2006/04/27 - 2006/05/07
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spacecowboyさん
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ゴールデンウィークにドイツに行って来ました!
4/27 大阪→フランクフルト→ベルリン
4/28 ベルリン
4/29 ベルリン→ポツダム→ベルリン
◎ 4/30 ベルリン→ゴスラー→ハーネンクレー→ゴスラー
5/1 ゴスラー→ヴェルニゲローテ→ドレスデン
5/2 ドレスデン
5/3 ドレスデン→ライプチヒ→バンベルク
5/4 バンベルク→ニュルンベルク→ミュンヘン
5/5 ミュンヘン→フランクフルト→
5/6 大阪
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
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今日はベルリンを出て、次の目的地、ゴスラーに移動します。ただ、出発時間を11:30過ぎと遅めに設定したので、朝は少しゆっくり寝て、宿から地下鉄で1駅+徒歩8分の、ベルナウアー通りというところに残されているベルリンの壁を見に行きます。地下鉄のベルナウアーストラッセの駅で降りて、通りに沿って歩いていきます。この通りもずーっと壁が張り巡らされていたわけですが、今は新しいトラムの路線の工事が進んでいます。一昔前には考えられなかったことが、少しずつ現実となっています。
さて、通りを暫く歩いていくと、左手に写真の壁があります。昨日見たテロのトポグラフィー前の壁よりも、高くて威圧感がありますね。早朝ということもあり、他に人気は全くありませんでした。 -
ベルナウアー通りからSバーンのノルド駅は見えているので、そのまま歩きます。近くにドイツ鉄道のとんでもなく大きな建物が見えます。本社はポツダム広場のガラス張りの建物のはずなので、あれは一体何の建物なんでしょうか?それにしても巨大な組織です。
そんなことを考えながらノルド駅に近づいていくと、何か様子がおかしい。大きな駅なのに人気がなさすぎる。で、近づいてみると、写真の看板が立っており、4日間、工事によりクローズされていました。。
代替はバスで、ということでしたが切符がないし、、、ということで、ホテルの最寄り駅、地下鉄のローゼンダール広場まで歩くことになりました。ベルナウアー通りから通算して、3kmくらい歩く羽目になりました。。 -
その後、アレキサンダー広場に戻り、ダンキンドーナツでボリューム満点の朝食後、100番のバスに乗って、ウンターデンリンデン、ティーアガルテンを通り、ベルリンを発つべく、ツォー駅へ向かいます。(中央駅が完成した現在ではツォー駅はただのSバーンの駅になっているようですが、当時はベルリンの西のターミナルでした。)
駅でトイレに行こうとすると、1.1ユーロ≒160円というあまりにありえない値段がついていたので、駅前のマクドナルドで借りました。 -
売店で昼食を買い、11:39分発、シュツットガルト行きのICEに乗ります。スイスで乗ったことはあるけど、本場ドイツで乗るのは初めて。今回の列車は、ベルリンのスパンダウ駅を出ると、下車駅のブラウンシュバイクまで、約200kmのノンストップです。
乗車して、とりあえず空いている席に座った後、上を見上げるとBerlin-Hannoverの表示が出ている。「予約か!」と思って慌てて席を移動しました。他にはbitte suitenと表示が出ている席と、何の表示も出ていない席があり、一瞬選択に迷いましたが、前者は恐らく「座るべからず」という日本語訳になるだろうと思い、後者の席に座りました。
この選択は間違いではなかったようで、前者の席に座ったお姉さんはあとからきた他のお客さんにどかされてました。区間が表示されている座席とどう違うのかはよくわかりませんが。。
車内はかなり混雑しており、通路に座り込んでいる人も多数いました。 -
スパンダウ駅を出るとまもなく新線区間に入り、揺れが激減。快適な速さで飛ばしていきます。
車窓に目を移すと、写真のように、とんでもない規模の風力発電所が目に入ります。車窓の両側に見渡す限りの風車群。それが数分間続きました。ICEは平均時速200km/hで走っているわけだから、その規模たるやとんでもないものです。 -
ICEには、各座席に、このようなリーフレットが置いてあります。
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ちょっと細かいですが、リーフレットの中身はこんな感じ。停車駅と時刻、駅間の距離、停車駅での接続列車、駅でのサービス等が詳細に記載されています。すごいサービスです!
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そしてブラウンシュバイクには定刻の12:58分着。フォルクスワーゲンの大工場を見ながらの到着です。
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ブラウンシュバイクからゴスラーへは写真のローカル電車で1時間。本当に山の中をゴトゴト走っていく感じです。
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ゴスラーへは、5分遅れの14:05分着。山間の小さな駅です。
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このゴスラーは、近隣の銀山のおかげで11〜13世紀にはザクセン王が居城を構えるほど栄えた街で、その頃からの街並みが今でも残されており、駅前から、世界遺産に指定された、木組みの家々の街並みが続きます。
今回、ベルリンから300km離れたこの田舎町を訪れた目的は、この世界遺産の街並みも勿論ですが、毎年4/30の深夜に行われる、「ヴァルプルギスの夜」。
このゴスラーのあるハルツ山地一帯には魔女伝説があり、毎年4/30には魔女と悪魔が集まって春の訪れを祝う饗宴を催したという伝説があります。この伝説にのっとり、ハルツ山地一帯の街では毎年4/30に魔女や悪魔に仮装し、春の訪れを祝う祭りが行われる、というわけです。これが「ヴァルプルギスの夜」と言われ、その様子はゲーテの「ファウスト」にも描かれています。
ゴールデンウィークにドイツに行くにあたり、「祭りはないかな?」と探してみたところ、この祭りがヒットしたので、ハルツ地方各地の街で宿を探したところ、このゴスラーで空きが見つかり、やってきました。 -
ホテルへ荷物を置きに行く前に、まず見に行った(開館時間が16:00までなので)のが、ここ。あえて真っ暗な写真で載せてます。
何かというと、街の中心、マルクト広場にある、市庁舎の2階「信奉の間」。部屋一面に数々の壁画が描かれているという話を元に訪問したのですが。。
まず、市庁舎の2階にあがると、団体客もいて、賑やかなんだけど、特に何も見るものがないホールがあります。
で、ホールの端っこにこじんまりした小さなドアと3.5ユーロと書いた立て看板と、小さな受付があります。受付のおばちゃんに、「ここから入るの?」と聞くと、うなずいて、「手前にコピー、奥にオリジナルがあるから!」とのこと。
「コピー?!どういうこと?!」と思いながら中に入ります。まずは手前のコピーを見ます。なるほど、プレハブっぽい壁一面に壁画が描かれていて、説明の映画が上映されていました。お客さんは2〜3人。皆心なしか不満そうに見えました。。
まあコピーに興味はない、ってことで、奥のオリジナルに向かって、たどり着いたのが、驚くべきかな写真の光景。
部屋の入り口のところにガラスが貼られていて、1歩だけ中に入って部屋を眺めることができるんだけど、水槽越しに部屋を見ているような状態なのです。。そりゃ団体さんも入らないわなあ、って感じでした。写真も真っ暗ですが、生で見ても大差ないです。
木面の壁に直接絵がびっしりと描かれていて、なかなかいいもんだと思うんだけれども、これでは意味がないです。 -
市庁舎を出て、とりあえず荷物を置くべく、今日の宿に向かいます。ヴァルプルギスの夜当日ということでなかなか宿がとれない(ターレ、クヴェトリンブルク、ヴェルニゲローテと観光案内所に問い合わせてゼロでした。。)中、観光案内所に紹介してもらったゲストハウスEpping。旧市街のはずれから歩くこと5分(マルクト広場から10分)。
トイレシャワーつきのダブルルームのシングルユース、ボリュームたっぷりの朝食つきで29ユーロというかなりお得な宿でした!宿での実質滞在時間がかなり短かったのが残念ですが。。 -
荷物を置いた後、再びマルクト広場に戻ります。通常、街の中心の広場で一番目立つ建物は市庁舎ですが、この街で一番目立つのは写真のホテル・カイザーヴォルト。
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同じくマルクト広場。右端がホテルカイザーヴォルト。ヴァルプルギスの夜当日ということで、広場の中央にはテントが張られて、その中でイベントが行われていました。ちなみに広場中央には本来なら噴水がありますが、今日はテントの下。
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ここでとんでもないみぞれ混じりの冷たい雨が降ってきたので、観光案内所に一時避難。温度も急激に下がり、手袋をしてても寒いくらいでした。
雨上がりのマルクト広場です。左手奥にホテルカイザーヴォルトがあるとイメージしてください。 -
さて、マルクト広場にテントが張られて、そこそこにぎわっているゴスラーの街ですが、魔女の格好をして歩いている人が「若干」いるという感じでどうも盛り上がりにかける気がしました。
一方で気になるのが街のあちこちに貼られている写真のヴァルプルギスの夜@ハーネンクレーのポスター。同じ祭りをやっているゴスラーの街角にこれだけポスターが貼られているということは結構大規模なのかな?と思いました。とはいえ祭りのクライマックスは24時。どんなところになのかもさっぱりわからないし、どうしようかなー、と思いつつ、観光案内所で聞いてみました。
「ハーネンクレーはここからバスで30分。今日は19:00駅前発の臨時バスが出ます。帰りはハーネンクレーを25:00、25:15分に臨時バスが出ます。例年20000人の人が集まるイベントですよ。」と言われ、ハーネンクレーに行くことを決めました! -
とはいえ時間はまだまだあるので、ゴスラーの街を観光。最大の見所は写真の皇帝居城なんですが、どういうわけかこの日の営業は午前中で終了。。観光客がたくさん集まる祭りの日に早々と閉めるのはどういう了見なんだ。。
ホールではコンサートか何かしてたようですが。 -
皇帝居城に登る坂道から眺めるゴスラーの街並み。「真っ黒」が放つ魅力もあるのだなあと不思議な気分になります。
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みやげ物屋さんで売られている魔女の人形。
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木組みの家の間の路地。フランスのストラスブールとよく似ています。
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木組みの家が続く通り
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ヴァルプルギスの夜当日だけあって、ふつーの家の窓に、こんな感じで魔女の人形が飾られてたりします。一瞬ギョッとしますが(苦笑)。
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クレープの屋台に飾られている魔女の人形。とにかく街中、魔女だらけ、って感じです。
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ゴスラーの観光を終えて、一度宿に戻り、ハーネンクレーへ向かうべく荷物を整理します。寒さに備え、重ね着できるようにシャツを2枚と、「念のため」持参していたカイロを詰め込みます。
どれだけの人がバスに乗るのか想像もつかなかったため、早めに駅に向かいました。駅のバスターミナルにも臨時バスのポスターが貼ってあり、10番乗り場から19:00にバスが出るとありました。
で、18:50分頃に、仮装した人も含めてちらほらと人が集まってきて、10番乗り場に行列ができる。
が、バスが入ってきたのは1番のバス停。皆慌ててそちらへ向かいます。バスはほぼ満席。
バスはどんどん山の中を登っていき、途中から残雪もちらほら。そして30分でハーネンクレーのTariff Hotel前に到着。めちゃくちゃ寒い!ということで早くも完全武装。
ここの会場は入場料(4ユーロ)がかかり、本当に簡単ですがボディチェックもあります。中には本当に大勢の人がいます。町のメインストリート(長さ500mくらい)を締め切り、中に屋台が並んでいる感じです。 -
魔女だけでなく、悪魔もいます。これくらいの年齢でこうやって楽しめるってどこかうらやましいですね。
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来場者の中で一番目立っていたのは恐らくこのグループ。お願いして写真を撮らせてもらいました。
メインストリートにはステージが3ヶ所あり、それぞれのステージでセミプロ級のアーティストが演奏をしていました。
さて、メインストリートを歩いている人はたくさんいるのですが、祭りの主会場がなかなか見つかりません。まさかこれだけでは・・・、と思いながら、トイレに行くべく仮設トイレが設置された裏通りへ入ると、その奥に向かって歩いていく人たちがたくさんいる。その先には主会場と思われる半径50mくらの円形の広場がありました。 -
広場の奥には大きなステージがあります。
広場の中央には薪の山があり、10時を回ると火がつきます。
広場の周囲には装飾のある灯篭(?)が並んでいます。
ってことで、ここが祭りの主会場。中心の薪の山に火が灯され、赤々と燃え上がります。 -
主会場の周りに並べられている灯篭。
10時過ぎに中央の薪に火がたかれて「いよいよ祭り本番か?!」と思ったけど、ステージでは相変わらず関係のなさそうなライブをやっていました。寒いのでずーっと火にあたっていましたが流石に11時半になっても変化が見られなかった時には「失敗かな。。」と思いました。
そう思っていた11:50分ごろ、ステージの雰囲気が一変して、濃いメイクをしてほうきを持った女性たち=魔女?がメインステージに登場し、踊りだしたところで、会場のボルテージも急に上がりました!
その魔女たちが舞台上に現れたり消えたりが15分くらい繰り返された後、ステージに出てきた男の人が一言ずつ、何かを話し始めました。
その都度会場から歓声があがっていましたが、最後の一言を発すると会場全体から拍手が起こり、皆で一斉に同じ歌(すごく和やかな感じ)を歌い始めました!恐らく春の訪れが宣言されたのだと思います。祭りの会場に入ってから4時間以上、寒かったけど、その会場の雰囲気に自分も何かとても嬉しい気分なれたし、この一瞬のためにここまで来てよかったー!という気分になれました。
最後に打ち上げ花火が5分間ほどあり、0:20分に祭りが終了。
さて、問題は帰り。1時までにはかなり時間があります。
クールハウスのバス停には行列ができており、何人かで一緒に待ちましたが、かなり寒いし、バスが来るまではやはり不安。
1時前にバスの姿が見えると、一同、拍手!!なんですが、バスの行き先表示には何やらよくわからない単語(恐らく「臨時」くらいの意味だったんでしょうが)が表示されており、一瞬不安になりました。他の乗客も皆、「ゴスラーだよね?」という感じで話をしてましたし、自分自身も運転手に「Goslar Bahnhof」とはっきり告げて乗りました。
乗車の際に運転手と1〜2分話し込んで結局乗らなかった人が何人かいましたが、一体彼らはどこへ行くんでしょうか?
帰りのバスの中では、ある一団が突然歌を歌い出し、みんながそれに同調。学生時代を思い出すようなバスの雰囲気でした。
ゴスラー駅には深夜1:30分着。ホテルまでの道のりは20分ほどありましたが、旧市街は人が多く、安心でした。よく考えたらゴスラーもお祭りだったわけで、人が多いのもうなずけます。
気になったのが、割れたビンがあちこちに転がっていること。駅や線路上にびんやペットボトルが転がっているのもよく見かけるし、ドイツ人の環境意識、高いのか低いのかよくわかりません。。
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