物価と天候に悩むケアンズ中年夫婦旅　１

2024/04/27 - 2024/05/04

来年のＧＷは初めてのオーストラリアに行ってみようと、計画を立て始めてから大分たちました。その間どんどん円安が進み、追い打ちをかけるように現地は物価高も続いているとも聞きます。ケアンズではグレートバリアリーフやキュランダなどを訪ねるのは楽しみですが、財布への打撃に少し怖さもあります。
それでも航空券と自炊のできる宿は安く確保できました。ここは腹をくくってとにかく行ってみましょう。

エリア ケアンズ(オーストラリア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 5.0
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 鉄道 レンタカー タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: ヴァージン・オーストラリア
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回の旅行は出発前からトラブルが続きました。
まず旅行前日の出勤途上で私がスマホを紛失。スマホは今や海外旅行の必需品なので青くなりましたが、何とか昼には確保しすることができ一安心。
旅行初日は夜便ということもあってのんびり過ごしていたのですが、ヴァージンオーストラリア航空の国際線はウェブチェックイン不可で3時間前には空港に着く必要があることが分かり、予定を早めて羽田に到着しました。
専用のチェックインマシンにパスポートを読ませたら「航空会社の担当者を呼んでください」との表示。
詳しくは書きませんが、搭乗に当たって深刻なトラブル発生です。ヴァージンオーストラリア航空のスタッフの皆さんの、機敏で親身親切な対応のおかげで何とか搭乗できることになりましたが、危うく旅行が中止になるところでした。
本当に感謝に堪えません。
制限エリアに入ったのは出発2時間前を切っていましたが、機内食はないので腹ごしらえをしておく必要があります。
夜遅くですが六厘舎のラーメンと、生ビール900円（缶500円）で夕食にします。高いなあと思いますが、こんなことで怯んでいてはオーストラリアでは生きていけないと勇気を振り絞って払います。
それにしても空港内の外国人比率が高いのに驚きます。この時間帯の国際線ターミナルに来るのはコロナ前以来ですが、「ここはどこの国？」と思ってしまいます。
時間が来てゲート140からA321に乗り込みます。

ヴァージンオーストラリアはLCCではありませんが機内食はオプションです。他の航空会社もそうですがオプションの機内飲食は割高ですのでケチな私達は頼みません。
離陸時に暗くなった機内は巡航に移っても暗いままでしたので、昂る気持ちを抑えて眠ろうと試みます。
とはいえ、乗り物の中で熟睡できた試しがない私は2、3時間ほどうつらうつらできただけでした。
5時過ぎに機内が点灯したのでトイレに行き、無料のコーヒーサービスを頂きました。

窓の外が少しずつ明るくなり、降下が始まると眼下に大陸が見えてきました。
んー、曇ってます。低い雲の中に入ると窓に水滴がざっと走ります。予想していたケアンズの天気と何だか違います。

入国審査には長い列ができていました。自動化ゲートと有人ゲートがありますが、有人ゲートは他の国と比べて係官がフレンドリーに質問してくる割合が高いようです。そして一人づつではなく家族単位で検査されるのも珍しく感じました。
税関も長蛇の列でした。自炊組が多いからか、米は持ってないかと日本語で聞かれます。

現金はほとんど使わないだろうと思い、1万円だけAUDに両替します。分かってはいましたが不利なレートで90ドルも戻ってきませんでした。
カード決済のレートが気になりますが、あまり気にしても仕方ありません。ざっくり1ドル100円と自分に言い聞かせることにします。

ケアンズ国際空港 (CNS) 空港

空港から市街は近いのですが、シャトルバスやタクシーは不便で高いようです。
5年前から使ってなかったUberのアカウントが生きていたので今回の旅に備えてカードを登録しておきました。市の中心部から空港寄りにあるホテルまで約20ドルで連れて行って貰いました。

ケアンズ国際空港 (CNS) 空港

ホテルは思っていたよりも古びた建物でした。フロントと思しきオフィスは日曜休みの札が下がって閉まっており、どうすればと思っていたら、しばらくして年配のご主人が奥から出てきて中に入れてくれました。
ご主人さんは何かの作業中だったらしくなぜか裸足ですが、とても話好き。部屋にはまだ前客がいるので掃除が終わったら連絡してくれることになりました。
荷物を預かってもらい、周囲のお店や部屋の設備の説明を受けました。朝食場所に近くのカフェをお勧めされたので、行ってみることにしました。

コアラ コート ホリデイ アパートメンツ ホテル

ホテルから50メートル程でケアンズ一の大通りのシェリダンストリートに出ます。小さめのスーパーもありましたが品揃えイマイチで肉なども殆どありません。やはり買い物は大きなスーパーに行くのが良いようです。
リカーショップは10時からの開店なのでまだ閉まっています。リカーランドというチェーン店です。オーストラリアはスーパーなどではお酒を売れないので、お酒は独立した酒屋に買いに行く必要があります。

お勧めされたオデッツというカフェに入ることにしました。それなりに人が入っていて人気店のようです。

エッグベネディクト24ドル、アイスコーヒー9ドル×2で42ドルと、いきなり物価の洗礼を受けます。
でも、サーモンが載っていてとても美味でしたので、気にしないことにします。

カフェから200メートルほど歩けば海と公園に挟まれた遊歩道に出ます。とても気持ちのいい道で、これから毎日歩くことになります。

日本では見たことのない鳥がいました。ケアンズはどこに行っても鳥を見かけます。

道沿いにはビーチバレーのコートなどもあり、プレーしている人達もいました。何面もあるようで、大会なども開かれるのかもしれません。
さて、南西の方から黒い雲が近づいてきます。スコールのようなので、公園の中のあずまやに逃げ込みます。

雨は5分ほどで上がり、再び南に向かって歩きます。
犬の散歩をしてる人や、半裸でジョギングしている人など遊歩道の利用者のスタイルは様々です。

公園には子供向けの遊具も沢山あって、若いファミリーで賑わっています。
ケアンズは小さい子供を連れた日本人も多く来ています。ハワイより手頃だと思いますし、家族旅行にはピッタリかもしれません。

噴水のあるキッズスペースとか子供は喜びそうですね。
子育て時代の終わった中年夫婦はつい遠い目をしてしまいます。

ラグーンという無料の公共プールが街の中心にあります。割合キレイで砂浜ゾーンも作ってあります。
ケアンズのランドマークになっています。つい草津温泉の湯畑を連想してしまいました（あっちは入れませんが）。

ケアンズ エスプラネードラグーン テーマパーク・動物園・水族館・植物園

ヨットハーバーの中にエビ料理のの船上レストランがありました。シーフードレストランもこの旅行の中で行ってみたいものです。
雨は数分ごとに降ったり止んだりを繰り返していて忙しい天気です。

週末の金土日だけ開くラスティーズマーケットに立ち寄ります。
土産物もありますが、ここでは野菜と果物をスーパーよりも安く買うことができます。
もちろん買わなくても眺めているだけでも楽しいものです。

ラスティーズ マーケット 市場

葉物野菜は少し高い印象ですが、そんな中で私の心を鷲掴みにしたのがアボカド5個2ドル！
なんと1個40円です。色は鮮やかな緑ですがちゃんと熟していると言うので買ってみることにしました。

ラスティーズ マーケット 市場

キュランダ鉄道の駅も併設されているケアンズセントラルまで来たところでホテルから部屋の準備が出来たと連絡がありました。余談ですがSMSで連絡取ると海外ローミングのデータ通信の枠外になるので結構な課金がされます。
ホテルへは徒歩15分程です。途中先程開いてなかったリカーランドでビール23ドル（8本）とワイン8ドルを買います。
部屋はかなり古びていますが、清掃は行き届いていて清潔です。冷蔵庫も2ドアで大きいので自炊には十分そうです。エアコンのスイッチが壁のどこにあるのかよく分かりませんが、窓を開けていれば涼しいので置いておきます。
シャワーを浴びて一休みします。
とりあえず洗濯しますが、乾燥機のスイッチが入りません。外国の生活家電なので私の操作が間違っているのかも知れません。
電話でご主人に聞いたら来てくれました。私の操作方法が間違っていた訳ではなく、乾燥機は彼が操作しても動きませんでしたが、何度かガチャガチャやっていたら、うちに動きはじめました。接触不良なのでしょうか。
エアコンのスイッチは壁を探しても見つからない訳で窓クーラーがカーテンの裏に隠れていました。こっちも一発で起動せず、何度かリセットスイッチを動かしているうちに大きな音を立てて動き出しました。

コアラ コート ホリデイ アパートメンツ ホテル

夕飯の買い物に出かけます。ケアンズセントラルにCOLESという大型スーパーが入っているのでそこに向かいます。
途中雨が降ってきたので雨宿りを兼ねてリジェクトショップというディスカウントストアに入ります。
ミックスナッツ2.75ドルが多くて安かったので買います。1リットルくらいの炭酸水ボトルが1.5ドルだったのでこれも買いますが、これはスーパーの方が安かったです。私は炭酸水をよく飲むのですが、炭酸なしの水よりむしろ安いのは有難いです。

COLESで生活感丸出しの買い物をします。今日はラムハンバーグとラムソーセージがメインです。
国産の肉製品、乳製品、ナッツは日本より割安です。葉物野菜は高いですがパックのサラダ菜はそうでもありません。その他の野菜は日本とあまり変わらないでしょうか。
オートレジの使い方に戸惑いますが、量り売りのトマトの計量もやってくれて便利です。

コールズ (ケアンズセントラル店) スーパー・コンビニ

流石に疲れたのでホテルにUberで戻りますが、9ドル強と思っていたより高くつきました。
早めに夕食にします。ラム肉の他はレタスとトマトのサラダ、食後にクラッカーとチーズのコンボを頂きます。2つで5ドルでした。
買ってきたビールは水っぽくてあまり美味しくありません。アルコール分3.5%なので仕方ないところでしょうか。
ウイスキーを日本から持ってきたので炭酸水で割りますが氷がありません。どうもケアンズには日本で売っているような小さい袋入りの氷がないようで、スーパーにも魚屋で使うような巨大な袋入りの氷しか置いてありません。
明日以降に備えて鍋にミネラルウォーターを注いで冷凍庫に入れておくことにしました。
さて、明日からの活動に備えて今日は早く休むことにしましょう。

コアラ コート ホリデイ アパートメンツ ホテル