以前から一度食してみたいと思っていた宿場町金谷の菜めし田楽。
この菜めし田楽を提供していただける店は「よし善」、金谷駅よ...
続きを読むりも新金谷駅のほうが近く、場所は少しわかりにくい住宅街の中にある。
落ち着いた店内は和風だが、椅子席のほうが多いような気もした。
私は囲炉裏が置いてある、こじんまりとしたカウンター席にひとりで座った。
さっそく注文したのは「菜めし田楽セット」
菜めしと、豆腐田楽5本のほかには、胡麻豆腐、吸い物、漬物、甘味がついてくる。どれもしっかりとした味のする、洗練されているようでもあり、洗練されてないようでもある素朴な味わいが楽しめる。
そして肝心の菜めしだが、ここの菜めしは殿様に出されていたようなとても手の込んだ菜めしなのである。菜めしに混ぜ込まれた大根葉は、青海苔のように細かく、しかし風味は大根葉であり香ばしく、しっかりとした味のついたご飯と混ざり合った独特の味がたまらない。
次に菜めしと双璧をなす田楽であるが、水をきった豆腐を串にさし、これを焼き上げたものである。
このような田楽は、東海道の宿場町ではあちこちで見られたものかもしれないが、金谷のものは味付けが特徴的であろうと考えられる。
それは、このあたりでよく使われる八丁味噌を基本とした濃厚な味噌がたっぷりとかけられているという点である。
この味付けは好き嫌いが分かれるかもしれない。
特に関西風の舌を持つ人なら、この味は濃すぎると感じてしまうかもしれない。
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投稿日:2013/01/23