2005/11/23 - 2005/11/27
139位(同エリア165件中)
目黒警部さん
サメット島は、タイ人の古典詩人であるスントーン・プーが叙情詩 プラ・アパイ・マニ の一部を、この島の海岸を舞台として書いて依頼、タイ文学において永遠の名を残すことになった。
かつては、ケーオ・ピットサダーン島、つまりたくさんの宝石がある島と呼ばれていたこの島は、島内に数多く成育するカユプテ木にちなんでサメット島(カユプテ島)と知られるようになった。
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ラマ1世が即位してから5年目に生まれたどこまでも情熱的で無鉄砲な詩人、スントーン・プー(1786〜1855年)は、おそらくタイが生み出した最も偉大な文芸家の一人である。
彼の幻想的な詩はこの世の無常をテーマに展開されるものが多く、世界中の人々に愛され、研究されている。 -
彼の最も有名な叙情詩であるプラ・アパイ・マイは、旅に出た2人の兄弟の冒険を描き、旅の途中で出会う巨人、人形、魔法の笛などが登場する。 プーの詩は、どれも写実的に優れているため、専門家たちは、プラ・アパイ・マイの大部分はサメット島を舞台に描かれたものと考えている。
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プーの両親は彼がまだ幼い頃に別れ、父親は故郷のラヨーンへ戻って僧になった。
一方、息子と暮らす母親はバンコクにとどまって再婚し、宮廷の乳母となった。
プーは若い頃から詩を書き始めていた。
10代で宮廷に仕えるチャンという名の女性との恋愛にときめき、さらに精力的に詩作に励むようになった。 -
しかし、宮廷内で恋愛は禁じられていたため、若い2人は宮廷の牢獄に入れられてしまった。
20歳のときに釈放されたプーは、ラヨーンで僧になっていた父のもとに行くことにした。
旅の途中で。彼はニラット・ムアン・クレーンを書いた。
チェンへの募る想いに駆られて、綴った彼の最初の秀作である。 -
父親のところへきてからわずか、2ヶ月でプーは病にかかり、バンコクへ戻らなければならなかった。
彼の計画はうまくいかなかったが、戻ってきたことは無駄ではなかった。
牢獄から出た愛しいチャンが、まだプーのことを想い続けていたのだ。
2人は結婚しパットという息子を授かった。 -
偉大な詩人にはよくあることだが、彼の情熱は別の対象、つまりお酒に向けられるようになった。
まもなく彼とその妻の間には言い争いが絶えなくなり、これまで育まれたいくつもの詩において愛情の対象であったチャンは、ついにプーのもとを去って別の男性のところに行ってしまった。 -
スントン・プーが宮廷詩人として最初に宮廷に招かれたのは、1809年にラマ2世が即位したときだった。
新しい王は自身も優れた詩人であり、プーを心から慕い、自分の詩作に行きずまるとつねに彼に助言を求めた。
彼の作品ラーマキアンもそうしてつくられた詩である。 -
その一方でラマ2世の息子も詩に傾倒し、当時クン・スントーン・ウォハーンの称号を得ていたスントン・プーに教えを請うようになった。
しかしこの若い王子はプーの批評に気を悪くし、1824年にラマ3世として即位すると、最初の王命としてプーを宮廷の任務から外すように命じた。 -
社会的地位と収入を奪われたプーは、18年の間僧として過ごした。
後にラマ3世の王子がプーに関心を持ちはじめ、彼はその王子の加護を受けるようになった。
しかしそのわずか3年後、後ろ盾だった王子が亡くなりプーは住む家もない無一文に成り下がった。 -
しかし、プー宮廷での仕事はこれで終わりではなかった。まもなくして、モンクット王子が愛する弟のイサレスランサン王子が、彼を宮廷に招きいれた。
そして、モンクット王子がラマ4世になったとき、彼はプーにプラ・スントーン・ウォハーンの称号を与えた。 -
詩を愛する4人の王の治世にわたって、偉大な詩人として波乱の人生を生き抜いたスントン・プーは、70歳で亡くなった。
彼の称号と名声は永遠に損なわれることはないだろう。
(lonely planet 4代の治世を生きた詩人より)
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この旅行記へのコメント (2)
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- 背包族さん 2006/01/11 21:48:35
- 目からうろこ。
- いつもおせわになっております。
目黒警部さんは、タイ語ぺらぺらで素晴らしい!
私も数字くらいは覚えないと・・・。
前回の旅で覚えたのは、「アロイ」「サバイディマイカー」「コプクンカー」「マイショプペェペェカー」くらい。
8年前くらいにサムイ島にツアーで行ったんですが、台風のためか海があまりきれいじゃなかったんで、タイの海ってそんなもんかと思っていたんですが、目黒警部さんのサメット島旅行記を見て、目からうろこでした。
透明度抜群ですね。
今回、ぜったいどこかビーチに行ってやると決心した背包族でした。
今のところ、候補はチャーン島です。
カンボジアから陸路越えでタイに入るので、そこから行きやすそうだからです。
また、アドバイスお願いします。
- 目黒警部さん からの返信 2006/01/13 05:42:59
- RE: 目からうろこ。
- 背包族さん おはようございます。
タイ語は、ぺらぺらではなく、一人旅に支障がない程度ですが、話せない頃の旅と比べますと、旅の楽しみは倍増しています。
旅の醍醐味は、旅先で出会った方々とのコミニケーションだと思っています。
サムイ島、好きな島ですが、さほど綺麗な海ということはなかったと私も記憶しています。
海は近くにあります、タオ島が綺麗でした。
チャーン島へは、まだ行ったことはないのですが、サメット島とほぼ、同様の海の綺麗さだと友人(タイ人)は言っていました。
カンボジアからタイへ行かれるのでしたら、チャーン島がいいみたいですね。
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