黒部ダムは1963年(昭和38年)完成のアーチ式ダムで堤高186mは日本一を誇ります。
ダム本体はドーム型アーチ式コンク...
続きを読むリートダムで両サイドのウイング部は重力式コンクリートダムのコンバインダムです。これは建設途中にフランスでアーチ式ダムが決壊し、黒部ダムも地質調査したところ両サイドの岩盤に若干の不安があったため設計変更されました。
黒部ダムと言えばダム工事の苦労が有名で後立山連峰を「ぶち抜く」大町トンネル(現関電トンネル)の破砕帯の戦いは有名ですが、ダム周辺を眺めてみても周辺は断崖絶壁で、見れば見る程当時の苦労が伺い知れます。
おかげで立山黒部アルペンルートが整備され、有数の登山家しか訪れる事が許されなかった大秘境に誰でも気軽に訪れる事が出来ます。
勿論ダム天端は開放されており、ダムサイトより下流側を望むとアーチしているのが良く分かります。このアーチで水圧を左右の岩盤に逃がしてダムを支えるのため、必要なコンクリートを節約できるのががアーチ式ダムの特徴です。
黒部ダムは日本有数の「開かれたダム」なので、ダムが一望できる展望台等が多数ありますし、売店等も充実しています。
正に名実ともに日本一のダムです。
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投稿日:2020/03/10