くまで、宇治川とその向こうの景色を俯瞰できます。 -
伏見港公園で見つけた秋。
愛らしいお地蔵さまの頭上にたわわに実っていました。
今日のお散歩はこれでおしまい。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 瞬さん 2006/12/03 18:52:06
- 京都の旅行記拝見いたしました。
- huwaさん、はじめまして。
瞬と申します。
京都の旅行記、すべて拝見させていただきました。
すごく素敵でした!感動しました〜。
特に紅葉、黄葉のお写真は拡大して
堪能させていただきました。
今度時間のあるときに他のお写真も
是非拡大して拝見させていただきます。
他のお写真も、私の知らなかった&理想の京都の風景や、
雰囲気のあるおみやげなど、観ていてとっても楽しかったです。
huwaさんのセンス、すごいですね!
私もまた京都に行きたくなってきました。
素晴らしいお写真、本当にありがとうございました:)
これからもまた観せていただきます♪
- huwaさん からの返信 2006/12/04 04:18:09
- よろしくお願いします^^
- 瞬さん、たくさんの投票と嬉しいコメントをありがとうございます。
理想の京都と思っていただけたなんて…どうしましょう。
春のお花見と、秋の紅葉の頃には、京都は大混雑で…ついついマイナーなところにばかり足を運んでしまう私ですのに。
だから京都の一番良いところを一番良い季節に見ていないなあ、と思っているんですよ。
たとえば紅葉の名所の東福寺には行かずに、そのすぐ近くの深草に行ってしまう…とか。
(ほんとに近いので、「東福寺が見ごろです」というニュースを聞いて石峰寺に行ったんです)(笑)。
(でもって東福寺には初夏のころに行くんです。そしたら見事に手入れされたお庭がとってもすいていて、モミジの若葉がすごくきれいなんですよ。)
これから寒くなるので、寒がりの私は出不精になってしまうかもしれないのですけど、よろしかったらまた遊びにきてくださいね。
huwaより
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