2006/08/19 - 2006/09/19
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こまちゃんさん
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8月24日。
24日の第1部は、敦煌到着の様子から。
ツアーではないので、ホテルに落ち着くまでだけでも色んな事があった。
今回は、到着時の駅で意外な日の出が迎えてくれた事と、懐かしい敦煌の町をぶらり見て歩いた様子を見てみよう。
24日の旅行記は3部構成になっている。(おおお…(@@;)
?.敦煌到着!!お出迎えは、意外にもあかね色の日の出!?
?.敦煌散策!!懐かしい町を闊歩、井井珈琲屋での再会!?
?.敦煌小吃!!好久不見!夜は司馬義おやじと飲み耽る!?
の3部。
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朝起きると、N915次は戈壁灘の中を走っていた。
景色を見ると、遠くに懐かしの祁連山脈が併走して居るじゃないか!!
・・・と言う事は。。。
「もうすぐ敦煌に着く!!」
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そう感じた瞬間、体中に電気のようなモノが走った。
決して昨日の雨で落雷を受けた訳ではない。。。
これから到着する「新」敦煌駅は、今年の8月5日に本格営業を開始したばかりの、蘭州−敦煌路線の西の終点駅。しかも第二次ダイヤ変更後としては初めての到着だった。 -
大陸で空港の見える駅は、もしかしたら初めてじゃないだろうか??
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まだ未完成だと聞いていた駅のホームに列車が滑り込んで行くと、情報通り何にもないホームだけの駅に到着した。
-
今回出来た駅は、今までのような「柳園鎮」と言う余所の村にある「柳園站」ように、南北へ130kmも走る必要もなく、将に「町の駅」が出来た訳だが、何故か敦煌空港の向かいに位置する。
特に町周辺には駅建設に関する障害など無い筈なのに、何故こんなに離れた位置で「火車站不在城市里?」なのか判らない(15kmだが、何もない戈壁をひた走る)。
まあ、何はともあれ、兎に角、今まで以上に便利になった事には違いはいが・・・。
列車員のおいちゃんとはここでお別れ。
また同じルートで来た時に、運良く同じ組(乗務員は交代制になっていて、何組かに別れている)に出くわせば会えるけど、確率的には難しいね。
じゃ、バイバイ!
(カメラに緊張するおいちゃん) -
ホームに下り立った我々は、他の乗客が改札へ急ぐのを余所に、じっくりと辺りを調べるように、または眺めるようにしながらホームを歩いていた。
-
画家爺ぃさんは、列車を見つめて何思う?
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駅舎が出来る位置なのだろうか、大きく背の高いクレーンが操業中だった。
噂では中国で3つの指に入る規模の駅舎が出来るらしいが、ここにはそんなモノ決して必要だとは思わない。いや、必要な訳がないと言う事を敢えて注釈しておこう。 -
仏に仕える名のある僧侶が、三危山山頂から沙漠(鳴沙山)方向に一筋の御光を見付け、そこを「佛の聖地」として定住を決めた。
志を同じくする僧侶たちと共に、代々人間の教えを称え続ける為に作った莫高窟。
その基礎となるモノは「豊かなオアシス」だった。
その「水」のおかげで、戈壁灘の真ん中に小さいながらも町が栄え、本来なら仏の教えが栄える筈の町が、俗人も交えて賑わうようになった。
画像は敦煌駅仮駅舎(プレハブの候車室) -
西へ向かう商人や使者、僧侶達が、厳しい決断をするのも沙州(現敦煌)、そちらから戻ってきた彼らが、安堵に心を解き放つのも沙州だった。
しかし、町の繁栄は人の心に良からぬ事を生み育てるもの。何れ人々は佛を尊重する事より、自分の利益のみを追求するようになった。
真実の人の町「沙州」は、時の流れと共にタダの町になってしまったのだった。
画像は改札へのコンコース(?(^^;) -
気が付くとホームから人が少なくなったので、そろそろ我々も出ようと言う事で改札へ向かった。
駅舎の代わりに有ったプレハブの仮設「候車室」や、仮設トイレなどを横目に見ながら出てくると、まだ砂利の儘の駅前広場には、バスやタクシーが無造作に入り乱れていた。 -
西の空が赤く染まってきたので、ふとそちらを見ると、何と!!さっきまで雲に覆われて、隠れていた筈の朝日が顔を出して居るでは無いか!?
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おお、何と綺麗な・・・
空に雲が覆っていたので、ホームからは見えなかったが、辺りがあかね色になっているのは判っていた。
どうせ雲で見えないのだろうと思っていたが、出てきて駅前広場から眺めると、雲が切れて大きくて真っ赤な朝日が顔を出していたのだ。 -
赤く燃えたぎるような、まるで夕日の様な輝きは、1分も続かなかった。
登る高さの関係で、丁度雲から除いた瞬間が、赤く見える最後の高さだったのだろう。
兎に角ラッキー瞬間に雲が切れてくれたようだ。
予想外な御仁によるお出迎えに満悦だった♡ -
列車で来ると、飛行機では味わえない事が沢山ある。
この朝日で言えば、飛行機の敦煌到着便は、全便午後便なので、朝日がお出迎えというタイミングは列車でしか味わえない!(午後と言っても殆どが夜だ)
ただ、時刻改訂でなければ、一時間後の到着だったので、このショーは見られなかった。来る時期でも若干変化するだろうけど、7時過ぎ到着なので、見られる確率は結構高い。ただ、今後の時刻変更がなければの話しだが・・・
さあ、景色に見とれている場合ではない。
個人旅行者は、直ぐに現実に立ち向かわなければならなかった。 -
爺ぃの奮闘が始まった。普段なら、この辺りまでは20元の距離。しかし何故か30元から落ちないのだ。
そこに見覚えのある司机を発見したが、彼は我々を知らなかった。ただ、「全く知らない」訳でもない気がする・・と言う。
昨年130日間敦煌に居て、メイン通りで夜店を出していた我々は、かなりの人から知られていた。なので「見た事がある」と言う感覚の人も少なくはない。 -
そのおかげ(?)で、20元で交渉成立。その司机に連れられて、背に朝日を浴びながら、今日のお宿「廣源大酒店」へと向かった。
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敦煌の空には、やはり見付けた「飛天雲」。
敦煌ならではの、美人な天女達もお出迎えだ。 -
敦煌や西北の砂漠地帯では、立地条件の違いから、空がとても面白い。
敦煌の雲は、昨年の旅行記で取り上げた程だ。
?:http://4travel.jp/traveler/chinaart/album/10039059/敦煌、夏の空に集う雲たち・其の1
?:http://4travel.jp/traveler/chinaart/album/10039069/敦煌、夏の空に集う雲たち・其の2 -
走り始めて直ぐに見たモノは『火車站収費処』だった。(勝手に名付けた)
そう、30元取る理由は、この「料金所」のせいだったのだ。
天津から来た馬鹿な田舎モン市長は、こんな所で現地人から収入を得ようとまで考えたのだろうか・・・
何故なら、空で通過するタクシーやマイカーの場合も多い訳だし、その場合は「市民からの徴収」になる。
簡単な道路、そんなにがつがつする必要は無い。
省に交渉し、莫高窟と鳴沙山の収益から回して貰えば良いのでは?
(今年の莫高窟最高動員者数は7000人/日) -
実際は新規舗装された広域道路の収費処なのだが、飛行場までならこのゲートは通らないし、駅に入る時だけ通過する料金所なので、実質的には「火車站収費処」と呼べるだろう。それとも火車站の停車場費用と考えるべきか?
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しかし、そんなくだらない事を考えていると、青い空に笑われているような気がした。
それほど空の青さが眩しい。 -
料金所係員室のデザイン。
残念ながら、アイデアの欠片もないような、ひねりのないデザイン。。。 -
この事に呆れながら、市内まで全線舗装が完成した道をひた走る。
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市内に近づいてきた!!
今度は鳴沙山がお出迎えだ!! -
パウダーのような砂の山、鳴沙山。
砂漠には結構言った事はあるが、戈壁の延長が多く、砂の多い砂漠へ行った事は数少ない。
カメラ泣かせな砂には困るが、大自然の神秘が感じられる山だ。
敦煌市の5km南に、こんなに「高い砂山」があるとは、敦煌を知っている人でも感じなかったと思う。
我々は、途中から新しくなった道に入った。例の「敦煌(反対側は「沙州」)」と書かれた牌坊の有る道は通らず、敦煌賓館の本館と貴賓楼の間へ続く道へと通り抜け出来るようになっていた。 -
一瞬、ちょっとした緊張が走った。
懐かしの沙州市場前だ!!
またやって来た。
3年続けての訪問だった。
訪問と言うよりは、帰省してきた感覚に囚われるこまだった。 -
ロータリー。
昨年もほじくったこの辺りを、今年もまた工事でほじくったらしい。
タクシーで通り過ぎたぐらいでは、何がどう変わったかは判らなかった。 -
再見到你了!!
你好嗎?
反弾琵琶飛天像もお出迎え。(ジッとしてまんがな!)
敦煌中心地ロータリー、反弾琵琶!!
朝なので順光だね。
(昼からは逆光になるので撮影しづらいのだ) -
「泊まるつもり」だった市内の沙州南路にある「廣源大酒店」に到着した。
正直に言うと、実はこの時期にこんなに混んでいるとは考えていなかったので、勝手に廣源大酒店に泊まれると決めていたのだ。総経理(総支配人)も知り合いだし、何とかなると決め込んでいた。
昨年より観光客が少ないとは言うモノの、時期的に運が悪かったのか全室満員だった。
総経理の李さんは、娘さんが怪我したと言う事で、急遽病院へ出掛けていたので、一旦4人部屋に案内され休憩し、総経理がくるのを待つ事にした。 -
敦煌で中央空調のホテルはまだ少ない。
でも、朝夕が涼しい敦煌では、自室に付けられたエアコンを操作する方が、旅に出ている身には良いと思う。
セントラルは、ダイアルを切っていても冷気が漏れてくる。暑い日は良いが、外気温が15,6度の時に喰らうと、朝起きたら風邪を引いている事も良くあるからだ。
この「廣源大酒店」の部屋も、空調は自室装備。
クニクニは直ぐに風邪を引いちゃうタイプなので、セントラルじゃない方が合っている。でも忘れてスイッチを入れたまま寝てしまう事も。。。(^^;
そう言う時はセントラルの方が良かったりもするが・・・(人を連れて歩く旅行は難しい〜(><;)
画像は、快感の一服に酔いしれるクニクニ。 -
総経理を待つ間、爺ぃは最悪の事態を考慮し、昨年世話になった「葯業接待中心」へ向かった。
クニクニには、初めての長旅の疲れを癒して貰う為、部屋でご休憩頂き、こまはその間に、爺ぃの携帯電話の神州行充値カード(携帯用プリペイドカード)を探しに出掛ける事にした。
画像は、廣源大酒店4階の部屋から見下ろした、向かい側にある長途汽車站(長距離バスターミナル)。 -
このホテルからの眺めは、他のどんなホテルよりも見応えがあると思った。
この、町と自然のコラボレーションは、他のホテルでは難しい風景だ!!
鳴沙路にある香港系の「敦煌山荘」なら、鳴沙山のパノラマが最高だが、それ以外は望めないし。
(→http://4travel.jp/traveler/chinaart/album/10038337/2つの“敦煌山荘”訪問)
高層の太陽大酒店でも、北過ぎて超望遠でもないと見られないし。。。
(来年からは、強敵「沙州大酒店(5星)」が登場する) -
鳴沙山もご覧の通り迫力満点。
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鳩なんかも飛んで来て、大道芸を披露して呉れたり・・・(偶然やろ!)
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その前にクニクニに缶珈琲をご馳走する為に部屋を出た、、、
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これは、敦煌滞在中に「缶珈琲」でお世話になる、廣源大酒店の横にある緑洲超市(スーパーマーケット)の看板。
緑洲ヌーハーマーターツート??
この片仮名は難しくて読めない!(>〜<; -
字が読めない「ヌーハー」で無事珈琲を買い(そんな難しいんかい!?)、店前にベンチがあったので、そこに座って飲む事に。
ヌーハーの壁際にもベンチがあり、ご老人が団欒していた。
向かい合わせで座りながら、何の干渉もなく写真もパチリ!
一般人の生活だけなら、敦煌はのどかで良い町だ。
意外に便利だし、野菜は新鮮だし。。。
冬さえあの厳しさがなければ、住みたい場所の筆頭にあげるだろう。
(冬はマイナス25度だ!!(><;~) -
部屋には広くて大きなベランダがあったので、そこへ出て更に違う角度で撮影した。
爺ぃの神州行漫遊タイプの携帯のカードは、近所の携帯屋やカード屋では手に入らず、結局ロータリーの中国電信公司まで出掛けた。
移動通信の事務所は、これまで市役所脇にあっただけだが、今はロータリーにある建物一階に、綺麗な移動通信サービスカウンターが出来ていた。 -
ついでに街並みウオッチング。
これは今年出来た歩道の模様。。。
いくら雨が降らないからと言って、模造大理石を埋めてはいけないだろう!!?
濡れたら直ぐに滑って転けるの判らないの??
・・と思っていると、自転車から降りた女性が、丁度黒い部分に足を付き、滑って転んだ・・・(ーー;
水など無くても、ここの細かな砂粒で充分だったのだ。
(設計者も認可者も機関部門の知能低すぎ) -
プチ街角ウオッチングは続く。。。
顎髭が真っ白、とことんまでに綺麗な白いヒゲが光っている回族のお爺さん。 -
気になりながらもう一枚。
水彩画の毛筆用にぴったりな感じの顎鬚。
しかも真っ白。
羊毛で出来た上質な筆を何本か持っているが、こんな感じで少し銀色に光っていた。
このお爺さんのも使えるかも。。。(無理無理…)
そう、気になった原因と言うか理由はあとで判る。 -
見慣れた街並みをパチリ!懐かしの沙州南路遠景。
行き交うタクシーが、昨年までの赤から緑に変わっている。
さっきのタクシーに聞いたのだが、今年5月に「塗り替え指令」が政府から出されて、みんな一斉に塗り替えたそうだ。
会社毎に色んな色があっても良い筈だが・・・
色の統一が好きな田舎モン市長だ。 -
こっちは南側。
鳴沙山方向は道が登り勾配になっているのが、望遠だと良く判る。 -
噂の「クリーム色看板」発見!
これは某英英珈琲屋さんのHPで聞いていた話だったが、新市長の意向で、ショップの看板の下地は、「クリーム色」に統一するとなったらしい。
もう開いた口が塞がらない。
看板なんて、色々あるから良いと思う。
これでは北朝鮮状態だ!!(ーー#;
しかも、色がズズ汚れた感じのクリーム色だし・・・。 -
相変わらず、奇瑞自動車のQQをパチリ!
緑色は、黄色がピカチューなのに対してケロッピーみたいだ。 -
ロータリーに到着した。
携帯の充値カードを購入し、そこのサービスの良さに満足。
早くて丁寧で判りやすい案内。
敦煌はソフトもドンドン進むのだが、統制する役人が複雑な感じがする。
この場所でふと気付いたのがこの交差点の道路。
ここにも図案が埋め込まれていた。 -
ロータリーの飛天像下の花壇に立つと、十字路には「東西南北」のデザインが施されていた。
これも模造大理石だから滑るので、単車や自転車が危ないし、ヘタしたら自動車もヤバイかも知れない。
では、その画像を東西南北に従って、ぐるっと一周してみよう。
最初の画像は「北」。
この先は、柳園駅へ続く。 -
次の画像は「西」。
この先は、陽関や雅丹地貌などの、戈壁灘,砂漠に続く。 -
次の画像は「南」。
この先は、鳴沙山や長距離バスターミナル(一筋ずれるが)、こま達が昨年住んでいた「城建局宿舎」や、その隣の敦煌大厦に続く。 -
次の画像は「東」。
この先は、沙州市場に敦煌賓館や絲綢賓館、更には飛行場や新敦煌駅,莫高窟へと続く。
綺麗に整頓された感じがあるが、材料やその他の事を考えるといまひとつ残念。 -
さて、一旦ホテルに戻る事にした。
爺ぃの葯業接待中心ホテルの方の状況も知りたかったし。
午前中に撮影すると、こんなに綺麗に撮せる。
午後になると。。。それは悲惨で(逆光は1時半以降から始まる)。 -
戻る方向は、さっきの東西南北で言うと「南」。
300mmで撮すと、鳴沙山が浮かんで見える。 -
无公害農産品市場。
この門は、沙州南路に面している門。 -
この風景は、こまが印象的に思っている所。
丸い枠の玄関が面白い。
位置は、城建局宿舎(敦煌大厦)の斜め向かい側、税務署や露店市場の並びになる。
この後、爺ぃと合流して英英珈琲屋の後継店、「井井珈琲屋」へと向かう。
その様子は、次の旅行記へ続く・・・
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