2015/04/07 - 2015/04/08
2007位(同エリア6779件中)
窓際さん
あちこちにたまったポイントを必死でかき集め
マイルに交換してみる。
行けるじゃん!京都ぉぉぉっ!
と、気づいたこのとき、すでにもう3月半ば。
慌てて開花予想を確認し、日を選び予約。
さすがに3月半ばでの開花予報じゃ
そうハズレないだろうと思ったのだが・・・・
ハズレた。ズレた(爆)
おかげで今年は、ちょっと遅めの花見となってしまったのだが
それでも存分に楽しんでまいりましたよ?
じゃ、今回もお付き合いいただけると嬉しいです!
-
空港から速攻でバスに飛び乗り、
京都駅から地下鉄を乗り継ぎ祇園へ向かう。
12時過ぎ。
八坂さんにほど近い路地に入る。
今回のランチは、久しぶりの「千ひろ」さん。
3月半ばでも、予約がとれたなんて奇跡である。 -
でも入って驚いた。
我らの他には、ご主人が外国の方らしいご夫婦一組だけ。
花の時季の京都は、どこもいっぱいなんだけどね。
アスパラ、菜の花。黄身酢。
3年前を思い出す↓
http://4travel.jp/travelogue/10660226
アスパラも菜の花も、それぞれの美味しさが
極限まで引き出された火加減。
香ばしい香り。
ソコにこの、濃厚なソースがたまらない! -
琵琶湖の鮎。
琵琶湖の鮎は、「漁期」が無いそうで
こんな稚魚もいただくことができる。
あとから“夜の分の支度”を見ることができたのだが
小鍋に清酒をどぼどぼ入れてファイアー!
燃え上がるお鍋に
お隣の外国のご主人と目を見合わす(笑)
結構な時間をかけ、燃やしながら煮切った後、味付け。
鮎の皮が傷つかぬよう、ゆすりながら炊いていた。
小さくても、しっかり鮎!美味しい! -
キタ!コレだ、コレ!
コレこそ「千ひろ」さんな
呑めと言わんばかりの5品!
八寸的な扱いで出てくるコレは
どれも凄まじく酒に合う!くぅっ!
あ、真ん中は柳の新芽だそうで・・・・ -
順番に、鯛。
お造りを白味噌に漬けて
軽く炙ってある。
でも、ねったり鯛の旨み。
絶品。 -
数の子。粕漬け。
口の中にふわっと広がる
粕漬けの香り。
お正月にいただく、そのヘンの数の子より
ずっとやさしい美味しさ。 -
コレは前回もあった。
鯛の肝の煮こごり。
この器のお団子模様に注目。
詳しくは後に語るとして・・・・
濃厚な肝の美味しさがたまらん。 -
あひゃぁっ!キタ!コレ!
コレは今でもわたしの中で伝説となっていた一品!
ほたるいかをたたいたもので
コレがもぉ絶品なのである!
人生で一番旨いほたるいか!
もぉまさに酒盗! -
キスを塩したあと、カラスミで和えたもの。
これもねー、ねったりとキス。
カラスミの美味しさ。
ススム酒に、ブレーキをかけるので必死(笑) -
ちなみに今回はぬる燗スタート。
お隣のご夫婦がワインでヤってるのを真似して
グラスで白を頼んでみる。
注がれた状態で運ばれてくるので
銘柄は分からなかったが、美味しい。
でも・・・・
やっぱり、日本料理にはお酒だなー・・・・ -
お造りは鹿児島のマグロと金目。
-
お醤油と塩昆布で供される。
やっぱりマグロはお醤油かな?
金目は塩昆布かな?
“熟成”させるまでのコトはしない。
新鮮なのがイチバンと店主。
でも、獲りたて切りたてブリブリとは違う、
扱った身の美味しさ。 -
お椀。
よくある桜と紅葉な文様ではなく
花だけ。
へーっと思いながらフタを開ける。 -
筍!
大好き!
違う!
愛してる!
ウソみたいに柔らかく香りのいい筍。
生麩は炙ってあったかな?
吸地は香りが最高。お塩は薄めで・・・・・
おいちぃおいちぃと食べていると
お椀の底からなにやら文字が・・・・
見ると、 -
雪?
聞けば、お椀のフタの花は
三日月のように配されており
そして中には「雪」の文字。
合わせて「雪月花」になるそうで・・・・
こちら、どの器も
今では簡単に手に入れるコトのできない
古い器を使っており
その由来を聞くのも楽しい。
中には金継ぎしてまで使ってある器もあり・・・・ -
またまたお椀。
でもコレ、写真じゃ分からないと思うのだが
親指と人差し指で持てちゃうぐらい、小さなお椀。
開けると・・・・・ -
ぷち、このわたどんぶり(笑)
「備前海産」のこのわた。
下はなんと酢飯!
コレがまた、酒に合う!
たぁ〜っぷりとのせられたこのわた。
そしてお米も・・・・
全部、酒に最高なぷち丼なのである! -
おかげで酒はススムススム。
ぬる燗、熱燗・・・・・ -
鱒。
大事にじっくり焼かれたのが分かるほっくり具合。
皮の脂がまた香ばしくて最高。
添えられてあるのは、甘くコンポートされた梅? -
ココでやっと、「千ひろ」さん的な
フルーツ系が出てきた。
皮ごと食べられるぶどう、レッドグローブ。
かけられてあるのは、なんと湯葉をすったもの。
大豆の凝縮された旨み。
シャキシャキとちべたい歯ごたえなブドウ。
意外と旨い! -
山菜の天ぷら。
海老と蕗の薹、ワラビ、たらの芽・・・だったかな?
ちょっとべちゃっとしてるのが残念。
なんでだ? -
ぬるいのから、熱いのを続け
最後は冷やで(笑) -
今の時季だけの野菜らしい、
畑菜とはまぐりしんじょ。お揚げさんの炊いたん。
コレはトロみのつけられた
このお出汁あっての旨さ。
シャキシャキとお菜っ葉、じゅわっとしみ出るお揚げさん。
さっきの鱒とコレとごはんがあれば
最強の朝ごはんだ!(笑) -
そしていよいよフィナーレ!
こちら、食べログを見てて気づきましてね。
前回はおじゃこのご飯だったが
春は豆ごはんが多い。
わたくし、豆ごはんが、どうもいまいち好きじゃなくてね(笑)
なので予約時に筍ごはんをリクエストしておきまして・・・・ -
あ、また、おだんごモヨウな器!
コレはまた、後程語るとして・・・・ -
筍とお揚げさんの炊き込みごはん。
いやぁ〜っ リクエストしといて良かったと
ヨロコビながらいただく。
筍たっぷり!木の芽の香りが鮮烈!
最高!
わたしが一膳、オヤジが二膳でちょうど終了。
食べ残しを持ち帰れるほど、
炊いてくれてもヨかったのにな(笑) -
デセール代わりのフルーツジュース。
いや、ホント、ニッポン人には
コレが最適なのではなかろうか?
これだけの品数、〆にごはん。
デセールは最後に美味しいジュースで十分!
時間は14時。店主と記念撮影して
店を出る。
あ・・・・ハタチの若い新人さん。
何度も怒られてたけど、がんばって欲しいな。
こんな名店で修業できるなんてすげぇ!
未来の巨匠だ!(笑) -
店主に勧められ、祇園白川を歩く。
だいぶ散ってる(爆)
で、見つけた。これこれ。 -
「都をどり」のこの提灯。
このお団子模様が「祇園」を表す。
先斗町は千鳥、宮川町は三つ輪だっけ?
つまり、さっきの器のお団子模様は
この「祇園」を表していたそうで・・・・
お茶席なんかではね?
このお団子模様の器が出され、
記念に持ち帰ることもできるらしい。
今は電気窯だそうだが、昔はちゃんと登り窯で焼かれ
そんな大正から昭和初期の器を使って
「千ひろ」さんではお料理を出しているのだとか・・・・
酔っぱらいでも、たくさんお話を聞かせてもらった。
アレも楽しかったな〜。 -
桜をもとめ、東山を目指す。
足元はピンクの絨毯! -
中にはまだ、見ごろな木もあり・・・・
特にルートも決めずに歩く道。
せっかくのなので、未だ行ったことのなかった
「金戒光明寺」を目指す。
いや、いっぺん行ってみたかったのである。
だって、京都守護職会津容保候が
本陣としていたところですよ?!
しかし・・・・・
甘くは無かった。 -
マップでは分からぬ激しい高低差。
ひぃひぃ言いながら歩く。
なんとなく興味をひかれ、
山の上にそびえる三重塔を目指す。
途中、広がる墓所。
「會津藩殉難者墓地」の案内に誘われ道を折れる。
たどり着いて驚いた。
幕末の・・・会津ゆかりの戦死者?
そして、たくさんの桜!
誰もいない静かな空間に、降り積もる花びら。
もぉ読むことすらできない墓碑。
生々しく目の前に現れたこの国の歴史。
なんで今まで来なかったのだろう! -
元の道に戻り、山頂の三重塔を目指す。
階段上から見下ろすと・・・・
絶景だ!
広がる墓所。コレ、江戸時代?!ってなお墓の数々。
なんなんだ、ココは!すごい!
最後に本堂をお参りし、黒谷を後にする。
うん。ココはまた来よう。 -
そのまま久しぶりの哲学の道を歩く。
ずいぶん散ってはいるが
降りかかる花びらが気持ちいい。
それにしても今になって冬に逆戻りな寒さ!
降ってないだけマシだが、曇天もまた残念で・・・・ -
哲学の道を歩き切る。
南禅寺。
そういや、哲学の道で面白い光景を見た。
ヒザにネコ2匹、くっついて1匹。
足元に2匹だっけ?
猫に埋もれて、ベンチに座ってる女性。
あれは羨ましかったなぁ〜。
4月とは思えぬ極寒の中、アレはブッダな光景だった(笑) -
それにしてもよく歩いた!
あれだけ食って呑んで、こんだけ歩いて
自分でもよくやったと思う(爆)
地下鉄に乗り、三条を目指す。 -
目指す理由はココ!
「月餅屋直正」!
ココのわらび餅が絶品でねぇ〜。
予約してあったのである。 -
それから歩いて、「祇園 菱岩」。
お弁当を受け取り、新居に帰る。 -
毎年変わらぬ、春のお弁当。
それでも決して飽きるコトは無い。 -
それぞれが冷えても美味しいように、
-
大切に調理されたお弁当。
-
桜餅みたいなお寿司は
ヒラメかな?
ねったりとした白身。
桜の葉の香り。 -
旨み、香り、これぞ京都なお弁当には・・・・
-
シャンパンが合う!
-
デセールはわらび餅。
ちょっと新居でモノも揃わぬ中、
お箸で断面をお見せすると・・・・ -
中は、あん、みっちり(笑)
コレがねぇ、旨いんですよ!
薄い・・・でも、しっかりわらび餅な香りの皮。
中は優しく上品な餡。香ばしいきな粉。
持つことさえ躊躇われるほどのぽよぽよ感。
泡2本開けて、缶ビール開けて、最高の夜だった。 -
翌日は・・・・
梅田の「きじ」に行ってみた。
常時行列のできる店と聞いていたのだが
ガラすき。ラッキー・・・なのか?(笑) -
まずはモダン。
フツーのモダンを想像してたので驚いた。
とき卵に焼きそばをわぁーっとやって
焼き直したもの。 -
タマゴの甘さと焼きそばが旨い。
続いて・・・・ -
牛すじ玉。
なるほど!
なんとも不思議な生地。
ふわふわ。こりゃ旨いわ。 -
最後、焼きうどん。
ビール呑んでると、ちょいと薄味に感じる。
以上3品。美味しかったけど
並んでまでかと言われれば・・・・
どうなんだろね?(笑)
向かいの串カツも寄ればよかったと
後悔しながら
突き出た腹をなでさする。 -
タイミングをすっかり逃したかな?
と、思った今年の花見旅だったが
案外、ぎゅうぎゅうに愉しめた旅だった。
さて・・・・来年の花の時季は
どうなっているのかな?
じゃ、今回の旅行記はコレでおしまい。
最後までお付き合いいただいた
貴方に感謝です。
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