2017/05/04 - 2017/05/07
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entetsuさん
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この旅行記スケジュールを元に
また来てしまいました、富山!
8回目になりますが、豊かな自然、美味しい山海の食べ物、暖かく飾らない人々の性格に惹かれています。
最終日になりました。
午後、南砺市・井波の街を歩き木彫り体験をする予定ですが、その前にやはり寄っておきたいのが高岡市の瑞龍寺です。
(1)先ずはチューリップからスタート
(2)南砺市・城端の曳山祭の宵祭
(3)南砺市・城端の曳山祭
(4)富山の夜は「銀八鮨」
(5)新湊のきっときっと市場で昼セリ見学と紅白丼のランチ
(6)輪島の大本山総持寺祖院と千枚田に感動
★(7)やっぱり高岡の瑞龍寺
(8)南砺市・井波の瑞泉寺と木彫り体験教室
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- ANAセールス
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-
富山に観光で来るのは8回目ですが、その殆どでここ「瑞龍寺」には来ています。確か、ツアーで立山黒部アルペンルートに行った時以外は毎回来てる。
それ程、心打たれる美しさがあるんです。
さて、その瑞龍寺は、曹洞宗の寺院で高岡の町を開いた加賀藩第二代藩主前田利長の菩提寺です。第三代藩主・前田利常が兄の追善のため、加賀藩お抱えの名匠・山上善右衛門に建築を命じ、約20年の歳月をかけ1663年に建立された寺院です。
日本唯一の七堂伽藍と言われる江戸初期の典型的な禅宗寺院様式を現在に残しています。
それでは、毎回のご紹介で心苦しいですが、お付き合い下さい・・・。瑞龍寺 寺・神社・教会
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受付です。
拝観料は、大人500円ですが、拝観&抹茶券セット料金だと900円を支払います。
抹茶を別で頂くと500円しますので、100円の割引です。 -
入ってすぐ左側。
「法堂」の鬼瓦がさりげなく置かれています。
「法堂」の屋根を、現在の銅板に葺き替え前のもののレプリカだそうです。 -
この瑞龍寺の凄さは、平成9年に国宝指定された山門、仏殿、法堂の他、総門、禅堂、大庫裏、回廊、大茶堂が国の重要文化財指定という、建物自体の美しさや伽藍の配置の妙が挙げられます。
こちらは「総門」。重要文化財。
重厚な感じですが、中に入るともっと凄い建物のオンパレード。 -
総門にある、前田家の梅鉢紋。
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「山門」。
国宝です。 -
イチオシ
二重門で、屋根は入母屋造、杮(こけら)葺き。
上段と下段の大きさがあまり違わないのが雪国らしい特徴だそうです。 -
近くに寄って、見上げるようにして見ると、むしろ上段のほうが大きく見えるほど。ただ、これは錯覚で、ほぼ同じ寸法のようです。
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山号は高岡山。
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左右には金剛力士像。
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よくあるように、開口の阿形(あぎょう:右)像と、口を結んだ吽形(うんぎょう:左)像の2体が一対になっています。
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イチオシ
山門を潜って、伽藍の中に入りました。
正面にあるのが、「仏殿」。国宝。 -
左側が「禅堂」。需要文化財。
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右側は、「大庫裏」。重要文化財。
修繕工事中です。 -
大伽藍を囲む周囲約300メートルの回廊があり、北回廊、南東回廊、南西回廊からなります。重要文化財。
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イチオシ
再び、「仏殿」。
本瓦形鉛板葺きです。 -
梅鉢紋。
鉛製の瓦を使ったことは、俗説では非常時に鉄砲の弾にするためともいわれますが、実際は冬季の積雪や寒さ対策のためだといいます。 -
扁額には大雄殿の文字。
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「仏殿」内部です。
ご本尊は、釈迦如来。
脇仏の普賢菩薩(左側)と文殊菩薩(右側)が安置されています。
上部には、蓮の繊維と絹糸で織られたもの伝えられる布製の天蓋があります。
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香炉にも梅鉢の紋。
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総欅造りで、天井の組み物が見事です。
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「仏殿」のさらに伽藍の奥に位置するのが「法堂」。国宝。
山門→仏殿→法堂と国宝が一直線に並びます。
「法堂」は、総桧造りの入母屋造、銅板葺き。
屋根は建立当初杮葺きであったものの、その後に瓦葺となり、さらに昭和の大修理にて銅板に葺き替えられました。 -
法堂は畳敷きで、横2列、縦3列の6部屋を配する方丈形式の間取りで建坪186坪あります。
手前の3部屋の前面には広縁(板間)があり、その前面は左右に細長い土間廊下になっています。 -
「瑞龍寺」と書かれた扁額。
隠元の手によると伝わります。 -
内陣。
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二代藩主前田利長の位牌が、建物中央に安置されています。
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前田利長公の右側には、東司(便所)に祭られていた烏瑟沙摩明王立像が安置されています。
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烏枢沙摩明王は、不浄を浄化するとして、密教や禅宗等の寺院では便所に祀られることが多いのだそうです。
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こちらの欄間彫刻は南砺市・井波の物よりも古く、加賀藩のお抱え大工達によって作られたものです。
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天井絵(135枚)。
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狩野安信による草花の絵が描かれています。
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こちらでお抹茶をいただけます。
500円ですが、拝観&抹茶券セット料金だと900円と100円の割引です。 -
お茶請は、「江出の月」と「銀甍」。
「江出の月(えでのつき)」 は、高岡市にある「江出乃月本舗・志乃原」のお菓子で、歯触りのよいおぼろ種(富山県産新大正餅米を使った極薄の最中皮)に自家製白味噌あんを薄くはさみ、富山湾の有磯の海(現在の富山県高岡市の雨晴海岸)に映し出された雅な満月を表した情緒あふれる銘菓です。
「銀甍(ぎんいらか)」は、いわゆる「くるみゆべし」。
高岡市の「志乃原」のお菓子で、厳選された餅米、そして大粒の胡桃をふんだんに使用した溜まり醤油風味の餅菓子です。くるみの風味と食感がよく、甘さは控えめで美味しい。 -
こちらでいただくお抹茶と、お菓子は最高です!
毎回楽しみにしておりますが、実は前回、2月に来た際はやってなかった。
冬場と、真夏は抹茶席はないそうです。 -
法堂内の売店で「銀甍」を購入。
家でゆっくり楽しみました。 -
襖取っ手。
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漆塗りと本金メッキの細工が施されています。
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板廊下に来ました。
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方丈造りの中庭です。
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「大茶堂」。重要文化財。
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防火建造物である土蔵造りの手法を用い、外壁を大壁とし、内部は土天井とするなど大変珍しいものだそうです。
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釘隠し。
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漆塗りと本金メッキの細工が極めて美しい。
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「大茶堂」から土間に下りた所には・・・。
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賓頭盧尊者。
釈迦の弟子の1人といわれ、十六羅漢の第一です。 -
釈迦様の弟子で神通力に優れ、難病の者を救ったり、困っている人を助けたりと伝えられています。
「おびんづるさま」と呼ばれ、自分が病気している場所と同じ場所を撫でれば、病気が治ると信じられています。
家内は、私の足や喉が良くなるようにと撫で回していました(笑)。 -
土間伝いに歩いています。
右は、「法堂」の板廊下です。 -
回廊。
白壁と障子、木枠のコントラストが美しい。 -
回廊を回って歩きながら、伽藍内の法堂を撮ってます。
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禅堂(または僧堂)に来ました。重要文化財。
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イチオシ
「禅堂」は、座禅修行をする建物で、座禅だけを行う場合は禅堂、食事等の修行をも合せ行う場合は僧堂と呼ばれます。
瑞龍寺の場合は、食事用施設も付随しているので僧堂と呼ばれます。
扁額には「選仏場」とあります。
選仏場とは、修行僧の坐禅道場のことです。 -
「魚板(魚鼓)」。
禅の修業では、言葉を発することが禁ぜられ、この魚の形をした板を叩き鳴らすことで合図します。
魚の形をしているのは、魚は日夜を問わず目を閉じないことから、修行に精進することの象徴とされたためといわれます。
木魚(もくぎょ)は、魚板が原型といわれます。 -
単布団(たんぶとん)または座褥(ざにく)と呼ぶ座禅専用の座布団。
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北回廊に戻って来ました。
ここから伽藍内を見ると、「仏殿」「法堂」が重なって見えます。 -
こちらの釘隠しはこんな感じでした。
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「山門」の真下に来ています。
上層内部には宝冠釈迦如来と十六羅漢像が安置されているそうです。 -
「大庫裏(おおくり)」にやって来ました。重要文化財。
こちらは、調理配膳や寺務運営を行った建物です -
結露を防ぐために天井には漆喰が塗られ曲線になっているとのことですが、写真ではちょっと分りづらいですね・・・。
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ところで、こちらにはこんなものがありました。
「砂曼荼羅」。 -
ネパール出身の仏画師ラマさんの作品だそうです。
ネパールから取り寄せた「色砂」を少しずつ落とし、約1週間の日時を掛けて製作されたそうです。 -
ネパール大地震、熊本大地震の復興を祈願する法要も営まれたそうです。
地元紙にも掲載されました。 -
「瑞龍寺」の美しさをたっぷり堪能しました。
こちらは八丁道(はっちょうみち)。
瑞龍寺から前田利長公墓所まで続く石燈籠の建ち並ぶ石畳の参道です。
1丁は、=109.09メートルで、八丁道なので、約870メートルあります。八丁道 名所・史跡
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今日はレンタカーなので、八丁道を歩くことなく来るまでやって来ました。
前田利長公墓所 名所・史跡
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前田利長の菩提寺である「瑞龍寺」から「八丁道」を歩いた先に小さな杜があり、そこに前田利長公の墓所があります。
利長の33回忌にあたる1646年(正保三年)に三代目藩主前田利常(利長の弟)が造営しました。
大名の墓としては日本一と言われる高さ11.9メートルの石塔があります。 -
墓所の杜です。
この参道を進み、左側に曲がると前田利長公の墓所があります。 -
高さ約6.8メートルという灯篭が一基あります。
墓所造営当初の計画では、二基一対の予定でしたが石材の一部が運搬途中で関野川(現在の千保川)に水没したため片側のみになったと伝わります。
鳥居の先にあるのが墓所です。 -
橋を渡った先が墓所。
石塔のある墓域は普段公開されていません。
唯一、前田利長公が高岡に入城した日とされる9月13日に行われる「前田利長公顕彰祭(利長公墓前祭)」の時だけは一般公開されて中に入ることが出来るそうです。 -
石塔のある墓域は、堀で囲まれています。
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イチオシ
大名の墓としては日本一と言われる高さ11.75mの石塔です。
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加賀前田家の藩祖前田利家は、元は織田氏の家臣、のちに豊臣政権において五大老の一人でした。
前田利長は利家の長男。
若年より織田信長・豊臣秀吉旗下の指揮官として転戦し、秀吉死後から江戸幕府成立に至る難局を、苦渋の政治判断により乗り越え、加賀藩100万石の礎を築いたとされます。
男子がなかったため、異母弟の利常を養嗣子として迎え、越中国新川郡富山城に隠居。その後、高岡城を築城し高岡で余生を過します。
今日の高岡の独特の文化は前田利長抜きには語ることの出来ないものです。
高岡の瑞龍寺、利長公墓所を参拝し、最後の訪問地、南砺市・井波に向かいます。
(8)に続きます。
http://4travel.jp/travelogue/11240864
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