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旅行の本質は滞在より移動!<br />イスタンブールからからロンドンへ、ヨーロッパ横断の旅。<br /><br />やっと平和が訪れたボスニアへ。<br />国土はまだまだ復興途上だった。<br />サラエボの街は意外と活気があった。<br />旧市街ではかなりの店が営業を再開しており、青空市も賑わっていた。<br />だが、スナイパー通りと呼ばれた電車通りはまだ荒れ果てており、TVで何度も見た崩れかけのビルもそのまま。<br />街外れの公園は巨大墓地と化していた。<br />UNマークをつけた軍用車両が走り回っている。<br />これが「戦後」というものなのだろうか?<br /><br />写真は、サラエボ→ザグレブと夜行バスで移動した際に国境で捺されたスタンプ。<br />深夜の国境通過、しかも出入国審査はバス車内だったので、どちらのスタンプかは分からないが、多分クロアチアの入国スタンプだと思う。

ヨーロッパ横断 (4)ボスニア・ヘルツェゴビナ

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1998/07/29 - 1998/08/14

362位(同エリア370件中)

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6

STAMP MANIA

STAMP MANIAさん

旅行の本質は滞在より移動!
イスタンブールからからロンドンへ、ヨーロッパ横断の旅。

やっと平和が訪れたボスニアへ。
国土はまだまだ復興途上だった。
サラエボの街は意外と活気があった。
旧市街ではかなりの店が営業を再開しており、青空市も賑わっていた。
だが、スナイパー通りと呼ばれた電車通りはまだ荒れ果てており、TVで何度も見た崩れかけのビルもそのまま。
街外れの公園は巨大墓地と化していた。
UNマークをつけた軍用車両が走り回っている。
これが「戦後」というものなのだろうか?

写真は、サラエボ→ザグレブと夜行バスで移動した際に国境で捺されたスタンプ。
深夜の国境通過、しかも出入国審査はバス車内だったので、どちらのスタンプかは分からないが、多分クロアチアの入国スタンプだと思う。

同行者
一人旅
一人あたり費用
20万円 - 25万円
交通手段
高速・路線バス
航空会社
シンガポール航空

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  • ブダペストからボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボを目指す。<br />まずは列車でクロアチアのザグレブへ。<br />駅で購入した切符は、26歳以下に適用されるユース割引切符だった。<br />このユース割引、事前の情報では指定旅行会社でしか買えないと聞いていたが、今回のように駅の窓口で、しかも頼みもしないのに出てくるは思わなかった。

    ブダペストからボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボを目指す。
    まずは列車でクロアチアのザグレブへ。
    駅で購入した切符は、26歳以下に適用されるユース割引切符だった。
    このユース割引、事前の情報では指定旅行会社でしか買えないと聞いていたが、今回のように駅の窓口で、しかも頼みもしないのに出てくるは思わなかった。

  • 列車はバラトン湖の湖岸を走った。<br />湖畔は海水浴ならぬ湖水浴客で溢れていた。<br />ハンガリーの出国審査でも、スタンプは捺されなかった。<br />もっとも、現在は「EUの国境」なので、当時に比べれば国境管理は厳格になっているだろう。<br />写真はクロアチアの入国スタンプ。<br /><br />ザグレブからスプリットまではバスで行きたかったが、軒並み満席。<br />仕方なく列車を選ぶが、こちらも混み合っていた。<br />夏のバカンスシーズンだからだろうか?<br />何とか座席を確保したが、窮屈だった。<br /><br />スプリットからバスでモスタルへ。<br />暫くアドリア海の海岸を走ったバスは、途中から内陸の丘陵地帯へ入る。<br />ボスニア国境では簡単なチェックだけ。<br />民族分布の境界線ではないからだろうか、国境を越えた気がしない。<br />旧ユーゴは複雑だ。

    列車はバラトン湖の湖岸を走った。
    湖畔は海水浴ならぬ湖水浴客で溢れていた。
    ハンガリーの出国審査でも、スタンプは捺されなかった。
    もっとも、現在は「EUの国境」なので、当時に比べれば国境管理は厳格になっているだろう。
    写真はクロアチアの入国スタンプ。

    ザグレブからスプリットまではバスで行きたかったが、軒並み満席。
    仕方なく列車を選ぶが、こちらも混み合っていた。
    夏のバカンスシーズンだからだろうか?
    何とか座席を確保したが、窮屈だった。

    スプリットからバスでモスタルへ。
    暫くアドリア海の海岸を走ったバスは、途中から内陸の丘陵地帯へ入る。
    ボスニア国境では簡単なチェックだけ。
    民族分布の境界線ではないからだろうか、国境を越えた気がしない。
    旧ユーゴは複雑だ。

  • モスタルはクロアチア人とムスリム人の勢力が拮抗する町で、紛争中は泥沼の激戦となったらしい。<br />既に町には平和な空気が流れていたが、駅や橋の荒廃ぶりはここが戦場だったことを物語る。<br />夕方になるとアザーンが聞こえてきた。<br />イスラムっぽさを全く感じない町でアザーンを聞くとは思わなかった。<br /><br />モスタルからサラエボへ向かう車窓は素晴らしかった。<br />切り立った渓谷を流れる川は、不気味なほど美しいエメラルドグリーンだった。<br />石灰岩台地だからだろうか?<br />途中、紛争で橋が落とされた場所があり、軍用の仮設橋が架けられていた。<br />道路と並行する線路を2両編成のディーゼルカーが走っているのも見た。<br />この線路はサラエボからモスタルを経由してアドリア海岸の港へ抜ける路線のはず。<br />モスタルの駅は営業しているとは思えない荒廃っぷりだったので、再開に向けた試運転だったのだろうか。

    モスタルはクロアチア人とムスリム人の勢力が拮抗する町で、紛争中は泥沼の激戦となったらしい。
    既に町には平和な空気が流れていたが、駅や橋の荒廃ぶりはここが戦場だったことを物語る。
    夕方になるとアザーンが聞こえてきた。
    イスラムっぽさを全く感じない町でアザーンを聞くとは思わなかった。

    モスタルからサラエボへ向かう車窓は素晴らしかった。
    切り立った渓谷を流れる川は、不気味なほど美しいエメラルドグリーンだった。
    石灰岩台地だからだろうか?
    途中、紛争で橋が落とされた場所があり、軍用の仮設橋が架けられていた。
    道路と並行する線路を2両編成のディーゼルカーが走っているのも見た。
    この線路はサラエボからモスタルを経由してアドリア海岸の港へ抜ける路線のはず。
    モスタルの駅は営業しているとは思えない荒廃っぷりだったので、再開に向けた試運転だったのだろうか。

  • ボスニアで驚いたのはお金だ。<br />ドイツマルクが事実上の通貨として流通していたのだが、ボスニア政府も独自の紙幣を発行し始めていた。<br />だが硬貨は未発行で、紙幣の最小額面は1/2マルク。<br />それほど物価の高い国ではないので、これは困る。<br />ドイツの小額硬貨も見かけたが、流通量は絶対的に不足していた。<br />そのため、店で買い物すると釣り銭は飴やガムで支払われた。<br />1円単位の価格競争をしている日本では信じられないことだ。<br /><br />写真は新たに発行が始まった紙幣「兌換マルク(Konvertibilna Marka)」の50ペニーガ紙幣。<br />ドイツの50ペニヒと等価。

    ボスニアで驚いたのはお金だ。
    ドイツマルクが事実上の通貨として流通していたのだが、ボスニア政府も独自の紙幣を発行し始めていた。
    だが硬貨は未発行で、紙幣の最小額面は1/2マルク。
    それほど物価の高い国ではないので、これは困る。
    ドイツの小額硬貨も見かけたが、流通量は絶対的に不足していた。
    そのため、店で買い物すると釣り銭は飴やガムで支払われた。
    1円単位の価格競争をしている日本では信じられないことだ。

    写真は新たに発行が始まった紙幣「兌換マルク(Konvertibilna Marka)」の50ペニーガ紙幣。
    ドイツの50ペニヒと等価。

  • 旧市内のバス会社オフィスでザグレブ行の切符を購入。<br />eurolinesのフランチャイジーになっているようで、既に多数の国際路線が運行を始めていた。<br /><br />バスはどこをどう走ったのか不明だが、とりあえずザグレブに着いた。<br />特にザグレブに用はないので、すぐに列車でリュブリャナへ。

    旧市内のバス会社オフィスでザグレブ行の切符を購入。
    eurolinesのフランチャイジーになっているようで、既に多数の国際路線が運行を始めていた。

    バスはどこをどう走ったのか不明だが、とりあえずザグレブに着いた。
    特にザグレブに用はないので、すぐに列車でリュブリャナへ。

  • リュブリャナ駅で買ったフィラッハ行の国際乗車券は、またもやユース割引切符だった。<br />もちろん頼んだわけではない。<br />26歳以下の旅行者なら、とりあえず窓口で割引適用可能かどうか尋ねてみるべきだろう。<br /><br />フィラッハを0時過ぎに通過するベネチア発ウィーン行の夜行列車に乗車。

    リュブリャナ駅で買ったフィラッハ行の国際乗車券は、またもやユース割引切符だった。
    もちろん頼んだわけではない。
    26歳以下の旅行者なら、とりあえず窓口で割引適用可能かどうか尋ねてみるべきだろう。

    フィラッハを0時過ぎに通過するベネチア発ウィーン行の夜行列車に乗車。

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