大阪グルメの友人に美味しいと聞いていただけあり、コスパが最強、しかも美味しいイタリアンフュージョンレストラン。
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続きを読む店内はエルメスオレンジと黒のコントラストが見事に調和が取れていて、ラグジュアリーな雰囲気である。
いただいたのは13品のコース。
大阪らしさが取り入れられているコースである。
これにアルコールのペアリングをプラスして個室でいただいた。
まずは泡で喉を潤わせてスタートだ。
フランチャコルタ キュヴェ プレステージ
熊本県産新筍 淡路山新玉ねぎ 木の芽
黒い長方形のプレートの上には、グラスに入ったクリーミーな新玉ねぎのポタージュスープのようなもの。
たけのこの皮を小皿に見立てて乗せられた筍が、季節を感じさせてくれる。
和とイタリアンがドッキングしたかのよう。
菜花とそら豆のお花見仕立て
深めの小鉢でサーブされ、中に入った抹茶のような鮮やかなソースが美しい。
このソースが、ほんの少しほろ苦く、春らしさを感じさせてくれるのだ。
長谷川さんの鯵 ウイキョウ
全く臭みのない鯵は歯ごたえも良く、ウイキョウの香ともよくあっている。
寺西養鶏場 さしみ卵
香川県産ホワイトアスパラ18ヶ月熟成生ハム
シャキッとした歯ごたえのホワイトアスパラには、塩気がちょうど良いまろやかな生ハム、そして鮮やかなオレンジ色が美しい卵とカテージチーズが乗せられている。
それぞれが持つ味わいも良いのだが、なんといっても濃厚な卵はたまらない。
ゼッポレ アッラ オオサカーノ
不思議なネーミングであるが、一体なんだろうと思えば、オオサカーノというのがヒントで、実はたこ焼きなのだ。
少し大きめの深皿には、ソースと1粒のたこ焼き。
たこ焼きとはいえ、見た目は特にたこ焼きには見えないのだ。しかしら食べてみれば、ほんのりと紅しょうがの味がするたこ焼きだ。
ナイフで切ってみると、表面がとてもカリッとして、食感はもちっとしている。
ポンテゲージョに似た食感という感じであろうか。
クリーミーなソースと、たこ焼きは好相性で、さらにペアリングしたタコシャンパンも合う。
非常にユニークなペアリングであるが、マッチしているのが素晴らしい。
泉南産蕗のびすぎでんねん 北海道産大浅利
こちらもとてもおいしかったものであるが、特にスープが絶品だ。
長谷川さんののどぐろ 八尾産若ごぼう
久しぶりののどぐろは、よく脂が乗り、焼き加減も絶妙。
お口直しの金柑たまたま
これまた不思議なネーミングだが、冷やした丸いグラスの中に、ソルベが入っていて、さっぱりとして見た目も良い。
能登牛いちぼ なにわ伝統野菜 難波葱
メインの肉料理は、非常に希少な能登牛だ。
赤身の肉だが、脂身は無いはずなのに、良質肉の脂のの甘みが感じられ、これは肉好きにはたまらないレベルだ。
ペアリングした赤ワインも素晴らしく、2020年の赤ワインであるが、非常に奥深い味わい。
スパイシーでありながら、次に来るテイストは甘みがほんのりと感じられ、まるでフレグランスのトップノートからラストノートのようだ。
ホタルイカ 蕗の薹 自家製ビーゴリ
自家製のコシのあるパスタには、たっぷりのホタルイカが和えられている。
お腹がいっぱいでも、もっと食べたくなるほどの美味しさ。
大阪名物2024春
乳白色のジェラートかサーブされたが、何が大阪名物なのかわからなかった。
ひと口食べると、フルーツ味の中に、なんとなくバナナの風味がする。
聞いてみれば、なんと大阪名物ミックスジュース味に仕上げたという。
さっぱりとしているが、フルーティーで濃厚で美味。
あまおう ティラミス
ふんわりとしたマスカルポーネが甘いイチゴの上にたっぷりと添えられてココアパウダーのほろ苦さが、大人の味に仕上げてくれる。最高のティラミス。
ピッコラ パスティチェリア
紅茶とともにいただく可愛らしいプティフールは、食事の締めにふさわしいものだ。
単なるイタリアンにとどまらず、和の要素もふんだんに取り入れ、尚且つ大阪独自のものまで満喫できるフルコース。
コストパフォーマンスも考えられないほど非常に良く、満足のいくものであった。
大阪 食い倒れとは、これこそこのレストランのためにある言葉ではないだろうか。
東京にあれば、確実に頻繁にリピートしたい。そんなレストランだ。
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投稿日:2024/03/13