2013/09/22 - 2013/09/25
47位(同エリア346件中)
紅い翼さん
旅の2日目。
朝イチで熊本城を訪れた後は、今回の旅の主目的である「肥薩のみち」へ出発進行!
熊本駅から風光明媚な球磨川沿いを走る肥薩線に乗り、人吉盆地の中心都市である人吉へ向かいます。
ここ人吉は、球磨川が市街を東西に貫き、鎌倉時代から相良氏が治める城下町として栄えた町で、その中でも代表的なスポットが、平安時代の806年に創建され、相良家の篤い崇敬を受けたきた「青井阿蘇神社」で、楼門を始めとする社殿が国宝に指定されています。
戦国時代に京都を中心に花開いた華麗な文化が、遥か九州の深山の地にまで伝播したことに驚かされるとともに、清冽な球磨川の水が創り上げる球磨焼酎に舌鼓を打ち、今も城下町としての面影がいたるところに残る「小京都」を満喫することができました♪
【旅の行程】
・熊本駅 ~ 肥薩線(川線) ~ 人吉駅 ~ 青井阿蘇神社 ~ 永国寺 ~ 武家屋敷 (武家蔵) ~ 繊月酒造株式会社
【秋めく「肥薩のみち」をゆく】
・旅行記その1~加藤清正公が築いた名城・肥後国 熊本城登城記~
http://4travel.jp/travelogue/10817048/
・旅行記その3~清流・球磨川に寄り添うように残る、相良氏700年の居城 人吉城登城記~
http://4travel.jp/travelogue/10838305/
・旅行記その4~観光列車いさぶろう号に乗り、日本三大車窓を眺める~
http://4travel.jp/travelogue/10840398/
・旅行記その5~天孫降臨の神話が伝わる地・霧島へ~
http://4travel.jp/travelogue/10842729/
・旅行記その6~秋風吹きゆく「えびの高原・池めぐり自然探勝路」ハイキング~
http://4travel.jp/travelogue/10853430/
・旅行記その7~~新川渓谷温泉郷に今も残る自然と歴史を追って~
http://4travel.jp/travelogue/10861520/
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- 交通
- 3.0
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
<ここから旅行記その1(http://4travel.jp/travelogue/10817048/)の続きになります。>
〔 熊本駅 〕
熊本城から熊本駅に戻り、ここからいよいよ「肥薩のみち」を巡ってゆきます。
11時24分発の九州横断特急1号に乗り、球磨川中流に位置する人吉へ向かいます。熊本駅 駅
-
ちょっとフライングしてお昼のお弁当を☆
チョイスしたのが「肥後あか牛しぐれ弁当」デス。
肥後牛がびっしりでボリュームたっぷりのお弁当で、おなか一杯になりました。 -
九州横断特急は、軽快に八代平野を駆け抜けてゆきます。
車窓のいたるところで、一面に広がる田圃が黄金色に色づいていました。 -
〔 肥薩線(川線) 〕
八代駅を出発し、肥薩線に入ったとたんに風景は一転。
日本三大急流の1つである球磨川に沿って、深い渓谷を縫って走る景観に変わり、いわゆる「川線」と呼ばれている区間になります。八代駅 駅
-
(肥薩線の風景①)
-
せっかくなので、ちょっとばかり先頭に行ってみましょうか☆
九州横断特急は2両編成なので、移動も楽と言えば楽ですね。
お…ちょうど鉄橋を通りそうな感じ。 -
イチオシ
(肥薩線の風景②)
-
(肥薩線の風景③)
-
この景観を楽しむのに、席はどちら側が良いかということですが、(写真からも分かるように)人吉行の場合は、比較的進行方向の左側に川があることが多いです(逆の右手は基本的に山裾です)。
なので、人吉行の場合は、進行方向左側に球磨川が眺められるA・B席が良いかと思います。
(座席位置等はこちら(http://www.jrkyushu.co.jp/trains/oudan/)を参考にすると良いかと。) -
エメラルドグリーンに輝く水面を下ってゆくラフティング隊。
天気も良いので気持ちよさそうですね〜。 -
〔 人吉駅 〕
風光明媚な「川線」の景色を楽しみながら、九州横断特急は約1時間半かけて終点の人吉駅に到着。
今日はこれから、ここ球磨地方の中心都市である人吉市街を散策してゆきます。人吉駅 (JR九州) /人吉温泉駅 (くま川鉄道) 駅
-
う〜ん。
やっぱりJR九州の列車は、他会社と違って何か「こだわり」を感じますね〜。 -
ここ人吉は人吉盆地の西端に位置し、街の中心を球磨川が東西に貫いています。
その歴史は、鎌倉時代の1198年に源頼朝の命により相良(さがら)氏がこの地の地頭として任じられて以来、約700年にわたり相良氏の城下町として栄えた地です。 -
その城下町の地図がこちら。
球磨川沿いにいくつかのスポットが点在しているので、ここからぐるりと街を巡ってゆきましょう♪ -
〔 青井阿蘇神社 〕
今日泊まる宿に荷物を預け、何はともあれまず訪れたのがこちらの「青井阿蘇神社」です。
蓮池に架かる朱色の禊橋を渡って境内へ向かいましょう☆青井阿蘇神社 寺・神社・教会
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(青井阿蘇神社の風景①)
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この青井阿蘇神社は、平安時代初期の806年に創建されたと伝えられていて、その後この地の支配者となった相良氏の篤い崇敬を受けたきたそうです。
また、鳥居の右側にあるとおり、本殿以下一連の社殿が、2008年に熊本県の文化財としては初めて国宝に指定されたそうで、こちらも楽しみですね〜。 -
イチオシ
境内に入りまず見えてきたのが、高さ12メートルにおよぶ「楼門」です。
ちなみにこれら国宝に指定されている建築物は、相良氏20代長毎公とその重臣相良清兵衛の発起により、1610年から18年もかけて造営されたものだそうです。 -
(青井阿蘇神社の風景②)
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今回の旅のタイトルを拝借した司馬遼太郎先生は、『街道をゆく3 肥薩のみち』でこの楼門を以下のように描写しています。
「この楼門を仰いで感動させられるのは、豊臣期という統一時代にはあるいは僻地というものが存在しなかったのではないかということである。「青井大明神」という額を高く掲げたこの楼門は、京都あたりに残っている桃山風の建造物などよりもさらに桃山ぶりのエッセンスを感じさせる華やぎと豪宕さをもっているのである。
人吉盆地という、外界との交通を遮断しているかのごとき地形が相良氏を長く守りに守ってきたように画一的な文化もこの地には入りにくいように一見思われるのだが、ところが桃山の芸術的気分や様式はこの天嶮を苦もなく排し、むしろじかにこの地に入っていたことがこの青井神社の楼門をみてもわかる。」 -
(青井阿蘇神社の風景③)
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(青井阿蘇神社の風景④)
-
イチオシ
楼門を抜けた正面に、堂々たる「拝殿」が建てられています。
まずは旅の無事を祈るべく、こちらにお参りしておきましょう♪
そしてすぐ近くにある授与所で、青井阿蘇神社の御朱印をゲット。 -
(青井阿蘇神社の風景⑤)
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拝殿の後方に、「幣殿」・「本殿」と国宝に指定された社殿が連なります。
横から順に眺めてみると…。 -
こちらが、建物の外側にも華麗な装飾が施された幣殿で。
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(青井阿蘇神社の風景⑥)
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そして最後に青井阿蘇神社のご本殿。
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(青井阿蘇神社の風景⑦)
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境内の北側にある楠のご神木。
見るからにものすごい迫力の幹!
根回りだけで約18メートルもあるそうです。。。 -
立派過ぎて写真に樹の全景が入らないし…。
-
こんな感じで青井阿蘇神社のご参拝も終わりです。
人吉駅からも歩いて5分くらいと近く、何より国宝に指定されている豪壮華麗な社殿群は見ごたえがあり、人吉観光では外せないスポットだと思います。 -
ではでは、球磨川に架かる「人吉橋」を渡って川の南岸へゆき、さらにこの人吉市街を巡ってゆきます♪
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〔 永国寺 〕
まず訪れたのが、こちらの曹洞宗のお寺である「永国寺」です。
ちょっとおどろおどろしいですが、幽霊の掛け軸があることが有名な、通称「幽霊寺」としても知られているそうですが…。永国寺 寺・神社・教会
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西南の役において、田原坂の戦いに敗れた西郷軍が人吉に転戦した際、ここ永国寺に33日間にわたり本陣を設けた場所でもあるそうです。
境内には、このように「西郷隆盛先生之遺跡」と刻まれた石碑が残されていました。
・春の田原坂
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10561342/ -
ご本堂の中に例の掛け軸があるそうですが、今日はちょうどお彼岸だったためか、ちょうど地元の方々の集まりをやっているようでした。
邪魔になってはいけないので、今回はここで引き上げることに。
(実は現物を見なくてちょっと安心してたりして…) -
道すがらに咲くキバナコスモス…もうすっかり秋めいてきましたね〜。
-
〔 武家屋敷 (武家蔵) 〕
永国寺の門前から真っ直ぐ延びる道を少し進むと、いかつい門構えが見えてきました。
この正面の門は、明治の廃藩置県の際に人吉城の「堀合門」を移築したものだそうです。
元々人吉には多くの武家屋敷が立ち並んでいましたが、現在も当時のままの姿で現存するのは、こちらの「旧新宮家屋敷」だけになってしまったそうです。
歴史ある城下町なので、これからも残し続けて欲しいですね。
武家蔵 名所・史跡
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(武家屋敷の風景①)
-
屋敷に建つ建物も、相良家が使用していたものを拝領して移築したそうです。
ちなみに、(先ほどの永国寺にも碑が残されていましたが)西南戦争の際、西郷隆盛公の宿舎はこの屋敷だったそうですよ。
(永国寺は建物が小さく、臨時の病院にもなっていて不向きだったため。) -
…というような話を、こちらを管理している方にいろいろと教えてもらいました。
ご覧のとおり、相良家や西南戦争に関する資料もたくさん展示されてます。 -
イチオシ
緑のお庭には…コスモスの次は紅いヒガンバナですね。
-
(武家屋敷の風景②)
-
小さな階段を登ってゆくと…。
-
実は2階にも入れました(笑)
部屋の隅には、奥の間に抜けられる間道も残されていました。
さすが当時の武家屋敷、抜かりないですね。。。 -
〔 繊月酒造株式会社 〕
武家屋敷のある通りの斜め向かいに、伝統の球磨焼酎の醸造所である「繊月酒造株式会社」があります。繊月酒造株式会社 名所・史跡
-
ご覧のとおり、「焼酎蔵見学」の看板も出ているので、少しばかり寄り道してみましょう。
-
事務棟の1階入口で見学の申し込み(見学受付の案内板が出ています)をすると、職員の方が来てくれて、さっそく工場の中の見学開始☆
特に予約も必要ないようで、お願いしたら適宜案内していただける感じでした(ちなみに工場内の撮影はできません)。 -
だいたい15分程度工場内を見学させていただき、最後に試飲までできちゃいます♪
私「あの〜試飲OKなんですか?」
担当の方「どうぞ〜。どれでも好きなだけ飲んでってね」
私「………ありがとうございます(内心「マジっすか」)」
テーブルの上にはずらっと並んだ焼酎が…さすがに目移りしますね。
(もちろん割り用の氷と水まであって準備万端です。ちなみにすべて無料です!) -
イチオシ
このまま欲望のままに飲み続けたら、まだ人吉のメインイベントをこなす前にダウンしてしまうのは確実…(元々そんなにお酒強くないですしね)。
ここは、社名を冠する焼酎「繊月」を家に郵送しておいて、後でゆっくり楽しみましょう。
やっぱり米どころと水がきれいな街には、美味しいお酒が造られていますね〜。
最後に携帯ストラップまでもらってしまい、後ろ髪を引かれる思いで工場を後にします。。。
この人吉市街を巡る旅、もうしばし歩いてゆきましょう♪
<この続きは旅行記その3(http://4travel.jp/travelogue/10838305/)で>
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この旅行記へのコメント (4)
-
- たらよろさん 2013/12/22 10:41:54
- 旅情緒♪
- おはようございます。紅い翼様。
特急電車に乗り込んで
駅弁を食べながら車窓を楽しむそんな旅。。。
まさに、旅情緒満載で素敵だな〜〜
立派な楠にビックリ!!
一体樹齢何年かしら??
目の当たりにしたら、もっともっとその大きさに驚いていただろうと
写真からも感じる壮大さに感動しました。
日本酒♪
燗はちょっと苦手だかけれど、冷酒ならOK♪
やっぱりガラスの器に入った日本酒は美味しい海の幸と一緒にチビチビしたいなぁ〜
たらよろ
- 紅い翼さん からの返信 2013/12/25 23:48:36
- RE: 旅情緒♪
- たらよろさま
どうもこんばんは。
いつもご訪問いただきありがとうございます♪
> 特急電車に乗り込んで
> 駅弁を食べながら車窓を楽しむそんな旅。。。
> まさに、旅情緒満載で素敵だな〜〜
そうですね〜。
この肥薩線はまさに「鉄道の旅!」っていう感じがありました。
球磨川沿いを走る「川線」も、険しい山道を登っていく「山線」も。。。
まさに、昔ながらの旅情満載でした♪
> 日本酒♪
> 燗はちょっと苦手だかけれど、冷酒ならOK♪
> やっぱりガラスの器に入った日本酒は美味しい海の幸と一緒にチビチビしたいなぁ〜
いいですね〜。
私はあまり飲めないんですけど、だいたい旅先の地元のお酒(種類は問わず)をセレクトしちゃいます。
(旅行記拝見しましたが)金沢だと、海の幸も日本酒も美味しかったのではないでしょうか?
紅い翼
-
- moonさん 2013/12/09 12:29:27
- 良い天気
- 紅い翼さんへ
こんにちわー。
青い空がやっぱり素敵ですね。
私も年末年始に、人吉に行くのでとても参考になります。
紅い翼さん=青空
moonより
- 紅い翼さん からの返信 2013/12/10 01:15:52
- RE: 良い天気
- moonさま
どうもこんばんは〜。
> 私も年末年始に、人吉に行くのでとても参考になります。
最近九州が多いですね〜。
観光地としては阿蘇とか熊本市街が有名なので、人吉はちと地味な感がありますが、実際に行ってみると落ち着いたいい街でした♪
ちなみに、今人吉市街の旅行記をもう1冊作っている途中で、そのあと肥薩線(山線)と続く予定です。
> 紅い翼さん=青空
でしょうか(笑)
ではでは改名しようかな…。
紅い翼
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