原野と牧草地が広がる根室半島の中ほどにぽつんとあります。ちょっと読みにくいですが、「べっとが」と読みます。列車が発着します...
続きを読むが、人は乗りもしないし、誰も降りてはきません。無人駅で、秘境駅とも評される場合もあるようです。駅舎は昔の車掌車を利用したものがぽつんとあるだけです。中には秘境駅ノートという有志の方が置いた交流ノートがありました。停車時間がある訳ではないので、皆、この駅に降り立った旅人達が書き残していったメッセージです。そして、駅前には固定電話とそのボックスがありました。少し頼もしい感じがします。
付近には酪農などの民家が時々ありますが、コンビニなどのお店は一つも見当たりません。人も見当たらず、がらんとしています。バスも来ていないし、駅前にタクシーなどもありません。周囲は原野と牧草地なのですから、当然といえば当然です。ましてや雪に覆われた時期だったために、最果ての寂寥感が一層漂います。それでも稀に近くの道を車が通ります。落石の集落まで出ることができる道道142号線です。
ここから5~6kmほど北の方に国道44号線が並行して走っています。別当賀駅からの道と合流して少し根室側に道の駅、スワン44があります。レストランやお土産屋、観光案内所、自然観察施設、トイレなどを併設した新しい設備の施設です。根室や中標津空港、厚床までのバスも停車します。砂漠の中にオアシスを見つけたような感じです。ほか、周辺の落石や厚床の集落も何もないですから(厚床には辛うじてコンビニと郵便局がある)、ここまで来たからには根室までもうひと頑張りといった感じです。
ここで下車すると最果ての旅情はありますが、天候と時刻表などを考えて計画的な行動が必要だと思います。
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投稿日:2013/12/22