東本願寺宿坊「同朋会館」
- 4.5
- 旅行時期:2017/01(約9年前)
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by 実結樹さん(女性)
京都駅周辺 クチコミ:12件
通常、門徒の方が奉仕団などで訪れた時しか泊まれない宿坊「同朋会館」に一般人も泊まれるチャンスがあります。
「お寺に泊まろう、お寺で話そう」という催しです。
11月には2泊3日、1月には1泊2日の日程で催されました。
1月に参加してきました。
1泊3食付で7,500円(学生は3,000円)で格安です。
同朋会館推奨の相部屋(雑魚寝)だけではなく希望により個室も選択できます。
冷暖房完備。
お布団は自分で敷いて、翌朝はシーツを剥がして指定の籠に戻します。
退室前は備え付けの掃除機で16畳の個室を掃除しなければなりません。
お風呂は大浴場があり手足を伸ばしてゆっくりと浸かる事ができます。
洗面所やトイレ(洗浄式)は共用です。
夕飯と朝食は精進料理という訳ではなく、当日の夕飯のおかずは鶏肉の肉じゃがでした。
ハンバーグやウインナーも出るそうです。
浄土真宗は固っ苦しい精進膳に拘る事はなく、「日常」の中で営まれているのだなと、食事の面からも感じ取れました。
御飯と味噌汁の給仕、食器の後片付けは当番制です。
二日目のお昼は「最後の昼餐」で松花堂弁当の精進料理が供されました。
夕飯・朝食とも質素だっただけに、最後にアッと驚く“それらしいお膳”が出た演出には憎いものがありました。
多分、このお料理だけでも2,000円以上にはなると思います。
講師の先生や担当の僧侶の方達、事務方の職員さんと席を交えて皆で頂きます。
日程初日は、御影堂・阿弥陀堂の参拝、自己紹介、法話①、おつとめ体験、夕食、法話②、語り合い法座①、入浴、(特設カフェでの自由な交流)、就寝
二日目は、6:00起床で部屋清掃、7:00朝のおつとめ、8:00朝食、9:00御影堂門に登楼して雑巾がけの作務、10:00法話③、11:30語り合い法座②、12:00部屋掃除と退出準備、12:30昼食、13:30~15:00諸殿拝観(希望者のみですが全員参加)
90分×3回あった熱のこもった法話は無宗教の私でも大変共感させられる有意義なものでした。
法話の後、ただ聴くだけではなく、そのことについて5~6人のグループに分かれて感想を述べたり、意見交換をした構成もとても良かったと思います。
また、作務(お掃除)に際しては通常非公開の御影堂門(東本願寺の正門)に上り、中の仏様にもお会いでき、かじかむ手で雑巾掛けをしたのも忘れられない体験です。
解散後、オプションでの参加でしたが、通常非公開の東本願寺奥の諸殿も丁寧に案内して頂きました。
宿泊の出来るお寺は数多くありますが、リーズナブルな上、こんなに充実した内容の1泊2日はなかなかないと思います。
飲酒及び外出は禁止です。
東本願寺は正式には「真宗本廟」というのだとは今回初めて知りました。
近く同朋会館の全面改修が行われるそうです。
「今、いのちがあなたを生きている」
いのちは、あなたの思いを超えて生まれてきた
長いながい歴史を経て、今、あなたにまで いのちは流れてきた…
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.5
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- 見ごたえ:
- 4.5
クチコミ投稿日:2017/02/02
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