丘陵地の緩い谷間に一筋の水の澄んだ小川が流れ、そのせせらぎにミズバショウの群落がありました。
木立に囲まれ、鳥がさえずる...
続きを読む中、咲きだしたばかりのミズバショウは、朝日を受け、辺りにかすかに香りを漂わせているようです。
見ごろは4月中旬~下旬。
その年の気候によりますが、あまり遅くなると白い苞に汚れが目立ったり、苞よりも緑の葉が大きくなりすぎたりして見栄えが悪くなるため、中旬のうちに訪れました。
石狩のマクンベツ湿原は、毎日の花の様子が翌日にはネット上に載せられていますが、花の咲き具合はそれと時期的に大差ない印象でした。
休日でよく晴れていたというのに、自分のほかに訪れる人は誰もいませんでした。
恵庭のカリンバ公園や白老のポロト湖に比べ、街から離れた場所にあるせいでしょうか。
富岡ミズバショウ園は、丘陵の谷あいにありますが、入り口の道路からの高低差は3、4m程度で、緩やかな傾斜の遊歩道がついています。
園内は木道も整備され、ミズバショウをごく間近で鑑賞することができます。
園内にはあずま屋もありましたが、入り口の所には男女兼用ですが、障がい者用トイレのような広いトイレの小屋がありました。
中は新しくてきれいに清掃され、使いやすいです。
また、入り口道路のところには、10台ほど停められそうな駐車場も整備されていました。
ミズバショウ園は、りんくう工業団地という小規模な工場地帯に隣接しています。
そのため、あまり寂しい場所ではありませんが、ミズバショウの谷あいの一方を眺めると、木々の向こうに大きな工場の建物がせまっています。
なお、道道10号線のりんくう工業団地バス停方面から訪れると、途中、北海道コクボの工場で工場直売のシュークリームが食べられるようで、宣伝の旗などが立っていました(9時30分~17時)。
付近はレストランやお店なども無いため、ミズバショウ園を訪れたついでに甘いものの調達に便利です。
一方、富岡バス停(富岡神社、富岡小学校)方面から訪れると、工業団地の中を通るりんくう工業団地バス停方面からアクセスするよりも、道がまっすぐなので場所が分かりやすいです。
公共交通が不便な場所なので車で訪れると良いですが、一応バスが上下1日3便ほどあります。
千歳駅・南千歳駅・新千歳空港~早来駅・厚真のバスが停車します。
千歳方面から訪れると、“りんくう工業団地”バス停と“富岡”の間でバス料金が変わります。
車だと千歳方面からは、国道36号線の美沢の信号を道道10号線へ曲がり、4kmほど。
または、早来市街方面からも4kmほどで、富岡の信号を道道258号線へ曲がって、200mほどの富岡神社があるところから側道に入っていくとよいです。
看板も出ていました。
辺りは畑作地が広がっていて、遠く、青空に雪をかぶった樽前山、風不死岳、恵庭岳などの山並みがきれいでした。
また、早来方面、2kmほどのところには、日帰り温泉(宿泊可)の鶴の湯(10時~21時、水曜休、¥500円)があるので、ミズバショウ鑑賞で屋外にいて冷えた体を温めるのにもよいです。
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投稿日:2016/04/28