2013/09/22 - 2013/09/25
103位(同エリア1933件中)
紅い翼さん
いつの間にか9月も早や下旬なのに、まだ夏休みが取れてない状況で、何やらこのまま完全にスルーされてしまう雰囲気が…(けっこうてきとーな会社ですので)。
これはイカンと少しばかり強引に休暇宣言をして、9月最後の週に休みを取り、以前から考えていた南九州を縦断する「肥薩のみち」を巡る旅へ♪
まずは那覇空港から阿蘇熊本空港まで飛んで熊本市街まで移動し、そのまま南下しようかと思っていたのですが、やっぱり熊本に来たからにはそのシンボルである「熊本城」に登城しないと!
遥か戦国の世、加藤清正公が築いたこの熊本城を歩いてゆくと、その城郭の威容と華麗な御殿に心奪われること間違いなしです☆
※なお、今回の旅のタイトル「肥薩のみち」は、司馬遼太郎先生の『街道をゆく』から拝借しました。
【旅の行程】
・那覇空港 ~ 阿蘇熊本空港 ~ (JR九州ホテル熊本泊) ~ 熊本城(加藤清正公像 ~ 櫨方門 ~ 竹の丸 ~ 東十八間櫓 ~ 二様の石垣 ~ 天守閣 ~ 熊本城本丸御殿 ~ 宇土櫓 ~ 頬当御門) ~ 熊本駅
【秋めく「肥薩のみち」をゆく】
・旅行記その2~肥薩線で球磨川を遡り、国宝・青井阿蘇神社の社殿に「小京都」の面影を感じる~
http://4travel.jp/travelogue/10835965/
・旅行記その3~清流・球磨川に寄り添うように残る、相良氏700年の居城 人吉城登城記~
http://4travel.jp/travelogue/10838305/
・旅行記その4~観光列車いさぶろう号に乗り、日本三大車窓を眺める~
http://4travel.jp/travelogue/10840398/
・旅行記その5~天孫降臨の神話が伝わる地・霧島へ~
http://4travel.jp/travelogue/10842729/
・旅行記その6~秋風吹きゆく「えびの高原・池めぐり自然探勝路」ハイキング~
http://4travel.jp/travelogue/10853430/
・旅行記その7~~新川渓谷温泉郷に今も残る自然と歴史を追って~
http://4travel.jp/travelogue/10861520/
【日本100名城登城記(九州・沖縄編)】
・名護屋城(佐賀県唐津市)
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10591946/
・平戸城(長崎県平戸市)
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10593567/
・府内城(大分県大分市)
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10563332/
・岡城(大分県竹田市)
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10563852/
・首里城(沖縄県那覇市)
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10796702/
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
〔 那覇空港 〕
この旅の出発は那覇空港から。
15時10分発ANA468便の阿蘇熊本空港行で、九州・熊本県へ向かいます。
本当はもっと早く出発したかったのですが、那覇⇔熊本間は1日1往復しか就航してないので仕方なし。
何せ沖縄は海に囲まれてますので、飛行機しか選択肢がないですからね。。。 -
飛行機に乗ってみたら、席が主翼の真横の位置でした
窓側の席がここしか空いてなかったので、まあしゃーないか…。
この蒼い空をじっくり眺められるだけで満足しましょう。 -
眼下に見えるのが、世界自然遺産にも指定されている屋久島だそうです。
(タイミング良く機内放送が流れたので分かりました) -
そして今見えているのが鹿児島県の南端に位置する開聞岳と池田湖なので、本土に上陸?したようですね。
阿蘇熊本空港に到着後、空港連絡バスで熊本市街へ移動。
今回初めて阿蘇熊本空港を利用しましたが、けっこう市街地から離れてました。
そう考えると、モノレール1本で行ける那覇空港って、まあまだ便利な方かな。 -
この日の宿は、明日の移動のことも考え、熊本駅前すぐの「JR九州ホテル熊本」をチョイス。
駅の改札口からだと「徒歩0分」って標示されてました(笑) -
…とはいうものの、トレインビューの部屋があったからって理由もありますが♪
部屋の窓からのぞいてみると、ちょっと駅舎がごちゃごちゃしてますけど。。。
熊本は2年前の春以来、久しぶりの再訪になります。
(そういえば、この時の旅が4tra投稿1発目でしたか…懐かしいやら恥ずかしいやら。)
・春の肥後路をゆく【1】〜桜咲く熊本近郊と山鹿温泉〜
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10561342/ -
〔 熊本城 〕
翌9月23日の朝。
このまま今回の旅の目的である、「肥薩のみち」へ出発してもいいのですが、やっぱり熊本に来たからには「熊本城」に寄らないと♪
あまり時間も無いので、ちょっと駆け足になりそうな感じ。
さっそく熊本駅前を8時半に出発する循環バス「しろめぐりん」の始発に乗って、「桜の馬場 城彩苑」前のバス停で下車します。 -
〔 加藤清正公像 〕
何はともあれ、まずは「行幸橋」の前にいらっしゃる「加藤清正公像」にごあいさつ。加藤清正公像 名所・史跡
-
熊本城は、言うまでもなく戦国時代の武将・加藤清正公が約7年かけて築城した城で、その堂々たる威容は、日本三名城の1つに数えられています(国指定特別史跡・日本100名城)。
こちらがその全体図になりますが、もう見るからに広大ですね〜。 -
〔 櫨方門 〕
ではでは、行幸橋を渡ったすぐ先にある「櫨方門(はぜかたもん)」から城内へ進んでゆきましょう♪ -
〔 竹の丸 〕
てくてくと歩いてゆくとすぐに、立派な石垣群が見えてきました!
もう少し近づいてみましょう。 -
このあたりは「竹の丸」と呼ばれていたそうで、櫓跡の石垣越しに「大天守」を望むことができます☆
う〜ん…もうちょっとだけ寄ってみましょうか。 -
イチオシ
(熊本城の風景①)
-
その隣の石垣の上に「飯田丸五階櫓」の姿も。
-
さらにお城の東側へ進んで、「須戸口門」の脇から今度は北側へ廻ってゆきます。
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この「東竹の丸」あたりには、西南戦争時の戦禍もくぐり抜けた櫓群が建ち並び、往時の威容を誇っています(櫓群は国指定重要文化財)。
-
(熊本城の風景②)
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こ〜んな上から鉄砲でも撃たれたら…もう確実にやられちゃいます。。。
-
(熊本城の風景③)
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〔 東十八間櫓 〕
ちょうどこの「東十八間櫓(国指定重要文化財)」の特別公開を行っていたので、櫓の中へ入ってみましょう。
ちなみにこちらも当時のまま残っている建物です。 -
(熊本城の風景④)
-
銃眼からのぞき込むと…見えているのは「熊本大明神」の社殿ですね。
築城当時にはこのような櫓が49もあったそうですが、西南戦争でその大半が焼失してしまったそうで、現存している櫓は大変貴重だそうです。 -
(熊本城の風景⑤)
-
〔 二様の石垣 〕
まだまだ天守閣の方へは行かずに、先ほど見上げた櫓群の方を抜けてゆくと、見事な石垣な続く空間に出ました! -
イチオシ
これが有名な「二様の石垣」ですね〜。
(ちょっと影がかかって見づらいですが)石垣が2つあって、その傾斜の違いが分かりますか?
向かって右手の傾斜が緩やかな石垣が築城当時(加藤時代)に築かれたもので、向かって左手の傾斜が急な石垣が細川時代に増築されたものと考えられているそうです。 -
角度を変えてみるとこんな感じ。
う~ん…「石垣好き」には見逃せないスポットのはずですが、まわりにはあまり人がいないようですね。。。
〔石垣好きの方は↓もどうぞ〕
・名水の里・郡上八幡をゆく① 隠国の城・郡上八幡城へ
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10739315/
・現存天守と美麗な石垣が残る城 讃岐国・丸亀城登城記
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10794882/ -
先ほども見た熊本城南面防衛の要「飯田丸五階櫓」は、今回は外観だけに。
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そろそろ、あの「天守閣」を目指して登ってゆきましょう。
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「闇り御門」から「闇り通路」を抜けてゆくと…。
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ついに熊本城の天守閣にたどり着きました!
雲1つ無い青空のキャンパスに、白壁と黒の下見板に囲われた天守閣が映えますね〜。 -
イチオシ
左側の大天守は3重6階で「一の天守」と呼ばれ、右手の「小天守」は3重4階で「二の天守」と呼ばれているそうです。
こうして間近で見上げてみると、その品格ある姿に圧倒されます。 -
(熊本城の風景⑥)
-
ではでは、大天守と小天守の合間にある入り口から、天守閣へ登ってゆきましょう♪
-
ご覧のとおり1〜3階部分は、加藤・細川時代そして西南戦争についての展示がされていますが、今回は時間の都合もあったので真っ直ぐ最上階へ。
まあ、それに鉄筋コンクリートで建てられた再建天守ですしね。。。 -
まずは小天守最上階の展望所から☆
こちらはお城の西側の風景で、すぐそばにある「宇土櫓」を見下ろすことができます。 -
イチオシ
(熊本城の風景⑦)
-
反対の東側では、(逆光でチョット厳しいですが)熊本市街とともに、遠く阿蘇の山並みまで望めます〜。
-
時間があまりないので、小天守を降りてすぐ大天守の最上階へ。
けっこう階段の上り下りが大変…。 -
そして、ついに(というかやっと)大天守6階の展望所へ★
まずは西出丸の塀と「宇土櫓」。
アングル的には大天守も小天守も隣り合っているのであんまり変わりませんけど、大天守の方が高いところにあるので、見下ろす分にはいいかもしれません。
もし両方登るのが大変なら、どちらか片方だけでも満足すると思います。 -
こちらがお城の南西の熊本駅方向。
花岡山の上にある白い仏舎利塔がわずかに見えます。 -
こんな大都会のど真ん中に、これだけ広大な城跡が残されているということは、まさに熊本のシンボルとして大切にされていることが分かりますね。
-
〔 熊本城本丸御殿 〕
天守閣から降りてきてもまだまだ見どころはありますので、さらに突っ走っていきますよ〜。
次は天守閣に隣り合うように建っている「熊本城本丸御殿」です。
こちらは加藤清正公の時代に造られ、行政の場や藩主の対面所として使われたそうですが、西南戦争時に焼失してしまい、築城400年にあたる2007年に再建されたそうです。
以前熊本城には来たことがあったのですが、こちらには今まで入ったことが無かったので、今回こそはぜひとも訪れねばと。 -
広さ60畳の「鶴乃間」から奥に向かっていくつかの部屋が続いていて、また左手には縁側が配されています。
さすが大藩の肥後熊本藩に相応しく、その広さは圧巻です。 -
(熊本城の風景⑧)
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ちょうどこのお庭の斜め下あたりに、先ほど見た「二様の石垣」があります。
2つの石垣の外側は、細川時代にこの本丸御殿を増築した際に積み足したものだそうです。 -
イチオシ
さらに進んでゆくと、鮮やかな障壁画に囲まれた1室が!
藩主と家臣が対面する際に使われた「若松乃間」で…。 -
そしてこのさらに奥には…。
-
中国の故事「王昭君」の物語が描かれている「昭君乃間」が♪
まさに絢爛豪華の一言ですね〜。 -
(熊本城の風景⑨)
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大名文化の粋を集めた本丸御殿の見学を終えて、また天守閣前に出てきました。
いろいろと回ってきましたが、あと1か所忘れてはならないスポットが…。 -
〔 宇土櫓 〕
そう…最後に訪れたのが、本丸の西北隅に位置する「宇土櫓」(国指定重要文化財)です。
こちらも西南戦争の戦火を免れ往時の姿を留めている櫓で、中を見学することができます。
この熊本城に来て宇土櫓に寄らないというのは、まさに「画竜点睛を欠く」ことだと思いますが、いかがでしょうか。。。 -
櫓の中はもちろん板張り。
やっぱりお城はこうじゃないと雰囲気が出ないですよね〜。 -
3重5階の櫓を上がる階段も、昔ながらの急なものデス。
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(逆光気味ですが)約19メートルある櫓の1番上から眺めた天守閣。
-
(熊本城の風景⑩)
-
イチオシ
それにしても、他のお城だと天守閣並みの構造と大きさにあたるものが、熊本城では櫓の1つになっていて、このお城の雄大さがよく分かります。
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こんな感じで、ちょっと駆け足になりましたが、熊本城の城内を一回りしてきました。
いや〜〜〜日本三名城に相応しい威容を十分にを満喫できましたね〜。
ちなみに今回歩いてきたルートは、お城に入場した際にもらったパンフレットに記載のあった「櫓・石垣コース」に宇土櫓を加えたものです。
また、今回の所要時間はだいたい1時間半くらいでしたが、天守閣や本丸御殿の展示などをもっとじっくり見たり、さらにいろいろと足を延ばしていたらていたら、おそらく半日はかかる感じでした。
それだけ規模も内容も充実している城跡だと思います。 -
もう10時半も過ぎて、観光客でごったがえしてきた「頬当御門」から有料エリアを出て、備前掘沿いの行幸坂を下り、次の目的地へ向かうべく熊本駅へ戻ります。
-
最後の最後、熊本駅までの移動には、やっぱり熊本に来たからには市内を走る路面電車に乗らないと。。。
駅前のホテルで預けていた荷物を受け取り、これで準備万端整いました。
ではでは、ここ熊本から「肥薩のみち」を巡る旅を始めましょう♪
<この続きは旅行記その2(http://4travel.jp/travelogue/10835965/)で>
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この旅行記へのコメント (2)
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- いっせいさん 2013/12/05 09:56:17
- 熊本城散策の旅行記見せていただきました。
- 紅い翼さん こんにちは。
加藤清正公築城の旅行記を御紹介いただきありがとうございました。写真並びにコメントを楽しく閲覧させていただきました。自称”熊本城をこよなく愛する会の会長”として、感謝申し上げます。これからも、旅行記楽しみにしています。
- 紅い翼さん からの返信 2013/12/08 01:36:52
- RE: 熊本城散策の旅行記見せていただきました。
- mitanakaさま
はじめまして。
このたびはご訪問いただきありがとうございます。
> 加藤清正公築城の旅行記を御紹介いただきありがとうございました。写真並びにコメントを楽しく閲覧させていただきました。自称”熊本城をこよなく愛する会の会長”として、感謝申し上げます。これからも、旅行記楽しみにしています。
どうもありがとうございます。
「熊本城をこよなく愛する会の会長」にお褒めいただけるとは、大変光栄でございます(笑)
熊本城は日本3名城と称されるだけあって、石垣や櫓群の豪壮さや天守閣の規模など、その名に相応しいお城で、何度訪れても感嘆するばかりです。
先ほどmitanakaさまの熊本城(紅葉編)の旅行記も拝見しましたが、季節季節でまた訪れたくなりますね。
(ちなみに私が前回訪れたのは、桜が美しい2年前の春でした)
これからもよろしければご訪問くださいませ。
紅い翼
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