こんな迫力のある景色の海岸が札幌近郊の小樽にあったとは…

4.0
旅行時期：2014/06（約12年前）

小樽クチコミ：336件

小樽の街の北方にそびえる赤岩山（または西赤岩山・標高371ｍ）と下赤岩山（または東赤岩山・標高279ｍ）。山の北側は日本海に浸食された断崖となっています。ニシン漁で栄えた祝津や高島岬からは、その西側にあたります。
海岸は山の上から眺めることができ、祝津のおたる水族館の横、または赤岩霊場のところに登山道があります。ただ、ほとんど森の中でビューポイントがところどころある程度です。観光船を使って海から眺めると全景が見渡せるのではないでしょうか。船は小樽の第3埠頭または祝津港から出ています。
山から眺めた場合、目の前が崖という臨場感あふれる景色が眺められます。標高279ｍ（下赤岩山）ですが、海の方に崖になって、海抜0ｍまで急に切れ込んでいるため、とても高度感があります。
山の場合、小樽海岸自然探勝路として整備されています。森に囲まれた尾根道（山道）で、東西の赤岩山頂を通り、オタモイまで抜けることができます。6ｋｍほどの道のりです。途中、赤岩霊場や駐車場スペースのあるところで、小樽市街へ下ることができます。
ただ、コースははっきり言って山の登山道です。傾斜の道が長く続く箇所もります。里山登山程度の装備はあった方がよいと思います。
下赤岩山の頂上付近の眺めが迫力があり、素晴らしいです。遙か下に日和山灯台やにしん御殿、ノイシュロスホテルが見え、眼前を日本海が大きく広がっています。体力があれば、ぜひおすすめの絶景ポイントです。ただ、下は切り立った崖。足場の岩には裂け目も入っていて、なかなか度胸が試されます。
そのような中、岩の上には人影が。ここはロッククライミングの名所のようで、訪れた時も、絶壁の切り立った岩の上に数人の人がいました。中高年の女性の方もいらっしゃったので、少し驚きです。
初夏に訪れましたが、ハルゼミの蝉時雨の中、結構、汗ばむ登山道でした。赤岩側の登山道の入口には看板が出ていましたが、途中、マムシに2回も遭遇しました。道をふさいでいても、あまり近づかず、ゆっくり落ち着いて行動すれば、相手の方から逃げていきます。
車でのアクセスは、小樽水族館に600円の有料の駐車場があります。また、赤岩霊場の方は山の登山口のような雰囲気の無料の駐車場があります。
公共交通機関では、小樽駅からおたる水族館行きで、終点のおたる水族館で下車するか、赤岩霊場の登山口へは、同バスの赤岩経由に乗車し、赤岩2丁目で下車し、そこから1ｋｍほど、坂をひたすら登ります。