2017/05/17 - 2017/05/17
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norio2boさん
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この旅行記スケジュールを元に
ローマ法王はカソリック教会の最高位の指導者です。カソリックでは教皇と呼ぶそうです。一般的にはローマ法王と呼んでいます。
今のフランシスコ法王はアルゼンチン出身、その前のベネディクト16世はドイツ出身、その前のパウロ2世はポーランドです。そんなことで、全世界のカソリックのなかから法王が選ばれるのかと思っていました。歴代の法王を見ると、神聖ローマ帝国や東ローマ帝国から選ばれていたようです。
8世紀頃までは、ローマの皇帝の主権の下にローマ法王がいたようです。その後、法王領が独立し現在の「バチカン市国」という形になっています。今では枢機卿(コンクラーベ)の投票で法王は選ばれるようになっています。
ボルゲーゼ美術館のパウルス五世は233代のローマ法王です。在位1605~1621。本名はカミロボルゲーゼ(Camillo Bofghese)。謹厳実直で厳しい人柄だったようです。
1615年にボルゲーゼがローマ法王在任中にローマを訪れた慶長遣欧使節の支倉常長の一行が彼に謁見しています。パウルス五世に謁見出来たのは当時としては、奇跡的な事でしたが、パウルス五世の幅広い人柄をあらわす逸話とされています。
ちなみに、ドリアパンフィーリ美術館のインノケンティウス10世は236代(1644~1655)です。
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5月17日(水曜)快晴
日本を出てから8日目ですが、体内時計は日本時間のようでした。3時に目が覚めました。7時にシャワーして、8時から朝食、9時半にホテルを出てボルゲーゼ美術館に向かいました。
このボルゲーゼ美術館はホテルから2km徒歩25分でした。
写真はiPhoneのナビ画面です。ボルゲーゼ美術館まで350m5分と表示しています。ボルゲーゼ公園 広場・公園
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同じく、iWatchの表示です。
進路変更地点の前で、ヴァイブレーションで教えてくれます。腕を上げると画面に表示されます。 -
ボルゲーゼ庭園の入口です。
右奥に見えているのがボルゲーゼ美術館です。
予約は11時から入場し13時まで2時間見学出来ます。
予約の入場時間の1時間前から入場券に引き換え出来ます。
予約が必要な美術館というのは初めての経験です。 -
強烈な夏の日差しです。
最近は気温が大きく変動するので、こまめに脱いだり、着たりできるようにしています。
写真は入り口を入ってすぐの左側にあった公園内の地図です。右下下がりの木の枝の影で朝から日差しが強かったことが分かります。 -
ボルゲーゼ美術館です。
この階段を登って行って入り口の高年齢の女性に、プリントアウトして来た予約券を見せると、地下で交換するよう怒るように言われました。ボルゲーゼ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ボルゲーゼ美術館の正面の写真です。
真ん中のドーム型の入り口から地下の交換カウンターに入ります。 -
交換カウンターです。
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左側のエリアはミュージアムショップになっています。その奥にトイレがあります。
ここの無料のリフレット日本語はありません。英語も何故かありません。 -
プリントアウトして来た予約券です。
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引き換えた入場券です。
誰の絵でしょうか? -
入り口です。予約時間にここに集合します。
カメラは持ちこみ可です。荷物(ショールダー、バックパック)などは地下で預けます。
一応金属探知機のようなゲートがあります。
時間があるので、ここでブラブラしていました。
お客さんは、僕と同じように階段を上がって来て、高年齢の女性に質問します。その度に(各国語で)地下で交換!と叫んでいました。階段の手前にその旨の看板表示をすれば良いのにと思いました。
あと、入場が始まったら、イタリア人夫婦が騒いでました。奥さんがショールダーを預けず入場しようとしたのです。旦那が(イタリア語なので多分)何故だ!このくらいいいだろう!と叫んでいました。外国人のお客さんたちはルールを守っていました。 -
入り口にあった注意書きです。
見学は2時間
持込不可のアイテムは図示されて赤いバツテンされています。 -
展示は時代と流派別に行われているようです。
写真は玄関の大広間です。
右手を上げているのは「バッカス」2世紀の作品です。
部屋全体が圧倒的な装飾美に満たされています。
古代ローマの輝かしい栄光といったテーマで揃えられているように思えます。枢機卿シピオーネの面目躍如というところです。 -
各部屋には豪華な天井画があります。
昨日見た、ドリアパンフィーリ美術館は出来上がった美術館に作品を入れたという感じですが、ボルゲーゼ美術館は美術館の建設に合わせてオリジナルに作品が作られているという感がありました。
実際の作品の収集や部屋の装飾、作品のテーマや全体のコーディネートはシピオーネ枢機卿が行なっています。シピオーネはパウルス五世の甥で法王庁の文化外交部門を統括していました。ボルゲーゼ一族の中心人物の1人です。枢機卿シピオーネは芸術鑑定の才能抜群でした。ベルニーニやカラヴァッジォを特に可愛がりました。 -
大広間から入った「太陽の間」です。
ベルニーニ(Gian Lorenzo Bernini, 1568~1680)の作品(1623年制作)「ダヴィデ像」です。
ボルゲーゼ家出身の枢機卿シピオーネからベルニーニにボルゲーゼ家での展示のために特注されています。
ボルゲーゼ家からローマ法王になったパウルス5世の在任期間(1605~1621)の16年間の歴史的事件の一つにガリレオ裁判事件(1616)があります。
キリスト教の教義「天動説」に対してガリレオは地球が動いていると「地動説」を主張しました。宗教と科学の対立の歴史として語られています。
裁判の判決のあとに、ガリレオが「それでも地球は動いている」と呟いたと伝えられています。 -
中央にベルニーニの「ブルトンとプロセルピナ」1621年の作品です。
この作品は「プロセルビナの略奪」とも呼ばれています。ギリシャ神話の冥界の王プルトンと美しいプロセルビナの物語です。プロセルビナの肉体に食い込むプルトンの指の表現がリアルです。 -
カラヴァッジォはイタリアで人気の作家です。
この前の日に行ったパンフィーリ美術館では3点ありました。ボルゲーゼ美術館には6点ありました。
写真は「ゴリアテの首を持つダヴィデ」ダヴィデが持つ首には、カラヴァッジォは自分の自画像を描きこんでいます。
iPhoneの動画です。
https://youtu.be/AZQ9_l0r7d4 -
1593年カラヴァッジォ22歳の時の作品。
「バッカスに扮すること自画像」
Michelangelo Merisi da Caravaggio (1517~1610)
この作品は「病めるバッカス」とも呼ばれています。病気の自分を描いたとされています。 -
ボルゲーゼ美術館蔵の中ではこの作品が一番有名だと思います。「果物籠を持つ少年」1545年
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カラヴァッジォ「馬丁たちの聖母」1605年
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カラヴァッジォ「聖ヒエロニムス」1606年
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カラヴァッジォ「聖ヨハネ」1609年
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ベルニーニの代表彫刻作品です「プルトンとプロセルピナ」別名「プロセルビナの略奪」1622年
ボルゲーゼ美術館にはベルニーニの作品が4体あります。
ベルニーニはボルゲーゼ家のお抱え彫刻家です。Gian Lorenzo Bernini (1598~1680)ナポリで生まれヴァチカンで死去。ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂の天蓋もベルニーニです。 -
天井画もすごいです。
中央にある彫刻は「海豚に乗ったサテュロス」1世紀頃に模刻されたものであると言う。頭部は16世紀のものだそうで接合された線が見えました。 -
ベルニーニの「アエネアスとアンキセス」1618年
抱え上げられているのがアンキセス、抱えているのがその息子アエネアス(ローマの祖国愛)がトロイの戦火から逃れるところを造形しています。
ベルニーニ20歳の時の作品です。ベルニーニの父も彫刻家でピエトロベルニーニです。フィレンツェからベルニーニ7歳の時にローマに来ています。この頃からボルゲーゼのお抱えになっています。
「アエネアスとアンキセス」には父の影響が強く出ていると言われています。 -
「プルトンとプロセルピナ」のある部屋の縦パノラマです。
天井画は「ガラテアの勝利」その周囲には「十二宮図」が並んでいます。
iPhoneで撮影した動画です。
https://youtu.be/OjNnQJTc10U -
玄関大広間に戻って来て縦パノラマ撮影しています。
天井画にはユピテル、ロムルス、ガリア人と闘うカミッロなどローマの歴史的英雄が描かれています。
左側の彫刻は「戦うサテュロス」 -
「戦うサテュロス」の前には西暦320年と言われる「剣闘士のモザイク画」が床に埋め込まれています。
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ベルニーニの「ダヴィデ」の前には若い女性たちが集まっていました。
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ベルニーニの「アポロンとダフネ」1622
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天井画を見上げる人たち
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ボルゲーゼ美術館の鑑賞を終わりました。
ミュージアムショップで美術館案内(日本語版ありました)とバックを買いました。26.9ユーロ
ここの女性店員もおしゃべり好きです。お客さんのことは考えていません。
2時間の見学時間で充分だったと思います。
この写真の「撮影時刻は19:22場所はヴィラボルゲーゼの庭園」となっています。7時間の時差があるので12:22です。見学終了時間の38分前に出て来た事になります。ボルゲーゼ公園 広場・公園
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美術館の正面の道を抜けてスペイン広場まで歩きました。プリペイドSIMカードをさしているので出先でもナビ設定が出来ます。
スペイン広場の階段の上のところへ出ました。 -
スペイン広場の階段の上にあるモニュメントです。
スペイン広場 広場・公園
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階段側からの撮影です。
夏のような日差し、抜けるような青空です。 -
スペイン広場
階段上から下を望む。 -
スペインは修復されたようできれいでした。
物売りとか、怪しい挙動の人たちもまばらでした。
iPhoneで撮影したスペイン広場の動画です。
https://youtu.be/uBVGSaG3t6I -
手前に馬車を入れてスペイン広場を撮影して見ました。
ジェラードが美味しい天気でした。
この後、ホテルまで歩いて戻りました。
今日は14500歩あるきました。
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この旅行記へのコメント (7)
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- menchiさん 2018/08/16 21:10:27
- 始めまして!
- 最近、norio2boさんに、沢山良いねして頂いて喜んでいます。
沢山のお国を旅行されていて、凄いですね!
このボルゲーゼ美術館の旅行記は、特別な思いで見せて頂きました。
実は、私は年寄りと一緒に暮らしていて、ここ何年か旅行に出る事が出来ませんでした。
それも一区切りついたので、次が始まる前にと、来月久々のイタリア行きを計画しています。
ベネチア主体の旅行ですが、1泊だけローマに滞在し、ボルゲーゼ美術館に行くつもりでいます。
丁度昨日、予約サイトで申し込みをしたところでした。
ですが、今日まだ、先方からの返答が有りません。
土曜日の午前中希望なので、もしや1月前でも遅かったのか?と気をもんでおります。
norio2boさんが予約されたのは、どれくらい前でしたか?
先方からの返信は何日ぐらいで来ましたか?
申し訳ありません、この場での質問で。
宜しかったらお教えて下さったら嬉しいです。
menchi
- norio2boさん からの返信 2018/08/16 21:50:55
- Re: 始めまして!
- menchiさん
メッセージ頂きありがとうございました。
ボルゲーゼ美術館の予約はそんなに苦労した記憶がありません。
もうしばらくお待ちになったらいかがでしょうか?
当日メッセージをプリントアウトして行くのをお忘れ無いようにして下さい。
当時のローマの状況など読んで行くと作品を一層楽しめると思います。
楽しいイタリア旅行を!
旅行記アップ楽しみにしています。
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- kiyoさん 2017/10/16 08:33:39
- ボルゲーゼ美術館
- norio2boさん、はじめまして。
私の旅行記に投票していただき、フォローまでしていただいて、ありがとうございます。
ボルゲーゼ美術館に行かれたとは、羨ましいです。
ベルニーニの作品、大好きです。
「アポロンとダフネ」もいつか見てみたい作品のひとつですが、
予約をしないと入れない美術館なので、つい面倒くさくて
ローマには二度ほど行ったことがあるのに、
ボルゲーゼ美術館には行き損ねていました。
ですが、norio2boさんの撮影されたお写真を見て
館内の様子がわかり、やっぱり行ってみたくなりました。
それにしても、館内は混んでいそうですね。
きよ
- norio2boさん からの返信 2017/10/16 15:59:14
- Re: ボルゲーゼ美術館
- Kiyoさん
いつも旅行記堪能させて頂いています。
メッセージありがとうございます。
ボルゲーゼ美術館は事前の申し込み(日時)が必要という変わった美術館です。見学時間は2時間です。
一般的には制作された作品を展示するのが多いですが、ボルゲーゼ美術館はこの美術館に合わせて(ローマ時代の復古をコンセプトに)オーダーメイドした作品が並んでいるという、何ともお金のかかった内容です。
新しい旅行記のアップをお待ちしています!
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- tadさん 2017/09/18 23:15:49
- ボルゲーゼでも写真OKになったんですね。
- 今、この旅行記、ショックでした。ボルゲーゼの彫刻は、圧倒的でしたが、6年前にいった時は、写真はだめでした。
これならもう一度行きたくなりました。写真だけでなくビデオを撮影しておられたので、記憶がリフレッシュできました。有難うございます。
- norio2boさん からの返信 2017/09/20 18:24:18
- RE: ボルゲーゼでも写真OKになったんですね。
- tadさん
メッセージありがとうございます。
いつも旅行記楽しく拝見しています。
tadさんは同い世代でしょうか?
個人的には旅行は記憶力の維持(ボケ防止)に効果的だと
最近は特に思うようになりました。
特に、自分で計画する旅行は、出発したら自己責任ですので、抜けのないよう自分の体力に無理のないスケジュールで考えるのが大事と思っています。
新しい旅行記のアップ楽しみにお待ちしています。
今後ともよろしくおつきあいのほど
norio2bo
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- booさん 2017/08/05 15:51:00
- わかりやすい
- 臨場感のある投稿、ありがとう。
2017年8月、荷物や帽子は持ち込み禁止、地下のクロークに預けるようにとのこと
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