2016/04/08 - 2016/04/09
168位(同エリア836件中)
紅い翼さん
2016年の桜巡りの旅は“湖国”近江国へ♪
この旅の最後に訪れたのは、戦国時代に羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)が、はじめて自らの城と城下町を整備した“秀吉出世の地”「長浜」です。
何はともあれ、まずは“日本さくら名所100選”に選ばれている「豊公園」へと繰り出し、再建された5層の天守を包み込むように咲く約700本の桜を眺め、その後、北国街道の要衝として栄えた当時の面影を今に残す町並みをぷらぷらと散策。
ここ長浜でも、穏やかな琵琶湖と咲き誇る桜のコラボを眺めることができ、この旅のフィナーレにふさわしい時間を過ごすことができました♪
【 旅の行程 】
・長浜駅 ~ 豊公園/長浜城歴史博物館 ~ 秀吉三成 出逢いの像 ~ 豊国神社 ~ 黒壁スクエア/黒壁ガラス館 ~ ながはま御坊表参道 ~ 大通寺(長浜御坊) ~ 曳山博物館 ~ 海洋堂フィギュアミュージアム黒壁 ~ 北国街道安藤家 ~ 長浜駅
【 2016 “湖国”近江桜巡り 】
・旅行記その1: ~雨雫でしっとり濡れた紫式部ゆかりの古刹・石山寺へ~
http://4travel.jp/travelogue/11120650
・旅行記その2: ~遥か万葉の時代から続く大寺が桜色に染まり・・・「三井の晩鐘」で知られる名刹・三井寺へ~
http://4travel.jp/travelogue/11123143
・旅行記その3: ~桜花爛漫の湖城の春・彦根城登城記① いざ国宝天守へ♪~
http://4travel.jp/travelogue/11125579
・旅行記その4: ~桜花爛漫の湖城の春・彦根城登城記② 夕暮れからライトアップまで桜を味わい尽くす♪~
http://4travel.jp/travelogue/11125690
・旅行記その5: 2016 “湖国”近江桜巡り【5】 ~波穏やかな湖面を彩る桜並木 景勝「海津大崎の岩礁」へ♪~
http://4travel.jp/travelogue/11131928
・旅行記その6: ≪この旅行記≫
【 日本さくら名所100選の旅(近畿地方) 】
・嵐山(京都府京都市):古都京都の四季をゆく・春編【2】~桜咲きほこる嵐山渡月橋と天龍寺のしだれ桜~
http://4travel.jp/travelogue/10662752
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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≪(ひとつ前の旅行記で)彦根から琵琶湖を船で渡り、「日本さくら名所100選」にも選定されている「海津大崎」で、湖岸に沿って約800本もの桜並木が続く中を散策してきました♪≫
その模様はコチラ:http://4travel.jp/travelogue/11131928海津大崎 花見
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「海津大崎」の最寄り駅である「マキノ駅」から湖西線で「近江塩津駅」へと移動し、さらに北陸本線に乗り換えて、田植え前の長閑な風景が広がる中を南下していきます。
近江塩津駅 駅
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〔 長浜駅 〕
そして、湖北地方の中心地の「長浜駅」で下車。
ここ「長浜」は、戦国時代に羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)が近江浅井氏攻略の戦功により、江北12万石の領主に封じられ、はじめて自らの城を築き城下町を形成した地になります。
当時は“今浜”だったところを、織田信長の“長”をもらって「長浜」と改称したのは有名な話で、さすが出世する者は気遣いが違いますね(笑)
駅の壁面にも、ご覧のとおりお城とともに秀吉の姿が描かれてます。長浜駅 駅
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んで、長浜駅周辺の散策マップがこちら。
駅を挟んで東西に複数の観光スポットが点在している感じ。
取りあえず駅構内のコインロッカーに荷物を置いて、時間の許す限り長浜の町を散策してゆきましょう。 -
〔 豊公園/長浜城歴史博物館 〕
何はともあれ、まずはやっぱり町のシンボルでもある長浜城へ。
………とはいっても、羽柴秀吉が築いた長浜城は江戸時代前期に廃城ととなり、城跡は豊太閤・豊臣秀吉にちなんで「豊公園」として整備されるとともに、1983年に「長浜城歴史博物館」として模擬天守が建てられました。
ま、昨日訪れた「彦根城」にもここ長浜城の建物が移築されたってことですし、徳川の世では生き辛いということですかねぇ。豊公園 公園・植物園
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イチオシ
また、「豊公園」一帯にはソメイヨシノを中心に約700本の桜が植えられていて、「日本さくら名所100選」に選定されています。
ちなみに滋賀県では、ここ「豊公園」と「海津大崎」の2か所だけが「日本さくら名所100選」なので、今回の旅では、その両方を廻れるように行程をハメてみました〜。 -
それではさっそく天守へ登城していきましょう(^^♪
〔 もう1つの秀吉出世城 〕
・美濃国歴史紀行【1】〜太閤秀吉の出世城・墨俣一夜城へ〜
http://4travel.jp/travelogue/10737377長浜城歴史博物館 美術館・博物館
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イチオシ
「長浜城歴史博物館」は5層になっており、2階と3階の展示室には、秀吉の長浜での治績はもとより、湖北・長浜のあゆみが展示されています。
ここをさらっとひと通り見学したのち、最上階の望楼(展望台)へ。
そこからは桜に包まれた「豊公園」と琵琶湖が一望の下に! -
「海津大崎」よりこちらの方が開花のスピードが早いようで、よくよく見ると緑の葉も出てきている木もあり、状況的には“散り始め”って感じでしょうかねぇ。
いやいや、それでもまだまだ十二分に鑑賞できます(^^)/ -
(豊公園の風景①)
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展望台には外側に回縁がついているので、360度ぐるっとひと回りすることができるようになっています。
こちらがお城の北側になり、柴田勝家と雌雄を決した“賤ヶ岳古戦場”もこの方角のはず。 -
(ひとつ前の写真からだと分かりづらいですが)望遠でグッと寄って見てみると、あれが「竹生島」でしょうか。
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んで、こちらがお城の東側。
正面に「伊吹山」が見えるのに、あのマンションがいただけませんねぇ。。。 -
(豊公園の風景②)
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さらに南側へと視点を転じると「豊公園」一帯を俯瞰できます。
この先に、昨日訪れた「彦根城」があるはずですが、こちらも高層ホテルが正面に………ま、秀吉が目を付けたとおり、地の利を生かし開発が進んでるということで(苦笑) -
(豊公園の風景③)
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こんな感じでひと回り。
昨日訪れた「彦根城」と違い、お城の遺構も残っておらず完全な公園になってしまってますが、上から眺める桜の景色はなかなかの壮観♪ -
んじゃ、そろそろ天守から降り、お城の脇から琵琶湖の湖岸の方にも行ってみましょう。
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(豊公園の風景④)
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豊公園の片隅に位置する長浜城の天守閣跡に、ひっそりと建つ「豊臣秀吉公」の銅像。
秀吉の派手なイメージとは違い、なんかすごく普通ですねぇ………。 -
先ほど上から見たとおり、天守を囲むように桜が植えられていて、少し散り始めているとはいえ、まだまだ十分に見ごたえがありますね〜。
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イチオシ
(豊公園の風景⑤)
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(豊公園の風景⑥)
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お花見ができる最後の週末となりそうなためか、公園内はかなりの賑わいに。
ワタクシも今年あともう1回行けるかなぁ………ブツブツ。。。 -
琵琶湖岸まで出てみると、「太閤井戸」の石碑と石囲みが。
これを見ると、まさに“湖城”と呼ぶに相応しく、琵琶湖のすぐそばにお城があったんですね〜。 -
桜並木が続く道を歩き、琵琶湖に突き出た先まで行こうかとも思いましたが、そこそこ距離がありそうなのでここでUターン(苦笑)
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ということで、再度天守のあたりへ。
しばしいろんな角度から眺めるみましょう♪ -
イチオシ
(豊公園の風景⑦)
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(豊公園の風景⑧)
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本丸跡に置かれていた「日本さくら名所100選」の記念プレート。
そういえば、ここに来る前の「海津大崎」にもありましたね。 -
このあたりで「豊公園」の散策を終わりにしましょうか。
少し散り始めていたものの、特に天守の周りを彩るように咲き誇る桜がとっても印象的な公園でした。
天守の最上階からの景色も360度のパノラマで、公園はもとより琵琶湖や長浜市街をぐるっと一望できますし、長浜観光のメインスポットの1つでしょうね〜。
もちろんいつ行ってもいいと思いますが、やっぱり桜が彩りを添えるこの時期が1番かなぁと。 -
〔 秀吉 三成 出逢いの像 〕
長浜を訪れた1番の目的である「豊公園」の桜を観ることができ、まずはひと安心。
帰りの電車の時間まであと1時間30分くらいあるので、ここから時間の許す限り長浜の町をぷらぷらと散策してゆくことに(^^)/
駅の東口へと出るとそこに、豊臣秀吉と石田三成の出会いで有名な“三献の茶”のエピソードをモチーフにした「秀吉 三成 出逢いの像」が。
秀吉出世の地は、新たな家臣との出会いの場だったんですね。秀吉 三成 出逢いの像 名所・史跡
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〔 豊国神社 〕
またまた豊臣家つながりですが、次に駅から北に向かい少し歩いたところに鎮座する「豊国神社」へ。豊国神社 寺・神社・教会
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こちらの神社は秀吉の3回忌に当たる1600年に創建されたものの、豊臣家が滅亡したのち、徳川幕府の命令により一度は破却されてしまったそうです。
その間もご祭神は密かにお祀りされていて、明治時代に入り、秀吉の300回忌にあたる1898年に社殿が再建されたという、息の長い歴史を持っています。
この地の町民達の、秀吉に対する遺徳の篤さを感じさせるエピソードですね。。。 -
境内の隅のあまり目立たないところに、加藤清正が長浜城の庭石として献じたと伝わる「虎石」が置かれています。
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境内を守護するように建つ銅像の主も、やはり加藤清正公。
近江衆は文官系が多かったから選ばれなかったんでしょうかねぇ(笑)
・秋めく「肥薩のみち」をゆく【1】〜加藤清正公が築いた名城・肥後国 熊本城登城記〜
http://4travel.jp/travelogue/10817048 -
〔 黒壁スクエア/黒壁ガラス館 〕
「豊国神社」から東の方へと歩き、黒漆喰の昔ながらの建築物を活かした「黒壁スクエア」の一画に入ると、一気に観光客の姿が増えてきました。黒壁スクエア 名所・史跡
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イチオシ
その中でも、1899年に銀行として建てられたものをリニューアルした黒壁一號館「黒壁ガラス館」の存在感が1番スゴイ!
とはいうものの、あたりに人が多すぎなので外観だけにしておきましょう。
古い町並みって聞いてたのでもっと落ち着いた雰囲気かと思いきや、こりゃあ完全に観光地だなぁ。黒壁ガラス館 名所・史跡
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(長浜の町並みの風景①)
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(長浜の町並みの風景②)
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(長浜の町並みの風景③)
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中山道の“鳥居本宿”から分岐し北陸へと向かう「北国街道」が、まさに今立っているこの道になります。
昔ながらの街道の宿場町とはいうものの、けっこうオシャレなお店なんかもあり想像以上の賑わいぶりで、逆に面食らってしまいますね。。。 -
(長浜の町並みの風景④)
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〔 ながはま御坊表参道 〕
ということで、早々に黒壁スクエアを通り抜け、「ながはま御坊表参道」というお寺の門前通りへ。
こちらも細い通りの左右に、たくさんのお店が連なっています。ながはま御坊表参道 名所・史跡
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イチオシ
(長浜の町並みの風景⑤)
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石畳の参道の真ん中に立つ朱傘が紅一点のアクセントになっていて、整然とした通りに華やかさを添えています♪
町並みの雰囲気もよく、さっきの場所より観光客も多くないので、私的はこっちの方が好きだなぁ。 -
〔 大通寺(長浜御坊) 〕
参道からも見えていた大きな門が、“長浜御坊”の名で知られる浄土真宗大谷派「大通寺」の山門です。
江戸時代後期の1841年に建立された門だそうで、近くで見るとなかなかの威容。大通寺 寺・神社・教会
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門扉や柱に施された彫刻類も美しい…。
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(大通寺の風景①)
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重厚な造りの山門を抜けると、あまりごちゃごちゃしていないシンプルで広い境内へ。
向かって右手にご本堂がありますので、まずはそちらからお参りしていきましょう。 -
本堂(国指定重要文化財)は桃山時代に築かれた伏見城の遺構と伝わる建物で、(真宗なので)ご本尊の阿弥陀如来が祀られています。
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(大通寺の風景②)
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駅からお寺までだいたい1キロほどと、町歩きするにはちょうどいい距離にあるので、取りあえずここをメルクマールにして歩いてきました。
と、そろそろ帰りの電車の時間も迫ってきてるため、「大通寺」を後にして表参道から商店街を抜けて駅まで戻ってゆきます。 -
(長浜の町並みの風景⑥)
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(長浜の町並みの風景⑦)
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〔 曳山博物館 〕
長浜で行われる「長浜曳山まつり」で実際に使われる“曳山”などを展示している「曳山博物館」がありましたが、時間の都合もありこのまま先へと進みます。曳山博物館 美術館・博物館
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〔 海洋堂フィギュアミュージアム黒壁 〕
アーケードの並びの中でもひと際異彩を放っているのが、食玩(お菓子のおまけ)の フィギュア製作をしている海洋堂のフィギュアミュージアム。
………すいませんが、こちらもスルーで。海洋堂フィギュアミュージアム黒壁 龍遊館 美術館・博物館
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〔 北国街道安藤家 〕
ぷらぷらと長浜の街を散策し、最後に訪れたのが北国街道に面する旧家「安藤家」です。
期間限定の特別公開もしているようなので、サクッと建物の中を見学していきましょう。
ま、ワタクシ的にはケンシロウよりこういうスポットを選んじゃいますねぇ。。。北国街道安藤家 名所・史跡
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安藤家は室町時代にここ長浜に移り住んだという旧家で、明治時代以降は商人として事業を展開し、この建物はその当時の1905年に建てられた近代和風建築物になります。
通常の見学できる母屋とともに、離れの“小蘭亭”という建物を特別公開をしていて、今日も入れるとのこと。
藍色に染められた暖簾をくぐり、建物の中へとおじゃましましょう♪ -
(北国街道安藤家の風景①)
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お庭を彩りだした紅いツツジの花。
もうそんな季節ですね………。 -
芸術家・美食家として著名な北大路魯山人が30歳の頃、ここ長浜に逗留しており、この“呉服”の篆刻看板もその作品の1つだそうです。
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ん、廊下の先になんかゴツイのがいるな。。。
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その正体は大きなガマガエルでした(笑)
み、妙に威厳がありますねぇ。 -
(北国街道安藤家の風景②)
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イチオシ
渡り廊下を先に、魯山人が装飾を手掛けたという離れ「小蘭亭」があります。
ここは撮影がNGで写真はありませんが、入室してみると、薄緑色の天井に青で寿を模したシンボリックなデザインや襖の文様などなど、かなり奇抜で度肝を抜かれること確実です( ゚Д゚) -
2階にも上がることができ、そこからは庭園「古翠園」を眺めることができます。
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(北国街道安藤家の風景③)
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こんな感じでひと通り見学し、表へ。
町中なのでそんなに広くはありませんが、昔の商都の面影を今に残す旧家をゆっくりと観ることができました♪
特に「小蘭亭」は他にあまり無い趣向の装飾なので、特別公開時期に合わせて来てみるのがいいかと。 -
〔 長浜駅 〕
そして再び「長浜駅」へと戻ってきました〜。
結局2時間半くらい長浜でお花見と町歩きをしたことになりますが、地図を見てみると思ってた以上にいろんなスポットがあって、ぜんぜん廻り切れなかったですね。。。
ま、今回は桜がメインということで、残りは次への宿題ということにしましょう。
あとはここから新快速で「米原駅」へと移動し、東海道新幹線に乗り換えで帰京するだけ。
この1泊2日の“湖国近江桜巡り”もこれで終わりに。
少し散り始めてたものの、各スポットの歴史や自然もあいまって、かな〜り充実したお花見の旅になったんじゃないかと。
6冊にわたる旅行記を最後までご覧いただきありがとうございました<(_ _)>長浜駅 駅
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