2014/09/27 - 2014/09/27
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kawakoさん
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ヴォージュ山脈の東側に広がるワイン畑を縫って、北のマーレンハイムから南はタンまで、数多くの魅力的な町や村を通る170キロもの長さにわたって続く街道、それがアルザス・ワイン街道です。
今回訪れたのはワイン街道の南門、タン。
Thann/タンの名はドイツ語のTanne/タンネ(モミの木)が語源です。
ドイツ語由来の名を持つこの町は、かのハプスブルク家にゆかりがあります。
もともと、タンを含むヴォージュ山脈南部からジュラ地方の北にかけての広大な地域はフェレット伯爵領でした。
ところが最後のフェレット伯が後継男子を残さずに死去し、ジャンヌとウルスラの姉妹が広大な領地を相続することに。
長女ジャンヌのもとにいち早くはせ参じたのがハプスブルク家です。
のちにオーストリア公になるアルブレヒト2世とジャンヌ・ド・フェレットとの婚姻が成立します。
そしてジャンヌの名はドイツ語名のヨハンナ・フォン・プフィルトに。
結婚当初は子宝に恵まれず、まさに不幸な結婚に見えたヨハンナとアルブレヒト夫妻ですが、15年目に(!なんと39歳の高齢出産)ようやく長子ルドルフを得ると、その後とんとん拍子に5人の男女に恵まれます。
また、関節炎を患って体が不自由になってしまったアルブレヒトに代わりヨハンナが外交交渉に活躍、懸命で思慮深い性格であったヨハンナは政治的な才能にも恵まれていたようで、ハプスブルク家の勢力拡大に多大な貢献をします。
ちなみにアルブレヒト2世ですが、賢公と渾名された名君で、内政に力を注ぎ(統治中の戦争は一回のみ)領民にも慕われていたそうです。
統治当初は税収が根こそぎ借金返済に消えていましたが、晩年は帝国諸侯のなかでも指折りの富豪になっていたとか。
「戦争は他の家に任せておけ。幸いなオーストリアよ、汝は結婚せよ」
- 旅行の満足度
- 3.0
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ワイン街道の地図です
南端にTHANN/タンの町があります -
「THANN」の看板発見〜 手前には茶色の「ワイン街道」の看板も見えます
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いよいよ市街地に入りました
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あの教会はいい目印になりそうだな・・・と思いつつ、駐車場探し開始です
ここではウチの夫のカンが頼りw モチロン私も「P」マークを目を皿のようにして探しますよw -
教会のすぐ横にあった駐車スペースに空きがありました!よかった〜
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Collegiale St-Thiebaut
教会前のスペースはあまり広くなくて、写真に全体像が入りきらない・・・ -
ここ、巡礼地としてよく知られているそうです
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扉周りの装飾がスゴイな〜
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これはなかなか見ごたえが・・・
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こっちはエライ素朴な・・・
(^ω^;)ロマネスクの名残か? -
教会の目の前にあるこちらの細長い建物がインフォセンターです
わかりやすい位置なうえに開店していた!スバラスィw
(田舎の小規模な町では、あっても閉まっている確立が非常に高い)
グリュエッツィと挨拶したら、即ドイツ語の地図を出してくれた
たぶん英語もあるんじゃないかな? -
ワンコ用ゴミ箱があったのでパチリ
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教会前の広場にあるSt-Thiebautの泉
この聖人の聖遺物が教会内に安置されているようです -
教会のなかを見学する前に、まずはコーヒーブレイク(トイレ休憩ともいうw)
噴水のある広場に面したカフェです -
この道の奥に見えている山の上になにやら遺跡のようなものが・・・
地図で確認したら、Engelbourg城だそうです
20〜30分歩くと(アクセスは徒歩のみ)たどり着くらしい -
では教会へ
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意外にモダンな・・・
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と思ったら一部だけで、全体はオーソドックスなカトリック教会の雰囲気です
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この高さを追求している感じ、ゴシックですかね
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シックな彫像を見続けた後でコレが出てきてちとびっくり
こちらがSt-Tiebautさんのようです
実は、ラリック工房作の聖遺物入れにこちらの聖人の右親指の皮が納められたものがあったようなんですが・・・う〜ん全然記憶にない -
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イチオシ
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暗い教会内から一転、明るい外へ
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町のはずれにある魔女の塔まで行ってみることに
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教会が印刷されたケーキ
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アルザスの雑貨って可愛いんだよね〜(´∀`)
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教会横の道を東に5分ほど歩いていきます
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帽子をかぶったような可愛らしいデザインの塔が見えてきました
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手前にあるオブジェも形がシンクロしていて可愛いですね
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奥にあるのが魔女の塔です
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中にも入れる・・・んですが、この時は時間が合わなかったw残念
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La Thur/トゥール川、魔女の塔のすぐそばを流れています
この川を挟んで山の上に城(の遺跡)、川沿いに城下町というつくりになっています -
かつて川の対岸の山上にあったEngelbourg城の麓町として、13世紀にフェレット伯により開発されたのがタンの町の始まりです
今は山の上にあるのは塔の一部で、タイヤのような形をした遺跡が町からも見えていて、「魔女の目」と呼ばれているそうです -
で、その城の遺跡の説明がこれなんですが・・・
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なんで爆発?しちゃったんだろ〜な〜? ざっと読んでみたけどわからなかったw
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なんか東屋のようなものがありますね〜
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St-Urban-Kapelle 15世紀には存在していた小教会ですが、今あるのは1934年に新しく立て直されたものです
ちなみにワイン畑も中世から続いているそうです -
タンの町と城の位置関係がわかりやすく書かれている看板発見
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橋の上から町の方向を見ています
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また町中に移動します
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そろそろウチの夫がレストラン探しに真剣になり始めましたw
ヤツのほうが好みがうるさいんで毎回大変なんですよw -
教会から今度は西へ伸びる道沿いにきました
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ここに決定〜 店の名前は読めなかったんでわかりませんw
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店内はほぼ満員でした
まぁ、にぎわってるのはいいことだよね( ̄∇ ̄;) -
一人ドイツ語が「ちょっっと」わかる店員さんがいたけど、意思疎通に苦労するので若干イラついているうちの夫
ドイツ語メニューは用意してあったけれども、料理名がフランス語のままなので、説明を読み下すのに四苦八苦する私に彼を思いやる余裕はなかった・・・ -
で、よくわからないけどグラタンぽいのを頼んで出てきたのがコレ
ジャガイモの上に地元産チーズとキノコをのせてオーブンで焼いたなんたら
チーズが若干獣臭かった・・・いゃ美味しかったですよ -
ウチの夫はアルザス名物シュークルートと肉の煮込み
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ひっくり返してもう一枚
結構ボリュームがあるけど素朴な味わいで、日本人でもイケると思います -
満腹満腹〜
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日の方向が変わって、泉に光が当たっています
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車に向かって教会の前を通り過ぎようとしたとき、中から歌声が聞こえてきました
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そうっと中をうかがうと、聖歌を歌う人々が・・・
ここが巡礼地だということを思い出させてくれました
↓次の町、ウッフホルツ~ゾウルツ
http://4travel.jp/travelogue/10981667
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