2015/07/17 - 2015/07/26
256位(同エリア917件中)
powerbookさん
- powerbookさんTOP
- 旅行記15冊
- クチコミ106件
- Q&A回答2件
- 91,105アクセス
- フォロワー3人
今回の旅行は4度目となるアルザス地方を中心に旅し、最後に2度目のシャンパーニュ地方へ立ち寄ります。
後半は、ストラスブール滞在とシャンパーニュ地方、そして復路の空の旅です。
◯5日目の行程
リクヴィル→ゼーレンベルグ→リクヴィル→ストラスブール
◯6日目の行程
ストラスブール市内観光
◯7日目の行程
ストラスブール→ランス→エペルネ→ランス
◯8日目の行程
ランス滞在
◯9日目の行程
ランス→シャルル・ド・ゴール空港→(機中泊)
◯10日目の行程
→台北桃園空港→新千歳→我が家
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- エバー航空
PR
-
リクヴィルからコルマール経由で、4度目のストラスブールに到着です。
駅からは、荷物も少ないこともあり、トラムでホテルまで移動です。
今回の宿は、前回と同じ「クール・デュ・コルボー」です。
16世紀頃の建物の外構を生かし、中を全面的に作り変えた建物で、外観からはホテルと気付かないかもしれません。 -
今回の部屋は、スーペリアツインです。
前回は、ジュニアスィートだったのですが、室内がメゾネットスタイルで階下のリビングルームはほとんど使わず仕舞いという経験をしたので、今回は1つ下のクラスを選びました。
窓の外は、前の写真右端に見える古い木製のバルコニーで、中庭に面しているため、繁華街に近い割に室内は非常に静かです。
この時期のパリの同クラスホテルの半額くらいの宿泊料ですが、リクヴィルで泊まったホテルの2倍以上もするのですから、ちょっと高いですね。
ストラスブールは見本市などはありませんが、欧州議会や大規模な国際会議が入ると、ある程度以上のホテルの予約が非常に取り難くなります。
それと、近年はクリスマスマーケットの時期も。 -
客室内は、歴史的外観からは想像できない、充実した設備が用意されています。
浴槽も深めで、日本人には有難い浴室です。 -
早速、観光に出発です。
大聖堂までは、イル河に掛かる橋を渡って5分程度です。
いつ来ても、たくさんの観光客で溢れています。
道を曲がり、大聖堂が正面に覆いかぶさるように見えてくるのは、いつ見ても絶景、見惚れてしまいます。 -
有名な菓子店「クリスティアン」で早くも一休みです。
本当はケーキやチョコレートが美味しいのですが、私はあまりの暑さに負け、ソルベの盛り合わせをオーダーしました。
妻はベリーのミルフィーユとコーヒー、本当はホットチョコにしたかったそうですが、余りの暑さに「ホット」という単語が思い浮かばなかったそうです。ソルベは大変美味しく、暑さで弱った体に溶け込んでいくような感覚でした。 -
クリスティアンでゆっくりした後、大聖堂見学や中心街のショップやデパート巡りを楽しみました。
Soldの時期でしたが、この時期1ユーロが130円台後半で、円換算で割安感はありません。ストラスブールに来て、必ず立ち寄るお店は、ギャラリーラファイエットと、書籍やCDの大型専門店Fracです。Fracのロックコーナーは来るたびにアナログレコードが増えているようです。ユーロポップス(ユーロビートに非ず)好きの人にはお奨めのお店です。ただし、CDは日本でネット通販で購入したほうが安価に入手できますので、フランスでしか購入できないモノを買うようにした方が良いと思います。 -
夕方になって、ストラスブールで大聖堂に次ぐ人気の観光スポット、プティフランスにやって来ました。相変わらず観光客で溢れています。
ただ、残念だったのは来るたびにアルザス土産を購入していたお土産屋さんの経営者が変わっていたこと。無口で、どちらかというと役所の窓口のおじさん的店主がやっていた、センスの良い品揃えが気に入っていたのですが、
ごく普通のお土産物屋さんになっていました。 -
夕食のお店はココ、Au Pont Saint-Martinというお店で、店名のとおりSaint-Martin橋の横にあるお店です。
正面から見ると、アルザス地方特有のコロンバージュ様式以外、これといって特徴のないお店ですが・・・ -
イル河側から見ると、沢山の花に飾られたテラス席が可愛いお店です。
以前から、とても綺麗な「写真写りの良い」お店と気になっていたので、まあ、観光客向けのお店だろうとは思いながら、入って見る事にしました。
大きな店で、正面から入ると、そこが3層目になっています。
あまり混んでいなかったため、窓側の特等席に案内されました。
スウェーデンの小学校高学年の団体客が入ってきて、お店の人はその応対に忙しそうにしていました。 -
テーブルクロス代わりのA3判位の紙が、メニューになっています。
面白いのは、例えば、サーロインステーキを選ぶと、塩のみ、ペッパーソース等あるのですが、全部値段が同じという事。私達は茸のソースを選びました。お味は、大衆的なお店にしては上々でした。
でも、ハウスワインのリースリングは、お値段どおりのクラスかな、という感じ。
私のフランスでの少ない経験ですが、高級なお店になればなる程、ハウスワインを選んでも失敗しないという事。お店にとって看板のようなものですからね。 -
お店のテラス席から、水門を見たところです。
そろそろ日が沈み、プティフランスにこの日最後の美しい時を迎える時間です。 -
水門から先ほどのお店を写した写真です。
ほら、写真写りの良いお店でしょ。 -
正面は、水門の一部となっている建物等を改装したホテル「レジャン・プティ・フランス」です。初めてのストラスブール滞在と2回目に宿泊しました。古い建物を改装し、外観からここが高級ホテルとは見えませんが、おしゃれな内装のとても良いホテルです。
プティ・フランスのド真ん中に泊まることができるのは、唯一ここだけす。 -
水門付近は大変多くの観光客で賑わっていました。
地元のブラスバンドの演奏が雰囲気を盛り上げていました。
バンドは子供からおばあちゃんまで、まさしく老若男女のバンドで、演奏レベルも高く、私たちもしばらく楽しませてもらいました。
日本の吹奏楽バンドは若手中心ですが、ヨーロッパは3世代くらい年齢層が広く、地域に密着しているところが素晴らしところです。 -
ホテル近くまで戻って来ました。
ライトアップされた大聖堂、左の建物は昔税関だった建物で、今ではレストランだそうで、窓から歌や音楽が聞こえてきたところを見ると、団体向け観光レストランのようです。 -
ホテルの朝ごはんです。
テーブルに着くと、オレンジジュースがサービスされますが、当然フレッシュオレンジジュース。私の経験では、朝食で出されるオレンジジュースで、朝食のレベルがほぼ見当つきますが、ここの朝食は最高クラスです。
ブッフェですが、美味しい食材がたくさん並び、朝から食べ過ぎてしまうのが欠点です。 -
朝食後、前から行ってみたかった、「オスピス」に行きます。
ここは、トラム駅「オピタル」からすぐの、広大な市立病院の入口になる塔です。 -
昔、養老院(オスピス)が地域のワイン製造者からワインの提供を受け、この建物地下のワインカーヴにある、大きな木の樽の中でワインを熟成し、その売り上げを運営資金にしたり、病人に薬として与えていたそうです。
今でも、その名残でここでワインを熟成し、ボトリングして販売しています。 -
こんな感じで、大きな木樽が50m位い続いています。
樽は相当の年代物のようで、新樽のようにワインにオーク香を強く着けてしまうこともないでしょう。 -
樽の彫刻も、凝ったものです。
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アルザスで唯一の赤ワインとなる葡萄、ピノ・ノワールを熟成中の樽です。
-
この柵の中にあるのは、来歴がはっきりしているワインでは、世界一古いワインが貯蔵されている樽です。
-
長い年月を経たワインは、酢になっちゃうと何かで読んだことがありますが、1472年ならどうなっているんでしょうね。
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ここがワインセラーで、ここで貯蔵されているワインが販売されています。
残念ながら、試飲はできせんでしたが、係員は大変親切なおにいさんで、私の希望に叶うワインをいろいろと探してくれました。沢山買いたいところでしたが、これからも鉄道での移動も何度かあり、あまり荷物を重くできないので、4本に留めておきました。 -
ワインをホテルに置き、ホテルでいただいたストラスブールパスを利用し、ホテル近くにあるアルザス博物館を見学しました。
古い建物をいくつか連結した博物館で、昔の生活用品や家具などが展示されていますが、「必見」という程ではありません。 -
大聖堂に向かう道路沿いの広場で開かれていた、マルシェです。
この日は骨董品が中心でしたが、前回訪問した時は、食材の店が沢山店開きしていて、自家製ジャムを売る店や、皮を剥かれたウサギさんや、ブタさんの顔の皮をショーケースの1等地に並べているお肉屋さんなどが並んでいました。
海外旅行初心者の頃は、ブランド店などに行って喜んでいましたが、最近では食料品店や食品スーパーを巡るのが楽しみの一つになっています。 -
今日も大聖堂にやってきました。
今日も好天に恵まれ、多くの観光客で溢れかえっています。 -
写真中央右のひときわ古そうな建物が有名なレストランで、いつ来ても観光客でいっぱいです。従って、一度も入ったことがありません。
-
今日のメインイベントは、ランチです。
お店の名前は、「クロコディール」(ワニさん)です。
妻の希望で昨日予約したのですが、かつてはミシュラン3つ星だった事もある格式あるお店で、ディナーに相応しい服も持参していないし、何よりお高いだろうからという消去法で、ランチになりました。
予約したのはいいのですが、私も妻も、それぞれ全然別のお店を「クロコディール」と思い込んでいてました。
場所は、クレーベル広場の銅像横にある路地を入った場所にあり、並びには東京にもカフェがあるチェーン店の「フロ」やクリスティアンの本店があるグルメな路地です。 -
ランチコースを選びましたが、メインが1皿か2皿かでお値段が異なります。
ところで写真ですが、年配の立派な身なりの給仕長?に料理の写真を撮って良いか、了解を得て撮影しています。
店内には他のお客様のいらっしゃいますので、写真は料理だけに留めています。 -
前菜は、スモークサーモンとじゃがいものテリーヌと、
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魚のメインは、白身魚(タラかな)です。
奇抜さのない、伝統的なフレンチの味わいです。 -
メニューでは肉料理が私の苦手な鳥肉だったので、変更可能か尋ねたところ、「喜んで」との返答で、カエルさんかお牛さんに変更可能との事。
それで、メインを2プレートにしました。
お牛さんを選びましたが、「Wagyu(和牛)」と説明され、サーヴされました。
洋酒ベースのソースで、お肉もとても美味でした。 -
デザートが出て来るまで、ちょっと時間が掛かりました。
しかし、食べてみて時間が掛かったのに納得、外はふんわり柔らかく膨らんだスフレ、中はまだアイスの状態を保ったピーチのアイスクリーム。食感も味も完璧! -
感動のスフレの次は、デザートワゴンのお出ましです。
ボンボンやキャンディー、チョコなどが満載です。
今回の昼食に要した時間は、2時間30分程。時間に余裕のないときは、伝統的で格式あるフランス料理店の食事はお薦めしません。 -
お腹が一杯でしたが、少しだけいただきました。
帰国後知ったのですが、クロコディールは今でもミシュラン1つ星のようです。日本では、ミシュランの星の数ばかりが一人歩きしているようですが、星が増えれば料理のお値段も上がり、比例してワインも高級になり、一般的な観光客には縁遠いお店になってしまいます。奮発して分不相応のお店に入ったところで、落ち着いてゆっくり味わうことも叶わないと思います。
身の丈にあったお店でゆっくりくつろぐのが、最高かなと思います。 -
その後、商店街でお買い物やデパート見物で過ごしました。
夕食は、お昼に贅沢したので、ホテルに戻り、モノプリで購入した食材で簡単に済ませました。
その後、ストラスブール駅に、駅の夜景撮影に向かいました。
写真のピアノは、最近、フランスのちょっとした駅にある、旅行客が自由に弾いてよいピアノです。
ちょっと音程はずれのピアノですが、青年の演奏をしばし楽ませてもらいました。 -
駅の夜景です。
ここの駅舎は、伝統的な石造りの駅舎を繭玉のような巨大なガラスのドームで包み込んだ斬新な建築物で、私が初めてストラスブールを訪問したときは工事の真っ最中、ガラスドームはまだできていない状態で、次に訪問した時に、あ然としたのを覚えています。 -
ガラスドームの中で、歴史ある駅舎を残しながら、駅の床面積を格段に拡げることに成功しています。
エスカレーターを降りると、トラムの駅になっています。 -
トラムでホテル近くまで戻ってきました。
ライトアップされているのは、朝行ってきたオピタルを囲む建物にある塔です。 -
イル河沿いに建つ、昔は税関だった歴史的建築物(どれもこれもそうですが)です。
現在はレストランになっていますが、中から大音響で歌声が聞こえてきたので、どうやら団体客向けのようです。 -
クール・デュ・コルボーの中庭です。
古い建物をリノベーションしたホテルが、欧州ではトレンドのようです。
新築の高層建築を有り難がるのは、日本人も含めたアジア系の特異体質かも・・ -
朝食後、大聖堂付近を散策しました。
正面から日を浴びると、彫刻など細かな細工も微細に見え、美しさも一際です。 -
正面右横から撮影しました。
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手前に見えるのは、サブマシンガン(軽機関銃)を携行する、憲兵(治安維持の兵士)です。この旅行の数ヶ月後、パリで大規模なテロがありましたが、このように厳重な警備をしていても、防げないんです。
ところでこの兵士、実はスマホを見ているんです。 -
TGVで最後の訪問地、ランスに向かって出発です。
TGV車両は高速化のため、車両の断面積を小さくした弊害のためか、車内は結構狭く、1stクラスでもシートピッチは日本の特急普通車なみです。
広々としたドイツのTGVとは、大違いです。
シートは昔の客車のように厚みのある、座り心地のよいシートです。
この辺は、椅子文化の国ですね。 -
早めにネットで予約すると、1stクラスでも2ndクラスとあまり変わらず予約できたりします。
2時間程で、TGV新線上にあるシャンパーニュ・アルデンヌ駅に到着、ランスまで連絡列車で5分ほどです。
今回乗ってきたTGVは、写真のとおり初期タイプの車両です。 -
ランス駅構内には、蒸気機関車や昔のディーゼル機関車が展示されています。
ちょっと省略しますが、ランス駅にはロッカーや一時預かり所がないため、タクシーを見つけ、ホテルで荷物を預かってもらい、待っててもらったタクシーで駅まですぐにUターンです。今日の目的地、エペルネまでの列車本数が限られているため、時間を無駄にできません。 -
ローカル列車に乗り、40分くらいでエペルネ駅に到着です。
時間帯によっては運転間隔がかなり空いてしまうので、時刻表の事前チェックは欠かせません。
エペルネ駅前では、大きくはありませんが、均整のとれた造りの教会が、訪問者を迎えてくれます。
ところで、シャンパーニュ地方は私たちが訪問した2015年7月に、世界遺産に登録されています。その時は、長崎県端島(軍艦島)の韓国政府による執拗なまでの妨害工作ばかりが日本では報道されたため、日本ではほとんど話題になることもありませんでした。
ただ、世界遺産といっても、特定の建物や地域ではなく、シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴが文化的景観に登録されおり、ちょっと判りにくい世界遺産です。 -
駅前の道を5分程度進むと、街の中心部にあるラウンドアバウトが見えてきます。
ここが有名なシャンパーニュ大通の始まりです。 -
この美しい建物は、エペルネの市庁舎で、建物の横には大変美しい庭園が広がっています。この庭園の一角に、インフォメーション(観光案内所)があります。
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ここはモエ・エ・シャンドン本社前にある、ゲストハウスです。
巨大な本社が改修工事真っ最中で、見学はできず、この写真には写っていませんが右手にある建物で、シャンパーニュやグラスなど各種グッズを販売していました。
どれも高い値付けの品ばかり、モエ・エ・シャンドンは好きなシャンパーニュでもないので、チラッと見ただけで、出てきました。ゲストハウスは非常に豪華な建物で、この中で「ワイン評論家」の先生諸氏がご接待を受けるんでしょうね。 -
この道が、シャンパーニュ大通です。
大通といっても、片側1車線で、シャンパーニュ出荷の大型トレーラーが何度も切り返しながら、メゾンの中に入っていきます。
シャンパーニュの、世界遺産としての景観を代表する美しい街路です。
歩道はとても広く、ゆったりした気分で散策できます。 -
通りの両側には、こういった由緒たっぷり系の建築が立ち並んでいます。
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ここは、ボアゼルのメゾンです。
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およそ1キロ続くシャンパーニュ大通の終わりある、ラウンドアバウトです。
中央に巨大なミュズレのシンボルが鎮座しています。 -
市役所横にある観光案内所で、見学可能なメゾンを幾つか紹介してもらいました。
シャンパーニュメゾンには珍しく、製造工程を見学できるとのことで、この頭でっかちの塔がシンボルの、カステラーヌを見学する事にしました。 -
この塔は、エペルネの街に入った列車の車窓からも良く見えます。最初は教会の塔かな?とも思っていましたが、日本ではほとんど知られていませんが、エペルネのランドマーク的な塔です。メゾンの製造工程は、残念ながら写真撮影禁止でしたが、大きな発酵槽やボトリング装置などを見学でき、良い体験ができました。
ちなみにこのメゾンは、戦後急成長したローラン・ペリエ傘下ですが、日本には輸入されていません。肝心のお味は、ごく普通の大量生産シャンパーニュという印象でした。 -
線路に並行する道を下って、駅まで戻ってきました。
エペルネは、こじんまりとした街でしたが、大手シャンパーニュメゾンが立ち並ぶだけあり、街並みは非常に美しく、次回は是非泊まってみたい街でした。 -
ランスに戻る車窓の風景です。田舎の駅のホームから向こうは、ずっとぶどう畑が広がります。昨日までいたアルザス地方のぶどう畑との違いは、シャンパーニュの方が、木と木の間隔がちょっと狭いことです。シャンパーニュ協会のパンフレットでは、「木の間隔を狭くしてぶどうに厳しい環境とすることで、美味しいぶどうが育つ」とありましたが、本当かな?
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エペルネの美しい街並みを堪能して、ランスに戻ってきました。
はじめに訪問したのは、ランスのランドマーク「ノートル・ダム大聖堂」です。
歴代フランス国王が即位式を挙行した、由緒ある聖堂ですが、第二次大戦で大きな被害を被むりましたが、再建されています。
左右対称の美しい聖堂で、サン・レミ大聖堂とあわせて世界遺産に登録されています。 -
正面ファサードです。
最近クリーニングがされたようで、綺麗になっています。
ヨーロッパの石造りの建物は、煤けて黒くなっていても、高圧水や砂状の物質を高圧噴射してクリーニングすることで、使用された石材本来の色味が復元します。
でも、ケルン大聖堂が真っ白くなったら、ちょっと衝撃的かも。 -
右端が、有名な「微笑みの天使」です。
石の彫刻の多くは戦後復元されたもので、オリジナル(かなり風化したり破損していますが)は、隣にあるトー宮殿(ここもランスの世界遺産を構成しています)の博物館に展示されています。 -
美しい薔薇窓です。
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祭壇側のステンドグラスです。
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この教会でシャルル7世を即位させた、ジャンヌダルク像です。
寂しげな表情です。 -
ジャンヌダルク像は、外にもあります。
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今回は、足場を組んで改修工事の真っ最中でしたが、養生が雑で、綺麗な写真になりません。
深夜11時(この時期、これくらいの時間にならないと、真っ暗になりません)から、最近人気のプロジェクションマッピングが開催されていました。
ただ、この養生に投射しても、美しくないだろうとも思い、見学は断念しました。 -
お腹もすいたので、夕食のお時間です。
椅子がホルスタイン柄の、面白いお店です。 -
お店のマスコット犬です。
料理が運ばれる度に、料理を目で追って、食べたそうな顔をしてました。 -
前菜の、カニのテリーヌです。
カニのむき身がたっぷりです。 -
メインは、牛肉の白ワイン煮です。
永遠に続くような量ですが、味はまあまあかな -
お店の外観です。
夏は、どこのお店も外の席から埋まっていきます。
両手を広げているのは、このお店のオーナー氏です。 -
今日の宿、「タンプリエ」です。
中心部から離れた閑静な住宅街にある、かつての個人の大邸宅を改装した、こじんまりとしたホテルです。設備はちょっと老朽化していますが、大規模ホテルにはない風情があり、落ち着いて過ごせる素敵なホテルです。
レストランやルームサーヴィスがないため、公的格付けは4つ星です。 -
大理石で出来たバスルームですが、ここだけでちょっとしたツインルームくらいの広さがあります。
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家具調度は、伝統的ヨーロッパスタイルで統一されています。
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翌朝、ホテルのエントランスです。
道路側の外観からは、大きな邸宅で、ホテルとは判りません。 -
朝食です。
お値段によって、コーヒー&ブレッドからフルブレックファーストまで選べますが、
卵料理やハム料理がつく、フルブレックファーストを選びました。
明日は早朝出発なので、今日が最初で最後の朝食です。 -
朝食用レストランです。
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今日最初の訪問先、サン・レミ聖堂です。
バスを乗り継いて行ったのですが、車内で思わぬ出来事が・・
バス停でない所で突然停車、揃いのポロシャツを着た男女3名が乗ってきて、無賃乗車狩りを始めたんです。ヴェニス、ブタペスト以来3度目の経験です。 -
サン・レミ聖堂は、ノートル・ダム大聖堂とあわせ、世界遺産に登録されています。
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中心部から離れているためか、観光客は私たちだけでした。
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戦争被害が少なかったのか、建物の大部分は建築当時のままのようで、個人的にはノートル・ダム大聖堂より見応えがありました。
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石のタイルに、精彩な壁画が残っています。
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古い造りが、よく残っています。
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ステンドグラスも、とても精緻な造りです。
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修道院付属の教会という生い立ちからか、内部は至ってシンプルです。
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ここも、青が基調の薔薇窓です。
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昼食は、簡単にパン屋さんで済ませました。
ギャラリー・ラファイエットの向かい側にあるお店です。
パンの種類が沢山、どれにしようか迷ってしまいます。 -
次に訪問したのは、シャンパーニュメゾン「ランソン」です。
前回の旅行では、「マム」「ポメリー」「テタンジェ」を訪問しています。
ギャラリー・ラファイエット前からトラムに乗って近くまで行き、電停から徒歩5分程度です。この写真は、本社社屋の正面です。 -
私が行った時は、仏語、英語とコースが分かれていて、妻が希望していた仏語コースには、何故か日本の近くにある超大国御一行様がゾロゾロとついて行ったので、英語コースに予定変更です。
仏語ガイドは30数年前のお嬢さん、英語コースは現役のお嬢さん。
後ろに広がるぶどう畑は、ランスの中心部に一番近い「クロ」(石垣で囲われたぶどう畑で、超高級品に使用されます)で、収穫期には社員総出で収穫するそうで、皆楽しみにしているとの事でした。 -
ランソンは、大手資本グループを転々としていた時期があったようですが、現在は非常に安定した経営状態のようで、製造設備も最近更新されたばかりで、主要な設備は見学コースからガラス張りになっていて、見学者に非常に配慮された工場です。
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ステンレスタンクの上部にには、収穫された村や区画の名前が表示されています。
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リザーヴ用ワインでしょうか、木樽が沢山並ぶ一角です。
ところで、ランソンは発酵過程で、現在のところ「マロラティック(乳酸)発酵」を行っていません。私の知る限り、ゴッセ(低価格品を除く)とクリュッグくらいで、マロラティックなしだと、酸の角がとれ、味がなじむまで時間が掛かると、本で読んだ事があります。。 -
カーヴです。残念ながら、ポメリーのような歴史ある地下採石場跡ではなく、現代的なコンクリート造りです。部屋の造りもそうですが、熟成のための保存方法も、ジロパレット用コンテナに入れて積んでおく、合理的な方法が採用されています。
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さて、この後は、ランス観光局主催の、ツアー「第二次世界大戦とシャンパーニュメゾンの歴史」のようなツアーに参加です。
大戦中、地中深く掘られた歴史あるメゾンのカーヴは、ランス市民の防空壕として利用されました。その歴史を振り返る、というのがこのツアーの趣旨です。
訪問するメゾンの1つが、通常は一般見学者お断わりの「クリュッグ」だったのが、申し込んだ本当の理由です。
参加者は、私たち夫婦と、若い韓国人カップルの4名、それにガイドの女性です。メゾンで特徴的だった、あちこちに積まれた大量の小さな木樽です。
往路のエバー航空機内でクリュッグを堪能してきだだけに、興味津々です。 -
防空壕としてのカーヴを見学するのが趣旨ですから、通常のシャンパーニュ製法などの説明は一切ありません。これは、地下カーヴの壁面の彫刻です。バッカスでしょうか?
メゾン内部は非常に質素で、イメージ戦略で売ろうとするメゾンと、大きく異なります。 -
熟成中なのか判然としませんでしたが、大量の小樽が積まれています。
小さな樽で長期間熟成し、上質のスティルワインを醸造するのが、クリュッグの特徴です。私なりの見分け方ですが、炭酸が抜けきって、ただの白ワインとなっても美味しいのが、上質なシャンパーニュやスパークリングワインです。
当然、試飲はありません。 -
次は、ヴーヴ・クリコです。
ここは、観光客にも一般開放していて、レセプションのある建物も豪華で、まず、ここでヴーヴ・クリコの歴史などについて、簡単な説明を受けます。
アジア人のみ4名でしたので、英語での説明です。 -
階段のプレートですが、ヴィンテージイヤーを記念したプレートです。
猛暑だった2015年は、今後どんな評価がされるんでしょう。 -
さて、今日の観光も終わり、今回の旅行最後の夕食です。
今日のお店は、ブラッスリー「FLO(フロ)」です。前回に続き2度目の訪問です。
FLOは主要都市に店を構えるチェーン店ですが、新興チェーンと違い伝統あるお店をチェーン化していったようで、ここランスでも、街のメインストリートの始まり、駅の正面にある趣あるこの建物がお店になっています。 -
FLOはシーフードも有名で、私はコース料理から牡蠣をメインに選びました。
お飲み物は、ドゥミ(ハーフボトル)のシャンパーニュです。 -
妻は、白身魚がメインです。
お値段でいくつかコースがあり、その中からメイン料理を選ぶのが合理的だと思いますが、もちろん、アラカルトもあります。 -
私のデザート、繊細な造りです。
-
妻のデザート、暖かいチョコを上から掛けます。
フォンダンショコラでしょうか、すごいボリュームです。 -
お店の中はこんな雰囲気です。
ちょっとオシャレした家族連れや、金曜夜だからか職場の同僚のようなグループ客で繁盛していました。 -
店内は思いの外広いのですが、幾つかのコーナーに分かれているので、だだっ広い感じはありません。階段を上がると、個室や広くて綺麗なトイレがあります。
そういえば、前回2年ほど前に来たことを覚えていたウエイターさんがいました。
印象強かったのかな? -
楽しい夕食も終わり、夜の街並を楽しみながらホテルまで15分程の道を戻ります。
この建物は、市役所庁舎です。 -
旅行も最後、ランスから帰る日がやってきました。
ランス駅を7時45分にアクセス列車で出て、シャンパーニュ・アルデンヌ駅で15分程度の乗り換え時間でTGVに乗り換え、CDG-TGV駅には8時45分に到着です。
ランス駅から、パリ東駅までTGVで45分程度と、鉄道の便がいいので、フランス旅行最終日を過ごすのもオススメです。
カワイイ車掌さんです。 -
高速線上にある、シャンパーニュ・アルデンヌ駅の外観です。
後ろを振り返ると、ランスの街並みが望めます。
線路は掘割を通っていて、残念ながら外から走行シーンは見えません。 -
定時にCDG-TGV駅に到着です。
この後、CDG-VALに乗ってスターアライアンスが集結するT1に移動です。
チェックインまでは順調に進んだのですが、午前のアジア方面出発便が集中する時間帯だったためか、免税手続きの端末「パブロ」があるフロアは、日本隣接超大国の皆様を中心に超混雑!仕方なので、妻を残してCDG-VALでT2に戻り、ガラガラのT2-2Fで免税手続きを済ませてきました。
T1で免税手続きは鬼門ですので、電車でCDGまで来た方は、T2で済ませておくのをお勧めします。 -
出国審査は優先レーンでも結構な行列、早めに出国手続きを済ませましたが、ショッピングエリアは「爆買い」中の皆様でどの店も大混雑。
自宅用にフォションの紅茶などを買おうと思っていたのですが、全くそんな余裕もありません。読みが甘かったと反省です。
それにしても、これほど混雑している空港は初めての経験です。
写真はこれから搭乗するエバー航空88便、Kittyフライトですが、通常塗装の機材ボーイング777-300ERでした。 -
喧騒の空港から機内に入り、ほっと一息です。
Cクラスで、台湾人以外は私たち夫婦と数名の欧米人のみ、ほぼ満席でした。
往路でCキャビン担当だったCAさんに声を掛けられビックリ。
パリで休暇を過ごしていたのかな?
離陸後1時程で、メインのお食事の始まりです。
欧州時間ではちょうど、昼食の時間帯ですね。
前菜はスモークサーモンと野菜を細く切って固めた、テリーヌです。
飲み物は、シャンパーニュはクリュッグ、ビジネスクラスでクリュッグが頂けるのはエバーくらい。今も続いているかな?
それと、ドイツ産白ワインも一緒にいただいちゃいました。 -
トマトの冷製スープです。
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野菜サラダも大盛りです。
ブレッドも美味しく、たくさん食べてしまい、結構お腹一杯です。 -
妻のメイン、web限定メニューの海老の白ワイングリルとイカ墨リゾットです。
試食しましたが、とても美味、ごく数名のために、手の込んだ料理を用意する、エバー航空に脱帽です。 -
私のメインは、シャロレー牛のグリル。
お肉の旨味が絶品、今まで食してきた牛ステーキ中でのトップクラスのお味です。
温め加減も絶妙です。
CDGで調理する上級クラスの料理は美味しい、という話を聞いた事がありますが、本当かもしれません。 -
デザートその1は、チーズと果物をお好みで。
私は、チーズが苦手で果物のみですが、チーズ大好きの妻は、何種類かのチーズを選んでいました。
デザートその2は、アイスクリームかマカロンのセレクト。
機内でアイスクリームを食べるのが大好きなので、アイスを選択しましたが、パリの名店のマカロンにも惹かれました。
とにかく、エバー航空Cクラスの食事は、質・量ともこれまで経験したフライトの中で最高でした。 -
大満足の食事も終わり、機内が落ち着いてきた頃、照明が落とされましたが、天井に微細な穴が空いていて、そこが星空のように光っています。
-
数時間寝て起きてみたら、周りから美味しそうなにおいがしてきて、あまりお腹がすいていませんが、私も注文しました。
細いうどんのような麺と、あっさりしたスープ、牛肉のチャーシュー?と椎茸が入っていて、おそらく冷凍食品を解凍したものと思われますが、非常に美味でした。 -
今日のフライトは南周り。台北到着まで1時間半ほどとなり、朝食の始まりです。
まずは、大量のフルーツ盛りから。 -
次は、ヨーグルトとシリアル。
ここまでで、お腹いっぱいです。 -
メインがやってきました。
私は、イタリア風のフリッタータと焼きソーセージ、妻はネットで予約したフレンチトーストでした。お粥をメインとする、台湾風朝食を選んでいる方も多くいらっしゃいました。 -
次のフライトまで乗り継ぎ時間が3時間以上あるので、免税店(結構お高い)巡りとラウンジでひと休みです。
ラウンジにはたくさんの料理や飲み物が用意されていましたが、朝食をたくさん食べ過ぎてしまい、アイスクリーム(スイスのモーベンピックでした)と飲み物くらいにしておきました。
写真はこれから搭乗する新千歳行きBR116便、777-300ERのKitty塗装です。
搭乗ゲート前はこれから北海道旅行に向かう大勢の台湾の皆さん、とても嬉しそうに出発を待つ姿が非常に印象的でした。
Kitty塗装がさらに盛り上げてきるようです。 -
機材は長距離用777ERで、長距離路線の間合い運用なのでしょう。
北海道は人気の観光地のため、季節によってはB747を使用することもあります。
昼食の始まりです。
シャンパーニュはさすがにクリュッグではありませんが、観光路線だからか、ロゼでした。 -
メインは、牛ほほ肉のシチューです。
野菜もたくさん。 -
佐渡島上空まで来ました。
現地7泊・機内2泊の楽しかった旅行も間もなく終了です。
長い旅行記になってしまいましたが、お付き合いいただきありがとうごうざいます。
アルザス地方の前編もありますので、よろしかったらご一読ください。
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