ゴールデンカムイスタンプラリー2022 第二弾1

2022/09/16 - 2022/09/20

ゴールデンカムイARスタンプラリー第二弾。今回はSWの前半3連休を使って鯉登エリアと尾形エリアを行きます。最初にコースを決めたのは2週間前の稚内→旭川ではなくこちらの方でした。今回の対象スポットのなかでもとりわけ興味深かったのが二風谷とウポポイ。知床が3日間では厳しいと断念したので、代わりにこの日程を使うならば登別まで足を伸ばせそうとコースを組んでみました。調べてみると二風谷のアクセスが厳しく、今回もまたひとつ狂ったら目的地に辿り着けない設定です。


今回の旅程
9月16日　自宅→成田空港（前泊）
9月17日　成田→新千歳→苫小牧→二風谷★いまここ
9月18日　二風谷→苫小牧→登別→カルルス
9月19日　カルルス→登別→ウポポイ→新千歳→成田→東京（後泊）
9月20日　東京→自宅

エリア 苫小牧(北海道)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回は千歳発着なので時間をめいっぱい使う＆節約のため行き早朝発・帰り深夜着のLCCで行きます。仕事が長引いてしまったので23時過ぎに前泊する空港直結のカプセルホテルにチェックイン。

ナインアワーズ成田空港 宿・ホテル

飛行機は6:30発ですがホテルとターミナルが違うので余裕を持って4時に起床しました。

台風が近づいているのか心配ですが行きは穏やかなフライト。

新千歳に降り立つとやっぱり厚い雲に覆われていてちょっと不穏な空模様。新千歳空港から札幌向かわずに南千歳で乗り換えます。

苫小牧は10数年前にスケート関係で来たことがありますが、何も覚えていなかったので駅から出るとバス乗り場を探すのに右往左往。25分あるのでカフェとかで軽く朝ごはんできるかなと思ってたが全然無理でした。というかカフェなんて無いな。

苫小牧駅 駅

本日の最終目的地は二風谷。土日は苫小牧から二風谷にたどり着けるバスが1本しかなく、行ったらもう帰る手段がないので泊まるしかない。地図見ると本当に何もなさそうだったのでコンビニだけ寄って夕飯用にカップラーメンなどを購入しておきます。二風谷への乗り継ぎポイントとなる平取行きのバスが11:25苫小牧発なのでこの間に苫小牧の対象スポット、苫小牧市立美術博物館もねじ込むことにしました。苫小牧市美術博物館も駅からは離れていてバスで行くのですが、上手い具合に最寄りのバス停が平取行きバスの停留所にもなっているので駅まで戻る時間が省けたためコースに入れることができました。

苫小牧駅から21番のバス(の他でも行けるらしいが)で最寄りの出光カルチャーパーク停留所まで行きます。博物館へ向かう前に、次に乗るバスがここを通るのかをリサーチ。
なんと出光カルチャーパークのバス停、東西南北の4箇所あってしかも工事の関係でルートが変わった？ぽいので、調べておいて正解だった…二風谷へは途中の平取行きのバスに乗るのです、今駅から乗ってきたバス停ではなく「西」で乗らないとならないみたい。

図がシンプルすぎて「西」がどこだかわからずちょっと離れて散らばっている四方の停留所を全部見て回るはめになってしまいました。

「西」は近藤商会というところの前のバス停。

バス停確認作業を終えて博物館のあるカルチャーパークへ。

ここで取得できるのは鯉登少尉のAR。いつのまにか私の一番の推しになってた鯉登ちゃん、やだーARバラ持ってる可愛い～！

苫小牧市美術博物館 美術館・博物館

博物館は常設展と期間展がありますが、時間がないので常設展のみ。

苫小牧市美術博物館 美術館・博物館

入り口にはどーんとマンモス。

苫小牧市美術博物館 美術館・博物館

入るとバナーも鯉登少尉でした。かっこいい…。なお館内の展示は撮影OKですが、帰りに何を何枚撮ったか申告書を書かなくてはなりません。

苫小牧市美術博物館 美術館・博物館

近郊の静川遺跡の発掘により明らかにされた縄文時代の生活、アイヌの文化、そして和人がこの地に来て開拓していく歴史が展示されていました。

苫小牧市美術博物館 美術館・博物館

この扉を引っ張ると

苫小牧市美術博物館 美術館・博物館

アイヌの衣装が出てきます。保存にも良いし展示としてもオシャレ。

苫小牧市美術博物館 美術館・博物館

またスケオタとしては苫小牧市のスケートの歴史が興味深かったです。

苫小牧市美術博物館 美術館・博物館

沼に良質な天然氷が張る好条件が揃っている苫小牧は昔からスケートが盛んだったようです。スケートそのものがヨーロッパから日本に伝わったのは明治時代ですが、氷上を滑るということ自体は江戸時代から行われていたんだなあ。リンクも市内に4ヶ所あります。

苫小牧市美術博物館 美術館・博物館

野田先生のサインもありました。

苫小牧市美術博物館 美術館・博物館

少し余裕を持って11:15ごろに博物館を出ました。平取行きのバスはほぼ定刻に到着。ここから約2時間の路線バス旅。

北海道、路線バスの走行距離も長いな…。寝不足なのでバスの中ではほぼ寝ていました。

平取で13:15に下車した後、13:35発の予定が少し遅れて日高ターミナル行きのバスがやってきました。このバスで二風谷の「資料館前」というバス停まで行きます。時刻表だと一駅ぽかったので歩けるんじゃないかと思っていたものの、徒歩だと1時間くらいかかると出るので不思議に思っていたのですが、間に時刻表に書かれてないバス停がたくさん存在していました。

そうしていくつかの停留所を経てたどり着いた二風谷コタン。

二風谷コタン 公園・植物園

広大な敷地にチセが点在していてまさにコタンだ！

二風谷コタン 公園・植物園

が、お腹が空きすぎたので先に昼食を摂りに行くことにしました。バスを降りたところにあるランチハウスBEEがオオウバウリを使った料理などアイヌの料理があるとのことだったのですが、定休日でした。残念。

仕方なく、500mほど先のドライブインユーカラというところに行きます。

ここは普通の食堂という感じですが、平取は豚肉が有名らしくここの豚カツも評判が良いという口コミを見たのでカツ丼を頼んでみたらめちゃめちゃ美味しかったです。

お腹が満たされたのでコタンに戻ります。

二風谷コタン 公園・植物園

ここでは尾形上等兵のARが取得できます。チセと尾形が組み合わさるとどうにも物騒だな。

二風谷コタン 公園・植物園

アイヌ仕様の自販機かわいい。

二風谷コタン 公園・植物園

バナーは杉元でした。

二風谷コタン 公園・植物園

コタンの奥にある資料館では二風谷のアイヌ文化を継承していくための活動の様子が見て伺えます。現地の方々が集めたアイヌの道具や衣装などがスタイリッシュに展示され、入り口のシアターではこの地でアイヌ語の教室が開かれたり、丸木舟「チプ」の儀式も現在はお祭りとして毎年開催されていることなどがビデオで紹介されていました。

二風谷アイヌ文化博物館 美術館・博物館

この地に暮らしてきた本物のアイヌの写真。

二風谷アイヌ文化博物館 美術館・博物館

敷地内にあるいくつかのチセでは中で職人さんが民芸品を作っているところを見学できるようになっています。

二風谷コタン 公園・植物園

そのうちのひとつで職人さんと少しお話しました。二風谷地区は人口の7割がアイヌの血を引いていますが、アイヌのアイデンティティを持って生活しているのはここで働いている人たちだけだと仰っていました。今でも差別があるため、多くの人は日本人として生活してるとか。現在は親からもらうアイヌ名というのはないが、芸名的にアイヌ名を名乗るアーティストもいるらしい。また、職人に貝澤さんという苗字がやたら多いのはこの近くの川で貝が取れたことに由来し、明治時代に役人が面倒臭がってこの辺の人に全員「貝澤」姓を与えたからで、全員が親戚関係というわけではないそうです。

二風谷コタン 公園・植物園

なお平取町ではスタンプラリーとは別の金カムイベントも開催されていました。コタンはじめ各地に謎解きが用意されているようで、パッと見だと全然わからなかった(謎解きの中身は撮影OKですが拡散禁止)。これをやりにもう一回来ようとか思っちゃうじゃないか…。

続いてもうひとつの対象スポットになっている萱野茂アイヌ資料館へ向かいます。

萱野茂二風谷アイヌ資料館 美術館・博物館

こちらはコタンと交差点挟んで反対側に少し歩いて行ったところにあります。

萱野茂二風谷アイヌ資料館 美術館・博物館

1階は萱野氏の紹介とアイヌに関する展示が中心。現在も二風谷コタンで行われているアイヌ文化の継承の礎を築いたのが萱野氏です。

萱野茂二風谷アイヌ資料館 美術館・博物館

萱野氏が生前個人的に集めていたアイヌ資料が展示されています。

萱野茂二風谷アイヌ資料館 美術館・博物館

ここにはアシリパさんがいました。

萱野茂二風谷アイヌ資料館 美術館・博物館

2階は世界の少数民族に関する展示を集めたカオス空間でしたが、こう見るとやはりロシアに様々な民族がいるおかげでほぼ名前知ってるな。

萱野茂二風谷アイヌ資料館 美術館・博物館

本日の宿はこの資料館敷地内あるゲストハウス。萱野茂氏のお孫さんが経営しているようで、彫りの深いアイヌらしい目元がお祖父様そっくりでした。動く手段がもうないので、ここに泊まることは自動的に決定していました。

ゲストハウス二風谷ヤント 宿・ホテル

苫小牧で予想したとおり本当に売店ひとつないので、カップラーメン買ってきて正解でした(ゲストハウス内でもカップラーメンとレトルトカレーは販売されています)。共同フロアにテレビもないし、やることもないので今日は早く眠れそうです。

ゲストハウス二風谷ヤント 宿・ホテル