2016/08/09 - 2016/08/10
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魚屋No1さん
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昨年末まで勤めていた会社から、博多でのセミナーの助っ人を頼まれました。
完全リタイアは快適ですが、人との接触が減って少しさみさを感じていたところだったし、仕事の内容が、レポートの作成、司会、受付等の手慣れたものということもあって、二つ返事で引き受けました。
また、今回が人生最後の出張になるはずなので、この機会を利用して福岡で最も気になっている「金印」が発掘された志賀島へ行くことを企てました。
その理由は、金印が、中国の王が日本の王に与えたという通説ではなく、中国の皇帝が配下の将軍に渡した日本征服の命令書で、埋めた理由は、皇帝の配下として征服するより、自分自身が王になった方がよいと考えて、命令を放棄する象徴として埋めたのではと、古事記を読んで思いついたためです。つまり、この将軍は神武天皇と称して東征を行ったものだということです。
その根拠は、
① 同種の金印は、BC200~AC300年頃、中国の前漢~晋に作られたものが20例以上出土しているため、福岡の金印も同時代だと考えられること
② この時代の日本は、稲作が始まって巨大な前方後円墳を作るほどに豊かになった弥生時代で、征服するには十分な魅力を持っていただろうこと。
③ 葦原中国(日本)の豊かさは、天照大神が支配する高天原から侵略しようとして送り込まれた何人もの神々が、何れも居心地の良さで取り込まれてしまったこと。
④ 神武天皇が約2,500年前に始めた東征で最初に立ち寄った地は筑紫の国。なので、金印の持ち主と接点を持ち得た可能性があること。
⑤ 筥崎宮の祭神の神功皇后と応神天皇は、3世紀頃、博多湾を根拠地にして朝鮮半島に攻め込んだという記述が古事記にあり、大陸との往来は現在思っているより頻繁に行われていたこと
等、直接的な証拠はありませんが、傍証は多数あります。
なお、読んだ本は、「ブログな添乗員」で以前紹介されていた「眠れないほど面白い古事記:相弥生著」と岩波文庫でです。
古事記を読み始めたきっかけは、これからの旅先を決める参考にしようとして、全国のグルメ、名所の一覧表を作り始めた際、国宝の神社の祭神が神話とリンクしていることに興味を持ったためです。
また、今回行った他の場所は、筑前国一宮で記紀神話にも出てくる筥崎宮。食べ物では、タモリさんが広めた「博多うどん」と行きつけの豚骨ラーメンです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 2.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- JALグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
博多駅へは昼に着きました。
先ずは昼食です。タモリさんが博多の柔い饂飩を絶賛しているので、一度食べてみたいと思っていました。そこで、狙いを付けていた博多駅隣接のバスターミナルB1の「牧のうどん」へ行きました。
今回、博多うどんを食べられる機会は1回だけです。しかも、その時間も乏しいため、外さないように有名処を調べたので列記します。なお、最後の数字は目安のための食べログ評価
チェーン店
・牧のうどん 博多バスターミナルB1F 3.27
ゴボウ天うどん480円、かしわ飯190円
本店は糸島市 加布里駅徒歩10分
・ウエスト 昭和41(1966)年創業 東博多店:駅500メートル 3.08
ランチ600円、ゴボウ天うどん400円
・因幡うどん 博多デイトス 博多一番街 3.52
ゴボウ天うどん480円、かしわ握り190円/個
・大福うどん 博多駅 エキサイドビル1階 3・41
ゴボウ天うどん480円、かしわ握り190円/個
・資さんうどん 本店:北九州四国楽 志免町店(空港近く) 3.17
ゴボウ天うどん420円、かしわ握り200円/2個牧のうどん 博多バスターミナル店 グルメ・レストラン
-
牧のうどんを選んだ最大の理由は、博多駅至近のためです。
なお、駅構内の店で良い印象を持てたことは殆ど無いので、リストには載せても選択肢からは外しました。
次に独立系を記します
・かろのうろん 明治15(1882)年創業 祇園5分 博多駅1km 3.58
ゴボウ天520円 かしわ握り2個250円 写真禁止
・川端英ちゃんうどん 明治30(1987)年創業 中洲川端駅直ぐ 3.38
ゴボウ天520円 かしわ握り210円
ゴボウ天を考案した「乙ちゃんうどん」の後継店
・木屋 昭和元(1926)年創業 祇園下車5分 3.20
ゴボウ天うどん440円 かしわ飯220円
・みやけうどん 昭和29(1954)年創業 呉服町駅5分 3.55
うどん320円 ゴボウ天等全て80円 稲荷50円/個
・うどん平 昭和45(1970)年頃 タモリが大好とのこと 3.62
〔2014年現在で創業40年という情報が元〕JR博多760m
ゴボウ天うどん430円、かしわ飯170円 -
約2分で、運ばれてきました。
この段階ではネギが入っていません。
また、スープと書いてあるたれのヤカンが付いているのは、ラーメンとな同じ習慣のでしょう。 -
ネギ入れ放題が良いところです。
博多のうどんは柔いと言われますが、大阪・京都よりは少し柔らかい程度で、伊勢うどんとは全く別物でした。
汁は、ある意味で関東人の基準となる丸亀うどんと同じような濃さです。汁の味は、角が無くて非常に美味しいものでした。
かしわ飯は普通。極めて高炭水化物の昼食ではありますが、大満腹・大満足でした。 -
写真は、旧日本生命保険株式会社九州支店を利用した福岡市文学館(図書館)です。
食後、博多駅の観光案内所へ行き、志賀島行のバス停の場所を聞くと、若い女性の職員が「志賀島行のバスは博多からは出ていない。天神から出ている」と韓国なまりで教えてくれました。
夕方にチェックインしたホテルのフロントも、韓国なまりの人だったので、中国人店員には出会っても、働いている韓国人は珍しい関東人の私は、韓国と博多は近いのだなと改めて感じました。
ともあれ、天神に行って案内所で聞くと、金印公園は修理中だから見るべきものは殆ど無い、志賀島小学校行のバスに乗り終点で下車して徒歩、バス停は中央郵便局の前等と教えてくれました。
私の目的は、公園ではなく島の雰囲気なのでかまわず行くことにしたものの、指定のバス停が見つかりません。そのため、少し行きすぎた際に見えた建物がこれです。 -
志賀島小学校行は、毎時47分発だけなので、1時間に1本です。バス停を探すのに手こずったため12時台には乗れず、13時47分発になってしまいました。
ただ、1時間20分以上乗るのにもかかわらず、運賃が520円と安いことには驚きました。
写真は、海の中道から玄界灘側の志賀島を撮したものです。バスから撮した写真なのではっきりしませんが結構荒い波が打ち寄せています。
志賀島は、思っていた以上に大きくて、畑くらいならいくらでも耕せそうです。そのため、百姓が畑を耕している最中に見つけたということは本当なのだと頷けました。志賀島 自然・景勝地
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これは、バスを降りて金印公園に向かう際、博多湾側の能古島を撮したものです。 見てのとおり、波静かで天然の良港です。
これなら、数百隻に及ぶ船も難なく収容できるため、太古の昔から、朝鮮・中国との交易や、戦の足がかりに多用されたことは理解できます。 -
金印公園の前まで行ったという証拠を残すため、表紙に使った石碑と金印海道の道路標識を撮りました。
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帰りのバスは、折り返しの15時42分発です。遅れると、本当に何もない場所で待たねばならないため、帰りは走って何とか間に合わせました。
でも、博多駅前での飲み会が18時からあります。このバスは天神着が16時45分なので間に合いそうもありません。しかも悪いことに、博多駅のインフォでもらった地図は、東の方は博多駅までで、志賀島が入っていません。来る途中で道路と併走する単線(後で知りましたが海の中道線)が見えていたのですが、電化もしていないローカル線なので、悪くすると1時間待ちの可能性があり、今回は危なくて使えません。
イライラしながら乗っていると、鹿児島本線の九産大前駅でバスが停車しました。この路線なら時間3本は走っていることを知っていたので飛び降りました。
結果、飲み会へは、ホテルで一風呂浴びて行くことができました。 -
10日の朝、仕事場へ向かうために博多駅のホームに出ると、こじゃれた(好意的な言い方ではありません)車両が眼に入りました。
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別府温泉へ行く、有名なソニックです。
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先頭車というか、最後尾です。
車両デザインは、JR九州がご贔屓の水戸岡氏だそうです。
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会議は16時に終わりました。帰りの飛行機は20時発です。
天神や博多駅で時間を潰しても芸が無いし、博物館等も閉館時間です。太宰府、櫛田神社等は既に行っているなどと迷っていると、行ったことのない筑前国一宮の筥崎宮が、現在地の吉塚の近くだと思いつきました。
ということで、県庁の脇を通り過ぎて馬出九大病院前から地下鉄に乗り、箱崎宮で降りて地上に出ると、大きな鳥居と長くて立派な参道が眼に飛び込んできました。
筥崎宮の案内図を見ると二の鳥居です。筥崎宮 寺・神社・教会
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お宮とは反対側の海の方に赤い鳥居が見えました。折角だから、参道を隅から隅まで歩こうと思って近づいていくと、鳥居の周囲にはこんな感じの柵がありました。
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更に海岸には、神聖處と書いてある立て札がありました。
筥崎宮の案内図では、此処を「お潮井浜」と書いてあります。
筥崎宮のホームページによると、福岡市内では、春(三月)と秋(九月)の社日祭に、此処の砂を持ち帰って清めにする習慣があるそうです。また「博多祇園山笠」の際にもこの砂を取りに来るとのことです。 -
海岸の赤鳥居から社殿の方を見た写真です。手前の石造りの鳥居は大鳥居です。
この参道は、鎌倉の由比ヶ浜から鶴岡八幡宮へつながる若宮大路と良く似ています。
それもそのはず、鶴岡は、三大八幡宮として数えられる筥崎宮・宇佐神宮・石清水のうちの石清水から勧請したためだからです。
また、造営は、筥崎宮の方が先なので、鎌倉の若宮大路は真似ということになります。 -
それにしても長い参道です。人気の無さと合わせ、出雲大社を思い出しました。
八幡宮の祭神は、以下の三神です。当然のことですが、八幡と名のる神社は全て同じ。
・主祭神:応神天皇 :15代天皇 全国の武家に武運の神として崇敬を受けた
・配祀神:神功皇后 :応神天皇の母 熊襲討伐・三韓征伐を指揮する
1926年(大正15年)の詔書で歴代天皇から外される
玉依姫命 :日本神話では海の神の娘で神武天皇の母
心霊を有する女性、巫女などの一般名称でもある -
参道の途中で振り返ってみました。
三韓征伐について
神功皇后が政務を執ったのは、単純に西暦を当てはめると201年から269年になるそうです。そんな時代に、朝鮮半島に侵攻し、新羅、百済、高句麗を征服して朝貢を約束させたそうです。このことを知ったのは、建物が国宝の神社の一覧表を纏めている時ですが、日本が朝鮮に攻め入ったのは、戦前の植民地化の際と秀吉のだけだと思っていたので驚きました。 -
二の鳥居から社殿を見たものです。。
この神社の鳥居の名前の付け方は通常とは逆に、参道の入り口が大鳥居、中間が二の鳥居、社殿に最も近い鳥居が一の鳥居となっています。 -
一の鳥居から、社殿を見ています。
この神社に国宝はありませんが、国指定の重要文化財は、本殿、拝殿、楼門、一の鳥居、石灯籠の4件です。 -
境内です。
元寇の際に勝利を祈願するために亀山上皇が楼門に掲げたという、有名な「敵国降伏」の扁額が見え始めました。 -
楼門を中心に撮してみました。
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扁額です。
「敵国降伏」の文字が鮮やかです。修復したのは最近なのでしょうかね。 -
楼門の上が、福岡空港からの離発着路になっているようです。
面白いアングルなので、20分ほど粘りましたが、こんな写真しか撮れませんでした。 -
博多駅に戻りました時刻は18:30なので、私が定番にしている「名代ラーメン亭」で晩飯にしました。、
特に何があるわけではありませんが、早い安いうまいで、私が博多ラーメンの基準にしている店です。バスターミナル側の地下街にあり、ラーメン450円、半チャンラーメン640円、餃子(4個)180円と福岡価格です。名代ラーメン亭 博多駅地下街店 グルメ・レストラン
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ラーメンの味を自分で調整できるように「たれ」が置いてあります。福岡のラーメン屋さん独特の習慣ですね。
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高菜と紅ショウガが入れ放題なのも、福岡の良い習慣です。
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チャーシュー麺580円です。
この後、無事に帰宅しました。
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