小樽を一望できる高台より、街の灯は一層輝きを増して
- 4.0
- 旅行時期:2013/11(約12年前)
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by しそまきりんごさん(男性)
小樽 クチコミ:336件
11月の半ば。周囲の木々はほとんど葉を落とし、その枯れた葉を境内にうず高く敷きつめています。すっかり見晴らしの良くなった高台からは、小樽港や小樽の街並みを一望のもとに眺めることができました。標高55m。広い境内には港を向いてベンチが数台据え付けられ、景色の観賞には最適です。
一日の最後、雲間からようやく街を照らしていた日の光は、一瞬、最後の輝きを放ったあと、その姿を山の際へと隠しました。後に残されたのは静寂の世界。時々、カラスの鳴き声が境内に響きわたります。ふと目をやると、犬を散歩させる人や地元の人などが参拝にやってきていました。
続いて港の方に目をやります。すると、眼下には家路に急ぐ車列の光の帯が続いていました。運河沿いを走る国道17号線が札樽自動車道へと続いていくのが見えます。そして、たそがれに沈みかけていた港の船も、ようやく勢いを増した明かりにその姿を浮かび上がらせてきました。気がつくと街全体が光の輝きに包まれています。
とても美しい光景です。
…
心の永遠を過ごしていたはずの旅人でしたが、その終わりを告げたのは麓のメルヘン交差点から響く蒸気時計の時報でした。魔法は解けました。帰らねばなりません。ここから一番近い駅は南小樽。一度、坂を下って、入船通りを渡り、再び登ること500mあまりの距離です。再び流れる悠久の時を願いながら、照明が少なくすっかり暗くなった境内に背を向けました。
旅人は去り、誰もいなくなった境内には静かに夜のとばりが降りていきました。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 友人
- アクセス:
- 2.0
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- バリアフリー:
- 2.0
- 見ごたえ:
- 4.5
クチコミ投稿日:2013/11/17
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