春の北日本海紀行・その7.新日本海フェリー:苫小牧-敦賀航路代船/はまゆう乗船記(船内視察編)

2021/04/05 - 2021/04/05

第191部-827冊目　7/10
(令和3年5月23日配信)

皆様、こんにちは。
オーヤシクタンでございます。

ANAのマイルが失効しそうになりました。
そこで、今回は北へ向かい‥
①失効するマイルを特典航空券にする。
②北海道の食の幸を堪能。
③青春18きっぷを消化する。
④廃線/廃駅を視察する。
⑤新造船を視察。
上記をミッションとする3泊4日の旅に出ました。

本編は、ミッション⑤‥
令和3年3月に就航したばかりの新造船/はまゆうに乗船。
船内の様子をご覧頂きます。
拙い旅行記ですが、ご覧頂けたら幸いです。

表紙画像‥令和3年3月に就航した新造船/はまゆう。

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令和3年4月4日～7日　3泊4日

4月5日(月) 第3日目-5　晴れ
①新日本海フェリー:はまゆう.敦賀行
苫小牧.23:20～(船中泊)～　※10分早発

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新日本海フェリー‥31,600円

エリア 苫小牧(北海道)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 船
• 旅行の手配内容: 個別手配

22:24
皆様、こんばんは。
北海道の苫小牧東港.新日本海フェリー周文ターミナルにやって来ました。

苫小牧東港 周文フェリーターミナル 乗り物

新日本海フェリー:すいせん です。
苫小牧-敦賀航路直行便は通常、すずらん・すいせん が就航しているのですが、画像のすいせんがドック入渠中なので‥

※平成27年4月6日筆者撮影。

只今、すいせんの代船として「はまゆう」と言う船舶が臨時就航しているんです。
この船、令和3年3月に就航したばかり、ピカピカの新造船なんですよ。

この情報を聞きつけた筆者。
今回の旅に乗船を組み入れることにしました。

①新日本海フェリー/はまゆう(臨時就航船).敦賀行
苫小牧.23:20～(船中泊)～敦賀.20:20 ※10分早発着

はまゆうの概要です。

= はまゆう =
総トン数‥15,400t
全長‥222.5m
型幅‥25m
船種‥フェリー
航海区域‥近海
船籍‥日本 北海道小樽
所有‥新日本海フェリー(株)
運用‥東京九州フェリー(株)
建造所‥三菱重工業長崎造船所
就航‥令和3年3月5日、舞鶴-小樽・敦賀-苫小牧航路に臨時就航した後、令和3年7月1日、横須賀-新門司航路に正式就航予定。

「はまゆう」は、新日本海フェリーが属するSHKグループに加わる新会社、'東京九州フェリー' 横須賀-北九州航路に令和3年7月1日就航予定の船舶です。
この新航路就航前に、グループ会社である新日本海フェリーの船舶がドック入渠中、代船として臨時就航しております。

船首がストンと垂直に落ちたデザイン。
垂直ステムと言う新しい船首デザインです。
この垂直ステムの採用によって、高速化と低燃費化を実現しています。

また、'はまゆう'と言う船名は、就航する横須賀市の市花から命名されました。

検温を行って‥
チェックイン完了。

待合室です。
混雑を避ける為、乗船は3グループにわけられ、待合室のスペースもグループごとに仕切られていました。

待合室には、売店と食堂があります。
ここの豚丼が美味しいのですが、もう閉店していました。
残念！

苫小牧東港フェリーターミナル グルメ・レストラン

新日本海フェリー/すずらんの模型が展示されていました。
すずらんは、苫小牧-敦賀航路直行便に就航する17,382tの大型高速フェリーです。

22:50
乗船開始の案内がありました。
では、乗りましょう。

早速ですが、出航まで40分ほどあるので、恒例の船内視察を始めます。
はまゆうの船客区画は4F～6Fの3層です。

船体の大きさは、新日本海フェリー/すいせん(全長224.5m/17,400t)とほぼ同じなんですが、すいせんの旅客定員613名に対し、はまゆうは旅客定員268名と少なく、設備も簡素化されました。

まずは、乗船口です。
船体右舷やや後方から乗船し、突き当たりを右へ‥

長い通路を進んでいくと‥

エントランスホールです。
3層吹き抜けフロアの中央には、シースルーエレベーターが設置されています。

同じSHKグループの新日本海フェリー・阪九フェリーの内装を手本にしたようです。

エントランスホールには巨大液晶テレビがあり‥

テレビの前は小さなステージとなっていて、ちょっとしたイベントが開催できるようになっています。

ステージ前を囲むように、テレビやイベントを鑑賞できる観覧席が設けられました。

3層吹き抜けのアトリウム。
ゴージャスですね。

船内マップです。
タッチパネルになっており、部屋番号を入力すると、自室がどこにあるのかわかるようになっています。

案内所と売店が併設されています。

案内所では、ご案内や等級変更などを承っております。
最近の新造船は合理化で、案内所と売店が併設されることが多くなりましたね。

新日本海フェリーの就航地である、北海道・秋田・新潟・福井・京都のお土産品の販売をしています。

こうして見ると‥
舞鶴海軍カレー‥860円
京都舞鶴ホルモンカレー‥680円
木多郎スープカレー‥650円
奥芝商店スープカレー‥770円
マルトマ食堂ほっきカレー‥980円
‥レトルトカレーが充実していますね。

あっ！
バスセンターのカレー/550円もありますよ。

アイスや飲み物類‥
サッポロクラシック350ml‥270円
サッポロクラシック500ml‥350円
リボンナポリン‥160円
ガラナ‥160円
などなど、北海道の飲料もありますよ。

パンやカップ麺などなど‥
北海道民熱愛！マルちゃん.やきそば弁当/200円もありますね。
やきそばのほぐし湯で中華スープもできちゃう優れもの。
昭和50年販売開始以来.北海道限定販売のロングセラー商品です。

エレベーターがあります。
乗ってみましょう。

エレベーターはシースルー仕様になっていて、エントランスホールを見渡せます。
船の中にいるのが、信じられませんね。

再び4Fに戻ってきました。

船内サービスのご案内。
大浴場・レストラン・案内所・ショップ等の営業時間が一括でわかるようになっています。

長距離大型トラックドライバー専用ルーム。

我が国の物流を守るドライバー様専用区画です。
一般船客は入れません。

アミューズボックスです。

カラオケを歌ったり、ビデオを観て、みんなで盛り上がれる個室空間です。
※コロナ対策で休止中でした。

船体後部にあるペットルーム。
ペットルームから外部デッキドッグフィールドがあり、ペット様が運動できるようになっています。

フェリーはペット連れの旅でも、安心して楽しむことができるんです。

[ステートルームA ウィズペット ]
ペット様とご一緒に滞在できる1等船室相当のツインルーム(シャワー/トイレ付)です。
乗船口とドックフィールドに近い位置にあるので、ペット様にストレスを感じさせず移動できます。

4F外部デッキです。
こちらは‥

航海中立入禁止です。

多くのフェリーは20ノット(約37km/h)ほどで航行しますが、はまゆうは28.3ノット(約51km/h)で航行する高速フェリーです。
その為、4F外部デッキは閉鎖され、立ち入る事ができません。

エントランスホールのサイドにはテーブル席があり、ご歓談ができます。

自販機コーナーです。

カップ麺‥200～250円
缶ビール350ml‥270円
缶ビール500ml‥350円
発泡酒350ml‥200円
缶チューハイ350ml‥170円
コーヒー・お茶・ジュース類‥120～160円
‥と、言ったところですね。

飲酒運転撲滅の観点から、アルコール類の販売は14:30～21:30は販売中止となるようです。

両替機があるので、小銭がなくても大丈夫。

給湯器。
カップ麺調理に欠かせないアイテムです。

残念ながら、電子レンジと冷水器は設置されませんでした。

船内は個室を含めて禁煙です。
喫煙は船内各所にあるスモーキングルームでお願いします。

コインロッカーです。
相部屋の場合、荷物が心配な方はここに預けて置けば安心です。
100硬貨が必要で使用後に返却されます。

貴重品ロッカー。
財布などの貴重品は自分で守りましょう。

衛星公衆電話。
NTTドコモが提供する、ワイドスターⅡと言う衛星携帯電話サービスを利用した公衆電話です。
※まだ回線工事が終わっていないらしく、使用中止になっていました。

広くて綺麗な洗面室です。

トイレ。
まだ新しいので、ピカピカです。

トイレはウォシュレットがついて清潔です。

コインランドリーです。
長旅中には助かりますね。

洗濯機‥200円
乾燥機30分‥100円
洗剤‥50円です。

多目的トイレです。
はまゆうのバリアフリー設備は、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団より助成を受けて設置されました。
また、別にバリアフリー浴室も設置しております。

[ ツーリストA船室 ]
はまゆうには、大部屋雑魚寝の船室は設定されず、こちらが2等寝台に相当する最もエコノミーな船室となりました。
階段式2段ベッドとなっており、こちらは下段です。

こじんまりした空間を好む方にうってつけの寝台。
寝台灯・コンセントが設けられています。

★ツーリストA(苫小牧ｰ敦賀)‥大人10,700円～
階段式2段ベッド (1室14-16名相部屋)×5室

[ 客室設備 ]
寝台灯・コンセント・キルトケット・枕・シーツ・

※運賃は取材時(令和3年4月)の値段で、期間や燃油代によって変動があります。

ロールカーテンを降ろすと、プライバシーが守られます。

こちらは上段。
階段式2段ベッドなので、梯子を上り下りする必要がなく安全です。

5Fに上がってみましょう。

5F プロムナード。
大海原を望みながら、お寛ぎになれます。

仕切られた席もありますよ。
OA作業に良さそうなんですが、コンセントが見つからず‥

こちらは、カウンター席。
日本海を眺めることができ、コンセントとUSBポートがあります。

はまゆうのメインダイニング・レストランです。
営業時間は、朝8:00～・昼12:00～・夕18:00～ 各1時間しかありません。

新日本海フェリーの船舶には、カフェコーナーやグリルがありますが、東京九州フェリーの船舶となる'はまゆう'では、飲食設備はレストランのみとなります。
食い逸れないように注意しましょう。

レストラン内は、カウンター席を中心としたレイアウトです。
海が見えるカウンター席もありますよ。

ご家族やグループのお客様向け、テーブル席もあります。
プラボードでコロナ感染対策も万全です。

レストランはバイキングでなく、オーター方式です。
前のモニターにメニューが表示されています。
見てみましょう。

こちらは、朝食。
寝台特急北斗星の食堂車を彷彿させる、和定食・洋定食/各920円を用意。
カレー/600円・お粥/400円もありますよ。

昼食メニューです。

北海道からはザンギ定食/900円。
新潟のたれかつ丼/920円。
とんこつ醤油の敦賀ラーメン/770円。
新日本海フェリー特製ビーフカレー/770円などなど、寄港地の食を用意。
値段も手ごろですね。

そして、夕食メニュー。

日本海の幸をたっぷり詰めた、日本海ルート六華堂御膳/2,000円。
北海道名寄のジンギスカン定食/1,200円
私個人的に新日本海フェリーで外せないのは、ビーフシチューセット/1,300円。
その他にも色々ありますよ。

クルーズのディナーに相応しいグレード高い料理ばかりです。
みんな、美味しそう！

レストラン営業中は、お弁当の販売も行われます。
レストランで食べれる時間は限られているので、自分の好きな時間に客室(個室)やプロムナードでお弁当を食べるのもいいですね。

キッズルームです。

長い船旅でもお子様は飽きません。
コロナ対策で使用中止となっていました。

おっ！
こちらには、たくさんドアが並んでいますね。

[ ツーリストS船室 ]
特2等船室に相当し、お一人でも 快適に船旅を過ごせるシングルルームとなっております。
窓はありません。

★ツーリストS(苫小牧ｰ敦賀)‥大人17,500円～
シングル個室（1名ベット)×96室

[ 客室設備 ]
テレビ・キルトケット･枕･シーツ

[ ステートルームA ]
1等船室に相当し、全室窓があるので海を眺められます。
ツインルームですが、ソファベッドがあるので定員4名となっており、シャワーブース・トイレを完備しています。

★ステートルームA(苫小牧ｰ敦賀)‥大人21,900円～
和洋室(4名)×18室

[ 客室設備 ]
シャワーブース・トイレ・ロッカー・浴衣・フェイスタオル、スリッパ、ポット・
茶器セット・ハンドソープ・ティッシュ・歯ブラシ

フォワードサロン/白南風です。
船の前方の景色を眺めることができるのですが、コロナ対策で閉鎖されていました。
残念！

それでは、6Fに上がってみましょう。

6Fホールです。

フェリーによくある、ゲームコーナー・マッサージ椅子コーナーが、はまゆうには設置されませんでした。

6Fからアトリウム空間を眺めます。

[ デラックスルームA ]
特等に相当する、はまゆう最上級船室です。
シティホテル並みの高級感ある内装のツインルーム。
バス・トイレとプライベートテラスがついた贅沢な船旅を楽しめる空間です。

★デラックスルームA(苫小牧ｰ敦賀)‥大人31,800円～
ツイン(2名)×2室

[ 客室設備 ]
バス・洗浄機付トイレ・洗面台・テレビ・クローゼット・冷蔵庫・専用テラス・
浴衣・バスタオル・フェイスタオル・スリッパ・ポット・コーヒー・紅茶・
緑茶・茶器セット・ドライヤー・ハンドソープ・シャンプー・リンス・歯ブラシ・ティッシュ

フェリー旅の醍醐味‥
大浴場があります。

中を見てみましょう。

脱衣所です。
ロッカーは100円玉返却方式です。
100円玉を忘れずに持っていきましょう。

人がいない事を確認して撮影しました。

大浴場/内湯です。

日本海を望む展望風呂。
ジャグシーもあって、湯ったりリラックスできます。

露天風呂もあるんですよ。

フェリーの露天風呂は新日本海フェリーが元祖で、同じSHKグループの阪九フェリーと共に東京九州フェリーにも採用されました。

これはすばらしい！

サウナもあるのですが、コロナで休止中。
新しいので木の香りがします。

シャワー室も設けられています。
大浴場休止中の時間帯でも、ご利用になれます。

コンファレンスルームです。
映画の上映などがおこなわれるのですが、コロナで閉鎖中。

スポーツルーム。

なんと！船内で海を眺めながらエクササイズができるんです。
まるで、クルーズ客船みたい！

しかし、こちらもコロナで休止中でした。

6Fにも外部デッキがありますが‥
閉鎖されていました。

15,000t級フェリーとしては、旅客定員が268名と少ないので、船内はこじんまりとしていながらも充実していましたね。
コロナで休止している設備が稼働するようになるのを祈りましょう。

この後、苫小牧→敦賀/21時間の航海が始まります。

いいところですが、本編はここまででございます。
拙い旅行記をご覧下さいまして、誠にありがとうございました。

つづく。

新日本海フェリー 乗り物

この旅行記へのコメント （4）

• 夢道乗光さん 2021/05/24 09:48:36

  あっぱれ！早速『はまゆう』に乗船

  オーヤシクタンさん　こんにちは！
  
  『はまゆう』が東京九州フェリーで就航する前に苫小牧～敦賀の航路でピカピカの最新鋭の新造船に乗船できて良かったですね。
  視察と表現するに相応しい詳細な船内レポートはとても参考になりました。
  最近の新造フェリーは快適な船旅ができるように設計されていて充実した設備が魅力的ですね。
  苫小牧～敦賀間の船内レポートも楽しみにしています。
  横須賀～新門司航路が就航したら私も『はまゆう』に是非乗りに行きたいです。　
  　　
  -夢道乗光-

  オーヤシクタンさん からの返信 2021/05/24 22:32:25

  RE: あっぱれ！早速『はまゆう』に乗船

  夢道乗光様、こんばんは。
  オーヤシクタンでございます。
  
  東京九州フェリーに就航する「はまゆう」が、グループである新日本海フェリーで臨時就航すると言う情報を嗅ぎつけ、早速乗って来ました。
  
  スペックは新日本海フェリーのすずらん・すいせんに準じていますが、定員が250名と少なく、船客区画が前の方に集中しているので、新日本海フェリーのフリートより細身をおびた感じになりました。
  そして、今回の船内視察はかなり気合いを入れまして、実際の船内の動線に合わせて旅行記を作成しています。
  今年7月1日に航路開設と言うことで、関東圏ではテレビCMを流してSHKグループの気合いが感じられます。
  乗員は、新日本海フェリーのかたが出向と言う形で乗務されるそうです。
  長距離フェリーが数少ない関東圏に新航路開設はとてもうれしく、今まで独占してきたオーシャン東九フェリーが、7月1日から個室料金を値下げと競合が始まっています。
  私としては、東京九州・オーシャン東九共に共存していければうれしく思っています。
  
  次回は、太平洋航路に就航する船舶で日本海をクルーズします。
  ご覧頂けたら幸いです。
  ありがとうございました。
  
  オーヤシクタン。

• Akrさん 2021/05/24 08:24:40

  横須賀～新門司に新航路！

  オーヤシクタンさま
  
  おはようございます。Akrでございます。
  
  まず初めに、横須賀～新門司に新航路開設なんですか？初めて知りました。久しぶりの首都圏を結ぶ航路ですね。東京～九州のブルトレ再来のような。でも横須賀港というのが面白いですね、なにか理由があるのでしょうか？自動車航送の関係？
  
  最近のフェリー事情としては２等雑魚寝の大部屋が無くなって来ていますね。やはりプライバシーの点からしても時代にそぐわないのでしょうかね。空いていればこれほどリラックスできる空間はないんですけどね。まあ、運次第ですが。
  定員もかなり減らしていますね。繁忙期など予約が取りにくくなりそう。
  
  夜行列車なき今、長距離フェリーは宿替わりの貴重な移動手段。新造船や新航路が出来るのは嬉しいニュースですね。さて、苫小牧～敦賀楽しい21時間となりそうですね。
  次回も楽しみに待っています。
  
  -Akr-

  オーヤシクタンさん からの返信 2021/05/24 22:21:39

  RE: 横須賀?新門司に新航路！

  Akr様、こんばんは。
  オーヤシクタンでございます。
  
  はい、今年7月1日、横須賀-新門司に新航路開設されるんです。
  何故、横須賀かと申しますと、横須賀市が誘致していたことと、東京湾は観音崎から先の浦賀水道で速度規制がかかって、船舶のスピードが抑えされるのです。
  その為、時間がかかってしまうので、運航会社である東京九州フェリーにとっても東京発にするよりも横須賀発にした方がメリットがあるんですね。
  ただ、発着する横須賀新港はあまり広くなく、昔から自動車運搬船の基地として機能していました。
  そこに横須賀市は港湾組合に説明をしないでフェリーターミナル建設の話しを進めてしまったものですから、反対が強く、訴訟問題になってしまっています。
  それでも、航路開設の準備は坦々と進んでいますので、東京九州フェリーはやる気満々のようです。
  航路開設にあたって、新造船2隻を発注し、その1番船である「はまゆう」はグループである新日本海フェリーの船舶がドック期間中に代船として運航されました。
  それが、今回の乗船です。
  太平洋を走る船が日本海を走るなんて、鉄道に例えたら、E5系が東海道新幹線を走るようなもので、今回の旅は、はまゆうの運航スケジュールを元に行程を作成しました。
  
  最近、長距離フェリーは2等雑魚寝の大部屋が無くなっていますね。
  太平洋フェリーでも、新しいきたかみは、一番安いクラスでも階段式2段ベッドになりました。
  昔は安ければ良かったのですが、LCCが運航されている今、安さだけでなく質も重要視するようになったのですね。
  首都圏-新門司は、オーシャン東九フェリーが昔から運航しています。
  そこに入るのは、旅客需要よりトラックやトレーラーのシャーシ輸送を重視しており、定員を少なくしているのはその為だと思います。
  
  この後、苫小牧→敦賀、20時間の航海です。
  新造船のクルーズをお楽しみ頂けたら幸いです。
  ありがとうございました。
  
  オーヤシクタン。