Japan　こびとの小屋からはじまる楽しい旅　石田倉庫のアートな2日間　2014①　倉庫

2014/12/07 - 2014/12/07

14年続いている石田倉庫のお祭り。
年々少しづつ変化していているやうで唐辛子婆は久しぶりに今年（2019年）マンションのコミュニティー・ウォーキングの面々と一緒に再訪してみやうと思います。

こちらに案内が載っています。
https://tachikawa.keizai.biz/headline/3007/


★Japan　コミュニティ・ウォーキング　シリーズ23編のサイトマップ
https://4travel.jp/travelogue/11059703


昭和記念公園のこびとの小屋
http://4travel.jp/travelogue/10546821

これを建てた方が公園の近くの不思議な倉庫にいらっしゃる。
その倉庫の人たちが作品展みたいなお祭りみたいなのをやる
と聞いたからには行ってみなくちゃ。

主催者の方にお聞きしたら何を撮ってもOKとのことでした。
詳しくはこちら。
http://www.ishida-soko.com/news.html

エリア 立川(東京)

• 旅行の満足度: 5.0

昭和記念公園のこびとの家を作ったのはだれ？
https://4travel.jp/travelogue/10546821
森のこびとでしょ？
そう。
でもてつだったのはkitoriのおじさんらしい。

なにせ白雪姫の時代から生きるこびとたちは
さすがに年老いててのう。

このおじさんは
都内はもちろん信州や沖縄やあちこちをとびまわって
たのしくてお洒落な家をつくっています。

こびとの小屋は
この大きなケヤキのそばで見たこともあれば
チューリップの渓谷で見たことも。
何か所にもあるのかな？

いえいえさうではありませぬ。
こびとたちは思いもかけず力持ちで
好きなところに夜中のうちに運んでしまうんですって。

さて
JR立川駅からタクシーに乗ったのに運転手さんがわからなくなって
途中で下された、という若者たちがいました。

倉庫の場所は立川駅と西立川駅の中間ぐらい。
唐辛子婆は立川駅から歩いてみました。
さうしたら立川駅のちかくのトンネルの壁が絵だらけ\(◎o◎)／！
http://4travel.jp/travelogue/10965940
でも、帰りにじっくり見ることにして先を急ぎます。

若者たちと一緒にたどり着いたらば
そのあたりは階下を運送会社が使っている古びた倉庫があり
「赤いビルはこっちだよ。」の看板が。

迷子になっても目的地と現在地をつなぐ道がわかるのは便利ねえ。
しかも検索せずに話しかけるだけで示してくれるなんて！
関西弁で答えてくれるってのはないかなあ？
「まいど、スマホだすぅ。
また迷たんかいな、しょうがないおばはんやなあ・・・」

赤いビルの３Fでは大家さんの奥様たちが
パッチワークの展示をしていらっしゃいました。
若者が布製の蜜柑の作り方を教わってて微笑まし。

雨の標本　２Fだったかな？
１Fでは陶芸展みたいなのやってました。

「アトリエ展には
大家さんである石田さん一家も参加して大いに盛り上げてくださった。
この4月に他界された石田隆一会長
（石田倉庫をアトリエとして貸し始めた人物。）も
いつも楽しい手品を披露してくれた。
種が丸見えの手品に大人も子どもも、大喜びだった。」
（このイベントの2014年代表　群馬直美さんのパンフ　「てのしなしな」より）

てのしなしな、は手品をするおじいさん、石田さんを偲んでと
ハンドメイドをかけての命名ですね？

石田会長、みんなに愛されていらしたんですね。

赤いビルをでてワクワクしながらこの角を曲がる。

地図です。

「身寄りのないおばあさんを母屋の離れに住まわせたり
父親を亡くしひとりぼっちになってしまった居住者の
知的障害を持つ娘さんのために小さな家を建てて
住まわせてあげたりする様子を垣間見て
なんてエライ人なんだろう、と胸を熱くした。

随分と家賃を滞納したアトリエ住人もいた。
そんな時でも
毎月こつこつと返してくれているからね。
と笑いながら語っていた。

NHKテレビで
石田倉庫アトリエから全国へ生放送したとき
なぜ、アトリエとして安く貸しているのか？との問いに
夢まで奪ったら、かわいそうだからね
と石田会長は即答していた。」（パンフより抜粋）

お祭りのアナウンス

5番の倉庫に小人の家を作った方の事務所＆工房があるようです。

「東京オリンピックの年には、すでにあった、とも
昔、小麦粉倉庫だった、とも、人は言う。
ここが、我らのアトリエ、石田倉庫だ。
石田倉庫は、1本の樹みたいだ。
ふさふさ茂る木の葉みたいに、
いろんな能力に長けた人たちが
大勢、集まっている。」（パンフより）

みんななんだかゆったりとして楽しそう。

両側に食べ物屋さんがでてて

カサブランカぁ？
食べるものだけぢゃなくて？

どれもこれも美味しそう。

エプロンズの媚びてないお顔が面白くて

とりあえずここの

黒ゴマココナツ汁粉にトライ。
赤いレッドペッパーがエスニックな風味です。
お餅とかぼちゃいり。
面白いとりあわせですね。

唐辛子婆にはちょっぴり甘さが物足りなかったかな。

さて、まずは5番倉庫の２Fにいってみませう。
急な階段を上って

ここに

木とりの二階の事務所

けふはお祭りなので閉まってました。

「ある日、木とり山上さんがひらめいた。
アトリエ中を小鳥のように飛び回り、
みんなに呼びかけた。
アトリエ展をしよう。
こうして
石田倉庫のアートな2日間がはじまり
今年で10年を迎える。」パンフより

お隣のアトリエには

手首がOKサインだしてる。

昔懐かしいストーブ。
倉庫はもともとオフィスでもアパートでもないのでさぶい。

写真のこちら側には
ピスタチオナッツを食べながら静かにおしゃべりしてる二人がいて
そのむこう
5番倉庫の向かい側には焼鳥を売ってる小屋があり。

秘伝のタレが自慢？

あとで寄ってみよ。

ドラム缶がテーブル

ほら、ここでも。

階段の下にはへんな人が

変な顔して立っている。

もしかしたらこの左手の人がこのへんな人を作ったのかな？

レトロでアトラクティブな完成度の高い作品の数々。
自分が帽子屋さんを始めるとしたら
ぜったいにこの人にお願いしたいなあ。

自分で自分を縫う手。

真昼の決闘

土埃や馬糞のにおいまでもしてきそう。

こちらの倉庫には

クラシックな作品や

東京タワーに腰かけるみたいな椅子

こちらの２Fのアトリエの女性は
生花店に勤めながら創作活動をしてるそうで

羊歯のやうな植物で作ったエリマキをお試しさせてくれてました。
面白ーい！
なんだか森の人になっちゃいそう。

こちらにも面白そうなものが

ほら

欲しくなっちゃう。
カエルだかオタマジャクシだかわからないやうなところが面白くてかわゆい。

メルヘンだぁ。

ガラス工芸のコーナーにあった

右側のピアス、ちょうだいと言ったら
ひとつ1000円ですって！
1組ぢゃなくてよ！
それなら普通、1組2000円て書かない？
最近の人はピアス片っぽだけ買うのかしら？
でも気に入ったからお買いあげ。

これが今年度のイベント代表・群馬直美さんの作品です。
この方ほど美しい自然のままの葉っぱや木の実を描く人がいるでせうか？

どれもこれも珠玉と呼ぶにふさわしく選ぶのに困ってしまふ。

ずっと使ってたいとしい筆たち。

このお顔、ご本人よりもご本人にそっくり！

優しい時間が流れる空間。

本にサインをしてくださいました。

群馬直美展
「木の葉と木の実の美術館」
昭和記念公園　花みどり文化センター
2015年1月25日（日）までです。

ぜひ行ってみたいと思います。

お腹が空いたので階段を上って

焼鳥ちゃうだい。

甘くなくてとっても美味しい！

さて一番のお目当ての

木とりの工房にお邪魔してみませう。

小人の家専門店？

木工家具の制作現場がけふは不思議な空間に。

木とりは家具と家をつくります。

お洒落だわ〜。

なんとも素敵な空間！！
ここに木とりの山上さんがいらっしゃいましたが
どの方なのかは内緒にしておきませう。

とても気さくな方でお忙しい最中なのに
施工したカフェのありかを教えていただいたり。
もっとおしゃべりしていたかったです。

ホットワインをいただきます。
オレンジとカルダモンとシナモン入り。

コアントローのひとしずくで魔法がかかったやうにおいしくなった！

コアントローって不思議なリキュールですね。

それがいつだったかどこだったかも忘れてしまった飛行機の中で
飲み物のメニューにコアントローを見つけて。

何十年も前に戸隠のおしゃれなカフェでいただいたレアチーズケーキが
とってもおいしかったので聞いてみたらコアントロー入りとのこと。
それを思い出して注文したら
スチュアデス（当時はフライトアテンダントのことをこう呼んでいた）が
紙コップに４ｍｍほど入れて持ってきてくれました。

４ｍｍにも驚いたけど強さにも香りにも驚きました。
だってオレンジエースそっくり！
旧国鉄の油汚れ落としに使っていた洗剤のことですが。
まあ、オレンジの皮から作るのだから同じ香りがしても不思議ぢゃないけど
単独で飲むものではないやうなお酒かも。

ああ、あったまる。
バーにはポーランドの？ウォッカとか珍しいお酒がありましたよ。
バーのカウンターはいつもは製作用の台だそうです。

外でパントマイムの パフォーマンスがはじまりました。

伴奏はこのジンバブエの楽器です。

ドラム缶に押しつけて奏でると共鳴して大きな音
押しつけない時はシャラシャラとした
素朴で控えめな、でもココロ惹かれる心地よい音です。


てのしなしな。

人がなぜ手作りをするかというとそれは手も脳みそも快いから。
ではないかと思いまする。
けふは非常に贅沢な一日をすごしたやうな気がします。

ありがたう、みなさん。

（つづく）