中国・旧満州の旅【６】　ロシアの街並みが残る美しい街　ハルピン

2005/06/01 - 2005/06/07

ハルピンは中国で最も北部に位置する黒龍江省の省都で人口９２０万（市区部約３００万）。１８９６年に清朝と帝政ロシアの間で結ばれた条約により帝政ロシアの支配下となった。その後ロシア人を中心に人口が増加し、ロシア風、ヨーロッパ風の建物が多数建造された。現在のハルピンは東方のモスクワ、あるいは東方のパリとも呼ばれる美しい街並みが残っている。
日本とハルピンの関係も深く日露戦争が始まった１９０４年頃には１０００人を超す日本人が住んでいた。そして１９３２年から１９４５年の間は日本の統治下となり、多くの日本人がこの街に入った。別冊で紹介するが、帝政ロシアの支配下となってすぐに芸術に力を入れたので、各地から芸術家が集まり質の高い音楽、バレーなどと接することができる街になった。日本人も山田耕作、朝比奈隆ら多くの音楽家がこの街を訪れている。
ロシア人は日本の統治後も１９４５年以降も住んでいたが、毛沢東が１９５８年から１９６０年の間、社会主義国家建設のスローガンとして掲げた「大躍進」（文化大革命の前身）中にロシア人やユダヤ人を迫害したためほとんどのロシア人やユダヤ人は街を追われている。この期間にロシアが建設したハルピン駅も破壊された。また文化大革命中には、紅衛兵の手によって街のシンボルであったニコライ大聖堂などが破壊された。表紙写真のロシア正教会は周囲を民家が囲んでいたために教会を破壊すると住宅に被害が及ぶということで破壊を免れたそうだ。
しかし、現在の街並みはヨーロッパに来たのかと錯覚させられる美しいもので、ロシアのみやげ物の店があるのもこの街らしい。（写真は１９０７年に建設されたロシア正教、聖ソフィア教堂）

エリア 哈爾濱(中国)

ハルピンにはロシアのみやげ物の店がある。

中央大街から松花江方面を望む。

松花江河畔、スターリン公園の防洪記念塔。

松花江。対岸にはロシア風の建物が並んでいる。

ヨーロッパの雰囲気がある中央大街。

ロシア正教、聖ソフィア教堂前にある噴水と花壇。

ヨーロッパの雰囲気がある中央大街。

ヨーロッパの雰囲気がある中央大街。

ヨーロッパの雰囲気がある中央大街。

この旅行記へのコメント （2）

• kaz-ykさん 2005/06/13 19:39:52

  お邪魔します

  さすらいおじさん２さん　今晩は
  今日は　ハルピンを、拝見しました。
  エキゾック、欧州・ロシアのムード、ロシア人の造った街ですね！
  何時も綺麗な画像有難うございます。次編を楽しみにお待ちします。

• kyokosa-nさん 2005/06/13 08:16:29

  ハルピンの写真見せていただきました。

  13年前とはずいぶん雰囲気も変わりましたね。
  異国情緒漂う素敵な中国らしからぬ風景にロシアの残された文化を感じたものでした。オプションでガイドをつけて母と現在の大慶に列車の旅をしました。
  出生地であるだけで記憶に無いハルピンの地はどこまで続く広大な風景、原野と目を見張るものがありました。現在の大慶は原油の生産地、街が潤っている風景に母の気持ちの中には、きっと違った感情があったものと思います。
  当時の開拓団時代、初めて所帯をもった地でもあり親子４人の生活、団員との生活がよみがえったものでしょう。
  一人では行けない地を母と訪ねたハルピン、思い出多き地となりました。
  おしゃれな街異国情緒漂う街として発展するハルピンを見せていただき
  もう一度チャンスをつくり訪ねてみたいとも思います。
  
  「中国　旧満州の旅」コピーさせていただきアルバムと共にいつでも見られる私と母との大切なアルバムにしたいと思います。
  
  有難うございました。
  コピーさせていただきたいと思いますがよろしいでしょうか。