15世紀に造られた館の跡に天満宮が建つ
- 3.0
- 旅行時期:2014/01(約10年前)
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by しそまきりんごさん(男性)
七飯・江差 クチコミ:48件
15世紀の室町時代のころ、陸奥国の有力者であった安東氏やその配下の者たちにより作られたという道南十二館のひとつ。当時、起きたアイヌのコシャマインの乱でも最後まで残った2館のうちの一つだという。そんな強固な館は、津軽海峡を望む台地の上に自然地形を利用してありますが、現在では土塁などの地形だけが残り、うっそうとした針葉樹の森に覆われています。また、建物は変わってしまっていますが、台地の丘を中腹あたりまで上ったところに、往時からの矢不来天満宮があります。そこには茂別館の石碑と説明版があり、この地がかつて館(砦)であったことを旅人に知らせてくれます。
矢不来天満宮は、JR江差線の茂辺地駅から700~800mほど。歩いて15分ほどの丘の中腹です。台地が海の方までせり出しているので、駅から誤って海の方への道を行かないよう、よく地図を確認して進むと良いと思います。
茂別館へは、日差しが時々差すものの、雪が舞うとても寒い日に行きました。雪深かったですが、丘へ上がる道はよく除雪されていました。なお、道をそのまま進むと広い台地の上を進み、再び海沿いの国道228号線に合流します。下りの道の途中に、時代はだいぶ後ですが、幕末の箱館戦争の矢不来台場跡などというのもありましたが、ここもほぼ案内板を見るだけでした。
さて、矢不来天満宮はというと、全体が朱塗りで、真っ白な雪景色にとても映える造りでした。江差線を作るときに切り倒すことになった伝説の赤松の切り株があったり、願い事がかなう鳥居があったりと、いわれの多い天満宮です。訪れた時は、石を乗せる肝心の鳥居の上の柱が、何故か取り外されて無くなっていました。また、石も雪に埋もれていることですし、朱塗りの社殿の美しさのみ鑑賞して帰ってきました。
- 施設の満足度
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3.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 2.0
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- バリアフリー:
- 2.5
- 見ごたえ:
- 3.0
クチコミ投稿日:2014/01/18
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