1997/09/13 - 1997/09/13
395位(同エリア412件中)
まみさん
9/13(土)チュニスへ移動&チュニス1日目
メディナ(旧市街)&スーク(市場)散策、新市街散策(ブルギバ通り、フランス門)
チュニス第1日目。結論としては、思ったとおり、案ずるより生むが易し、でした。不安というのはいつもでも、知らないから、勝手がわからないから、生まれるものです。
もちろん、たった1日のチュニス散策で、チュニジア観光がわかったつもりはありません。でも、やはりたった1日でも、実際に経験があるかないかでは、格段の違いがあります。
ああすればよかった、あるいはしなければよかった、と後悔することもありました。我ながらバカみたい、と思ったり、戸惑ったり、イヤだなぁと不快に思ったりしたこともありました。
でも、ふり返ればどれも些細なことでしたし、後から冷静に考えれば、たいがいは予測の範囲のものでした。
それらをひとくくりにできる便利な言葉があります。「カルチャーショック」です。
私が旅行といえば、いつも外国ばかりに行きたがる理由の1つは、このカルチャーショック───文化の違いによる驚きの経験───に遭遇したいから、と言えます。
ということは、多少のショックは、受けて本望!?───ということになるのでしょうか。
ローマのフィウミチーノ空港発10時30分のアリタリア航空で、チュニスには現地時間10:45頃に到着しました。時差があるので、約1時間のフライトです。
ホテルは日本から予約済みなので、タクシーで直行しました。タクシー代5ディナールは、相場です。ぼられていないと判断してよいでしょう。
タクシーの車窓から見る市内(チュニス郊外)は思ったよりも西欧的で、アラブ風といえばそうかもね、というかんじです。気候は、2年前の春に旅行したシチリアを思い出させました。
知っているものとの連想、それだけで私の気持ちはだいぶ落ち着きました。
チュニスの市内観光のため、まずは新市街にあるインフォメーションに向かい、それからメディナ(旧市街)へ行くことにしました。
ホテルは、アンバサダー。三ツ星ホテルとしては遜色ない、設備のそろったところです。
ただし、場所はベルベデーレ公園の隣で、チュニスの中心部までは、歩いて行くには距離がありすぎます。
ホテルはLonely Planet(Northern Africa 1st edition)の地図には載っていないので、最寄りのトラム駅もバス停も場所がわかりません。レセプションに聞きました。
ただ、レセプションでホテルの周辺地図をもらえなかったのは、ちょっと誤算でした。
方向音痴の私、右行って、左行って……という指示だけでは、きちんとその通りに歩いていても、途中で不安になってしまうからです。
ホテルからセントラルへの往路はバスを利用しました。バス停はホテルのすぐ近くにありました。
帰路は、トラムを利用しました。その後の市内移動のためにも、ホテル最寄りのトラム駅の位置をぜひ知りたかったからです。
そのホテルへの帰路ですが、ホテルに戻ろうと向かったのが午後7時。
その前の旅程のイタリアでの感覚でいうと、まだあと1時間以上は明るいはずなので、余裕だと思っていたのですが、チュニジアではそうは問屋が卸しませんでした。
最寄り駅でトラムを降りた時には、もうすでにあたりは真っ暗。
頼りは、観光案内所でもらった比較的詳しい観光マップです。これにはホテルが載っています。
ところが、やや郊外のせいか、あたりに街灯はぽつりぽつりとしかないのです。道角で不安になったときに地図を開いても、暗くて見えません。地図を見たいと思う場所の近くにいつも街灯があるわけではないのです。
人に道を聞いても、要領を得ません。
それも仕方がありません。だいたい自分の街であっても、他人の地図の見方は難しいものです。ましてや私の方も、フランス語は断片しか聞き取れません。
それに、そもそも日がすっかり落ちた後の郊外、人通りもほとんどありませんでした。
懐中電灯付の防犯アラームを念のために持参していたのが、こんなところで役に立ちました。真っ暗な中でもなんとか地図を見ることができましたから。
あれだけ初めてのイスラムの国について不安を抱いていたわりには、早速、1人夜歩きをしてしまいました。
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メディナ内にある「オリエント城」という建物のテラスより、メディナを上から眺めたところです。
大モスク(Jama ez Zitouna)のミナレット(塔)を中心に撮りました。
チュニスの大モスクは、アグラブ朝時代に完成した、マグレブでも最古のモスクの1つです。
こういう四角くて、美しい幾何学模様の入ったモスクはマグレブ特有だそうです。とても気に入りました。 -
城壁に囲まれたメディナ(旧市街)の中は、メインエリアはお土産屋だらけです。すっかり観光地化されていて、びっくりです。
でも、アラブの国は値段は定価制ではなく、交渉で決めなくてはいけないので、買い物を楽しもう気にはなれませんでした。
だいたいチュニジア旅行は12日間あって、まだ第1日目です。
とすると、さて、何をどうやって観光を楽しんだらよいか、早速、途方に暮れてしまいました。
当時の私は、観光といえば、ミュージアム、あるいは有名な建物や史跡の見学、だったからです。特に目的なくぶらぶら散策、という楽しみ方を、まだ知りませんでした。
チュニスの観光案内所でもらった観光マップには、お薦め散策コースがいくつか載っていました。ところがこのときの私は、目の前にずらっと並ぶ土産屋とアラブの男たちに圧倒されて、まだ何も始めてもいないのにいっぱいいっぱいになってしまい、なんだかもうすでにチュニスの市内観光をし終えたような気分になってまいました。
そこへ、「観光客? みどころを案内してあげようか?」───という声がかかったので、喜んで話に乗ってしまいました。
これぞ、今なら「地球の歩き方」やネットでもチュニジアでのトラブルとしてさんざん警戒を促されている、押し売りガイドですね。
もっとも、この男の子(たぶん20才そこそこくらい)の場合はナンパ目的でした。
メディナに父親の店が3軒ある、とかで、メディナのメインエリアの商店街はご近所さんなのか、男の子の口利きで、チュニジアン・ティーをごちそうになったり、ミネラルフォーター1.5リットルのペットボトルをタダでもらったり、「サボテンの実、食べたことがある?」と、リヤカーのサボテン売りのおじさんから1つもらって、味見させてもらったりしました。
最初のうちはそれで、いろいろ案内されて良かったのですが、だんだんと「家で食事しない?」とか、「ディスコに行こうよ」とか、「キスしてもいい?」とか、誘いがしつこくなってきました。
やたらbella(美しい)だの、charmante(ステキだ)だのと私にむかってひっきりなしにお世辞を言うのも、ワザとらしく思えて、シラけてしまいます。
イタリアのナンパ男顔負け!───というよりは、間がもたなかったからにちがいありません。
というのも、男の子のフランス語は、それほど流暢ではありませんでしたし、私は旅行者がぎりぎり用を足せる程度の会話しかできません。それに私は人見知りする性格なのです。
ろくすっぽ話をしようとせず、写真撮影ばかりする私に、男の子も少しうんざりしてきたのでしょう。だんだんため息ばかりつくようになってきました。
私も、観光以外の誘いがだんだんしつこくなってきたので、イヤになってきました。
「あとでうちに寄ってね」と何度も言われたのですが、相手の家に行って一緒に食事などしたら、そのまま夜のおつきあいもOKと思われてしまうかもしれせん。
と思ったら、これはまずいぞ!───と、だんだんあせってきました。
途中からはNon、Nonを繰り返し、結局、振り切るように逃げてしまいました。
ただ、この男の子は、私が誘いに乗らないことにへそを曲げて金銭の見返り(ガイド料)を求めてきたりはしませんでした。実際にそういうのもいましたから。
考えてみると、あれだけ案内させて、誘いはすべて断った私も、結構、虫のいいことをしてしまったかもしれません。
それにこの男の子の案内のおかげで、こういうところが写真スポットになるのか、ということを気付かせてもらえました。
写真は、メディナ内のオリエント城のテラスよりメディナを上から眺めたものです。
遠景にポツンと突出している高層ビルは、チュニス1の高さを誇る……というよりは、高すぎてチュニスにふさわしくない、と不人気らしい、「ホテル・アフリカ・メリディエン」(1997年9月現在)。 -
メディナ内のオリエント城のテラスの美しいタイル
アーチと壺を中心に。
このオリエント城(現在はギフトショップ兼住居のようでした)のテラスを案内してくれたのは、例のナンパの男の子です。
私はアラブの威勢のよい市場に気後れしていましたし、断れば店内に入ってテラスから見学させてもらるものだ、ということを知らなかったですから、男の子に案内してもらえなければ、こんなステキな写真スポットを知らずじまいだったかもしれません。 -
メディナの店のテラス(オリエント城の隣の店)から
美しいタイルのテラス。
真ん中にあるのは、かつては水盤か噴水だったのでしょうか。 -
隣のオリエント城のテラスを中心に撮りました。
遠景に高層ホテルが写っています。 -
メディナの別の店のテラスよりメディナを上から眺めたところです。
男の子と別れた後、1人でメディナに戻ったときに、お店の人から「テラス見学できるよ」と誘われて見学させてもらいました。
テラス見学はメディナの観光方法の1つとわかりましたからね。
他にもたくさんの観光客がテラスに登らせてもらっていましたから。もちろん、特に何も買わなくても、文句言われませんでした。
写真は、シディ・ユセフ・モスクのミナレット(塔)とアーチ模様の美しい扉のある建物を中心に撮りました。
シディ・ユセフ・モスク(Mosquee Sidi Youssef)とは、2005年度版の「地球の歩き方 チュニジア」によると、1616年オスマン・トルコ帝国のベイ(総督)ユセフ時代に造られたモスクで、アンダルシア人の建築家によって建てられたチュニス最古のトルコスタイルだそうです。
グリーンの屋根と装飾されたバルコニーがついた八角形のミナレット(塔)が特徴で、このミナレットは後のモスクの建築家たちの手本となったそうです。
チュニジア旅行中、似たような八角形のミナレットはいくつか見かけましたが、つまりはこのモスクのものがオリジナルということになるのでしょう。 -
メディナの店のテラスより、メディナを上から眺めたところです。
大モスクのミナレット(塔)をまた少し違うアングルで撮りました。だって気にいってるんですもの。
美しいタイル装飾のテラスも、何枚もシャッターを切ってしまいます。壺も装飾の一部のようになっています。 -
メディナの店のテラスよりメディナを上から眺めるたところです。
チュニジアン・ブルーの窓枠が美しい建物を中心に。 -
メディナの店のテラスより。
テラスの装飾の一部となっている壺を中心に。
チュニジア特産に、こういう陶器もあります。産地としてナブールやジェルバ島などが有名です。
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この旅行記へのコメント (2)
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- SUR SHANGHAIさん 2006/04/05 21:33:58
- アーチとタイル、青い空
- …が見事!
私たちは、チュニスでは市内見学はせずに近郊の町々だけ回ってみたので、この取り合わせは見かけませんでした。
同じ所に行っても、同じ物を見るとは限らない、の見本。(*^_^*)
男の子の件も、それ以上のトラブルが無くてよかったですね。
- まみさん からの返信 2006/04/05 22:40:48
- RE: アーチとタイル、青い空
- SUR SHANGHAIさん、こんにちは。書き込みありがとうございます。
そうですか、SUR SHANGHAIさんの旅行記にはチュニス市内の写真は出てこないなぁと思っていましたが、思いっきりスルーされたんですね@
ミュージーアム好きの私、チュニスのバルドー博物館は外しませんでした。
男の子の件、あいにくこれが、1人目ってわけで、この先、もっとエピソードが続くんです〜ぅ。
旦那、あるいはボーイフレンドがいないと、厳しいですわ、アラブの国。
っというよりか、私がふらふらしてただけなんですけどね。
日程の最後まで掲載するには時間がかかると思いますが、また遊びに来てくださいませ。
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