晩秋一人旅　三日目　パタヤの夜

2005/11/23 - 2005/11/27

パタヤーは、かって漁村だった。
1959年ナコーン・ラチャーシーマーの基地から米兵たちが、パタヤを訪れ始めてから、一大リゾート地へと発達した。
ベトナム戦争時には近くのサタヒップに駐留する米海軍も来るようになり、大勢の水兵が訪れるようになった。
人に表と裏があるように、タイにも表と裏の顔がある。
タイの裏の顔を覗きたければ、パタヤの夜の街を歩けば容易に見れるだろう。

エリア パタヤ(タイ)

バーン・ペーの埠頭前からミニバスに乗車して約1時間半にてパタヤーに到着。
同乗者のヨーロピアンの家族連れを、街はずれのホテルで降ろし、車内はアメリカ人（女性）２人と私の３名になった。
どこのホテル？と、ドライバーに聞かれたが決めていなかった。

ビーチ沿いの通り（パタヤビーチロード）に入ったところでミニバスを降りた。
パタヤーの街は夕暮れだった。
暗くならないうちにホテルを探そう。

１８時、ビーチ通りから騒がしくなさそうな、小路に（ソイ4）入った。
10ｍほど奥に入ると右側に、広いロビーがあるホテルが見えた。

ロビー奥にあるフロントで宿泊代を聞き、いつオープンしたかも聞いてみた、３年程前と言った。

宿代は朝食付き・デラックスルームで1500Ｂ、たぶん正規価格だろう、安くはないが比較的新しそうなのでここに決めることにした。

MIKE　BEACH　RESORT　ホテルの部屋は広かった。
五十平米は、あるだろう部屋の、カーテンを開けてみると海が見えた。

バスルームは、シンプルだが清潔だった。
築３年と言ったが、もう少し経っている感はある。
バスタブもあり一応満足。

私は、いつもチェック・インして部屋に入ると2-3チェックする。

まずは、ベッドである、タイのホテルの一人部屋のベッドは、大きいサイズが多いのだが、たまにシングルサイズのベッド（おおむねツインの部屋）に通されることがある、クイーンサイズのベッドで普段１人で寝ているので、狭いべッドでは寝付かれない。
チェンジしてもらう事にしている。

そして、バスルームを覗き、湯の出具合と色を見る。
次にアメニティーとタオルが、一式あるかどうかのチェックをする。

この日は、バスタオルしかセットされていなかった。
すぐに室内の電話にてハウスキープにフェイスタオルとハンドタオルをお願いした。

シャワーを浴び、外に出た。
日は、沈んでいた。

三か月型をした全長3ＫＭのパタヤビーチに面したパタヤビーチロードに出た。
右手の海沿いの公園では、エアロビックをしている地元の人達を見かけた。

そして左のソイ（わき道）を見るとネオンとバーそして夜の蝶達を見かけた。左右アンバランスな光景を眺めながら南へとビーチロードを歩いた。

ビーチ通りを暫く歩くと、ソン・ティオ（トラックを改造したバス）を見かけたので手で合図して止め、荷台を改造した座席に乗車した。

タイ語でソンは2の意味にて、ティオは列の意味。
タイ語の意味の通り、トラックの荷台には２列の座席が向きあって並んでいる。

ソンティオからパタヤの夜の街を写した。
南に行くにつれて、バーのネオンが目に付くようになった。

パヤタ湾に平行して南北に走る2本の通りがパタヤのメイン通りである。
ビーチ沿いのビーチロード（サーイヌーン）と、奥を走るパタヤ2ロード（サーイソーン）である。

この2つの通りは、一方通行になっている。
ビーチロードは、北から南へ2ロードは、南から北である。

そしてこの2つの通りを横断しているのが、ビーチ北のパタヤヌア通り、中央にパタヤクラン通りそして南にパタヤサーイ通りである。

無数にあるソイも横断している。

パタヤビーチロードの南端に着いた。
ソン・ティオを降り、ＡＴＭよりバンコク銀行のお金を引き出した。（メイン通りには、銀行出店の両替所にＡＴＭ等が随所にある）

前方に、歩行者天国になっている、ウオーキング・ストリートの入り口が見えた。

ソン・ティオを下車して運転席まで料金（5Ｂ）を支払いに行くのだが、いくら？と聞く必要はない、黙って5Ｂを差し出せばいい。
メイン通りを運行している、ソン・ティオは一律5Ｂである。

もし観光客が、ドライバーに値段を聞いたなら、たぶん10Ｂと言われるだろう。

パタヤは、団体ツアー客（最近は中国・韓国人が多い）そして海外駐在員の会議に出席するファラン達、パタヤ周辺にあるゴルフ場の宿泊地として利用するアジア人達で賑わっている。

パタヤは、長年にわたりセックス・ツーリズムの街として悪名が高い。
人生の盛りを過ぎた衰え始めた見苦しいファランの男性たちが、ここに空いた埋めようもない心の穴を満たそうと、酒を飲んだり金でつたないかわいい若いタイ人女性を連れたりしている。
彼らの姿に見慣れていない人は、パタヤの夜の街では気がめいってしまうような光景を目にするだろう。

パタヤの市民団体は、長年　夜の街という悪いイメージを払拭するために活動しているが、売春の温床になるバーやクラブはいまだ容認されている。

ウオーキングストリートを南へと進んだ。
ストリートの両端には、シーフードレストランにオープンバーそしてオカマショー店にディスコ等がところ狭しと軒をつられている。

パタヤ1の歓楽街を通り過ぎ、ストリートの端まで来ると、静けさが戻った。

夕食に一軒の伊太利亜料理店に入った。

ラ・グリッダの店内に入ったが、クーラーが効いていなかった。
外のテラスへ行こう。

先ほどの喧騒の通りが嘘のように静まりかえったテラス席、このテーブルがいい。
爽やかな風が吹き抜けていた。

メニューを見て3品のセット（210Ｂ）コースを選んだ。
そしてハイネケンビール1本（大瓶70Ｂ）。

大盛りのサラダがまず出てきた。
このサラダソースは、ちょっと口には合わなかった。

パンはお変わり自由である。

ボロネーゼの量に驚いた。
これ一皿でお腹一杯になる。

味は、タマダー（普通）。
セットメニューでは、ナポリタンも選択できる。

デザ−トにアイス、好きな組み合わせで2個オーダーできる。（ストロベリーとチョコレート）
セットメニューでは、フレッシュフルーツも選択できる。

食事をすまし、レストランを出た。
ウオーキングストリートを来た道を戻り左手にあった、オープンバーの集合体に入った。
バーにてカウンター嬢とゲームをしながらウイスキーを数杯飲みほした。（１杯100Ｂ程）

オープンバーの店を突き抜け、海の見える、踊り場にて潮風にあたり酔いを醒ました。

ウオーキングストリートを出てすぐ右手にあるパタヤビーチ通りのマッサージ店（パ−ンパイ）に入った。

足マッサージを１時間お願いした（200Ｂ）。
大型の店内は、各国の男女の観光客でごった返している。

太った中年のファラン２名がバーから連れ出しただろう、タイ女性２名と入って来て、女性は隣に座った。

パタヤは、即席カップルを、珍しくも違和感すらも感じさせない街である。

足元をすっきりとなり、頭もすっきりとなった。
酔いもすっかり醒めた、今度はウオーキングストリートの入り口にある、バーの集合体が数十店ある一角に入った。

中央のリングでは、ムエタイの試合をしていた。
ファランの女性客が、黄色気勢をあげて応援している。
勝利した選手は、リングサイドの客席に行きチップをもらいに来る。
リング前に座っていた私は、その度に100Ｂ札を勝利の褒美として渡した。

リングサイド前にあるカウンター椅子に陣取り、ウイスキーをオーダーしながら、試合を見ていた。

リングからムエタイの選手が、私をめがけて右腕を伸ばした。
さしだしたグローブに私は拳を合わせた。

応援した選手は、KOで勝利した。

２-３店バーをハシゴした後、千鳥足にてネオン街を横断。
パタヤ2ロードに出て、ソン・ティオに乗り込みソイ4にて下車。
（ソン・ティオの座席上にあるボタンを押すと停車する）

０時過ぎホテルに戻った。

この旅行記へのコメント （2）

• ゆみナーラさん 2006/01/06 11:37:56

  あけましておめでとうございます。

  遅ればせながらですが、どうぞ今年もよろしくお願いします＾＾
  最近寒くて寒くて本当にさむ〜い！ので、もうタイに逃げたいです。
  サメット島は足を運んでみたいと思っていましたが、初めて
  詳しく島の情報が分かり（あまりサメット島を詳しく掲載しているＨＰや
  ガイドブックがないので）助かりました〜
  今年も警部の足取りを色々と参考にさせていただきますね！

  目黒警部さん からの返信 2006/01/07 11:55:37

  RE: あけましておめでとうございます。

  ゆみナーラさん おめでとうございます。
  今年もどうぞよろしくお願いいたします。
  
  ほんとに寒いですね、大阪の千里では、今朝　雪がちらついていました。
  庭の咲きかけていたバラの、つぼみがズ〜ト開かないままです。
  
  日本の冬のシーズンは、タイのベストシーズンですね。
  逃げ出したい気持ち分かります。
  サメット島の海は、綺麗でした。
  バンコクから、一番近くの泳げるビーチだと思います。
  
  今年は、タイ以外の国にも足を運ぼうかと思っています。
  昨年、ゆみナーラさん が旅された上海への航空券とホテルをＧＷに予約しました。
  食いしん坊の私としては、楽しみです。
  では・・・