2017/05/04 - 2017/05/07
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entetsuさん
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また来てしまいました、富山!
8回目になりますが、豊かな自然、美味しい山海の食べ物、暖かく飾らない人々の性格に惹かれています。
今回はGW後半にやって来て、初日は「となみチューリップフェア」、南砺市・城端の曳山祭の「宵祭」に行きました。
2日目は、いよいよその曳山祭の本祭りです。
(1)先ずはチューリップからスタート
(2)南砺市・城端の曳山祭の宵祭
★(3)南砺市・城端の曳山祭
(4)富山の夜は「銀八鮨」
(5)新湊のきっときっと市場で昼セリ見学と紅白丼のランチ
(6)輪島の大本山総持寺祖院と千枚田に感動
(7)やっぱり高岡の瑞龍寺
(8)南砺市・井波の瑞泉寺と木彫り体験教室
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- ANAセールス
-
今回のANA「旅作」ツアーは送迎なし・朝夕食なしのプランです。
そこで、2日目朝食は、家内の強いリクエストでJR富山駅の「立山そば」にやって来ました。
というのも、日本テレビの「嵐にしやがれ」の「ニッポン再発見!櫻井翔のお忍び旅行」で、立山黒部アルペン ルートを訪れた櫻井翔が、雪の大谷の前の腹ごしらえに室堂の「立山そば」で「白海老 かき揚げそば」を食べていたから・・・。立山そば JR富山駅構内店 グルメ・レストラン
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立ち喰いそば、あんまり好きではありませんが、駅から近い(つまりホテルから近い)のでいいか・・・(笑)。
-
私は、かき揚げそば。
立山そば JR富山駅構内店 グルメ・レストラン
-
家内は、とろろコンブそば。
やや関西風の薄めの出汁が特徴です。
味は、まぁまぁ。
翔君が食べた白海老かき揚げそばは、10時からの販売だそうです。 -
そばを食べた後、富山駅の「きときと市場とやマルシェ」 をうろうろしてると、ご覧のような新鮮なカットフルーツが。
フルーツよしおか きときと市場とやマルシェ店 グルメ・レストラン
-
これをその場でジュースにしてくれます。
私は左のグレープフルーツ、家内は右イチジクです。
色味はちょっと悪いが・・・。 -
100%生果汁ジュース、2杯で1000円でお釣りが来ました。
「フルーツよしおか」、美味しかった。
特に、イチジクのジュースは珍しい。 -
ホテルに戻ります。
電鉄富山駅の駅ビル1階。
ここを真っ直ぐ行くと富山地方鉄道の電鉄富山駅があります。電鉄富山駅 駅
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ここを左に曲がるとホテルに繋がるエレベータがあります。
富山地鉄ホテル 宿・ホテル
-
ホテルフロントは2F。
フロント前にはこの様なコーナーも。
シャンプーバイキング。
客室にあるのはビジネスホテルでよく見かけるシャンプー、リンス、ボディシャンプーの3種類のボトルが並んでるタイプのシャンプー類ですが、ここでは自分の好きなシャンプー類を小袋に入れて自由に使うことが出来るという仕組み。 -
健康器具なども貸し出ししています。
富山地鉄ホテル、決して新しくはないですが細かい気配りは相当のレベルです。 -
今日もトヨタレンタカーを借ります。
いよいよ、南砺市・城端の曳山祭です。
私たちにとって、2年ぶり2回目の参加。
楽しみです。トヨタレンタカー (富山駅前店) 乗り物
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1時間少しで南砺市・城端に着きました。
5月5日城端曳山祭の当日は、午前8時30分~午前0時まで町内への車の乗入れは禁止されます。
駐車場は相当数停めることができる様に準備されています。
我々は、城端小学校グランドに駐車。
有難いことに全て無料です。
写真は、城端小学校。
珍しく、二宮金次郎像がありました(笑)。 -
「城端神明宮」。
早速、お祭りに向かいたいのはやまやまですが、どうしても行っておきたいのが、こちら。
城端神明宮 寺・神社・教会
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というのも、城端の曳山祭はこの神社の春の例祭です。
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2年前に初めて曳山祭に来ましたが、その時はこちらの神社には来ていなかったので、今回は是非とも来たかった。
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それ程大きい神社ではありませんが、鬱蒼とした森の中を進んで行きます。
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二の鳥居を過ぎると・・・。
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社殿があります。
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祭神は、天照大御神。
神輿などはすでに始まっている曳山祭の方にいらっしゃいますので、こちらには誰もいらっしゃいません。 -
賽銭箱さえありませんでした(笑)。
-
城端曳山会館前に来ました。
この時、時刻は10:00過ぎです。
曳山祭は9:30にすでに、「城端別院善徳寺前」に剣鉾と8本の傘鉾・6台の曳山・庵屋台が揃い、行列となって巡行を開始しています。城端曳山会館 美術館・博物館
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こちらは御菓子処井波屋さん。
和菓子、甘味処、たい焼、城端名物「がや焼」などで人気の店。
家内が覗きに行きましたが、大混雑で買えず・・・。井波屋 グルメ・レストラン
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さぁ、居ましたよ!
-
こちらは、東上町(ひがしかみまち)の曳山。
「鶴舞山(つるまいやま)」と呼ばれています。
豪華な彫刻が見事です。
高さが 6.52メートル、総重量が約8トンあり、城端曳山の中では高さ・重量ともに最大の曳山です。 -
車輪も、城端曳山で一番大きな車輪です。
美しい鶴と雲の飾り金具が付けられています。
また、胴回りには、右三つ巴紋がありますね。
さて、今、何故停まって折るのか? -
それは、こちらのお宅で庵唄を披露しているからです。
城端の曳山祭は、6ヶ町の庵屋台と曳山がセットになって町内を移動させ巡行しますが、約50軒の「所望宿」で庵唄が演奏されます。
所望宿では6ヶ町全てが演奏を行い、1軒につき30~40分の時間を要します。 -
次の庵屋台がやって来ました。
大工町の庵屋台です。 -
大工町の庵部分は、平安時代の貴族・在原業平(ありわら の なりひら)の別荘を模したもので、前後の庵を風流な橋で結び、周りには「かきつばた」「おしどり」の造り物を配しています。
-
所望宿。
各家で親戚・知人などを招待し、巡行してくる6ヶ町の曳山には祝儀を出して庵唄の所望するお宅。
庵屋台と曳山が順番に所望した家の前に止まり庵唄を披露します。
このシーンは、若衆代表が口上を述べている所。 -
庵屋台(いおりやたい)の中には、若衆(20代から30代の男性)が入り笛・太鼓・三味線を弾き庵唄(端唄)を唄います。
この風流さがたまりません。
他の祭に見られるような、ただただ山車を引いて喧嘩するだけの祭と違い、ゆっくり雅な時間が過ぎます。 -
大工町(だいくまち)の曳山。
「千枚分銅山(せんまいぶんどうやま)」と呼ばれています。 -
車輪も、輻車(やぐるま)と呼ばれる形式(スポーク状、32本)で美しい。
-
大工町の法被は、背中が「分銅に漢字の「組」」、腰が「水波」文様となっています。
-
「城端別院 善徳寺」前の通りにやって来ました。
再び、東上町の曳山がいました。城端曳山祭 祭り・イベント
-
イチオシ
城端曳山の中で、高さ・重量ともに最大の曳山。
少し動かすにも力を合わせて~。 -
「城端別院 善徳寺」。
長く本堂修復工事がなされていましたが、ようやく完成した様子です。
やって来てるのは、大工町の庵屋台です。城端別院 善徳寺 寺・神社・教会
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続いて大工町の曳山が来ました。
善徳寺の山門がバックになっています。
さっきも見た大工町の曳山でしたので、場所を変えましょう。 -
城端のお宅はこのように、祭に備えて提灯を出して設えます。
街全体でお祭を真摯に迎える風潮があって、羨ましい。
一部の荒くれ者達が騒ぐという祭じゃないんですよね、ここのは~。 -
街並みに惚れ込んでいる割にはこんなのを見つけてしまい・・・。
-
一杯飲みます、「城端麦酒」。
規模では全国でも5本の指に入る小ささ、という地ビールメーカーです。
爽やかな五月晴れで、気温も上がり、ビールが美味い! -
イチオシ
狭い通りに来ました。
これは、出丸町(でまるまち)の曳山「唐子山(からこやま)」です。
ご神像は布袋です。 -
出丸町の法被は、背中が「軍配」、腰が「唐子文様」です。
-
曳山背面の上壇彫刻は、「唐子遊び」。
彫刻は、1917年(大正6年)に南砺市・井波の大島五作氏が彫ったそうです。 -
西下町(にししもまち)の庵屋台。
-
庵部分は、数寄屋造りの2階建で、主屋・離れ二棟の京都・祇園の料亭を模したものとされています。
-
曳山がやって来ました。
-
西下町の曳山は「諌鼓山(かんこやま)」と呼ばれます。
御神像は堯王。 -
車輪は、板車四輪車で、直径138センチメートルで、6基ある城端曳山の中では最も小さな車輪なんだそうです。
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曳山には、上壇には「獅子に牡丹」、下壇には「水波に龍」の彫刻。
法被は、「龍神」です。 -
こちらのお宅も所望宿です。
ご家族の他、親戚や友人を招待して迎えるお宅が多いです。 -
東下町(ひがししもまち)の曳山、「東耀山(とうようやま)」です。
御神像は大黒天。
脇人形に「ラッパを吹く人形」と「逆立ちかるわざ人形」の2体のからくり人形が置かれているのも特徴的です。 -
法被は、大黒様にちなんで、背中が「打ち出の小槌」、腰が「宝珠」文様となっています。
-
若衆たちが曳山から離れていきます。
どうやら、ここで昼の休憩になるようです。 -
西上町の法被。
背中が「赤色の鯛」、腰が「水波」文様となっています。 -
西上町(にしかみまち)の曳山、「竹田山(たけだやま)」。
御神像は恵比寿で、先ほどの法被は恵比寿にちなんだものですね。
お昼の休憩時間になり、曳山のすぐ近くまで寄ることが出来ます。 -
傘鉾行列の先頭をすすむ剣鉾も休憩中です。
「太神宮」と書かれた幡(流し旗)が掲げられています。 -
こんな幟もありました。
調べると、ニュースで『5月4日(木・祝)、城端曳山祭の開催で賑わう南砺市城端地域を舞台に全国山・鉾・屋台保存会連合会総会「南砺市城端大会」が開幕。全国各地から約450名の会員の皆さんが集結し、昨年11月のユネスコ無形文化遺産登録を契機とした更なる保存継承活動の発展を誓いあいました。』
とありました。
総会があったのですね、なるほど、なるほど~。
ユネスコ無形文化遺産登録なったので、力も入ります。 -
約530年前、浄土真宗・連如上人の開基によるとされる古刹「城端別院 善徳寺」にやって来ました。
こちらが山門。
山門の楼上には、貴重な釈迦三尊像や狩野派絵師による天井絵があるそうです。
通常は観覧できませんが、毎年2月14日の涅槃会と7月22日~28日の虫干法会では見ることができるそうです。城端別院 善徳寺 寺・神社・教会
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南砺市観光協会のツアーに参加、12:10集合です。
ツアー内容は、昼食・城端まち歩き・曳山会館前桟敷席にて6カ町の「庵唄」を観賞という内容で、@3800円。
南砺市観光協会からはご丁寧にも事前にパンフレット類や、電話での注意事項(雨天対応など)の連絡をいただき、有難かったです。 -
先ずは、本堂脇の御殿と呼ばれるところで昼食です。
前田家のお殿様をお迎えした際にお座りになる場所もありました。 -
殆どが南砺市産(および富山県産)の食材で作られたというお弁当をいただきます。
豪華でした。 -
本堂も自由に観覧できます。
ご本尊の阿弥陀如来は行基の作と伝わります。 -
彫刻と、金箔の彩色が豪華ですね。
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順に並んで焼香します。
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境内に出ました。
浄土真宗の開祖、親鸞聖人像がありました。 -
経堂。
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鐘楼堂。
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そしてこれが先ほどお焼香した本堂です。
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別角度からの本堂。
この建物が国の重要文化財。
というのも、1759年(宝暦9年)に再建されて以来、約250年間一度も火災で焼失することなく現存しています。
この本堂は、2012年から修復工事をスタートし、屋根を本来の姿に近いこけら形の銅板に葺替えたり、構造を補強したりする作業を15年10月までに終えました。
その後は、ご本尊を安置してある内陣と呼ばれる場所の壁や柱の金箔を張り直す作業などが進め、今年の3月に完成しました。
(北國新聞)
ユネスコの無形世界遺産登録と善徳寺本堂の修復完了で、城端の人々は正に最高のお気持ちかと・・・。
私たちも、こちらに来るのは4回目ほどですが、初めて本堂の姿を見た次第です。 -
イチオシ
さて、城端のまち歩きスタートです。
観光協会の方がガイドをしてくれました。
この法被、羨ましい(笑)。 -
山門の説明をしてもらっています。
南砺市・井波の彫刻士の手になる彫刻が施されています。
その井波には、今回の旅行の最終日に行って瑞泉寺参拝と彫刻体験をする予定です。 -
観光協会のガイドさんと城端の街をチョイ歩きスタートです。
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ある建物の前にやって来ました。
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こちらは、西上町の曳山は「竹田山(たけだやま)」の保管倉庫だそうです。
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少し進むと、東下町の曳山が通っていました。
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東下町の法被は、背中が「打ち出の小槌」、腰が「宝珠」文様です。
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次にやって来たのは・・・。
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大工町の曳山、「千枚分銅山(せんまいぶんどうやま)」の保管倉庫でした。
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色々狭い路地も通りましたがあまり写真が撮れないまま、説明を聞きながら約30分ゆっくり城端の街歩きをして来ました。
で、やって来たのがツアーのメインイベント。
城端曳山会館横のスペースに特設桟敷席が用意され、既に何人かの人は席についています。 -
5列-K。
かなりいい席です。
こちらの特設桟敷席では、西上町・東下町・出丸町・西下町・東上町・大工町の順番で6ヶ町の庵唄が披露され、各町の曳山や庵屋台の構造や特徴についての解説が行われます。カラクリ人形がある曳山では、カラクリも動かします。 -
先ず、一番山は西上町の庵屋台です。
京都祇園の一力茶屋を模したものと伝えられます。
庵屋台の水引幕の中には若衆が入っていて、三味線や笛、太鼓を奏でながら庵唄が唄われます。庵唄は、江戸情緒ゆたかな端唄で、人びとは居ながらにして料亭に遊ぶ気分に浸ることが出来るという、 先人の粋な遊び心から生まれたものだといわれています。 -
特設桟敷席のいいところは、ゆっくり各町の庵唄を聞くことができることに加え、こんな感じで曳山を観ることができることですね~。
西上町の曳山「竹田山」です。
説明によると、6台ある城端曳山の中では高さ・重量ともに最小の曳山。
屋根は、四方一文字屋根で、6台ある城端の曳山の中でも、屋根に唐破風が無いのは西上町だけです。
後屏(見返し)もありません。
天井は金箔の折上平天井となっています。
神像は恵比寿です。
スッキリしていて綺麗で、私は好きです。 -
恵比寿様なので、法被には鯛!
一生懸命曳山を動かす人たちには悪いけど、可愛い(笑)。 -
続いては東下町。
こちらの庵屋台は、平屋建て二棟構えの数寄屋造り。
高さは、3.02メートルで6台ある城端の庵屋台で最小です。
他の町の5台の庵屋台は胴回りが水引幕で囲われているのに対して、東下町の庵屋台だけが格子造り構造の胴回りとなっています。 -
御神像の大黒天が目立つのは、東下町の曳山は「東耀山」です。
屋根は、前後唐破風・左右一文字屋根。
天井は金箔の格子天井となっています。6台ある城端の曳山の中でも、天井が格子天井となっているのは東下町だけです。 -
「ラッパを吹く人形」と「逆立ちかるわざ人形」の2体のからくり人形が脇人形として置かれています。
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ぎゅうぎゅうと音を立てて方向転換していきました。
城端の曳山では、重厚な車輪を「ギュウギュウ」ときしませながら進んでいくので、別名「ギュウ山」と呼ばれ、迫力満点です。 -
3番目は、出丸町。
庵屋台は、平屋建て二棟構えの数寄屋造りです。 -
イチオシ
出丸町の曳山は「唐子山」です。
屋根は、前後唐破風・左右一文字屋根です。
天井は金箔の平天井。 -
御神像は布袋です。
布袋さま、ぷっくりしたお腹が目立ちます。 -
西下町がやって来ました。
庵屋台の庵は、数寄屋造りの2階建で、主屋・離れ二棟は京都・祇園の料亭を模したものと言われています。 -
西下町の曳山は「諌鼓山」です。
高さが 6.18メートル、総重量が約7トンあり、屋根は三方唐破風屋根です。
6台ある城端の曳山の中でも屋根が三方唐破風となっているのは西下町の曳山だけです。天井は金箔の平天井となっています。
御神像は、古代中国の伝説上の聖王「堯王(ぎょうおう)」です。城端曳山の中で最も古い人形だそうです。 -
5番目の庵屋台は、東上町。
高さは、3.45メートルあり、江戸の料亭を模したものです。 -
東上町の曳山、「鶴舞山」です。
屋根は、千鳥・唐破風2層屋根で、6基ある城端の曳山の中でも2層屋根は東上町だけです。天井は金箔の平天井となっています。
御神像は寿老人です。
東上町の曳山は、高さが 6.52メートル、総重量が約8トンあり、城端曳山の中では高さ・重量ともに最大の曳山です。 -
こちらの曳山には、脇人形の「綾織人形」が飾られます。
-
この人形は、「カラクリ人形で手と顔を動かして舞う」とのことですが、2年前に引続き今年も動きませんでした・・・。
-
イチオシ
そこで、今年も、大工町の狭い路地を通過するときの屋根の折り上げを披露してくれました。2層屋根を同時に折り上げるのは結構大変のようです。
-
方向転換して行きました。
胴回りの刳抜き金箔塗の「右三つ巴紋」と、車輪が美しい。 -
最後になりました。
大工町の庵屋台。
庵部分は、平安時代の貴族・在原業平の別荘を模したもので、前後の庵を風流な橋で結び、周りには「かきつばた」「おしどり」の造り物を配しています。 -
最後は、大工町の曳山は「千枚分銅山」。
屋根は、四方唐破風屋根です。
6台ある城端の曳山の中でも屋根の四方が唐破風になっているのは大工町だけ。
天井は金箔の平天井となっています。
御神像は関羽・周倉です。 -
大工町曳山の上壇彫刻は、左右面に「水波に虎」、下壇彫刻は、「水波に龍」です。
いずれも南砺市・井波の彫刻家の手になるものです。
という訳で、たっぷり6ヶ町の庵屋台・曳山を見学、庵唄を聞きました。全部で1時間は超えました。
この日は絶好の五月晴れで少々暑かったですが、楽しめました。
ツアーはこれで解散です。
もう少し、街を歩きましょう。 -
街では、地元局かCATVの中継も。
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善徳寺前の通りを北に向かっている庵屋台と曳山がやって来ました。
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胴回りの「右三つ巴紋」で、東上町の曳山であることが判ります。
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6基ある城端の曳山の中で高さ・重量ともに最大の曳山を・・・。
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イチオシ
掛け声に合わせて方向転換して、更に押して行きます。
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この様な道幅の狭い難所も幾つかあります。
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城端曳山が巡行するコースでは一番広い国道304号線沿いにあったお宅。
藤の花が綺麗なお宅です。 -
こちらも、庵唄の所望宿の一つのようです。
-
国道304号線、出丸町の坂上に「延命地蔵」と書かれた碑がありました。
-
たまたま近くにいらっしゃった観光ボランティアの方が、「宜しければ、少しご説明いたしましょうか?」。
お堂の扉を開けて、説明をして下さいました。 -
安永の曳山車騒動というのがあったそうです。
私たちも昨年のGWに楽しんだ、高岡御車山の7基の山車は、豊臣秀吉が使用した御所車を前田家より拝領し山車へ改造した特別な由緒正しい山車とされるため、高岡側は1762年(宝暦12年)近隣の町が御所車と同じような大八車(外車)様式の輻車(やぐるま)の曳山を曳こうとしていたところ、加賀藩に抗議し中止を認められ、それ以降同じ様な山車(曳山車)を曳き回す事は認めない事を取り付けていた。
安永の曳山車騒動は、1775年(安永4年)に高岡の御車山と、放生津(新湊)の曳山との間におこった曳山車を巡る騒動で、「今後高岡と類似した曳山車は曳き出してはならぬ。しかし地車であれば許可する。」とのお触れが出たことにより、その後の加賀、越中各地の曳山祭りならびに曳山の発展に多大な影響を与えた大事件である。
城端ではこの騒動で、漆の塗師、大工、町の組合頭など関係者7名が魚津の盗賊改方への出頭・入牢を命じられ詮議を受けた。
この際、こちら出丸町の坂上に延命地蔵を建立し7名の無事釈放を祈願した。
城端の曳山祭りについては、曳山創設から歴史が長いとの理由で許可され、7名はその後無事釈放された。
との事です。 -
そのような歴史を経て、今日の城端曳山祭は厳かに、雅に続けられています。
朱色の水引幕が美しい西上町の庵屋台がやって来ました。 -
祭灯篭に庵屋台、曳山が続き、風情溢れます。
-
西上町の曳山。
恵比寿の紋(蔓柏)と車輪が美しい。 -
西上町の法被。
背中に「赤色の鯛」、腰が「水波」文様。
一生懸命押しているのですが、何故か可愛い(笑)。 -
ANGO安居(あんごやすい)というお店で一休みします。
私は、コーヒーを頂きました。ANGO安居 グルメ・レストラン
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家内は、はちみつソフトクリーム。
着物姿の女の子、可愛い。
曳山祭の間は、営業していないカフェなどが多い中、助かりました。 -
東上町の曳山。
-
西上町の庵屋台。
-
イチオシ
一番山、西上町の曳山です。
-
「岩に水波」の上段彫刻、胴回りの蔓柏(恵比寿の紋)、板車の車輪には水紋に鯛・柏の三つ葉などが飾り金具、法被には鯛と水波。
なんとも美しい! -
和服姿が粋です。
-
また、所望宿にやって来ました。
-
若衆が所望宿に挨拶とお礼の口上。
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東下町の庵屋台。
こちらの庵や対だけ水引幕が無いので、中で庵唄を奏でる若衆が見えます。 -
東下町の曳山。
御神像は大黒天ですね。 -
法被は、「打ち出の小槌」。
-
こちらでは出丸町の庵屋台と曳山が居ました。
城端の曳山祭は、南北約1キロの狭い範囲内を、曳山・庵屋台を移動させながら約50軒の所望宿で庵唄を演奏しますので、ゆっくりゆっくり厳かに進んでいきます。
最近めっきり足腰に自信の無くなった私でも十分追いつけます(笑)。 -
出丸町の庵屋台。
水引幕の意匠は「唐子遊び」です。
綺麗ですね~。
-
続いて曳山を動かします。
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法被は、背中が「軍配」で腰が「唐子」文様です。
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その出丸町の庵屋台が、先ほどの藤のあった所望宿のお宅にやって来て、ちょうど庵唄の披露を受けていました。
-
出丸町の曳山の上壇彫刻。
見事な「唐子遊び」と金塗りの松の彫刻です。
彫刻は、1917年(大正6年)に井波町の大島五作が彫り、彩色は同年に金沢市の吉田久が行い、金箔塗りは1921年(大正10年)に島田外次郎と最往訪右衛門他が行ったそうです。 -
こちらでは、東上町の庵屋台がやって来ています。
-
西下町の曳山です。
上壇彫刻は「牡丹に獅子と水波」、下壇彫刻は「水波に龍」の金箔塗りで、1917年(大正6年)に南砺市井波町の大島五作が製作しました。
庵唄披露中は、曳山を曳く人たちはしばし休めますが、さすがに少し疲労の色が・・・。 -
車輪は板車四輪車で、朱漆、黒漆、金箔塗りが美しい。
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西下町の法被は、背中が「龍神」となっています
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法被にご注目!
「川越」ですね。
どうやら、全国山・鉾・屋台保存会連合会総会「南砺市城端大会」に来ていた「川越まつり」の関係者の方のようですね。
昨年11月、全国18府県の33行事がユネスコ無形文化遺産に登録されましたが、総会がここ城端で開催されたというのも何だか嬉しいですね。
ところで、「川越まつり」。
今年は10月14日、15日開催だそうですが、昨年は2日間で985,000人の観客が集まったとか・・・。HP見ると、人・人・人~。
関東で開催されるので、行ってみたい気もしますが・・・。 -
「じょうはな座」に戻って来ました。
じょうはな座 名所・史跡
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この時、時間は17:00過ぎです。
祭りは、最大の難所「出丸坂引き返し」や、18:00頃には曳山・庵屋台に提灯をつけた「提灯山巡行」、「曳山会館前庵唄披露」、それぞれの町内に戻る「帰り山」とまだまだ続きますが、さすがに寄る年波。
疲れました。
またいつか来ることが出来ることを願いながら、城端の街から富山市内のホテルに戻ることとします。
(4)に続きます。
http://4travel.jp/travelogue/11240629
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