◇ヴィンタートゥーア再訪

2006/09/07 - 2006/09/21

　美術とF1を見たくて、15日間の旅行をしてきました。メインはイタリアですが、イタリア行きの航空券がとれない。そこでチューリヒ経由でイタリアに入ることにしました。2004年に2か月いたスイスは安心感もあったし、ヴィンタートゥーアとチューリヒに見たい絵があったのです。
　ヴィンタートゥーアは前回、12月に訪問したときは大雪！とても苦労しながら道を歩き、写真どころではなかったので旅行記が書けませんでした。今回はよいお天気で、写真を撮り、一度歩いた道をたどり、目当ての美術館にも行けました。

○9/7（木）　関西空港−バンコク空港−シンガポール空港−機中（泊）
○9/8（金）　機中−チューリヒ空港−ヴィンタートゥーア−チューリヒ（泊）
●9/9（土）　チューリヒ−ミラノ−コモ（泊）
●9/10（日）　コモ−モンツァ−ミラノ−車中（泊）
●9/11（月）　車中−ローマ−ヴァチカン−ローマ（泊）
●9/12（火）　ローマ（泊）
●9/13（水）　ローマ−ナポリ（泊）
●9/14（木）　ナポリ−フィレンツェ（泊）
●9/15（金）　フィレンツェ−ローマ−フィレンツェ（泊）
●9/16（土）　フィレンツェ−ピサ−フィレンツェ−ボローニャ−フィレンツェ（泊）
●9/17（日）　フィレンツェ−パルマ−モデナ（泊）
●9/18（月）　モデナ−マラネロ−モデナ−ミラノ（泊）
●9/19（火）　ミラノ−マルペンサ空港−機中（泊）
●9/20（水）　機中−シンガポール空港−シンガポール−シンガポール空港−バンコク空港−機中（泊）
●9/21（木）　機中−関西空港

エリア ヴィンタートゥール(スイス)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: シンガポール航空

関空にて

　今回はシンガポール航空を利用しました。シンガポール経由でヨーロッパに行くとなると、日本−シンガポールまでの移動は全然近づいてないんですよね・・・。

バンコク・ドンムアン空港

　しかも、この便はバンコク経由なのでさらに時間がかかります。いったん降りるとなるとめんどくさいですね。

シンガポール・チャンギ空港

　チャンギ空港は、12年前にニュージーランドに行ったときに経由したことがありました。でもどこがどう変わったのかも覚えてないくらい昔です。
　シンガポールを出たのは夜11時台だったのですが、離陸後食事が出ました。実はこれはこの日5回めの食事。さすがにしんどかったです。

チューリヒ空港駅

　チューリヒ・クローテン空港には朝6時半ごろ到着。今回は荷物も少なくして、全て機内に持ち込めるようにしました。おかげで到着もスムーズ。
　チューリヒ空港駅は空港の地下にあり、乗り換えもらくちんです。まず、明日のチューリヒ→ミラノの特急の座席指定をするため、窓口へ。日本からのネット予約では乗車券の買い方しかわからなくて、座席指定ができていなかったのです。指定料金を支払い、何とか購入成功。これでひとつ心配が減りました。
　ヴィンタートゥーアまでの切符は自動券売機で。これは慣れていたので問題なしです。

ホームの列車案内板

　7:48のICNで空港駅を出発、と思ったら、列車はさっそく3分遅れ。スイスの鉄道はそんなに遅れないという認識なのですが。
　標示は、上段左から、7時48分発、3分遅れ、ICN(列車の種別)、ホームのどの部分に1等車・2等車などが停車するか、下段左から行き先（通っていく順番に）：ヴィンタートゥーア、ヴァインフェルデン、コンスタンツ方面行き。右端、Glaisはホームの番線です。

ICN車内

　外を眺めていると、ああ、スイスにきたな、すぐになじめるなと感じました。2年たってもすごく感覚として残っているんです。この国は全く不安なく旅行できます。

ヴィンタートゥーア駅のICN

　15分ほどでヴィンタートゥーア駅に到着。これで7.60スイス・フランは高い！スイスの鉄道は特急料金がなく、乗車券1枚で乗れるので買う方としてはわかりやすいんですけどね。

ヴィンタートゥーア駅

　この駅は10番線くらいまであります。東西南北各方面へ路線がつながっている鉄道交通の要衝です。大ざっぱに言いますと、北はライン滝・シャフハウゼンからドイツ方面、東はザンクトガレンからオーストリア方面、南はチューリヒ州のローカル線、西はチューリヒ方面になります。

朝のヴィンタートゥーア駅前

　駅の売店でテレカを買って日本へ到着報告。10時くらいに駅から歩いて30分くらいのレーマーホルツ美術館（ラインハルト・コレクション）につけばいいので、しばらく散策します。

ヴィンタートゥーア駅舎

　駅前に張り巡らされている電線はトロリーバスのものです。日本ではあまり見かけませんが、スイスの各都市で走っています。排ガスが少ないのがいいんでしょうね。

ヴィンタートゥーア市教会

ラインハルト美術館

　街中にあるほうのラインハルトの美術館。以前訪れたときはスイスの風景画が面白かったです。アルプスの山々を実際に見た後でここに来て、あ！あそこの景色だ！とわかったりして楽しめました。
　今回は急いでいるのでパスしましたが、ドイツ語圏の絵を見るには充実している美術館だと思います。

レーマーホルツ美術館への道?

　レーマーホルツ美術館へ徒歩で行くには、まず線路を越えるこの道を渡っていきます。

レーマーホルツ美術館への道?

　線路を越えたら右折し、この看板があるところで左折します。茶色い標示でわかりやすく書かれていますね。

レーマーホルツ美術館への道?

　どんどん坂を登っていって、この標示があるところまで来ればもうすぐです。

レーマーホルツ美術館への道?

　最後の坂道横の歩道です。

美術館の門前の看板

レーマーホルツ美術館の門

　犬を連れた男性が来て、門の中へ入って行きました。どうやら入れそう。

レーマーホルツ美術館外観

　ここに見えるだけでなく奥までずっと続いていて、大きいお屋敷です。10時の開館まで少し待ちました。

レーマーホルツ美術館入口

　ここは邸宅の美術館にしては、絵画がとても余裕をもって展示されており見やすいです。
　個人的には印象派、特にルノワールの絵が気に入って再び訪れました。改めて見て、よりいっそう素晴らしいと思いました。
　駅からは若干遠いですが、美術館等をめぐるバスが駅から出ているので、それを利用すれば楽に来られると思います。私は朝に十分な時間の余裕があったこと、歩いて来たかったこと、バスの時間が合わなかったことなどがあり、徒歩で往復しました。

ヴィンタートゥーア駅の標示

　駅まで25分くらいかけて歩いて戻ってきて、チューリヒに向かいます。11時55分発、ICN、チューリヒ空港、チューリヒ、オルテン、ビール方面行きです。
　チューリヒ中央駅まで11.20スイス・フラン（千円以上）。高いなー。地元の人や長期滞在者は半額定期券を持っていてそれほどでもないのでしょうが。私も2年前は1か月、持っていた時期がありました。そのときはここぞとばかりに小旅行で乗りまくりました。

ヴィンタートゥーア駅に停車する電車

　これは乗った電車ではないのですが、チューリヒ近郊を走るSバーンの二階建て車両です。

この旅行記へのコメント （1）

• Reinheitsgebotさん 2024/06/25 09:44:28

  ４回行きました

  2006年６月、サッカー・ワールドカップ開会試合の当日、オーストリアから車を走らせて、念願のレーマーホルツ詣が実現しました。
  
  大規模な美術館は疲れてしまって苦手ですが、レーマーホルツはほどほどでありながらすばらしいコレクションに飽きることがなく、合わせて４回訪問してしまいました。