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ワルシャワでは、軍事博物館で、つい封を開けてしまった予備のインスタントカメラの残りを消化したくて、なんでもない街角の写真を何枚か撮りました。もうすぐ日本に帰国するので、些細な写真でもいい思い出になるだろうと思ったのも確かです。<br /><br />また、ポーランドは全土ほとんどそうですが、特にワルシャワについては、戦争の爪痕を無視できないと思いました。ポーランド旅行に行くにあたって歴史の復習をしたとき(いや、東欧史は私の中でほとんど白紙でしたので、予習、ですかしら)、第二次世界大戦末期の1944年に、ワルシャワ市民蜂起に対するドイツ側の報復として、街が徹底的に破壊されたが、旧市街地区は完全破壊された瓦礫の中から、資料を参考に建物のヒビに至るまできっちりと復旧させた、ということがとても印象に残ったせいもあります。<br /><br />なので、サスキ公園とピウスツキ広場の境目にある「無名戦士の墓」、コムナルニィ墓地にある「カチンの森慰霊碑」、クラシンスキ広場にある「ワルシャワ市民蜂起記念碑」は、それからユダヤ地区にある「ユダヤ人蜂起記念碑」は、ワルシャワの歴史に欠かせない記念碑として、ぜひ見ておこうと思いました。これらの記念碑は、社会主義体制下では作ることはかなわず、1990年代後半にやっと作られたそうです。<br /><br />といっても、実際にこの中で行くことができたのは「無名戦士の墓」と「ワルシャワ市民蜂起記念碑」だけで、あとは他の場所の観光に忙しくて、行くヒマがありませんでした。「ぜひ見ておこう」なんていいながらも、私の中の優先順位としては低かったことがバレてしまいますね@<br /><br />そんな戦争の記憶を伝える記念碑の写真と、ワルシャワの街角の写真、数にするとそれほどたくさんではないので、ここに一つの旅行記にまとめました。<br /><br />表紙の写真は、ワルシャワのウシです。「ワルシャワさまざま」の方になります。<br />世界中で巡回して行われている企業とアーティストのコラボレーション企画で、スイスから始まり、今年初めてポーランドにやってきたそうです。<br />アーティストが自由にペイントした陶製(それとも、プラスチック製かな?)のウシが、街のあちこちに置かれていました。私はこれを、2004年度にプラハで見ました。日本では東京でも開催されていたようです。プラハのウシは、もっと派手でした。形にも手を加えていました。たとえばウシに蝶のような羽根が背中に生えていたり。<br />それに対し、ワルシャワのウシは、かなり控えめでした。<br /><br />このウシもなかなかカラフルですし、よぉく見るとノートだの文房具の模様だったりしますけど、この程度のペイントなら、ブチ模様のホルシュタイン種のウシがちょっとカラフルになっただけのようで、そんなに違和感はありませんでした@

2005年夏のプラハ・ポーランド旅行20日間 その19 戦争の記憶とワルシャワさまざま

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2005/07/26 - 2005/07/28

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まみ

まみさん

ワルシャワでは、軍事博物館で、つい封を開けてしまった予備のインスタントカメラの残りを消化したくて、なんでもない街角の写真を何枚か撮りました。もうすぐ日本に帰国するので、些細な写真でもいい思い出になるだろうと思ったのも確かです。

また、ポーランドは全土ほとんどそうですが、特にワルシャワについては、戦争の爪痕を無視できないと思いました。ポーランド旅行に行くにあたって歴史の復習をしたとき(いや、東欧史は私の中でほとんど白紙でしたので、予習、ですかしら)、第二次世界大戦末期の1944年に、ワルシャワ市民蜂起に対するドイツ側の報復として、街が徹底的に破壊されたが、旧市街地区は完全破壊された瓦礫の中から、資料を参考に建物のヒビに至るまできっちりと復旧させた、ということがとても印象に残ったせいもあります。

なので、サスキ公園とピウスツキ広場の境目にある「無名戦士の墓」、コムナルニィ墓地にある「カチンの森慰霊碑」、クラシンスキ広場にある「ワルシャワ市民蜂起記念碑」は、それからユダヤ地区にある「ユダヤ人蜂起記念碑」は、ワルシャワの歴史に欠かせない記念碑として、ぜひ見ておこうと思いました。これらの記念碑は、社会主義体制下では作ることはかなわず、1990年代後半にやっと作られたそうです。

といっても、実際にこの中で行くことができたのは「無名戦士の墓」と「ワルシャワ市民蜂起記念碑」だけで、あとは他の場所の観光に忙しくて、行くヒマがありませんでした。「ぜひ見ておこう」なんていいながらも、私の中の優先順位としては低かったことがバレてしまいますね@

そんな戦争の記憶を伝える記念碑の写真と、ワルシャワの街角の写真、数にするとそれほどたくさんではないので、ここに一つの旅行記にまとめました。

表紙の写真は、ワルシャワのウシです。「ワルシャワさまざま」の方になります。
世界中で巡回して行われている企業とアーティストのコラボレーション企画で、スイスから始まり、今年初めてポーランドにやってきたそうです。
アーティストが自由にペイントした陶製(それとも、プラスチック製かな?)のウシが、街のあちこちに置かれていました。私はこれを、2004年度にプラハで見ました。日本では東京でも開催されていたようです。プラハのウシは、もっと派手でした。形にも手を加えていました。たとえばウシに蝶のような羽根が背中に生えていたり。
それに対し、ワルシャワのウシは、かなり控えめでした。

このウシもなかなかカラフルですし、よぉく見るとノートだの文房具の模様だったりしますけど、この程度のペイントなら、ブチ模様のホルシュタイン種のウシがちょっとカラフルになっただけのようで、そんなに違和感はありませんでした@

  • ワルシャワ市民蜂起の少年兵の像<br /><br />ワルシャワの「戦争の記憶」を伝える記念碑の一つです。<br />旅行に行く前に読んだ「ポーランドを知る60章」(明石書店)で、旧市街のどこかに、1944年のワルシャワ市民蜂起に大人にたちに混じって参加した少年・少女たちを称えた像があると書かれてありました。はっきりとした場所は明記されていなかったので、目にすることはないだろうと思っていたら、ありました!<br />王宮広場からヴィスワ川と反対側に延びる通りを行くと、旧市街のかつての城壁と堀の跡がありますが、その堀に沿った一角にありました。<br />「ポーランドを知る60章」によると、最近の研究では、子どもたちは自主的に蜂起に加わったというより、大人の指示(ロンドン亡命政府の意向)に従って立ち上がったらしいです。ということは、つまり、戦いの意味がよくわかっていなかった、ということでは……!?<br />それを思うと、服やヘルメットに「着られた」ようなブカブカ加減が、どこか哀れで胸が痛みました。

    ワルシャワ市民蜂起の少年兵の像

    ワルシャワの「戦争の記憶」を伝える記念碑の一つです。
    旅行に行く前に読んだ「ポーランドを知る60章」(明石書店)で、旧市街のどこかに、1944年のワルシャワ市民蜂起に大人にたちに混じって参加した少年・少女たちを称えた像があると書かれてありました。はっきりとした場所は明記されていなかったので、目にすることはないだろうと思っていたら、ありました!
    王宮広場からヴィスワ川と反対側に延びる通りを行くと、旧市街のかつての城壁と堀の跡がありますが、その堀に沿った一角にありました。
    「ポーランドを知る60章」によると、最近の研究では、子どもたちは自主的に蜂起に加わったというより、大人の指示(ロンドン亡命政府の意向)に従って立ち上がったらしいです。ということは、つまり、戦いの意味がよくわかっていなかった、ということでは……!?
    それを思うと、服やヘルメットに「着られた」ようなブカブカ加減が、どこか哀れで胸が痛みました。

  • 「ワルシャワさまざま」のワルシャワのウシです。<br />地の色が黒なので、やはり控え目なペイントに見えます。子どもの絵のようなイラストが可愛くて撮りました@

    「ワルシャワさまざま」のワルシャワのウシです。
    地の色が黒なので、やはり控え目なペイントに見えます。子どもの絵のようなイラストが可愛くて撮りました@

  • こちらも、「ワルシャワさまざま」のワルシャワのウシです。イスになっています。ペイントの配色は、さらに穏やかです。

    こちらも、「ワルシャワさまざま」のワルシャワのウシです。イスになっています。ペイントの配色は、さらに穏やかです。

  • ワルシャワ市民蜂起記念碑<br /><br />写真を撮るからには、と、花壇をファインダーに入れて撮ったら、蜂起記念碑にしては、なんだかきれいすぎる写真になってしまった気がしなくもありません。<br />このときはフィルムをケチっていたので、これは写真は1枚しか撮りませんでした。<br />群像ですが、1体1体が興味深かったです。苦しいながらも、今、立ち上がらなくては、どうするんだ!―――という悲痛な思いの伝わる像でした。子どもを抱いた母親像、マンホールから出てくる像、などが、印象深かったです。

    ワルシャワ市民蜂起記念碑

    写真を撮るからには、と、花壇をファインダーに入れて撮ったら、蜂起記念碑にしては、なんだかきれいすぎる写真になってしまった気がしなくもありません。
    このときはフィルムをケチっていたので、これは写真は1枚しか撮りませんでした。
    群像ですが、1体1体が興味深かったです。苦しいながらも、今、立ち上がらなくては、どうするんだ!―――という悲痛な思いの伝わる像でした。子どもを抱いた母親像、マンホールから出てくる像、などが、印象深かったです。

  • サスキ公園の無名戦士の墓<br /><br />両脇で軍人が見守っていたのではじめは写真を撮りづらかったのですが、ポーランド人らしき親子連れ何組かが、子どもを前に立たせて記念写真を撮っていたので、気にならなくなりました。2人の軍人のうち、片方の軍人の目がキョロキョロ動いていたのが、ちょっと面白かったです@<br />……って思いながら、写真撮影に夢中だったので、これが無名戦士を悼み称える記念碑だってことを、なんだか失念していた気がします。あれれ。

    サスキ公園の無名戦士の墓

    両脇で軍人が見守っていたのではじめは写真を撮りづらかったのですが、ポーランド人らしき親子連れ何組かが、子どもを前に立たせて記念写真を撮っていたので、気にならなくなりました。2人の軍人のうち、片方の軍人の目がキョロキョロ動いていたのが、ちょっと面白かったです@
    ……って思いながら、写真撮影に夢中だったので、これが無名戦士を悼み称える記念碑だってことを、なんだか失念していた気がします。あれれ。

  • 「ワルシャワさまざま」の証券取引所<br /><br />なんとなく無骨ですが、目をひかれた建物です。あるいは、職業柄……かな?<br />かつてはポーランド統一労働者党(共産党)の建物だったようです。手前になぜか、シャルル・ド・ゴール像がありました。

    「ワルシャワさまざま」の証券取引所

    なんとなく無骨ですが、目をひかれた建物です。あるいは、職業柄……かな?
    かつてはポーランド統一労働者党(共産党)の建物だったようです。手前になぜか、シャルル・ド・ゴール像がありました。

  • 「ワルシャワさまざま」のエルサレム大通り沿いの銀行の建物<br /><br />フィルムが余ったので、ワルシャワのなんでもない街角の写真を撮りまくりました。これもそのうちの一枚。<br />滞在ホテルがエルサレム大通りに面し、旧市街地区へと続く新世界通り+クラクフ郊外通りと交差していて、この銀行はその交差点の近くにありました。ゆえに何度か見かけたわけですが、そのたびに、この建物のこの浮彫が、なんかいいなぁ、と気になっていました。最後に出国のためにホテルへいったん引き上げるとき、記憶のよすがに撮っておきました@

    「ワルシャワさまざま」のエルサレム大通り沿いの銀行の建物

    フィルムが余ったので、ワルシャワのなんでもない街角の写真を撮りまくりました。これもそのうちの一枚。
    滞在ホテルがエルサレム大通りに面し、旧市街地区へと続く新世界通り+クラクフ郊外通りと交差していて、この銀行はその交差点の近くにありました。ゆえに何度か見かけたわけですが、そのたびに、この建物のこの浮彫が、なんかいいなぁ、と気になっていました。最後に出国のためにホテルへいったん引き上げるとき、記憶のよすがに撮っておきました@

  • 「ワルシャワさまざま」<br />ちょっと気になった街角の建物<br /><br />(追加です。こちらの旅行記ではなくブログの方に載せようと思っていたのですが、ブログの2005年ポーランド旅行報告の詳細版が思ったより進まず……(泣))<br /><br />ソルダルノシチ通りにて。<br />旧市街市場広場から地下鉄を利用して中央駅付近にある滞在ホテルに戻ろうとしたときに歩いた通りです。<br /><br />この建物は、社会主義時代の集団住宅のなごりでしょうか。<br />あの灰色の壁に並ぶ窓が、どこか不気味ながら惹かれるため、写真に収めたくなりました。<br />よく言えば、フンデルトヴァッサー風。<br />あるいはちょっと不気味な雰囲気から、ダリ風。<br />などと思えてしまいました。<br />(そんなたいそうなものではないかもしれません@)<br /><br />あまり車通りがないので少し車道に出て撮影していましたので、後ろから確か路線バスにプオーッ、プオーッ!と警報を鳴らされてしまいました(苦)。

    「ワルシャワさまざま」
    ちょっと気になった街角の建物

    (追加です。こちらの旅行記ではなくブログの方に載せようと思っていたのですが、ブログの2005年ポーランド旅行報告の詳細版が思ったより進まず……(泣))

    ソルダルノシチ通りにて。
    旧市街市場広場から地下鉄を利用して中央駅付近にある滞在ホテルに戻ろうとしたときに歩いた通りです。

    この建物は、社会主義時代の集団住宅のなごりでしょうか。
    あの灰色の壁に並ぶ窓が、どこか不気味ながら惹かれるため、写真に収めたくなりました。
    よく言えば、フンデルトヴァッサー風。
    あるいはちょっと不気味な雰囲気から、ダリ風。
    などと思えてしまいました。
    (そんなたいそうなものではないかもしれません@)

    あまり車通りがないので少し車道に出て撮影していましたので、後ろから確か路線バスにプオーッ、プオーッ!と警報を鳴らされてしまいました(苦)。

  • 「ワルシャワさまざま」<br />ちょっと目を惹いたので街角の建物<br /><br />(追加です。こちらの旅行記ではなくブログの方に載せようと思っていたのですが、ブログの2005年ポーランド旅行報告の詳細版が思ったより進まず……(泣))<br /><br />旧王宮広場にある観光案内所の建物です。<br />この壁の模様がなかなか現代アートチックで気に入りました@

    「ワルシャワさまざま」
    ちょっと目を惹いたので街角の建物

    (追加です。こちらの旅行記ではなくブログの方に載せようと思っていたのですが、ブログの2005年ポーランド旅行報告の詳細版が思ったより進まず……(泣))

    旧王宮広場にある観光案内所の建物です。
    この壁の模様がなかなか現代アートチックで気に入りました@

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この旅行記へのコメント (4)

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  • SUR SHANGHAIさん 2008/03/06 12:06:05
    あれま! (◎o◎)
    自分もワルシャワに行った後、まみさんのワルシャワを読み返して掲示板の所まで来てみたら、以前の私の書き込みがありました。(^^ゞ
    そういえば、アウシュヴィッツの旅行記でもそうでした〜。

    行った後では、同じ旅行記を拝見しても、「あ、そうだそうだ。私も見た。」と頷けるものがあります。
    そして、同じ街に行っても、その市内を辿った足跡は人それぞれ違うなあ、とも思います。
    まみさんは私が見なかったものを見て、私はまみさんが見なかったものを見た、という場所もチラホラ混じってますね。

    また行けるかなあ、ポーランド…。

    まみ

    まみさん からの返信 2008/03/07 11:59:23
    RE: あれま! (◎o◎)
    SUR SHANGHAIさん、こんにちは。書き込みありがとうございます。

    あります、あります、私も。
    行こうと思って予習して書き込んで、そして実際に行った後で、あら、こんな書き込みしたのねって。

    行った後は、同じところでも違う写真になるし、たどった足跡の違いを知るのもとても楽しいですね。
    そして、のがしたところを知ると、ますます再訪したい気持ちが募りますね。
    SUR SHANGHAIさんの旅行記の続き、楽しみにしてます。
  • SUR SHANGHAIさん 2005/12/22 13:41:33
    これらの場所も…
    今頃は雪景色でしょうね。
    過去を白く覆う雪…。
    でも記憶と教訓は覆われないで欲しいと願うSUR SHANGHAI。

    メリークリスマス!
    よいお年をお迎えください。(*^_^*)

    まみ

    まみさん からの返信 2005/12/24 18:00:01
    RE: これらの場所も…
    SUR SHANGHAIさん、こんにちは。書き込みありがとうございます。

    そうですね、ドイツにも増して、ポーランドは寒そうです。
    雪景色はロマンチックだろうなぁと思う一方で、東京の冬に寒い寒いと思ってる私には耐えられるか(泣)
    でもクリスマスの風景だって見てみたいです。ホントはね@

    メリークリスマス!
    よいお年を。

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